燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

薬剤熱の診断

2017-08-01 | 勉強会
 
薬剤熱の頻度は以外に多いです。
 
 
しかも「発熱」以外の症状に乏しいことが多く、発疹などの症状を伴わないこともかなりあり、多くの症例で特異的な所見を欠きます。




薬剤熱の診断は、診断確定所見 pathognomonic findings がなく、基本的に「まず疑うこと」が重要です。


原因と思われる薬剤を中止した後に解熱することから状況証拠的に診断されることが多くなります。




薬剤熱でも、末梢血白血球、ESR、CRPなどの炎症反応検査の上昇をみることもあるため、各種抗菌薬投与がなされることがあります。


検査上も好酸球上昇などを認めないことも多いです。


また、リンパ球幼弱化試験は特異度は高いですが感度は高くないといわれており、除外には使えません。

 
 
 
写真  空からみた沖縄

 

 

 

医師・看護師の英語論文スタイルブック (「ジェネラリスト・マスターズ」シリーズ 12)
徳田安春
カイ書林

 

臨床推論の総論とピットフォールをマンガでサクッと1時間以内に習得できます。エキスパート診断医への一歩を踏み出すことができます。「マンガ臨床推論~めざせスーパージェネラリスト~」こちらも合わせていかがでしょうか。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2017パート2」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2016年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門5位に選ばれました。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薬剤熱の臨床ポイント | トップ | 不明熱の鑑別と薬剤熱 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

勉強会」カテゴリの最新記事