薬剤熱の頻度は以外に多いです。
しかも「発熱」以外の症状に乏しいことが多く、発疹などの症状を伴わないこともかなりあり、多くの症例で特異的な所見を欠きます。
薬剤熱の診断は、診断確定所見 pathognomonic findings がなく、基本的に「まず疑うこと」が重要です。
原因と思われる薬剤を中止した後に解熱することから状況証拠的に診断されることが多くなります。
薬剤熱でも、末梢血白血球、ESR、CRPなどの炎症反応検査の上昇をみることもあるため、各種抗菌薬投与がなされることがあります。
検査上も好酸球上昇などを認めないことも多いです。
また、リンパ球幼弱化試験は特異度は高いですが感度は高くないといわれており、除外には使えません。
写真 空からみた沖縄
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