燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医Dr徳田安春の最新医学情報集

循環器フィジカル:前回ケースの経過

2018-05-01 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
 
「脳梗塞のみにショックなし!」というクリニカル・パールがあります。
 
 
このような患者では、脳梗塞以外の他の要因も考慮しなければなりません。
 
 
 
 
脳梗塞急性期患者では、血圧が140/90以上となる場合がほとんどです。
 
 
それ未満であれば、他の疾患の合併も考えるべきです。
 
 
 
 
心臓血管系の急性病態では、「対称性の破れ」がないかどうか、四肢の脈拍を触知しましょう。
 
 
脳梗塞患者は全例で血圧の左右差をチェックしましょう。
 
 
急性大動脈解離が原因となって脳梗塞をきたすことがあります。
 
 
特に右の大脳半球の病変が多いです。
 
 
 
 
ケースに戻りましょう。
 
 
再度、詳しい問診によって、脱力感を自覚する前に激しい背部痛もあったことが判明しました。
 
 
胸部造影CTで、急性大動脈解離(スタンフォードA型)と診断され、緊急で手術が施行されました。
 
 
 
 
診断:「急性大動脈解離:スタンフォードA型(上行大動脈より解離)」
 
 
 
 
写真   ターイモパイ。沖縄のデザートです。

 

 

 

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