みなさん、こんにちは。
胆管炎は胆汁流出障害に伴う胆管の炎症。
原因としては胆管結石が最も多く、次いで良性胆管狭窄や腫瘍も原因となります。
急性胆管炎は重症化すると死亡率が高くなるので胆道減圧のタイミングを逃さないようにすることが大切です。
高齢者では典型的症候を欠く場合があり、高齢者の原因不明の敗血性ショックを診たら、必ず鑑別診断にいれましょう。
診断では超音波検査が有用です。
総胆管は胆摘後にもしばしば拡張をみるが、肝内胆管は胆道内圧上昇のみで拡張するので大切な所見です。
緊急胆道減圧の適応はCharcotの3徴(発熱、疼痛、黄疸)が治療にて改善されないとき、Reynoldsの5徴(上記3徴、ショック、意識障害)のときです。
総胆管結石、胆管癌、膵頭部癌、乳頭部癌、十二指腸傍乳頭部憩室(Lemmel症候群)などによる胆汁の流出障害とうっ滞によって引き起こされます。
発熱、右上腹部痛、黄疸、時にはショックを伴うことがあります。
重篤例ではDIC、多臓器障害を合併する例もあります(発熱、腹痛、黄疸をCharcotの3徴、これにショック、意識障害が加わったものをReynoldsの5徴という)。
末血の好中球増多、核の左方移動、ビリルビン、胆道系酵素(ALP)の上昇がみられます。
腹部超音波やCTなどで、胆管の拡張、胆のうの拡大、胆石や腫瘍の存在によって診断されます。
写真 浦添市伊祖のストリート沿いにある木
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