診察ではバイタルサインのチェックが重要です。
明らかに「ショック」が原因で脳血流の低下による「2次的な痙攣」を生じている患者に対しては、あくまでも「ショック」への評価と対応を優先します。
頭部CT撮影や抗けいれん薬の投与などを優先させてはなりません。
最悪の場合、CT室内で心肺停止をきたすおそれがあり、狭いCT室のスペースでは緊急の対応が十分に実施できません。
血圧低下があればまず、ショックの鑑別診断のそのマネジメントを優先させましょう。
血圧低下の無い場合、全身の身体診察と神経学的な診察を行います。
痙攣発作後には、嗜眠・易刺激性などの痙攣後状態(postictal state)を呈することがよくあります。
また、このときに瞳孔左右不同をみることがあるので注意しましょう。
新規の痙攣患者をみたら、できるだけ迅速血糖チェックと電解質値の測定を行うようにしましょう。
写真 福島県熱海の風景
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鑑別診断ネモニクス |
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