goo blog サービス終了のお知らせ 

燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

けいれん患者さんの診察と検査の注意点

2017-11-20 | 勉強会
 
診察ではバイタルサインのチェックが重要です。
 
 
明らかに「ショック」が原因で脳血流の低下による「2次的な痙攣」を生じている患者に対しては、あくまでも「ショック」への評価と対応を優先します。
 
 
頭部CT撮影や抗けいれん薬の投与などを優先させてはなりません。
 



最悪の場合、CT室内で心肺停止をきたすおそれがあり、狭いCT室のスペースでは緊急の対応が十分に実施できません。
 
 
血圧低下があればまず、ショックの鑑別診断のそのマネジメントを優先させましょう。
 
 
 
 
血圧低下の無い場合、全身の身体診察と神経学的な診察を行います。
 
 
痙攣発作後には、嗜眠・易刺激性などの痙攣後状態(postictal state)を呈することがよくあります。
 
 
また、このときに瞳孔左右不同をみることがあるので注意しましょう。
 
 
 
 
新規の痙攣患者をみたら、できるだけ迅速血糖チェックと電解質値の測定を行うようにしましょう。
 



写真   福島県熱海の風景

 

 

 

鑑別診断ネモニクス
 
メディカルサイエンスインターナショナル

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2017パート2」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

臨床推論の総論とピットフォールをマンガでサクッと1時間以内に習得できます。エキスパート診断医への一歩を踏み出すことができます。「マンガ臨床推論~めざせスーパージェネラリスト~」こちらも合わせていかがでしょうか。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。2016年のメルマガまぐまぐ大賞「健康」部門5位に選ばれました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大雨に注意 | トップ | 電解質異常の症状と身体所見... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

勉強会」カテゴリの最新記事