みなさん、こんにちは。
頸の診察の続きです。
呼吸補助筋を使って呼吸しているかを診るのは大切です。
これが著しくなると努力様呼吸と呼び、呼吸補助筋の使用は呼吸筋負荷を示唆します。
呼吸困難では、吸気中に僧帽筋と胸鎖乳突筋が収縮し、鎖骨と前胸部を持ち上げ、肺容量を増加させ、胸腔内陰圧を増加させます。
このとき、鎖骨上窩と肋間筋の陥凹を観察できることがあります。
呼吸中に鎖骨が5 mmより大きく上方に移動するときは、重症の閉塞性肺疾患を示唆します。
呼吸補助筋の発達は慢性の呼吸障害を示唆します。
特に、胸鎖乳突筋の発達では閉塞性呼吸器障害(慢性閉塞性肺疾患など)、中斜角筋の発達では拘束性呼吸器障害(慢性間質性肺疾患など)を考えましょう。
写真 香川県観音寺の松(加地くんの実家の近くです)
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