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燃えるフィジカルアセスメント

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コンファーメンションバイアス Confirmation bias

2018-06-29 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
このバイアスはよく見かけますね。



前回の答え: コンファーメンションバイアス Confirmation bias


解説

anchoring bias(最初に考えた診断に固執して考えを改めない)

availability bias(最近遭遇した類似症例と同じ疾患を考える)

confirmation bias(自分の仮説に不適合なデータを無視する)

hassle bias(自分が最も楽に処理できるような仮設のみを考える)

overconfidence bias(前医や指導医の意見に盲目的に従う)

rule bias(通常は正しいルールであるが過信するとミスリードされる)


バイアスの影響で、本来やるべきwork-upを途中で止めてしまうことを「premature Closure」と言います。

自分自身を客観的に診る(メタ認知)ことでバイアス回避を図ることが必要です。




では、今回のケースです。

⑨  70才女性、脂質異常症で近医通院中。

3週間前より全身の筋肉痛があり受診。

発熱あり。

「スタチン内服中の筋肉痛では横紋筋融解症を考える」というルールに基づいて、
A医師は、スタチンを止めたが・・・軽快せず。

B医師は、感染症を考えて入院加療とする。

検査の結果、最終診断は尿路感染症であった。



A医師のバイアスは?

1.     アンカリングバイアス Anchoring bias

2.     アベイラビリティーバイアス Availability bias

3.     オーバーコンフィデンスバイアスOverconfidence bias

4.     コンファーメンションバイアス Confirmation bias

5.     ルールバイアス Rule bias

6.     ハッスルバイアスHassle bias

 
 
 
写真   スメアを皆で見るためのモニター

 

 

 

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