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“山を憶う”も聴けた鴻巣グリークラブ演奏会

2013年12月27日 | 雑記

知っている方が出ているので去年に続いての演奏会。今年は創立20周年記念であり第10回目の定期演奏会とか。そのせいか、ステージ上の団員の皆さんはもちろん指揮・ピアノ演奏者の熱意が最後列の席まで伝わってくる。特に山村暮鳥が書いた詩に指揮者自らが作曲した合唱組曲「雲」は満席の大ホール内を魅了していた。そして予想外の収穫は「山を憶う」が聴けたことだ。初めて聞いたこの曲を調べてみると、合唱組曲「山に祈る」のひとつであり、冬の北アルプスでの遭難事故を題材に作られたものだという。そこには、進退窮まった吹雪の中、凍える手で手帳に書き残した子から母への想い、卒業目前の息子を山に奪われた母親の嘆き悲しみが凝縮されている。あらためてYouTubeで聴きなおしているが、いい曲に出会えた。

                   

                            

(2010年秋・ヒマラヤ) 

「山を憶う」(合唱組曲「山に祈る」<作詞・作曲清水脩>より)

なぜ 山を憶うのか

山は神秘だから。

なぜ 山を慕うのか

山は優しいから。

なぜ 山に挑むのか

山はきびしいから。

怒れば巨人となって

人間の智恵を打ち挫き

ほほえめば乙女となって

汚れない愛を降りそそぐ

(間奏/朗読)

   (手帳を読む)

   早くみなに会いたかった。大天井まで来る。キャンプは近い。

     吹雪でトレースわからず。十六時、ビバーク地探す。

     山の天候のカンをあやまったようだ。きょうはビバークか。

なぜ 山へ登るのか

山がそこにあるから


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