晴耕雨読、山

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残雪の赤城山、ヘリ出動現場に遭遇

2023年03月07日 | 

赤城ブルーと呼ばれる青い空と霧氷の写真狙いは出来ずじまいだった1、2月。気温上昇も朝方の冷え込み予想にかすかな期待を胸に赤城山の黒檜山に向かう。埼玉と群馬の県境に流れる利根川を渡る頃から赤城連山が近づいてくる。山頂部を見るも白っぽい雰囲気は見えず残念。その分、残雪ハイクを楽しもうと凍結ほとんど無く、ノーマルタイヤでもOKの山道を快走して登山口に。早速始まる急登は岩が露出、雪の部分はカチカチに凍って歩きにくい。10本爪アイゼン装着で正解だ。猫岩を過ぎるころに、遠く消防車や救急車のサイレン音。氷結の大沼が割れる事故でも起きたのかと歩き続けていると今度はヘリコプターが飛来。それも今登っている斜面周辺を旋回している。と、雪の急傾斜の先で上空に向かって人影から手が振られてのが目に入った。登り進めると鮮血が雪面におびただしい。座り込んでいるタオルを巻いた男性の顔が血だらけだ。レスキューシートで身を包んでいるも寒そう。転倒、滑落して立ち木にでも顔を打ったのだろうか。間もなくヘリが下降、風圧に飛ばされそうなので離れて木にしがみつく。救助隊の2名がロープで降りてきて駆け寄るのを見てひと安心、登りを再開する。今見た状況を頭に刻み込んで慎重に、なおも続く傾斜強い雪面に取り付く。ようやく稜線分岐に出て黒檜山山頂に、そして展望台。分岐に戻って今度は急下降の道を下る。陽射しで雪が柔らかく、木段も出て歩きにくいがストックで安全に。登り返した駒ケ岳は土面露出で通り過ぎ、下降分岐点で昼食。最後のまぶしい雪景色を眺める。その後の駒ケ岳登山口への下山路も鉄階段や木段、土の道が交互に。途中でアイゼンを外して、滑らないよう歩くので時間が予想以上にかかった。帰宅後のニュースでは、82歳の人で重傷とのこと。ヤマレコによれば、6年前の3月上旬にも同じような場所で滑落、足裏が立ち木に当たり停止したものの足首骨折の事故も。この時季、急斜面の特に下降では凍結箇所も多く、十分気を付けたい。ケガされた方の快復を、そして介抱していた皆さんにも感謝したい。2023年3月7日(火)/(登山口近くの路肩に駐車)黒檜山登山口1370m 09:15~09:35猿岩~10:10富士山展望地~10:50黒檜山1828m(展望台往復)11:15 ~11:45大ダルミ~12:00駒ケ岳1685m~12:15下降点(昼)12:30~13:20駒ケ岳登山口1355m~13:35黒檜山登山口<いつもの「道の駅ふじみ温泉」で入浴、シルバー割310円>

    

    

    

    

 



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2 コメント

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Unknown (ゆうさん)
2023-03-08 16:50:14
事故や怪我は身近にあるものですね。気をつけねば。
Unknown (晴耕雨読、山)
2023-03-09 13:28:17
ゆうさん、コメントありがとうございます。
久しぶりの赤城山での救出目撃。初めてでした。(自分も防災ヘリを呼ぶ騒ぎを起こしたことはありますが)
街中でかすり傷程度の事例が山では命取りになる場合も。年取って脚力、体力も低下進行中、気を付けます。冬の赤城山ではカメラの落とし物(その後届けてもらいましたが)や下山後の日帰り温泉でヒートショックか失神して額に5針のケガで救急車のお世話になるなどご難続き。3度目が無いように、より慎重に行動です。

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