goo blog サービス終了のお知らせ 

山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ミチノクフクジュソウ(キンポウゲ科)

2020年09月18日 | キンポウゲ科
 里山や山地の林縁、土手の草地などに生育する多年草である。山梨県では甲府盆地よりも北側に生育しており生育地での個体数はそこそこに多い。花弁の色はやや薄い黄色(クリーム色)で萼片の長さは花弁の長さより短く半分程度である。


    ミチノクフクジュソウ 令和2年3月 北杜市で撮影。まだ咲き始めたばかり。


    同上 萼片の長さは花弁より短く、半分程度の長さである。


    上記の10日後に再訪する。


    花弁の色はやや薄い黄色。


    満開ではあったが・・・


    訪問時間が遅く、陽が陰り始めて花は閉じてしまっていた。


    令和2年3月 再訪する。


    今度はアズマイチゲも咲いていたが・・・


    やはり訪問時間が遅く花は十分には開いていなかった。

 ミチノクフクジュソウもアズマイチゲも陽が陰り始めたり天候が悪かったりすると花を開いてくれない気難しい花である。天候の良いお昼頃に撮影に出かけてみたいと思っている。

 ➡山梨県の絶滅危惧のキンポウゲ科植物一覧に戻る
    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フクジュソウ(キンポウゲ科)

2020年09月18日 | キンポウゲ科
 広葉樹林の日当たりの良い林床や斜面沿いの草地、土手などに生育する多年草である。山梨県での分布域は甲府盆地よりも南側に限られている。生育地での個体数は比較的多い。花弁が濃い黄色であることと萼片の長さが花弁と同程度くらいに長いところがミチノクフクジュソウと異なる。


    フクジュソウ 平成31年2月 早川町で撮影


    同上


    同上 この場所は比較的個体数が多い。


    同上 フクジュソウ群落


    令和1年2月 同じ場所で撮影。訪問時期がやや早くまだ花数が少なかった。


    同上 側面から見るフクジュソウの花


    同上 花弁は濃い黄色で萼片(花弁の下に見える茶色い片)は花弁と同程度の長さがある。


    令和2年3月 御坂山系の渓谷で撮影したフクジュソウ


    同上 訪問時期が遅かったが個体数はそこそこにある。


    同上 側面から見るフクジュソウの花


    同上 萼片は花弁と同じくらいに長い。

 ➡山梨県の絶滅危惧のキンポウゲ科植物一覧に戻る



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミスミソウ(キンポウゲ科)

2020年09月18日 | キンポウゲ科
 山地の樹林下に生育する常緑性の多年草である。花期は2月下旬~3月で、数本の花茎を出して小さな白い花を咲かせる。山梨県での生育地は限られておりいずれの場所も地元の人たちが保護を行っている。


    ミスミソウ 平成28年3月 市川三郷町で撮影


    この場所は山梨県の自然記念物に指定されて保護されている。


    平成28年3月撮影 葉は浅く3裂し先端部はやや尖る。


    平成28年3月撮影。このような群落は年々見られなくなってしまっている。


    八重咲きのミスミソウの花


    平成31年2月 同じ場所で撮影


    同上 ミスミソウの花


    同上 時としてピンク色の花の個体を見ることがある。


    令和2年2月 別の場所で撮影


    同上 ミスミソウの花


    同上 良い個体でポジションも良かったが風で揺れてしまった。

 ➡山梨県の絶滅危惧のキンポウゲ科植物一覧に戻る



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥秩父山系のシダを巡る  令和2年9月16日

2020年09月18日 | シダの仲間
 昨年も歩いているコースではあるが何だか分からなかったシダがたくさんあるうえに見落としてきたものも多々あるようである。今回はシダの師匠にご案内をいただいて渓谷から稜線を巡り歩いてみる。特にヘビノネゴザときわめてよく似ているイワイヌワラビというシダの違いはどこなのか、勉強してきたいと思っている。


    今回はほとんど風景の写真は撮っておらず、撮ったのはこの滝のカットくらいである。昨年に比べるとだいぶ道が整備されていた。


    昨年歩いた時は枯れかけていてホソバナライシダだろうと思っていたシダは別物だった。


    似ているがこれはナンタイシダという同じオシダ科のシダ。ホソバナライシダよりも小型で裂片の先端の鋸歯が尖っており小羽片に鱗片が無いところが違う。


    包膜のある大き目のソーラスを裂片切れ込みの間に付ける。


    ヒメスギランは点々と生育している。


    稜線まであと少しのところで見たヒメスギラン


    別の渓谷沿いで見たヒメスギラン


    数は少なかったがオオクボシダにも出会った。


    アスヒカズラが少しだけあった。


    青木ヶ原樹海以外の場所では初めて出会うウサギシダ


    葉質の柔らかいウサギシダはこの季節にはもう痛んでいる。


    初めて見るコケシノブの仲間、ヒメコケシノブ


    全体的に小型で葉の先端部分に胞子嚢を付ける特徴がある。


    こちらが今回の課題だったシダ、イワイヌワラビ。ちょっと見ただけではヘビノネゴザとの区別が困難である。


    根元近くの鱗片はヘビノネゴザに比べるとやや細長く、真ん中に茶色い帯が入るが短い。


    最も違うのがこのソーラスである。ヘビノネゴザは楕円形か三日月型であるが、イワイヌワラビでは馬蹄形で大き目のソーラスが付着する。


    イワイヌワラビの群生。あまり数の多いシダでは無いのでこんな群生は珍しい。


    こちらが山頂に生えていたヘビノネゴザ。


    昨年訪問時にはほぼ枯れていて何だか分からず今年の課題になっていた。メシダの仲間だろうと思っていたが正体はヘビノネゴザだった。


    根元付近の鱗片。細長い鱗片の真ん中に明瞭なこげ茶色の帯が入る。イワイヌワラビではここまで明瞭では無い。


    これは初めて見るシダ、カラフトミヤマシダ。


    裂片先端部の切れ込みがミヤマシダよりも深い。もともとはこれよりも2~3倍大きくなるシダだそうだが、鹿の食害で大きくならないらしい。

 本格的にシダを見るようになってから1年が過ぎた。昨年12月に師匠に初めてシダをご案内していただいた頃には会話に付いて行けなかったが、やっと言っていることが分かるようになりまともな会話が出来るようになってきた。進歩したものだと自己満足している。それにしても、まだまだ分からないものばかりだし、聞いたことの無いシダも出てくれば同定できないシダもたくさんある。まだまだ先は長いのである。下山後も車で移動して初めて見るシダをいくつか案内していただいた。


    見てみたいと思っていたメニッコウシダは意外な近場にゴッソリと生えていた。パッと見た感じではイワハリガネワラビに良く似ている。


    裏側のソーラス配列も似ている。違いは羽片の付け根近くの小羽片がほとんど小さくならずほぼ平行に伸びることであろう。


    ソーラスには包膜が無いようである。


    こげ茶色のやや幅広の鱗片が付着。このシダはまだ自信を持って判別は出来ず。ニッコウシダを含めて近似種をもっと見てくる必要がある。


    ゴソゴソとたくさん茂っているこのシダ、一見珍しいものには見えないのだが・・・


    ヤマヒメワラビという絶滅危惧のシダである。


    包膜の無い大きいソーラスが裂片のやや中央寄りに付着。その大きなソーラスがこのシダの特徴である。


    本来はこの2倍くらいの大きさになるようであるが今年は状態が悪いらしい。さらに、こんなに固まって茂ることはあまり無いようである。


    驚いたのがこのシダ、タチヒメワラビ。今年は状態が悪く例年の半分以下の大きさ、かつソーラスが付着していない。


    羽片の付け根の部分の小羽片が大きいのが特徴である。何を驚いたかというと、これは先日の石割山で見てきたものとそっくりである。

 石割山の山腹にあるシダをタチヒメワラビだろうと思って見に行ってきたが個体が小さく、近くに生えていたヒメシダの栄養葉だろうと思っていた。しかし今回見せていただいたタチヒメワラビを見る限りではおそらくは同じものである。ソーラスが付かないと確信は持てないが、石割山のものもタチヒメワラビである可能性が高くなった。季節を改めて確認に行ってみたいと思う。


    さらにこんなものまで案内していただいた。


    先端部に無性芽が付いている。イナツルデンダというとんでもない代物のシダ。

 師匠にシダを案内していただくと、とにかく驚くことばかりである。今回は見てはいけないシダまで見てしまったような気がする。さらにグレードアップ出来るように勉強しなければならないとつくづく感じた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする