昨年も歩いているコースではあるが何だか分からなかったシダがたくさんあるうえに見落としてきたものも多々あるようである。今回はシダの師匠にご案内をいただいて渓谷から稜線を巡り歩いてみる。特にヘビノネゴザときわめてよく似ているイワイヌワラビというシダの違いはどこなのか、勉強してきたいと思っている。

今回はほとんど風景の写真は撮っておらず、撮ったのはこの滝のカットくらいである。昨年に比べるとだいぶ道が整備されていた。

昨年歩いた時は枯れかけていてホソバナライシダだろうと思っていたシダは別物だった。

似ているがこれはナンタイシダという同じオシダ科のシダ。ホソバナライシダよりも小型で裂片の先端の鋸歯が尖っており小羽片に鱗片が無いところが違う。

包膜のある大き目のソーラスを裂片切れ込みの間に付ける。

ヒメスギランは点々と生育している。

稜線まであと少しのところで見たヒメスギラン

別の渓谷沿いで見たヒメスギラン

数は少なかったがオオクボシダにも出会った。

アスヒカズラが少しだけあった。

青木ヶ原樹海以外の場所では初めて出会うウサギシダ

葉質の柔らかいウサギシダはこの季節にはもう痛んでいる。

初めて見るコケシノブの仲間、ヒメコケシノブ

全体的に小型で葉の先端部分に胞子嚢を付ける特徴がある。

こちらが今回の課題だったシダ、イワイヌワラビ。ちょっと見ただけではヘビノネゴザとの区別が困難である。

根元近くの鱗片はヘビノネゴザに比べるとやや細長く、真ん中に茶色い帯が入るが短い。

最も違うのがこのソーラスである。ヘビノネゴザは楕円形か三日月型であるが、イワイヌワラビでは馬蹄形で大き目のソーラスが付着する。

イワイヌワラビの群生。あまり数の多いシダでは無いのでこんな群生は珍しい。

こちらが山頂に生えていたヘビノネゴザ。

昨年訪問時にはほぼ枯れていて何だか分からず今年の課題になっていた。メシダの仲間だろうと思っていたが正体はヘビノネゴザだった。

根元付近の鱗片。細長い鱗片の真ん中に明瞭なこげ茶色の帯が入る。イワイヌワラビではここまで明瞭では無い。

これは初めて見るシダ、カラフトミヤマシダ。

裂片先端部の切れ込みがミヤマシダよりも深い。もともとはこれよりも2~3倍大きくなるシダだそうだが、鹿の食害で大きくならないらしい。
本格的にシダを見るようになってから1年が過ぎた。昨年12月に師匠に初めてシダをご案内していただいた頃には会話に付いて行けなかったが、やっと言っていることが分かるようになりまともな会話が出来るようになってきた。進歩したものだと自己満足している。それにしても、まだまだ分からないものばかりだし、聞いたことの無いシダも出てくれば同定できないシダもたくさんある。まだまだ先は長いのである。下山後も車で移動して初めて見るシダをいくつか案内していただいた。

見てみたいと思っていたメニッコウシダは意外な近場にゴッソリと生えていた。パッと見た感じではイワハリガネワラビに良く似ている。

裏側のソーラス配列も似ている。違いは羽片の付け根近くの小羽片がほとんど小さくならずほぼ平行に伸びることであろう。

ソーラスには包膜が無いようである。

こげ茶色のやや幅広の鱗片が付着。このシダはまだ自信を持って判別は出来ず。ニッコウシダを含めて近似種をもっと見てくる必要がある。

ゴソゴソとたくさん茂っているこのシダ、一見珍しいものには見えないのだが・・・

ヤマヒメワラビという絶滅危惧のシダである。

包膜の無い大きいソーラスが裂片のやや中央寄りに付着。その大きなソーラスがこのシダの特徴である。

本来はこの2倍くらいの大きさになるようであるが今年は状態が悪いらしい。さらに、こんなに固まって茂ることはあまり無いようである。

驚いたのがこのシダ、タチヒメワラビ。今年は状態が悪く例年の半分以下の大きさ、かつソーラスが付着していない。

羽片の付け根の部分の小羽片が大きいのが特徴である。何を驚いたかというと、これは先日の石割山で見てきたものとそっくりである。
石割山の山腹にあるシダをタチヒメワラビだろうと思って見に行ってきたが個体が小さく、近くに生えていたヒメシダの栄養葉だろうと思っていた。しかし今回見せていただいたタチヒメワラビを見る限りではおそらくは同じものである。ソーラスが付かないと確信は持てないが、石割山のものもタチヒメワラビである可能性が高くなった。季節を改めて確認に行ってみたいと思う。

さらにこんなものまで案内していただいた。

先端部に無性芽が付いている。イナツルデンダというとんでもない代物のシダ。
師匠にシダを案内していただくと、とにかく驚くことばかりである。今回は見てはいけないシダまで見てしまったような気がする。さらにグレードアップ出来るように勉強しなければならないとつくづく感じた。

今回はほとんど風景の写真は撮っておらず、撮ったのはこの滝のカットくらいである。昨年に比べるとだいぶ道が整備されていた。

昨年歩いた時は枯れかけていてホソバナライシダだろうと思っていたシダは別物だった。

似ているがこれはナンタイシダという同じオシダ科のシダ。ホソバナライシダよりも小型で裂片の先端の鋸歯が尖っており小羽片に鱗片が無いところが違う。

包膜のある大き目のソーラスを裂片切れ込みの間に付ける。

ヒメスギランは点々と生育している。

稜線まであと少しのところで見たヒメスギラン

別の渓谷沿いで見たヒメスギラン

数は少なかったがオオクボシダにも出会った。

アスヒカズラが少しだけあった。

青木ヶ原樹海以外の場所では初めて出会うウサギシダ

葉質の柔らかいウサギシダはこの季節にはもう痛んでいる。

初めて見るコケシノブの仲間、ヒメコケシノブ

全体的に小型で葉の先端部分に胞子嚢を付ける特徴がある。

こちらが今回の課題だったシダ、イワイヌワラビ。ちょっと見ただけではヘビノネゴザとの区別が困難である。

根元近くの鱗片はヘビノネゴザに比べるとやや細長く、真ん中に茶色い帯が入るが短い。

最も違うのがこのソーラスである。ヘビノネゴザは楕円形か三日月型であるが、イワイヌワラビでは馬蹄形で大き目のソーラスが付着する。

イワイヌワラビの群生。あまり数の多いシダでは無いのでこんな群生は珍しい。

こちらが山頂に生えていたヘビノネゴザ。

昨年訪問時にはほぼ枯れていて何だか分からず今年の課題になっていた。メシダの仲間だろうと思っていたが正体はヘビノネゴザだった。

根元付近の鱗片。細長い鱗片の真ん中に明瞭なこげ茶色の帯が入る。イワイヌワラビではここまで明瞭では無い。

これは初めて見るシダ、カラフトミヤマシダ。

裂片先端部の切れ込みがミヤマシダよりも深い。もともとはこれよりも2~3倍大きくなるシダだそうだが、鹿の食害で大きくならないらしい。
本格的にシダを見るようになってから1年が過ぎた。昨年12月に師匠に初めてシダをご案内していただいた頃には会話に付いて行けなかったが、やっと言っていることが分かるようになりまともな会話が出来るようになってきた。進歩したものだと自己満足している。それにしても、まだまだ分からないものばかりだし、聞いたことの無いシダも出てくれば同定できないシダもたくさんある。まだまだ先は長いのである。下山後も車で移動して初めて見るシダをいくつか案内していただいた。

見てみたいと思っていたメニッコウシダは意外な近場にゴッソリと生えていた。パッと見た感じではイワハリガネワラビに良く似ている。

裏側のソーラス配列も似ている。違いは羽片の付け根近くの小羽片がほとんど小さくならずほぼ平行に伸びることであろう。

ソーラスには包膜が無いようである。

こげ茶色のやや幅広の鱗片が付着。このシダはまだ自信を持って判別は出来ず。ニッコウシダを含めて近似種をもっと見てくる必要がある。

ゴソゴソとたくさん茂っているこのシダ、一見珍しいものには見えないのだが・・・

ヤマヒメワラビという絶滅危惧のシダである。

包膜の無い大きいソーラスが裂片のやや中央寄りに付着。その大きなソーラスがこのシダの特徴である。

本来はこの2倍くらいの大きさになるようであるが今年は状態が悪いらしい。さらに、こんなに固まって茂ることはあまり無いようである。

驚いたのがこのシダ、タチヒメワラビ。今年は状態が悪く例年の半分以下の大きさ、かつソーラスが付着していない。

羽片の付け根の部分の小羽片が大きいのが特徴である。何を驚いたかというと、これは先日の石割山で見てきたものとそっくりである。
石割山の山腹にあるシダをタチヒメワラビだろうと思って見に行ってきたが個体が小さく、近くに生えていたヒメシダの栄養葉だろうと思っていた。しかし今回見せていただいたタチヒメワラビを見る限りではおそらくは同じものである。ソーラスが付かないと確信は持てないが、石割山のものもタチヒメワラビである可能性が高くなった。季節を改めて確認に行ってみたいと思う。

さらにこんなものまで案内していただいた。

先端部に無性芽が付いている。イナツルデンダというとんでもない代物のシダ。
師匠にシダを案内していただくと、とにかく驚くことばかりである。今回は見てはいけないシダまで見てしまったような気がする。さらにグレードアップ出来るように勉強しなければならないとつくづく感じた。
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