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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヤシャイノデ(イナイノデ)(オシダ科)Polystichum neolobatum

2025年05月24日 | シダ類
 山地の林縁の川沿いの斜面を好んで生育する常緑性のシダである。葉は長さ40~80cmになり、葉質は厚く、濃緑色で光沢がある。全体的に細長い形を呈する。羽片は基部の上向きの裂片が最も大きく、裂片の先端部は棘状に尖る。葉柄には淡褐色の鱗片が密生し基部には幅の広い鱗片が密につく。胞子のう群は全体の中央部から付き始め、裂片の中軸との中間付近に付着する。全国的にきわめて稀少な種であり、山梨県でも発見されているのは1ヶ所のみで個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧:なし  2017年環境省絶滅危惧ⅠB類(EN)

    ヤシャイノデ  2025年5月 山梨県で撮影

    渓谷の斜面に生えるヤシャイノデ

    全体的に細長い形をしている。

    岩壁に生えるヤシャイノデ

    裂片は基部の上向きのものが最も大きく、先端部は棘状に尖る。

    胞子嚢群は葉の中間付近から付き始める。

    胞子嚢は裂片の中軸との中間あたりに付着する。

    葉柄の基部には薄茶色のやや幅広い鱗片が密に付く。


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タニヘゴ(オシダ科)Dryopteris tokyoensis  (Matsumu. ex Makino) C.Chr.

2025年05月24日 | シダ類
 山地寄りの湿地や溜池畔などに生える夏緑性の大型シダ。ときに1mほどにもなる。根茎は直立し、鮮緑色で革質の葉を多数束生する。葉柄は短く、下部羽片は徐々に小さくなり、全体的に倒披針形になる。羽片は基部が最も広くて耳状になり、浅~深裂する。葉脈は葉の表側で凹む。胞子嚢群は大きく、羽片の中肋寄りに付き、包膜は円腎形を呈する。葉柄の基部に広披針形~楕円形全縁の大型鱗片をやや密につける。山梨県で確認されているのは1ヶ所のみである。

 2018年山梨県絶滅危惧:なし  2017年環境省絶滅危惧:なし

    タニヘゴ  2023年6月 笛吹市で撮影

    湿地に群生するタニヘゴ。山梨県で確認されているのはこの1ヶ所のみ。


    大きさ1mほどになる大型のシダ

    羽片は中央部が最も長く、根元に行くにつれて小さくなり全体的に倒披針形を呈する。

    羽片は基部が最も広く耳状になり、浅~深裂する。葉脈が凹む。

    胞子嚢群

    胞子嚢群は大型で羽片の中肋寄りに付く。


    幅の広い鱗片をやや密に付ける。


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ヒモカズラ (イワヒバ科)Selaginella shakotanensis

2025年05月23日 | シダ類
 山地の少し湿った岩地や岩の割れ目を好んで生育する常緑性シダ。茎が短く匍匐し長さ10cm以内で、短い間隔でよく分岐し枝が重なり合ってマット状になる。枝の長さは葉を含めて径1mmくらい。葉は茎に多列に付き、濃緑色、硬質で先端が尖り長さ約1mm。胞子嚢穂は小枝に1個頂生し、四角柱状、長さ0.5-2.5cm、径約1.5mmくらい。山梨県では奥秩父山系、南アルプスに生育している。個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧なし  2017年環境省絶滅危惧なし


    岩に着生するヒモカズラ  2020年8月 鳳凰山で撮影

    短い間隔で分枝し、重なり合ってマット状になる。

    富士山とヒモカズラ  2020年11月 奥秩父山系で撮影

    岩に着生するヒモカズラ

    常緑性ではあるが冬季には茶色くなって枯れたように見える。

    先端が尖った硬い葉を多数付ける。



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カラフトミヤマシダ(メシダ科)Athyrium spinulosum

2025年05月23日 | シダ類
 山地~亜高山の針葉樹林ないしは混合林に生える夏緑性の多年草。根茎は長く横走し、細く、径1.5~2mm、まばらに葉をつける。葉は広三角形、長さ20~30cm、幅は長さよりやや大きく、3回羽状複生、下部は狭くなり、薄い草質、淡緑色、無毛、又は小羽軸の基部上面にわずかに毛がある。葉柄は葉より長い。鱗片は薄茶色で幅が広く、まばらに付着する。胞子嚢群は円形~楕円形、径約1mm、裂片の中肋近くにつき、包膜は楕円形~馬蹄形、辺縁は細かく裂ける。山梨県では奥秩父山系、八ヶ岳に生育しており、個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県絶滅危惧なし  2017年環境省絶滅危惧なし 

    カラフトミヤマシダ  2022年6月 乙女高原で撮影

    群生するカラフトミヤマシダ

    葉柄が葉よりも長い。

    胞子嚢群がびっしりと付着している。

    胞子嚢群は裂片の中肋近くに付着する。

    成熟した胞子嚢群。2020年10月 乙女高原で撮影

    2022年5月 八ヶ岳で撮影

    この場所の個体数はあまり多く無い。


 
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ミヤマウラジロ(イノモトソウ科)

2021年09月14日 | シダ類
 石垣などの割れ目を好んで生育する夏緑性のシダである。根茎は太く短く斜上し、葉を叢生する。葉は長さ20 ~ 40㎝、葉柄は紫褐色の針金状で折れやすい。葉面の表は淡緑色の草質、裏は淡い白色を帯びている。葉身は広被針形、2 回羽状複葉。胞子嚢群は羽片の縁が裏面に折れ、ほとんど隙間無く着く。石灰岩質の岩を好むが、石灰岩地が少ない山梨県ではそうでは無い場所にも生育している。新たに御坂山系での生育が確認された。

 2018年山梨県カテゴリー : 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ミヤマウラジロ 令和3年9月 御坂山系で撮影


    同上


    裏側は白粉を付けて白色を帯びている。


    ソーラスは葉の辺縁が裏側に折れて付着する。


    茎は紫褐色の針金状で、時に白粉が付着する。

 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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ミヤマハナワラビ(ハナヤスリ科)

2021年09月09日 | シダ類
 やや明るいシラビソの低木の林床に生育している夏緑性のシダである。共通茎の高さは3〜5㎝。栄養葉はほぼ全裂し、小羽片は線形で鈍鋸歯があり、2 〜 5 対で先端は鈍頭である。胞子葉は 2 回羽状に分岐し、多数の球形の胞子嚢をつける。全長は 5 〜 15㎝と小さなシダである。山梨県では富士山の狭い箇所に生育しており、個体数はきわめて少ない。


    ミヤマハナワラビ 令和3年7月 富士山で撮影


    同上 同じ株


    栄養葉はほぼ全裂し、小羽片には鈍鋸歯がある。球形の胞子嚢を付けるがこの個体はまだ未成熟である。


    まだ栄養葉を展開していない個体。

 小さいうえに個体数が少なく、見つけ出すのは非常に難しいシダである。

 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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タチヒメワラビ(ナヨシダ科)

2021年06月10日 | シダ類
 山地の林縁にポツポツと立って生育する夏緑性のシダである。根茎は長く這い、葉をまばらに出す。葉は淡緑色、柔らかい草質。葉身は広披針形、基部は狭まり、2 回羽状に深裂する。羽片の下部は、無柄で水平に開出し、軸に重なるようにつく。植物全体に星状毛や針状毛を密につける。最下羽片の上側第一小羽片は突出して大きい。胞子嚢群は、辺縁と中肋の中間より辺縁近くに着き、胞膜はない。生育地は山梨県内に散在し、個体数は少ない。笹に飲み込まれて消滅した場所もある。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省-


    タチヒメワラビ 令和3年5月 甘利山で撮影


    同上 まだ葉を十分に展開していない若い個体。


    最下羽片の上側第一小羽片が突出して大きい。


    茎には星状毛や針状毛を密に付け、茶色い薄い鱗片を付ける。


    令和3年6月 同じ場所で撮影。だいぶ大きくなったがまだソーラスは付けていなかった。


    平成24年6月 アツモリソウとともに写り込んでいたタチヒメワラビ。令和3年現在、アツモリソウは消滅しておりタチヒメワラビも風前の灯。

 ⇒山梨県の絶滅危惧ⅠB類のシダ類(画像付き)

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ヒメサジラン(ウラボシ科)

2021年06月09日 | シダ類
 林下の沢沿いの湿った岩上にコケと群生する常緑性のシダである。根茎はやや長く這う。葉は単葉で長さは 5 ~ 10㎝、葉身は倒披針形で先端の近くで広がる。葉柄は不明瞭で葉質は革質。鱗片は葉柄基部に多いが、葉身は無毛。胞子嚢群は長楕円形~線形で中肋よりに約 25 度の角度で着く。山梨県では県南部に生育しているが、生育場所の斜面の崩落などにより減少傾向にある。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省-


    ヒメサジラン 令和3年3月 南部町で撮影


    同上 渓谷沿いの苔の生えた岩や岩壁を好んで生育する。


    葉は倒披針形で先端の近くで広がる。先端部はやや尖る。


    ソーラスは楕円形ないし線形で、中肋寄りに約25度の角度で付着する。


    下から覗き込むヒメサジラン群落

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コタニワタリ(チャセンシダ科)

2020年12月18日 | シダ類
 渓谷沿いの潤湿な林床や岩壁に生育する常緑性のシダである。葉は単葉で披針形、葉身基部は心形でで側面は耳状になることが多い。大きな個体では葉の側面は波打っている。葉質は厚く表面は光沢があり、裏面のソーラスは線上で長く、中軸に広い角度で付く。日本では長野県、新潟県など北側寄りの地域に生育しており山梨県が南限である。身延町の1ヶ所でのみ生育が確認されていたが大菩薩・小金沢連峰方面でも発見された。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)  2017年環境省なし


    コタニワタリ 平成2年11月 身延町で撮影


    生育していた斜面が崩落して絶滅したかと思われたが同じ水系で生育を確認した。


    線状の大きなソーラス。中軸に対して広い角度で付く。


    渓谷を見下ろすコタニワタリ


    大菩薩・小金沢連峰方面で発見されたコタニワタリ。平成2年12月撮影。


    同上 大株が護岸工事の施されたセメントの壁に着生していた。


    下側から見るソーラス

 新たな場所で発見されたことから、他の場所でも生育している可能性が出て来た。

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 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~


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山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧

2020年10月26日 | シダ類
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧のシダ類は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)

 ヒメスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 チシマヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 スギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 マツバラン(マツバラン科) (2005山梨県EW 環境省NT)
 ミヤマハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県DD 環境省CR)
 オオアカウキクサ(サンショウモ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 デンジソウ(デンジソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 タキミシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 ヒメウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 ヤツガタケシノブ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
 フジシダ(コバノイシカグマ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 イワウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 イチョウシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
 コタニワタリ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
 コガネシダ(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 キタダケデンダ(ヒメデンダ)(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省CR)
 テバコワラビ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
 ノコギリシダ(メシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ホソバショリマ(ヒメシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
 キンモウワラビ(キンモウワラビ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 イワヘゴ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ヒイラギデンダ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 オニイノデ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 イナツルデンダ(オシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
 オオクボシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 クリハラン(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 カラクサシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)

  以上 27種


山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)

 コスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 トクサ(トクサ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ヒメハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
 ヒロハハナヤスリ(ハナヤスリ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ヤマヒメワラビ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 エビラシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ヒメイワトラノオ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 オクタマシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省VU)
 チャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 イヌチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 アオチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 トガクシデンダ(イワデンダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ヘラシダ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 タチヒメワラビ(ヒメシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 オオカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ミドリカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 タカネシダ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省CR)
 ヒメカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 アオネカズラ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ヒメサジラン(ウラボシ科) (2005山梨県- 環境省-)
 ヒトツバ(ウラボシ科) (2005山梨県EN 環境省-)

  以上 22種


山梨県絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 アスヒカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ミヤマウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 アマクサシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 オオバノハチジョウシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ナヨシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 コモチシダ(シシガシラ科) (2005山梨県NT 環境省-)
 ハシゴシダ(ヒメシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 カラフトメンマ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ホテイシダ(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 サジラン(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)

  以上 10種


山梨県準絶滅危惧(NT)

 サンショウモ(サンショウモ科) (2005山梨県NT 環境省VU)
 ハカタシダ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 オシャグジデンダ(ウラボシ科) (2005山梨県NT 環境省-)

  以上 3種


山梨県情報不足(DD)

 ナカミシシラン(イノモトソウ科) (2005山梨県DD 環境省-)
 ウスヒメワラビ(ナヨシダ科) (2005山梨県DD 環境省-)
 センジョウデンダ(オシダ科) (2005山梨県DD 環境省EN)
 キレハオオクボシダ(ウラボシ科) (2005山梨県DD 環境省EN)


 山梨県絶滅危惧のシダは良き指導者に恵まれて1年間で約8割を効率良く見て回ることが出来た。随時画像を更新して行くが、完成は遥か先になりそうである。





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山梨県の絶滅危惧Ⅱ類および準絶滅危惧のシダ類、他(画像付き)

2020年10月26日 | シダ類
 山梨県の絶滅危惧Ⅱ類および準絶滅危惧のシダ類は以下の通りである。その他、山梨県では珍しいシダを掲載する。

山梨県絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 アスヒカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ミヤマウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 アマクサシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 オオバノハチジョウシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    
    
 ナヨシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 コモチシダ(シシガシラ科) (2005山梨県NT 環境省-)
    

 ハシゴシダ(ヒメシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 カラフトメンマ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ホテイシダ(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 サジラン(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

  以上 10種


山梨県準絶滅危惧(NT)

 サンショウモ(サンショウモ科) (2005山梨県NT 環境省VU)
    

 ハカタシダ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 オシャグジデンダ(ウラボシ科) (2005山梨県NT 環境省-)
    

  以上 3種


 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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山梨県の絶滅危惧ⅠA類のシダ類(画像付き)

2020年10月26日 | シダ類
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧ⅠA類のシダ類は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)

 ヒメスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 チシマヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省EN)

 スギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 マツバラン(マツバラン科) (2005山梨県EW 環境省NT)
    
 ミヤマハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県DD 環境省CR)
    

 オオアカウキクサ(サンショウモ科) (2005山梨県CR 環境省EN)

 デンジソウ(デンジソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 タキミシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
    

 ヒメウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 ヤツガタケシノブ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
    

 フジシダ(コバノイシカグマ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 イワウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 イチョウシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
    

 コタニワタリ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 コガネシダ(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 キタダケデンダ(ヒメデンダ)(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省CR)
    

 テバコワラビ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
    

 ノコギリシダ(メシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ホソバショリマ(ヒメシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 キンモウワラビ(キンモウワラビ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 イワヘゴ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ヒイラギデンダ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省EN)

 オニイノデ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 イナツルデンダ(オシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 オオクボシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    
 クリハラン(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 カラクサシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

  以上 27種

 絶滅危惧ⅠA類だけに、発見が難しいものや山梨県では野生絶滅したかもしれないものがある。引き続き探索を続けたい。




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山梨県の絶滅危惧ⅠB類のシダ類(画像付き)

2020年10月26日 | シダ類
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧ⅠB類のシダ類は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)

 コスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 トクサ(トクサ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    
    
 ヒメハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
    

 ヒロハハナヤスリ(ハナヤスリ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ヤマヒメワラビ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 ウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 エビラシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ヒメイワトラノオ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 オクタマシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省VU)
    

 チャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 イヌチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 アオチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    
 トガクシデンダ(イワデンダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ヘラシダ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    
 タチヒメワラビ(ヒメシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    
 オオカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 ミドリカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 タカネシダ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省CR)
    
 ヒメカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 アオネカズラ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ヒメサジラン(ウラボシ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 ヒトツバ(ウラボシ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    


  以上 22種

 残り数種類は数年で見て回れると思うが、トクサに関しては園芸品は目にするものの野生のものを見つけるのは難しいかも知れない。




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オクタマシダ(チャセンシダ科)

2020年10月26日 | シダ類
 渓谷沿いの日当たりの悪い岩の側面に苔類と一緒に生育している常緑性のシダである。形はコバノヒノキシダに似ているが葉質が固く中軸中央部の盛り上がりが目立たず、裂片辺縁の切れ込みが不規則である。胞子嚢群は裂片の葉脈に沿って線状ないし長楕円形に付着する。山梨県では県南部の渓谷のみで生育が確認されており、個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)  2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    オクタマシダ 令和2年10月 南部町で撮影


    同上 苔の生えた岩に2株着生している。


    同上


    同上 常緑のシダではあるが秋になると葉が傷んでいる。


    ソーラスは裂片の中央に付着する。小羽片辺縁の切れ込みが不規則である。


    茶色くて細い鱗片が付着


    流れ落ちる滝とオクタマシダ

 ⇒山梨県の絶滅危惧ⅠB類のシダ類(画像付き)

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イナツルデンダ(オシダ科)

2020年10月06日 | シダ類
 亜高山帯の岩の隙間に生育する常緑性のシダである。ツルデンダの小羽片が深く切れ込んだような形をしており、時として茎の先端部に無性芽を付ける。イナデンダとツルデンダの交雑のシダで、山梨県で生育が確認されているのは1ヶ所のみ、日本国内でも数ヶ所のみである。不思議なことに生育地の周辺にはイナデンダが見つかっていない。


    イナツルデンダ 令和2年9月 奥秩父山系で撮影


    同上


    ツルデンダの小羽片が深く切れ込んだような形をしている。


    先端部に付いた無性芽


    ソーラスの形や位置はツルデンダに似ている。

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