山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

咲き始めたオオバボダイジュ 令和6年6月29日

2024年06月30日 | 樹木類
 10日ほど前に訪問した際にはまだ蕾だったオオバボダイジュがそろそろ咲いている頃ではないかと思う。午後から再訪してみる。

    ナツツバキはほとんどが蕾だが、一部が咲き出していた。

    ナツツバキの花

    気になっているこの草、まだ花茎が伸びていない。

    根元を見てみると小さな花芽が出ていた。これはイヌショウマであろう。

    オオバボダイジュはどうだろうか?

    まだ蕾のようである。

    まだ固い蕾である。咲くのは1週間ほど先であろう。

    別の木を見てみる。こちらは少し咲き出しているようである。

    咲き始めたばかりのオオバボダイジュの花

    まだ蕾が多い。

    トリーミング画像。花弁は5枚のようである。

    蜂が吸蜜に訪れていた。

    オオバボダイジュの幹。縦に浅く溝が入る。

 満開にはなっていなかったが今年の課題のひとつであったオオバボダイジュの花はなんとか見ることが出来た。たくさん蕾を付けていて今年は当たり年なのではないかと思う。


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モクゲンジが咲いた 早川町 令和6年6月25日

2024年06月30日 | 樹木類
 南部町の植物を見た帰り道で気になっていたモクゲンジの生育地を訪れてみる。花期は7月初旬から中旬ごろと思われるが、咲き始めているかも知れない。この花は山梨県の自然記念物に指摘されており、ネットで調べると容易に生育場所が分かる。

    山梨県の自然記念物に指定されているモクゲンジ林

    道路の向こう側にたくさん生えているが、こちら側の手の届くところにも生えている。

    思っていたよりも早く咲くようである。

    満開直前で既に見ごろを迎えていたモクゲンジの花

    黄色い花をたくさん咲かせている。

    モクゲンジの鮮やかな黄色の花

    花弁は4枚のようである。花弁の付け根に赤い付属体がある。

    若葉

    葉は対生し、奇数羽状複葉。小葉には切れ込みがある特徴的な形をしている。

 下見のつもりで訪問したモクゲンジだったが、既に見ごろを迎えていた。7月中旬に訪問していたらもう遅かったであろう。良い時期に訪問出来たと思う。


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胞子葉を展開したオオキジノオとタカサゴキジノオ 南部町 令和6年6月25日

2024年06月29日 | シダの仲間
 そろそろキジノオシダの仲間が胞子葉を伸ばしている頃ではないかと思う。昨年の12月に訪問した際には胞子葉がもう枯れていたオオキジノオとタカサゴキジノオを見に行ってみる。

    道路脇の土手に生えていたコモチシダとウラジロ

    コシダも生えていた。

    コンテリクラマゴケが群生して絨毯のようになっている。

    やや青色がかった緑色をしているコンテリクラマゴケ

    胞子葉を展開しているオオキジノオ

    元気に胞子葉をたくさん展開している。

    オオキジノオの胞子葉

    こちらはタカサゴキジノオ

    タカサゴキジノオも胞子葉をたくさん展開させていた。

    タカサゴキジノオの胞子葉

    タカサゴキジノオは頂羽片がはっきりと分かれないのが特徴である。

    ちょうど良い時期に訪問出来たと思う。

    こちらはハナミョウガ。花を見たかったがもう時期が遅かった。

    花は終わって結実しかけている。

    結実しかけたハナミョウガ

    花がほとんど見当たらないのはやはり食害を受けているからであろう。小さな株しか見当たらない。

 胞子葉を展開したオオキジノオとタカサゴキジノオの元気な姿を見ることが出来た。探していたハナミョウガの花はもう終わっていたが、なかなか花が見られないのは食害によるものと思われる。花の撮影は来年に持ち越しである。


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これがアリノトウグサだろう 南部町 令和6年6月25日

2024年06月29日 | 山に咲く花
 全く情報の無かったアリノトウグサが南部町の山中に生えているとの情報をいただいた。そろそろ咲き出す頃ではないかと思う。南アルプス市に出張があったので南部町まで足を延ばして探しに行ってみる。

    もっと歩き易い道もあるはずだが・・・ロープの付いた急斜面を登る。

    ワラビの生えた平坦地に抜け出た。このあたりにあると思うのだが・・・

    シソの仲間だろう。

    これはチドメグサであろう。花が咲いている。

    これが探しているアリノトウグサであろう。


    花穂はまだ伸びていないが群生する様子と葉の形からみて間違いないと思う。

    花穂がまだ見えていない。

    結構たくさん生えていたが、あったのはほんの一画のみだった。

    果穂が伸びて花を咲かせるのはまだ3~4週間先になるのではないだろうか。

 アリノトウグサは湿地に生えるものだと思っていたのだが想定外に山中に生えていた。北杜市にもあるらしいのだが、それも山の中らしい。生育しているのは確認出来たがまだ花が咲いていなかったので、7月中旬か下旬ごろに再訪してみたいと思う。


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初見の草デンジソウ 甲府市 令和6年6月24日

2024年06月25日 | シダの仲間
 山梨県のデンジソウはきわめて個体数が少なく、本来の生育地は区画整備のため消滅の危機に瀕したため数ヶ所に移植が行われたと聞いている。今回はその移植されたデンジソウを見に行ってみた。雨で増水したため、デンジソウは元気に葉を展開しているはずである。

    スイレンが満開になっていた。
    たくさん花を咲かせているスイレン

    スイレンの花

    草の茂る小さな池

    この池に移植されたデンジソウが生育している。

    池のほとりにたくさん生えている。

    デンジソウ

    デンジソウ、カエル付き。

    葉が4枚で『田』の字に形が似ることからデンジソウの名がついている。

    まだ小さなものが多いが、それなりに個体数はあった。

    池の中には他の水草も生えている。

    大きいほうの葉はスイレンではないかと思う。

    小さいほうは水中葉に長い柄が付いており、ヒルムシロと思われる。

    空は曇り空だったが展望地からは富士山が見えていた。

 四つ葉のクローバーのような形をしたデンジソウであるがこの草は花が咲かず、秋になると根元近くに胞子嚢の塊を付けるシダの仲間である。予想していた以上にたくさん生育しているのに少し驚いた。胞子嚢が付く頃にまた見に来てみたいと思う。


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西沢渓谷の滝と植物を散策 令和6年6月22日

2024年06月23日 | 星空
 西沢渓谷の崩落地に新しい橋が架かり、今年からいちばん奥にある七つ釜五段の滝に行けるようになったらしい。土・日曜日は混雑が予想されるので平日に訪れたかったのだが、平日休みだった昨日は雨のため行けず、本日の土曜日に行くことにした。訪問者が少なくなってくる時間を狙って午後11時に西沢渓谷駐車場に行くと、予想通りに駐車場は満車である。有料駐車場に車を止めて11時半に出発する。

    上部から見下ろす三段の滝

    豪快に流れ落ちる竜神の滝

    貞泉の滝

    陽が差し込む西沢渓谷の流れ。昨日の雨で少し増水している。


    滝の脇に咲いていたモミジカラマツ

    渓谷の脇に生えていたナルコスゲ

    こちらはヒゴクサであろう。

    これが新しく出来た頑丈な橋

    橋の上からは七つ釜五段の滝が一望できる。

    七つ釜五段の滝上部

    お決まりの位置から撮影した七つ釜五段の滝

    上から見下ろす七つ釜五段の滝上部

    満開になっていたバイカウツギ

    バイカウツギの花。ウツギに比べて花が大きく花弁が丸っこい。

    スルガスゲはもう終わっていて雌小穂の果胞は脱落していた。

    小さくて探しにくいがオオクボシダはそれなりに数がある。

    オオクボシダ。葉に毛が生えている。

    ヒメスギランは数が少なく、目を凝らさないとなかなか見つからない。

    ヒメスギラン。先端部に無性芽が付いており中間部には貝殻状の胞子嚢が付いている。

    見たかったチチブシラスゲは数がきわめて少ないうえに今年は千切れていて穂が出ていなかった。残念。

    似ているがこちらはヒゴクサであろう。

    これも見たかったアオホオズキ。気を付けながら歩いたつもりだがこの1株しか見つからず。

    アオホオズキの花。細かい毛が生えている。

    花の中には緑色の斑がある。

 6時間半かけて滝と植物を見ながら散策したが、これだけの時間をかけてもまだ物足りなさがある。ヒメイワトラノオは少数見かけたが良い株が見当たらず、何よりもアオホオズキが1株しか見つからなかったのが残念だった。他にも変わった植物がたくさん眠っているかも知れない。


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棚田に昇る黄金のパール富士 富士川町平林 令和6年6月21日

2024年06月22日 | 月富士
 朝から雨が降っておりこの日は1日ダメだろうと思い、ずっと撮り貯めていた絶滅危惧種の記事を書いていた。午後になってから雨が上がり、午後4時過ぎにふと富士山のライブカメラを見てみると、まだ雲を纏っているものの富士山が姿を現しはじめていた。ウェザーニューズの衛星画像をチェックしてみるともうすぐ雲が晴れてきそうである。急いでカシミール3Dで本日のパール富士の撮影場所を調べてみると、富士川町平林あたりでパール富士になりそうである。氷室神社だとちょうど日没の頃に富士山剣ヶ峰にかかる月が見られるはずである。出発が少し遅くなってしまったが、午後5時過ぎに自宅を出発し、中部横断道を使って平林に向かう。氷室神社の手前、平林の集落は棚田でも有名な場所で、ちょっと下見してみると棚田を前景にパール富士が見られそうである。地元の方も撮影に来られている。予定変更、平林の棚田と富士山を撮ることにする。

    平林の棚田と富士山。田んぼに映るダブルパールも考えたが良い場所が見つからず。

    残照の富士山

    2台目のカメラ。月が昇って来るのは日没後5分くらいのはずである。

    3台目のカメラは望遠で月を狙う。

    富士山に巻いていた雲が次第に晴れて来た。パール富士はいただきだろう。

    アースシャドウの富士山。この季節にこれだけ綺麗に見えるのは珍しい。

    富士山頂に月が現れた。

    綺麗なパール富士を見ることが出来た。

    2台目のカメラは中望遠レンズを装着。このレンズは口径が小さくやや解像度が悪いのが難点。

    3台目は400㎜望遠レンズ。見事な黄金の月が昇って来た。

    棚田に輝く黄金の月

 本日から関東地方は梅雨入りした。この季節はパール富士を撮影するには難しい季節である。富士山ライブカメラをチェックする時間があと1時間遅れていたらこの景色を見ることは出来なかったであろう。とてもラッキーな日だったと思う。しいて言うならば、パール富士を意識し過ぎてズームをかけ過ぎて棚田の雰囲気が消えてしまったのが残念である。


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マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)Phytolacca japonica Makino

2024年06月21日 | その他の絶滅危惧種
 山地の林内や林道脇を好んで生育する多年草である。ヤマゴボウが帰化種であるのに対してこのマルミノヤマゴボウは在来種である。茎は太くて緑色で、大きなものは1.2mほどの大きさになる大型種である。葉は互生し、長楕円形~卵状長楕円形で先が尖り、全縁、無毛。花序は直立し、次第に真っ赤な棒状になる。花には花弁がなく、萼片が5個あり、初めは淡紅色だが、花柄とともに真っ赤になる。果実は心皮が8個合着して球形になり、熟すと黒紫色になる。 実が分果せず丸くなることがマルミノヤマゴボウの名の由来となっている。山梨県では県南部を中心に生育しており個体数はそこそこにある。

    マルミノヤマゴボウ 2024年5月 南部町で撮影

    マルミノヤマゴボウの花 うっすらピンク色を帯びている。

    花弁のように見えるのは萼片で5枚ある。

    雄しべの葯は白い。

    結実しかけている大株のマルミノヤマゴボウ。2024年6月 身延町で撮影

    たくさん花を付けているマルミノヤマゴボウ。花序は直立し、果期にも垂れ下がらない。

    結実しかけたマルミノヤマゴボウ

    果実は8個が合着して丸くなり、溝が目立たない。

    川沿いに生えたマルミノヤマゴボウ。それなりに個体数はある。




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ヤマゴボウ (ヤマゴボウ科) Phytolacca acinosa Roxb.

2024年06月21日 | その他の絶滅危惧種
 山地の道路脇の林縁や荒れ地を好んで生育する多年草である。ヒマラヤ~中国原産の帰化植物と言われている。茎の高さは40〜80㎝になる。上部で分技し、茎頂に穂状花を密に着ける。花は白色、雄蕊の葯は淡紅色なのが特徴である。果実は 5 〜 8 個の分果。秋に萼片、花柄は紅色になり、果実は黒色に熟し、 目立つ。花穂は直立し、果期になっても垂れない。根の断面は年輪状になる。山梨県では県南部を中心に生育しているが個体数は少ない。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー :情報不足(DD)   2017年環境省カテゴリー:なし

    ヤマゴボウ 2024年6月 身延町で撮影

    個体数は少なく花が咲いていたのはこの1株のみだった。

    結実しかけているヤマゴボウの花。直立して花が咲く。

    果実は8個の分果に分かれ ており、明瞭な溝が入る。

    花弁は白色で5枚、葯は淡紅色をしているのが特徴。

    葉には柄があって互生し、やや柔らかくて薄い。




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ハシナガカンスゲ (カヤツリグサ科) Carex phaeodon T.Koyama

2024年06月21日 | カヤツリグサ科
 山地の樹林内の斜面や岩場に生育する多年草である。高さ15 ~ 30㎝で、葉はやや柔らかく、幅 2 ~ 5㎜。葉の基部の鞘は赤褐色を帯びる。まばらに叢生し、長い匐枝を伸ばす。頂小穂は雄性で紫褐色、側小穂は雌性でときに先端部に短く雄小穂を付ける。果胞は無毛で嘴は長く、熟すと外曲し、口部は2歯である。県内では旧富沢町周辺で生育が確認されたが、 生育は局所的である。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :情報不足(DD)   2017年環境省カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 

    ハシナガカンスゲ 2024年4月 南部町で撮影

    樹林内のやや湿った斜面や岩場を好んで生育する。基部は赤褐色を帯びる。

    岩場に叢生したハシナガカンスゲの群落

    頂小穂は雄性で紫褐色、側小穂は2~4個付き、通常は雌性である。

    鱗片は黄緑色~茶褐色を帯びる。

    鱗片が黒褐色のものもある。

    果胞は無毛で筋は目立たない。嘴は長く、熟すと外側に曲がる。




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フトヒルムシロ (ヒルムシロ科) Potamogeton fryeri A.Benn.

2024年06月21日 | 水生植物
  主に貧栄養または腐植栄養質な池や沼の水中に生育する多年草である。地下茎は泥の中を横に這い、先端に越冬芽をつける。浮水葉の葉身基部は円形~浅心形で縁が葉柄にそって流れ、波形のしわをつくる。若い浮葉は赤銅色を帯びることがある。沈水葉は上部の1~2枚を除いて明瞭は葉柄は無い。花は 2.5 ~ 5㎝、穂状花序を直 立する。花期は 6 ~ 10 月。山梨県では分布域が限られており、個体数はさほど多くは無い。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)   2017年環境省カテゴリー:なし

    フトヒルムシロの生育する池 2024年6月 北杜市で撮影

    限られた生育地に固まって生育している

    主な花期は6~7月ごろ

    穂状花序を水面に伸ばすフトヒルムシロ

    穂状花序に濁った紅色の花が咲いている

    同じ池の8月下旬の様子 2023年8月撮影

    葉の辺縁が波打つと言われているが葉で判別するのは難しい。

    水中葉が見える。この水中葉には柄が無いはずである。





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ジロボウエンゴサク (ケシ科) Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.

2024年06月21日 | その他の絶滅危惧種
   山地の林下のやや湿った所を好んで生育する多年草である。高さ10~20cmになり、地下に1cm大の丸い塊茎がある。根出葉は塊茎の頂端に少数つき、葉は2 ~ 3 回3出複葉で長い柄がある。小葉は 2 ~ 3 深裂する。花茎は 1 球から数本出し、柄のある葉が 2 個つく。花序は長さ1~2cmの紅紫色の花を少数つける。苞は卵形で全縁、先端部が尖る。花期は 4 ~ 5 月。山梨県では県南部に生育し、個体数はあまり多く無い。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし 

    ジロボウエンゴサク 2024年4月 南部町で撮影

    やや湿った林縁や林道脇を好んで生育している。

    花は紅紫色で細長く、長さは1~2cm程度

    苞は全縁で先端部が尖る

    花と苞

    葉は2回3出複葉で、小葉は2~3深裂する




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アシタカツツジ (ツツジ科) Rhododendron komiyamae Makino

2024年06月21日 | ツツジ科
 山地の尾根の明るい樹林下や岩場に生育する落葉低木で、高さ1 ~ 3mになる。花期は5~6月。葉は広披針形ないしは峡長楕円形で、輪状に5枚付く。花は紅紫色で枝先に 2 ~ 4 個つく。雄しべは 5 ~ 10 本。山梨県では、県南部の静岡県境に生育しており、山梨県側は個体数が少ない。

 2018年山梨県カテゴリー : 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)

    アシタカツツジ 2024年5月 静岡県境で撮影

    静岡県側には多く生育しているが山梨県側の個体数は少ない。

    紅紫色のアシタカツツジの花

    枝先に2~4個の花を付ける。雄しべは5~10本ある。

    葉は長披針形ないしは峡長楕円形で5枚付く。

    幹は溝が無く、鱗片状に薄く剥がれる。

    アシタカツツジの花と葉






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オオバボダイジュはまだ蕾 令和6年6月17日

2024年06月19日 | 樹木類
 5月中旬に訪れた時のオオバボダイジュはまだ蕾が見え始めたばかりだった。1ヶ月が過ぎるのでもう花が咲いている頃ではないかと思い、再訪してみる。

    オオバボダイジュを見上げる。

    丸いものがたくさん付いている。

    さて、これは花が終わって結実しているのか?それともまだ蕾??

    たくさん付いている。

    画像をトリーミングして見てみると、これはまだ蕾のようである。

    花が咲くのはまだ2週間くらい先になりそうである。それにしてもたくさん付いている。

    他の木や花を見て回る。ハート形の葉っぱでオオバボダイジュかと思ったが・・・

    花は上向きに咲いている。

    これは葉の形がオオバボダイジュに良く似ているヒトツバカエデであろう。

    これはカジカエデの実であろう

    サワシバであろう

    まだ蕾のナツツバキ

    白い大き目な花を咲かせているのはウメウツギであろう。

    コアジサイと思われる。

    咲き始めたばかりのコゴメウツギ

    ニシキギの花に良く似ているが枝にヒレが無い。

    これはコマユミという花らしい。

    満開になっていたクサタチバナの花

    この葉は何だろう?イヌショウマ?あるいはヤワタソウ??

    葉には光沢がある。まだ花穂が見えておらず、花が咲くのを待ちたいと思う。

 残念ながらオオバボダイジュの花はまだ固い蕾だった。また見に来てみたいと思う。草ばかり見てきたが樹木類を見るようになるとまた視野が広がって来るが、まだ分からないことばかりである。ヤワタソウを期待しているのだが、さて、どうだろうか?花穂が見えておらず、咲くとしてもまだ1ヶ月くらい先になりそうである。


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ヤマゴボウとマルミノヤマゴボウ 令和6年6月14日

2024年06月16日 | 山に咲く花
 今年はなんとか花を見たいと思っているヤマゴボウであるが、3週間ほど前に訪問した時にそれらしき個体は確認したものの花芽が付いていなかった。咲くとすれば、そろそろ咲いていて良い頃である。午前中は南アルプス市に出張があったので午後から訪れてみる。

    茎が赤っぽい。これはヨウシュヤマゴボウであろう。

    花芽が付いておらず、これは咲かないかも知れない。

    こちらは茎が緑色でヤマゴボウと思わしき株

    こちらも花芽が見えない。ヨウシュヤマゴボウに比べて葉の皺が深いように思う。

    周辺の斜面を探してみると、幸運にも一株だけ咲いているものがあった。

    軸が緑色でこれはヤマゴボウで間違いないであろう。

    結実しかけているが頂部はまだ花が咲き残っている。

    結実した実は溝がはっきりと見える。

    花は葯が赤紫色をしている。これがヤマゴボウの花の特徴であろう。

    葉はやや皺が多い感じはするが、この大きさになるとヨウシュヤマゴボウとの区別は難しい感じがする。

    1株だけだが、なんとか出会えてとても感動したヤマゴボウ

 さて、花仲間が別の場所でマルミノヤマゴボウと思わしきものを発見してきたのでそちらに移動してみる。林道を少し歩かなければならないのだが、現地に近付くと車道の脇に大株が生えているのが目に付いた。

    車道脇に生えていた大株のマルミノヤマゴボウ

    今年見る中で最大の株。花をたくさん咲かせた。

    ほぼ結実しているマルミノヤマゴボウ

    先端部にまだ花が残っている株。

    結実した部分。ヤマゴボウのように溝が深く無く丸くなっている。

    咲き残っていた花。薄ピンク色の花で葯は白い。この葯の色がヤマゴボウとの違いであろう

    沢沿いに生えていたマルミノヤマゴボウ

 今日はヤマゴボウとマルミノヤマゴボウの両方を観察することが出来た。特にヤマゴボウは個体数がかなり少なく食害も受けていると思われ、咲いている花が見られたことはとてもラッキーだった。ヤマゴボウとマルミノヤマゴボウの違いはしっかりと分かったと思う。


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