山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ミスミソウ咲く 畑熊へ  平成31年2月24日

2019年02月28日 | 花・花・花
 毛無山のダイヤモンド富士を見るために前日車中泊したのが悪かったようで、毛無山から下山する途中で頚椎症から来る左腕の痛みが強くなってきた。かつ筋肉疲労と脱水が重なって下山中に左手の指が攣るようになってしまう。下山して上九の湯につかってマッサージし、足の疲れは和らいだが手の指が攣るのは改善して来ない。水分をとって休めば・・・と思って車の中で仮眠しようとしたのだが、腕が痛すぎて寝られそうもない。痛み止めを飲んで頚椎症用のカラーを首に巻いて休憩するが、どうせ寝られそうも無いのでちょっと花を見に畑熊まで行ってみることにした。

 道路脇駐車場に車を止めて首の体操をしていると痛み止めの効果が現われてきたのもあって腕の痛みはだいぶ引いてきたが相変わらず左手は簡単に攣ってしまう。ちょっと花を見に行くだけだからこの程度ならば・・・と思ったのだがそんなに甘く無かった。先客4人が撮影中だったのでそれを避けて途中を細い右側の道に入ったところ、すぐに道は無くなり急斜面の獣道を登ることになってしまう。もはや腕が痛いなどと言っていられる状況では無くなり足を滑らせないように注意しながらなんとか普通の道まで登り上げた。この斜面は獣道と鹿の糞がたくさんあったが、人が入っていない割にはミスミソウの数は少なかった。


    畑熊ミスミソウの看板。この先で右の道(らしきもの)に入ったのがそもそもの間違いだった。


    急斜面に咲いていたミスミソウ。


    同上。三脚を立てるのも一苦労。


    こちらの急斜面は思ったほどミスミソウは多く無かった。


    通常ルートに抜け出る。むしろこちらのほうが数は多い。


    マクロ


    同じくマクロレンズで撮影


    少しピンク色がかった花もあった。


    踏まれないように石で囲ってくれている花があったかと思えば・・・


    斜面の上のほうにある花を撮影するために大きな踏み跡が出来てしまっているところもある。


    100㎜望遠で十分に撮れるのだから、踏み荒らすのはやめて欲しい。

 毎年来ているわけでは無いが以前に比べるとだいぶ少なくなっているような印象を受ける。保護地区ではあるが踏み荒らしが目立ちほぼ無法地帯であるここのミスミソウは保護ロープや踏み荒らし禁止の看板などの対策が必要なのではないだろうか?
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春霞のダイヤモンド富士 毛無山  平成31年2月24日

2019年02月26日 | 山梨無名山
 今年の冬の毛無山のダイヤモンド富士はもう終盤である。例年ならば凍える寒さの中を撮影に行く毛無山ダイヤだが今年は暖かく下から見上げる限りではほとんど雪が付いていない。空模様も雲が増えてもう春の霞んだ空の様相を呈している。この日の毛無山ダイヤモンド富士は7合目展望岩、ないしは9合目展望台からの撮影になる。7合目だと少し右寄り、9合目だと少し左に寄るという微妙な位置から昇るダイヤだが、9合目に間に合わなければ7合目からでも狙えるという時間的なメリットもある。しかし撮るならできるだけ上から撮りたい。未明2時半にスタートの予定だったが途中でGPSを持って来るのを忘れて取りに戻ったりしていたら出発は3時近くになってしまった。9合目のダイヤに十分間に合う時間ではあるが、途中での撮影時間やルートの状況によっては間に合わなくなってしまうかも知れない。


    毛無山駐車場から見る月と飛行機雲。いざ、出陣!


    月光の不動滝。滝の音が聞こえて来ない。凍っているのか、水量が少ないのか?帰りに見てみるとその両方だった。


    4合目レスキューポイントから見る富士山と星空。金星が右側に現れているはずだったが雲の中に入ってしまったようだ。


    8合目で日の出の時刻を迎える。東の空が赤く焼けており、富士山が見えるところで撮影しておく。ダイヤまであと40分ほど、急がねば!

 途中の7合目あたりから見る富士山は山頂裏側に大きな雲が出てダイヤは危ういのではないかと思われたが、次第に雲が小さくなりやがて朝焼けが始まった。真っ赤に焼けた雲だったがなかなか撮影に良い場所が無く、8合を越えたあたりでようやく富士山山頂が見える場所を見つけここで数カット撮影する。ダイヤは6時57分ごろ、あと40分ほどだがまだ展望台まではひと登りしなければならない。急いで登り、ダイヤの20分前に展望台に到着した。春霞と薄雲が広がっているがダイヤモンド富士は十分に見られそうである。


    9合目展望台から見る富士山。ダイヤまであと5分ほど。


    こちらはもう1台のカメラ。135㎜。


    ダイヤモンド富士が始まる。


    同上


    春霞のダイヤモンド富士


    135㎜


    同上。渋いダイヤモンド富士。


    チカリとは輝かなかったがこんなダイヤモンド富士もなかなか良い。

 苦労して登って来た甲斐があって、毛無山らしい高度感のあるダイヤモンド富士を堪能させてもらった。願わくば樹氷と一緒にこのダイヤを撮りたかったのだが天気予報が変わって前日は雨か雪の予報から曇となり樹氷は出来ていなかった。毛無山の山頂まで移動するが雪は稜線上の樹林帯の下に少し積もっているだけだった。この季節の毛無山にしては物足りない。


    アルプス展望台から見る南アルプス。


    木が伸びて白根三山は見えにくくなってきた。


    毛無山山頂。雪が無い。


    山頂から見る春霞の富士山


    日暈が出た。

 本日の毛無山山頂は一番乗りだった。30分ほど休憩して下山開始すると、9時ごろに8合目付近を通過する頃にはもう続々と登山者がやって来た。その中にはもちろんミスター毛無山さんも居た。あと100回くらいで毛無山登頂3,000回になるそうで、今年中には達成できるだろう。いろいろお世話になっているので何かお祝いを考えなければならない。


    7合目展望岩に立ち寄る。ここもなかなか良い展望地だが足場が悪くて三脚が固定しにくいのが難点。

 4合目レスキューポイントあたりから疲れが出始め、膝に力が入りにくくなってきた。かつ、眠い。最近きつい山には登っていなかったので心配はしていたのだがやはり少し厳しかったようだ。しかし帰り際に上九の湯に立ち寄って風呂の中で足をマッサージしておいたら、ほとんど筋肉痛にはならなかった。まだまだ登れそうだ(という気がする)。なかなか良い味のあるダイヤモンド富士が見られたと思う。
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早川町の秘密の花園を再訪してみる  平成31年2月23日

2019年02月25日 | 花・花・花
 2月23日はふじさんの日だったが天気予報が思わしく無く富士山は諦めていた。ところが予報が変わって雨は降らず次第に青空が広がってきた。1日寝て過ごそうと思っていたのだがそうは行かなくなり、2月中旬に訪問した際に花に出会えなかった秘密の花園を再訪してみることにした。休日なので誰か訪問者が居るのではないかと思ったのだが駐車場には車は1台も止まっていなかった。前回ルートの下見をしておいたので今回はルート短絡して鉄塔の尾根を登ってみることにする。


    それらしき道を発見。しかしそこを進んでみると方向が違い、途中から右側の尾根に取り付く。最初から右手に見えるピンクテープを登ったほうが早かった。


    鉄塔尾根に出る。あとはここをひたすら上に登る。


    林道が見えてきた。あと少し。

 ルートは短絡したが道は無いのであまり歩き易いところではなく、時間的には林道を歩いてもあまり変わらないかも知れない。今回はさらに詳細に花仲間から場所を聞いて来たので咲いていれば間違い無く花園に出会えるはずだ。前回とは違う場所から森の中に入ってみると今度こそ黄色い花園に出会うことが出来た。


    今度こそは・・・咲いていた。前回散策した場所から数十メートルしか離れていなかった。


    見たかったのはこの黄色い花園。山梨県にもこんな素晴らしい自生地があった。


    ほぼ満開の花園


    奥秩父の秘密の花園ほどの密度は無いがそれでも凄い。


    これでもかというくらいに


    咲き誇っている


    黄色い花たち。


    マクロ


    同上

 花園の一部は前回散策した場所とオーバーラップしていたので前回は核心部を除いてはまだ咲いていなかったのだろう。かつてのこの場所はイチリンソウやニリンソウもたくさん咲いていた素晴らしい花園だったそうだが今ではほとんど消滅してしまったらしい。確かに花園の中には鹿の糞が大量にあり、人の踏み跡では無く動物の踏み跡やイノシシが掘り返したような跡も見られる。花に毒を有しているこの花が残ったのかも知れないが、ニリンソウも同じように毒草であり、茅ヶ岳は毒草のはずのオキナグサが鹿の食害を受けている。人を避けるだけでは花園は守れないのかも知れない。

 たくさんの花を見て幸せな時を過ごすことが出来た。いつまでも咲き続けて欲しい、この花園。
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三浦半島ちょっと立ち寄り 衣張山  平成31年2月20日

2019年02月25日 | 圏外編
 三浦半島のパール富士を見に来たついでにちょっと衣張山というマイナーな山に立ち寄った。sanaeさんとトシちゃんも付き合ってくれて3人で行ってみることになった。ここは山というよりも丘のようなハイキングコース・・・のはずだったが?


    近くの有料駐車場に車を止めて民家の中の道路を進む。


    登山道(ハイキングコース)に入ると、山らしい景色になる。


    25分ほどで開けた山頂に到着。桜が植えられていた。


    玉縄桜


    衣張山山頂。思ったほど広く無い。


    山頂から見る富士山。パールの時間にこのくらい見えていてくれれば・・・。


    200㎜望遠でこのくらいの大きさ。

 三角点はこの展望地の隣のピークにあった。さて、そのまま道を進めば普通に道路に出てその道路を歩けば元の場所に戻れるのだが・・・もっと短絡できるのでは?と薄い踏み跡のある尾根へと入り込む。毎度のことながら踏み跡はすぐに無くなりその先は藪歩き。鎌倉の低山だから大したことは無いだろう・・・とナメてかかっていたこともあるのだが、最後の斜面は結構な急斜面で下りるのに一苦労した。


    藪の中はヤブラン(たぶん)が自生していた。これは一番の大株。


    最後の急斜面。木や根に捕まりながら下りるが、まずは私が滑り落ち、次にトシちゃんが滑り落ち、最後にsanaeさんまで・・・。

 GPSの地図で見る限りではそれほど急な斜面には見えなかったのだが最後の最後が結構急になっていて、結局3人とも滑り落ちて泥と葉っぱだらけになって道路に抜け出た。ちょっとした冒険気分を味わって3人で大笑いして駐車場に戻った。鎌倉の低山だからと言って侮るなかれ!というよりもこんな藪道をわざわざ歩いてくる奴が悪い!!
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春霞のパール富士 三浦半島荒崎海岸  平成31年2月20日

2019年02月22日 | 月富士
 この夜の月は地球に最接近する満月のスーパームーンである。実際に最も地球に近付くのは夕方の6時半ごろだったと思ったが大きな月であることには違いない。日の出の頃に富士山の上に沈んで行くこの大きな月を追って三浦半島まで足を延ばした。今回撮影候補地としてマークしていたのは3ヶ所、1ヶ所目は足柄峠、2ヶ所目は国府津駅北側にある櫁柑山中腹、3ヶ所目が三浦半島荒崎公園である。深夜まで雲におおわれて雨も降っていたが、天気予報、天気図、衛星画像のいずれでも未明には回復してきそうである。ただし、南側に行くほど回復が遅れそうである。パール富士を見るには足柄峠が最も有利だろうが、ここはあまり遠征する機会が訪れない三浦半島からあえてこのスーパームーンパール富士を狙ってみることにする。

 前日は三浦半島横断道の途中にあるパーキングエリアまで行って仮眠する。荒崎公園に駐車場があるのだが、ネット情報だと夜間は開場していないらしい。路上駐車で寝るのは寝にくいので手前のパーキングエリアを利用した。12時に寝て4時45分に起床して現地に行くと、既に路上にずらりと車が止まっている。50台くらい止まっていたのではないだろうか、皆パール富士狙いの人たちだ。幸いにしてスペースが空いておりなんとか駐車することが出来た。カメラ3台と三脚4本をザックに詰め込んで撮影予定地に向かうと既に三脚がたくさん立てられていた。細い道を通って先に進むと幅が1mほどの岩棚があってそこでカメラを構えることにしたが、落ちたらただでは済まないような危ない場所でそこは私しか居なかった。


    今夜の月はスーパームーン。570㎜望遠。


    こちらは200㎜望遠。


    さらに28㎜。月は見えてくれたが低空の霞が残っており富士山は見えない。


    富士山は見えずとも月を追いかけていれば必ず富士山に当たる・・・はず。


    月が霞の中に入って不鮮明になってきたが、なんとなく富士山の形が見えてきた。


    うっすらと見えてきた富士山。センサーのゴミが邪魔。


    photoshopで消す。


    570㎜望遠。霞んでしまってはいるが、大迫力の月が富士山山頂に迫る。


    なんとか見えてくれた三浦半島のパール富士。


    春霞のパール富士、撮影成功。


    同上


    同上


    富士山の裏側に静かに月は沈んで行く。


    パールの終わった後の景色。素晴らしいショーだった。

 現地に到着した当初は富士山が見えず、このまま終わってしまうのではないかと思ったのだが辛うじて姿を現してくれた。ギリギリのところで天候が回復してくれたというところだろう。あまりお目にかかることが出来ない三浦半島のパール富士なのでこれだけ見られただけでも上出来である。

 撮影機材を片付けて上にある展望広場に行ってみる。道を短絡して細い藪道を登って行ったところ、展望デッキの真下に出てしまった。この展望デッキの段差が高くてうまく乗れず、下を這って裏側に抜け出たのだが出口が大藪になっており三脚がひっかかってしまい抜け出るのに一苦労だった。普通の道を歩いたほうが早かったかも知れない。


    展望台。抜け出た展望デッキはこれとは別の場所。


    展望台から見る富士山。さらに霞が消えて富士山が見やすくなってきた。この場所からの撮影も考えてはいたが前景に岩が見える下の場所のほうが構図的に良かった。

 霞んだパール富士になってはしまったが、富士山の山頂幅よりも大きな月が沈んで行く三浦半島のパール富士は距離が遠いので見られることのほうが珍しい。これだけ見えれば上出来、満足して撤退する。

 周辺をぐるり散策して車を止めた場所に戻ると、なんとsanaeさんご夫妻も撮影に来られていて、私の車を見つけて待っていてくれた。予定ではあと2ヶ所下見して帰る予定だったのでその旨を離すと、合流して次の目的地に一緒に行くこととなった。
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八ヶ岳展望地を探索 大泉谷戸城跡  平成30年2月17日

2019年02月21日 | 番外編
 八ヶ岳をほぼ真北に見ることが出来る展望地として以前から狙っていたのが北杜市大泉にある谷戸城公園である。駐車場があり北杜市考古博物館が併設されている。さらに高台になっているので星空撮影の際に建物や車のライトの光害からもある程度逃れることが出来る。果たして実際の眺望はどうなのか?吐竜の滝まで来たので立ち寄ってみることにした。


    谷戸城公園駐車場から見る八ヶ岳。ここからだと主峰の赤岳が見える。


    右の林が谷戸城跡。左は茅ヶ岳。


    谷戸城跡の入り口


    ここは桜の名所でもある。


    振り返って見る八ヶ岳。左下の建物が北杜市考古博物館。


    外堀の跡と休憩東屋。


    このあたりが主郭の部分と思われる。北杜市には山城の跡が多数あるらしいが、この谷戸城もそのうちのひとつ。


    八ヶ岳を望む。桜の木が邪魔にはなるのだがアクセントにちょうど良い。


    桜の季節には桜の花と星空も良いかも知れない。


    もう1ヶ所展望地があった。道路を走る車の光害が邪魔かも知れない。

 中山展望台に加えてこちらもなかなかの撮影適地である。さらに長坂インターチェンジの北側にある田園の周辺もなかなか良さそうである。あとは空が晴れてくれて時間的な余裕が出来ること、さらに最も重要なのは夜中に撮影に出かけるだけの気力が出るかということだろう。
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360度の展望 北杜市の中山展望台  平成31年2月17日

2019年02月21日 | 山梨無名山
 八ヶ岳を真北に見る良い展望地が無いかどうか探していたところ、山仲間のブログで北杜市の白州道の駅近傍に中山という眺望の良い山がありそこに展望台が立っていることを知った。カシミール3Dで位置を確認してみると八ヶ岳をほぼ北に見ることが出来ることがわかり、今後の星空撮影のための下見を兼ねて登ってみることにした。国土地理院の地図にはルートが載っていないが整備された登山道が何本かあるようで、最も簡単に展望台まで行けそうな中山峠から登ることにする。


    中山峠。道路脇スペースに数台駐車できる。


    中山峠の登山口。


    いきなりロープの付いた急登になるがここを登ってしまうと傾斜は緩くなる。途中に倒木があるが登山道は良く整備されている。


    40分ほどで中山展望台に到着。展望台周辺は伐採されていて眺望が良い。


    展望台には休憩所も付けられている。ここで休みながら星空の撮影が可能となる。


    伐採地から見る八ヶ岳。


    GPSのコンパスで見るとほぼ真北に八ヶ岳が聳え立つ。

 展望台の上のほうがもちろん眺望は良いのだが、星空撮影の際には風や歩く際の床の微妙な振動が星のブレに繋がってしまう。数時間に及ぶインターバル撮影を行う際にはこのブレが問題で、後に比較明合成した際に星の軌跡がギザギザになってしまう可能性があるため出来るならば地表からの撮影が好ましい。この中山伐採地ならば展望台に登らずとも八ヶ岳の空を廻る星空は問題無く撮影可能である。


    展望台の上から見る八ヶ岳。屋根が空の撮影の邪魔になるのではないかと思ったのだがうまく設計されている。


    南アルプス


    甲斐駒ケ岳


    金峰山と奥秩父の山々


    富士山。360度の大展望が得られる中山展望台。

 GPSの地図で見ると中山の山頂はここでは無くその隣に見える樹林の中にある。その場所はかつて中山砦という山城があった場所らしい。立ち寄ってみることにする。


    別ルートの分岐あり。


    中山砦跡。武川州という地域武士団によって守られていたらしい。


    解説の看板。


    その傍らに三角点がある。


    中山展望台と甲斐駒ケ岳。この景色を見て下山。

 これほど素晴らしい展望を有し、さらには登山道も良く整備されているのにほとんど無名というのももったいない。手軽に展望を楽しみたい方にはおすすめの山である。ただ、山に登るというにはちょっとお手軽過ぎて物足りないかも知れない。
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氷瀑を期待したが・・・凍っていなかった吐竜の滝  平成31年2月17日

2019年02月21日 | 番外編
 もうすぐ迎える満月。この月あかりを使って蒼い氷瀑を撮ってやろうと考えて八ヶ岳の川俣川東沢にある吐竜の滝を訪れてみた。しかし、今年は雪が少ないうえに暖冬で道路には雪が無く凍結しているところも無い。標高1,100mほどの高地にある滝だが凍っているのだろうか?


    吐竜の滝入り口。工事のため通行止めの看板もあったがこの日は普通に通れた。


    線路の鉄橋下をくぐる。全く雪無し、寒くも無し、川が凍っている様子も無し。


    吐竜の滝到着。やっぱり凍っていない。空の見える空間が北側になることをコンパスで確認。廻る北天の空は撮影可能かも知れない。


    NDフィルター装着してスローシャッターで撮影。


    凍っていれば月明かりで青っぽく撮れるのではないかと思ったが・・・


    残念ながら氷瀑にはなっていなかった。

 今年はもう凍ることは無いだろう。いつかこの滝が凍っているところを月明かりで撮影してみたい。
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セツブンソウ満開 三珠町  平成31年2月16日

2019年02月19日 | 花・花・花
 玉宮ザゼンソウ公園からはちょっと離れているが日没にはまだ早いので三珠のセツブンソウ群生地まで足を延ばしてみた。


    セツブンソウ満開。


    同上


    同上


    見ごろを迎えてはいるが・・・昨年よりも数が減っているように見える。


    もうちょっと密に咲いていたような気がするが・・・?


    マクロ接写

 満開を迎えている三珠のセツブンソウだが数は少し減ってきているような印象を受ける。昨年の画像を確認してみたがやはり少ないようだ。単なる外れ年ならば良いのだが実際に減少してしまっているとなると、何らかの対策が必要になるのかも知れない。
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ザゼンソウ咲く 玉宮ザゼンソウ公園  平成31年2月16日

2019年02月19日 | 花・花・花
 ザゼンソウが咲き始めたと聞いたので、牧丘まで来たついでに玉宮ザゼンソウ公園に立ち寄った。駐車場には車が2台止まっておりいずれも三脚とカメラを担いだカメラマンだった。


    保護柵で囲われているザゼンソウ自生地。


    まだ咲き始めたばかりで数は少ない。


    これからもっとたくさん生えてくると思う。


    仏炎苞がまだ開いていないものがほとんど。


    内部の花序(花の部分)が見えているものはまだ少ない。


    ポツポツ出てるといった感じ。


    まだまだこれからである。


    怪獣の爪


    接写出来た株がひとつ。本日のベストショット


    一方、柵の外を探してみたが一株も見つからず。ヌタ場は動物の足跡だらけで、食べ尽くされたと思われる。

 ちょっと早かったザゼンソウ、見ごろは2週間ほど先になりそうである。
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竹林に咲くフクジュソウ 牧丘町倉科  平成31年2月16日

2019年02月18日 | 花・花・花
 山梨県内でもあちらこちらでフクジュソウ開花の話を耳にするようになった。確実に見られそうなところ、かつまだ訪れたことが無い場所を探して今回は牧丘町の民家で大切に保護しているフクジュソウの花園を訪れてみた。


    綺麗に清掃された駐車場がある。


    民家で大切に保護されているフクジュソウ。向こうはブドウ畑。


    民家の脇に咲いている。


    手前の日当たりの良い場所は既に散り始めている。今シーズンは12月下旬にもう咲き始めたと管理人さんから伺った。


    今見ごろを迎えているのはこの竹林の中のフクジュソウ。


    竹林に咲くフクジュソウ


    お見事!


    裏庭の日当たりの悪い場所はこれから見ごろを迎える。


    こちらは八重咲きのフクジュソウ。


    八重咲きフクジュソウ。

 管理人さんのご主人に案内と説明をしていただき、なかなか増えないこの花の苦労話も伺った。牧丘タクシーや牧丘町ホームページでも紹介されていて入場は無料ながら来客は大歓迎してくれる。美しい花にも、歓迎していただいた管理人さんにも心洗われる思いだった。
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まだ早かった早川町の秘密の花園  平成31年2月14日

2019年02月18日 | 番外編
 早川町の山中に斜面が黄色く見えるほどの秘密の花園があると数年前に聞いたことがあり、場所もある程度聞いていたがピンと来ずに訪問していなかった。花仲間から詳細な場所を聞いたので出かけてみることにしたのだが、午後からの出発だと入山口までのアクセスが遠いうえに現地まで歩いて1時間ほどかかる。途中で地元の方に出会い、開花状況を尋ねたところ写真を見せてくれ、まだ開花していない蕾の状態だった。しかもまだ緑色の葉が展開していないため探し出すのは難しそうに見える。現地に到着したのはもう陽が西に傾いた午後4時半になってしまった。


    いちばん奥の雲のかかっているのが笊ヶ岳だと思う。甲府は青空が見えていたがこちらは曇り空で薄暗い。


    現地到着。こんなところに群生していると思うのだが・・・


    それらしきものは見当たらず。


    反対側の平坦地にも見当たらない。


    これは桂の木か?


    枯れた沢沿いもうろついてみたが・・・目的の花は見つからず。

 まだ早かったようで暗くなり始めた5時半まで散策したが一株も見つけることが出来なかった。時期を間違えたが、ひょっとしたら場所も間違っているかも知れない。なにせ沢の上流の広い扇状地形の場所なので簡単には出会えない可能性がある。いずれにせよ、地元の方から見せていただいた画像から推察すると花が咲くのは2週間ほど先になりそうである。時間と天候が許すなら再訪してみたい。
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山梨県県南部のランを廻る  平成31年2月11日

2019年02月13日 | 花・花・花
 今年見たい花の中にコクランというラン科の植物を上げていた。南方系のランなので山梨県では南部町を中心とする県南部に生育しているはずである。山梨県絶滅危惧種ⅠA類からⅠB類に変更となり群生している場所も確認されているらしい。生育場所の情報も生育している環境の情報も全く持ち合わせていなかったのだが、昨年の秋ごろから県南部の着生ランを中心に調査を行っていた花仲間からコクランがあったという情報をいただいた。さらにはまず見つからないだろうと思っていた着生ランまで探してきたという。電話で場所を尋ねたところ、もうすぐ下山するので午後から案内してくれるとのことだ。頼もしい仲間のおかげで労せずに今年のテーマの植物に出会うことが出来る。中部横断道路が六郷町まで延びてくれたおかげで県南部への遠征もだいぶし易くなった。


    案内していただいた竹藪の中。コクランの葉。


    足元に注意しないと踏んでしまいそうなくらいにたくさんのコクランに出会うことが出来た。


    こちらはまだ山梨県レッドデータブックに登録されていない花。


    種の散った後。おそらく秋に咲くヤツシロランだろう。

 さらに着生ランの生育する場所を何ヶ所か案内していただいた。よほど山の中か川沿いの難しい場所では無いかと想像していたのだが、以外にも周辺には民家がある場所だった。


    ムギラン。木の幹に深い溝があり、おそらくは榧(カヤ)の木と思われる。


    同じ木の別の場所。


    別の場所。同じく榧の木と思われる。


    比較的近い場所で観察が出来た。


    ズーム。


    さらにトリーミング。バルブ(偽球茎)の他に種が散った後の殻のようなものが見える。小さくてなかなか観察しにくい花なので花期にまた見に来てみたい。

 そしてさらに、見つけるのは至難の業だろうと思っていた着生ランを案内していただいた。話を聞いた当初は移植したものではないかと疑っていたのだが生育している状況から見て天然のものと思われる。


    柿の木に着生していたラン。一見するとノキシノブと見間違えてしまうこの着生ランをよくぞ見つけたものである。


    同じく柿の木に着生していたラン。


    こちらは枝垂桜に着生していた同じ着生ラン。


    ズーム


    別の場所でこちらも枝垂桜に着生していたもの。花柄がまだ残っている。肉厚の三角形のやや尖った葉先の形から見て、フ・ウ・ラ・ンと見て間違いないだろう。

 花仲間2人で廻り歩いてこれらの植物を探し出してきたそうだ。よくぞこの短期間でこれだけの場所を廻り稀少な植物を探し出してきたものである。目の良さだけでなく特殊な勘、というか感覚の持ち主なのではないかと思う。花の咲く時期が待ち遠しい。

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霧氷を期待したが・・・明野から金ヶ岳・茅ヶ岳を周回(後編)  平成31年2月10日

2019年02月13日 | 山梨無名山
 金ヶ岳山頂で大休憩して茅ヶ岳に向かって出発したのは10時半になった。10人ほどの健脚者が茅ヶ岳を越えて金ヶ岳までやって来ていたが、アイゼンやチェーンスパイクを装着している人は皆無だった。登山道の様子を複数の方に伺ってみたが少しだけ雪が積もって固くなっているところがあるがアイゼンは必要ないだろうとのことだった。例年だと茅ヶ岳と金ヶ岳のコルは凍り付いていてスリップし易く特に金ヶ岳側の急斜面は危険なことが多かったが今年は大丈夫なようだ。確かに実際に歩いてみると茅ヶ岳側の日陰の登山道が一部凍り付いているくらいで危険というほどの場所は無かった。


    金ヶ岳北峰から見る茅ヶ岳と富士山。少しだけ霧氷が残っていた。


    奥秩父山塊


    コルの金ヶ岳側にある展望岩。雪に足跡があまり付いておらず、この時期に登っている人は少ないようだ。


    展望岩から見る茅ヶ岳と富士山。


    この展望岩は南アルプスの眺望が抜群である。紅葉の季節のここからの眺めは素晴らしい。


    石門をくぐる。

 1時間ほどで茅ヶ岳山頂に到着した。積雪や凍り付いている場所ではスリップしなかったのだが雪解けで少しぬかるんだ土の場所でスリップして転倒、左側の前胸部を盛り上がった土のところに強打した。普通ならばなんということは無いのだがこの季節の土の斜面は凍り付いていて石のように固く、うずくまるほどの痛みが走った。深呼吸しても痛みがあるが折れてはいないようで普通に歩ける。予定通りのコースを進むが、そこから先は凍り付いていない場所でもスリップに十分に注意して歩くことになる。


    茅ヶ岳山頂から見る奥秩父山塊。


    金峰山。標高が高い向こうの山は樹氷が綺麗である。


    八ヶ岳と金ヶ岳


    富士山

 人気の高い茅ヶ岳山頂はこの季節でも15人ほどの登山者が山頂で休憩していた。標柱がだいぶ痛んでいてメインテナンスしなければならないのだが、ニススプレーを切らしていてこの日は道具を持って来ていない。春になったら整備に来なければならないだろう。小休憩して出発する。


    防火帯尾根の途中から右に曲がって千本桜を目指す。


    下り始めの道は夏でもやや分かりにくいが雪が積もるとさらに道は不明瞭になる。歩かれた様子も無いが下に見える尾根を目がけて真直ぐに下りる。


    尾根の平坦地で昼食。木の隙間から垣間見る富士山。


    少しばかり岩尾根のアップダウンがある。ちょっとした細尾根を通過する。


    岩を越える。


    右に茅ヶ岳、左に金ヶ岳。ここから先は千本桜公園への土の斜面の急下りになる。スリップし易く要注意して下りる。


    千本桜公園。展望台は朽ちて立ち入り禁止。


    展望台の脇から見る富士山。


    南アルプス。桜の名所であるが桜の時期に訪れたことが無い。出来れば、夜桜と星、あるいは月を眺めに来てみたい。


    大明神林道に出る。あとはこの林道をテクテクと歩いて明野ふれあいの村に戻るのだが・・・意外と長くて疲れる。

 しばらくまともな登山をしていなかったのでちょっと長めのコースは少しばかり不安があった。歩く分には問題無かったのだがスリップして胸を打って3日過ぎてもまだ痛いこと、その後のスリップに注意してかなり余計な力が入ったことで下山してから軽い筋肉痛になった。一晩で改善したがずいぶん弱くなったものだと思う。しかし、狙っていた白い茅ヶ岳と白い富士山は見られなくともやはり山の上の景色のほうが性分に合っていると思う。今後の撮影はいかに機材を軽量化して体力に見合った登山をするかということにかかってくるだろう。
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霧氷を期待したが・・・明野から金ヶ岳・茅ヶ岳を周回(前編)  平成31年2月10日

2019年02月13日 | 山梨百名山
 3連休初日の2月9日は雪が降るとの予報だった。東京都内では降ったようだが甲府はほとんど雪は降らず積雪は無かった。しかしどんよりした曇り空だったので山の上は霧氷になっているのではないかと期待して以前から見てみたかった白い茅ヶ岳越しの富士山を見るために北杜市明野から金ヶ岳に登ってみることにした。まだ薄暗いうちに明野ふれあいの村に到着し、明るくなってきた6時半に出発する。


    明野ふれあいの村から見る富士山。好天を期待したのだが裏側に雲が出ている。


    林道ゲート。4月25日まで閉鎖されている。

 チェーンスパイクを準備して行ったがほとんど雪は積もっていなかった。明るくなって見上げる茅ヶ岳は残念ながら白くなっていない。どうやら期待していた霧氷は着いていないようだ。コースの真ん中近くまで来たところで茅ヶ岳の稜線から朝日がお目見えする。


    茅ヶ岳の稜線から朝日が昇る。真ん中に見えるのが茅ヶ岳、左の三角錐は金ヶ岳手前の小ピーク。


    約500mおきに看板が付けられている。雪はわずかしか無い。


    木の隙間から見る茅ヶ岳と富士山


    金ヶ岳山頂下の展望地に到着。時刻は9時、茅ヶ岳の上まで太陽が昇っている。


    白い茅ヶ岳と白い富士山を期待したが・・・雪が少なく霧氷も着いておらず。


    反対側の八ヶ岳


    山頂目前。金ヶ岳山頂(左)と北峰(右)。少しだけ霧氷になっている。


    金ヶ岳山頂

 金ヶ岳山頂は9時半に到着した。途中で三脚を出して写真を撮っていたこともあり、予定時間より30分ほど遅かった。富士山には雲が巻き始め、時折山頂が雲の中に入って見えなくなることもあった。霧氷の白い茅ヶ岳を見ることは出来なかったが富士山が見えてくれているだけでも良かった。


    金ヶ岳から見る茅ヶ岳と富士山。


    期待したのは霧氷(あるいは樹氷)で白くなった茅ヶ岳だったが・・・


    残念ながら霧氷は無し。今年は雪も少ない。


    少しだけ残っていた霧氷と南アルプス

 10時になるともう茅ヶ岳を越えて金ヶ岳までやって来た健脚の登山者たちが何人もやって来た。明野側に下りると林道歩きが長いのを皆さん知っているようで金ヶ岳からまた茅ヶ岳に戻って下山する人がほとんどだった。私は本日は茅ヶ岳に登った後に千本桜公園への尾根を下って林道を歩き集会の予定である。大休憩してから茅ヶ岳に向けて出発する。(後編に続く)





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