山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

難峰?いや、道を間違えた 神領山と蜂城山  令和5年3月28日

2023年03月31日 | 甲斐百山
 昨日から首の痛みは劇的に改善し始め、リンパ節の腫れも目に見えて小さくなってきた。体調は快調とは言えないがそこそこの状態まで戻ってきた。少しくらいなら山に登っても大丈夫そうである。
 午前中は笛吹市に出張があった。桃の花が見ごろを迎えており、出張先の近くに甲斐百山の一座である蜂城山があったので、桃源郷を眺めながら登ってみることにする。標高差は300mくらいなので足馴らしにはちょうど良さそうである。カーナビを使って登山口と思わしき場所には容易に到着した。持って来た地図とGPSを見ながら、文字が消えてしまっている看板を頼りに進むが・・・取り付く予定だった尾根に取りつけそうな道が見当たらない。林道を先まで進むと神社があったが・・・これはルートが違う。まあいいや、ここから登ってみよう・・・ということにしたが、想定していた以上に一苦労である。


    桃の花が見ごろを迎えていた一宮の桃源郷


    看板があったが文字が消えていて見えない。たぶんこれで良いのだろう。


    尾根に取りつく道が見つからず、林道を先に進むと鳥居があった。山宮大明神と書かれている。


    先に進むと、途中に看板があったが蜂城山とは書かれていない。


    神社の参道


    ミミガタテンナンショウを多く見かける。


    神社の手前にカタクリの群落があり、ちらほらと咲いていた。


    神社に到着。GPSで位置を確認すると蜂城山とは全く違う方向だ。


    神社の裏にあった杉の大木2本


    これは山宮神社の夫婦杉で、笛吹市指定の天然記念物だった。


    細い山道を辿ると沢沿いに出た。なんとなく道があるような無いような?


    ここで沢が分かれている。左側のほうが歩き易そうだ。


    この分岐点にもカタクリの群落があった。


    葉がたくさん出ている。


    これはオオハナワラビか?ちょっと感じが違うような?


    沢を登り詰めて尾根に取りつくと道らしきものがあった。歩かれている様子は全く無い。


    左手の林越しに見えるのが目指す蜂城山


    右手に見えるのは神領山だと思う。GPSで確認すると、この尾根を登って行くと神領山に登り着くようである。


    道があるのか無いのか?植林帯の急登をひたすら登る。


    途中で山腹を巻く道に出た。これを進んでみるが・・・どうみても山頂には行けなそうである。また急斜面を登る。


    今度はまともな道に出た。


    看板も付いていて一安心である。やっとまともなルートである。


    神領山はルートから外れて倒木だらけの尾根の先にあった。


    神領山山頂に到着。


    向こうに山並が見えるが、あれは達沢山の山塊か?小休止して今度は蜂城山を目指す。


    蜂城山のコル。ここからまた登りだが・・・急登では無くてジグザグに緩いルートが付いていた。


    やっと着いた蜂城山の山頂。


    ヒカゲスゲがたくさん生えている。


    蜂城山山頂に立つ蜂城天神社。これだけの社があるのだから立派なルートがあるはずだ。


    思った通り、良く整備された立派な道がある。


    見下ろす一宮の桃源郷と中央道


    もうすぐ出口


    どこに出るかと思ったら、歩き始めた場所よりも1本上にある林道だった。


    ここにも看板があったが、やはり字が消えている。


    見ごろを迎えている桃の花。なんとか無事に戻りました。

 道を間違えたために想定外の難ルートとなってしまった。病み上がりたての体にはちょっときつかった。GPSを持っているからこそ出来る登山だが、持っていなかったら山宮神社まで行ったところで撤退だっただろう。それなりに面白い登山だったが、あまり目ぼしい花に出会えなかったのはちょっと残念である。


    今回歩いたお勧めできないルート


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満開のコシノコバイモ  令和5年3月27日

2023年03月29日 | 山に咲く花
 3月25日に眼科を再診し、角結膜炎のほうはほぼ改善していた。しかし、頸部のリンパ節炎はますます酷くなり、遂にニワトリの卵の大きさくらいまで腫れあがり顔が変形してしまった。これだけ大きく腫れあがると内部が血流不全を起こして壊死に陥る可能性が出て来たため、眼科で抗生物質の処方を受けて内服することとなった。その効果があったのか、27日の朝になると痛みがだいぶ和らいできて、普通にしゃべれるようになってきた。仕事に復帰して午前中だけ勤務する。痛み止めを飲めば長時間でなければ歩けそうである。
 武田神社の桜は見事に満開である。この桜とほぼ同時に咲くのが南部町・身延町のカイコバイモ、そして御坂山系のコシノコバイモである。毎年恒例のコシノコバイモを見に行ってみる。


    渓谷の中は少し若葉がお目見えしてきており、やや春めいてきた感がある。


    ネコノメソウの仲間が満開。


    花(萼片)が平開しており、これはニッコウネコノメソウであろう。


    咲き始めたばかりのエンゴサクの仲間


    これはヤマエンゴサクだと思っていたのだが、キンキエンゴサクではないかという話もある。托葉は3裂に見え、ヤマではないかと思うが・・・。


    ミヤマエンレイソウは少しだけ咲き始めていた。


    期待していたアズマイチゲは葉を展開してきたばかりで花は見えない。


    ハヤザキヒョウタンボクはもう花が散って葉が出ていた。


    コシノコバイモが咲いている。


    これは葉が千切れており、毛虫に食われたのであろう。


    葉っぱが全て無くなってしまった可哀そうなものもある。


    上が咲いた花で下がまだ花を咲かせない幼葉


    2株接近して咲いた花


    3株並んで咲いた花


    本日いちばんゴージャスな4株並んで咲いた花


    今年はたくさん花を咲かせてくれたようである。満開のコシノコバイモを堪能した。


    葉を展開しているオシャクジデンダ


    岩の上で近付けないが、この形はサクライカグマであろう。


    苔の中に埋もれた小さなシダを発見。これはイワトラノオ?それともカラクサシダ?


    接写してみると葉と軸に毛がたくさん生えている。これはカラクサシダだ。この山域でも発見できた。


    驚いたのがこの三角形をした葉っぱ。


    これはミスミソウであろう。花が咲いた跡もある。甲府市で発見されたのは初めてではないかと思う。来年確認に来てみたい。


    おおよその場所を聞いていたので探していたところ、それらしき木を発見。


    幹や太い枝に独特の縦筋が入ることと、この葉っぱの感じ、たぶんイワツクバネウツギであろう。5月になったら確認に来てみたい。

 満開のコシノコバイモの他にイワツクバネウツギやさらにはミスミソウにまで遭遇して、盛りだくさんな散策となった。少し長時間の散策となってしまったが、首の痛みなどすっかり忘れてしまっていた。

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長坂オオムラサキセンター周辺を散策  令和5年3月24日

2023年03月28日 | 里に咲く花
 明野ゲンジロードを散策して車に戻った頃には、空はすっかり黒い覆われてしまっていた。小粒の雨もパラパラと降り出してきていた。日没にはまだ少し時間があるので、以前から散策してみたいと思っていた長坂オオムラサキセンターに行ってみる。


    長坂オオムラサキセンターの駐車場。ソメイヨシノが咲き始めていた。


    周回出来るような遊歩道が整備されていた。


    オオムラサキセンター


    フェンスの中でオオムラサキが飼育されているらしい。


    オオムラサキを形取った花壇


    遊歩道を湿地帯に下りてみる。まだ時期が早くてあまり目ぼしいものは見当たらない。


    橋を渡るとその先に水車小屋があった。


    明野ゲンジロードに続いて、ここでもエゾアオイスミレに出会った。


    アカネスミレ?ノジスミレ? 側弁に毛が無くノジスミレであろう。


    これはキジムシロであろう。


    ゲンジスミレが生えていそうな斜面だが見当たらない。


    林の中ではシュンランが満開。


    葉はたくさんあるのだが花はさほど多くは無い。シュンランとはそういう植物なのだと思う。


    林を抜け出て橋のところに降りてきた。これを渡って遊歩道に戻る。


    クマワラビとヤブソテツの群生


    その中にツルデンダが生えていた。


    何か変わった花でも咲くのだろうか?まだ何も見当たらない。


    別の湿地(池)に出た。生えているのはショウブか?


    この葉はリュウキンカではないかと思う。おそらく植栽のものだろう。


    池の中に藻が生えている。


    これはコカナダモではないかと思う。


    周回してもうすぐ駐車場。岩壁の隙間にイワオモダカが生えていた。

 遊歩道が良く整備されていてそれなりの植物や動物が楽しめそうではあるが、リュウキンカを含めて植栽のものが多いようで、そのつもりで散策する必要がありそうである。残念ながら目ぼしい植物には遭遇できず。この界隈でアマナを見たという又聞き情報があったのだが、時期が早かったのかそれらしき葉も発見出来なかった。ポツポツと雨が降っていたので傘を持って散策してきたが、傘を使うほどの強い雨にはならなかった。

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ゲンジスミレ咲く明野ゲンジロード  令和5年3月24日

2023年03月28日 | 山に咲く花
 流行性角結膜炎(アデノウィルス感染症)にかかってしまい、眼のほうはだいぶ改善してきたが頸部のリンパ節腫脹が起こり、ますます酷くなってクルミの大きさよりも一回り大きいくらいまで腫れた。痛みが強くて鎖骨のあたりまで触れただけで痛い。これだけ腫れたのは今までに経験したことが無いが、不思議と熱は無い。ロキソニンを内服して痛みを抑えつつ、少しだけ花散策に出かけてみる。
 甲府市では武田神社の桜が満開となり、ソメイヨシノの満開宣言がこの日に出された。例年よりも数日から1週間くらい早い満開宣言である。おそらくスミレの花も咲き出している頃ではないかと思う。恒例の明野ゲンジロードを歩いてみることにする。明日から2日間は雨の予報で、空模様も体調も決して良くは無いのだが歩けるうちに歩いておきたい。


    北杜市明野はまだソメイヨシノは蕾だが、山腹では薄ピンク色からピンク色の桜の花が見ごろになっていた。


    萼筒の部分が丸く膨れて毛が生えており、これはエドヒガンの花であろう。


    シュンランも満開。


    山の斜面では薄紫色のスミレがあちらこちらで咲き始めていた。


    側弁に毛が生えており、これはイブキスミレ。大株は無いが昨年に比べるとだいぶ数が多い。


    アカネスミレがたくさん咲く場所だが、まだ咲き始めの株が少しあるくらいだ。


    タチツボスミレもまだこれからである。


    まだ顔を出したばかりのゲンジスミレ。花が開き切っていない。


    こちらはまだ蕾のゲンジスミレ


    空模様が悪いためか花があまり開いていない。


    こちらは満開のゲンジスミレ


    まだ時期が早く花の盛期とは言えないが、昨年に比べるとかなりたくさん会うことができた。


    もうひとつ、こちらの花を期待していたのだが、花芽がひとつも見当たらない。


    これはアマナの葉だと思うのだが、昨年はひとつも花を見ることが出来なかった。今年は咲いてくれるのだろうか?


    最後に出会ったのがこのスミレ、エゾアオイスミレ。会えると嬉しいスミレ。

 ゲンジスミレだけでなく他のスミレも今年は期待できるのではないかと思っている。2年間外れ年が続いたので、今年はたくさん咲いて欲しいものである。アマナは今年も見られるのかどうか?ちょっと心配である。

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春の花咲く武田健康の森  令和5年3月22日

2023年03月23日 | 山に咲く花
 流行性角結膜炎にかかってしまったため、前日はWBCの試合を見ながら1日療養して安静にしていた。点眼薬が効果を現したのか、左眼のゴロゴロ感と充血は改善しつつあった。ところが、今度は左の顎の下の痛みと軽い咽頭痛そして何故か後頚部の痛みが現れてきた。左顎の下を触ってみると、リンパ節が腫れたようで親指の頭をひと回り大きくしたような腫れがあって触ると痛い。どうやら軽症では済まなかったようで、アデノウィルス感染による咽頭症状とリンパ節腫脹が起きてしまった。
 この日もWBC決勝戦を観戦して半日は過ごしたが、全身的には普通に元気なので午後からあまり歩かなくて済むような場所を選んで花散策に出かける。武田健康の森ならばほとんど水平な道を歩くだけで済むだろうと出かけてみたのだが、ここは祝日の翌日は休館日となっており、高台にある駐車場には車が入れなかった。止む無し、千代田湖のほとりから歩くことにするが、登りがあるもののさほどの距離ではない。ゆっくりと花散策しながら歩いてみる。


    早春の恒例になっている武田健康の森を散策する。


    道路脇の斜面にはシュンランが咲いていた。


    葉はたくさん見かけるが花が咲いているものは少ない。


    コブシの花が満開になっていた。


    たくさん花を咲かせているコブシの木


    花弁は9枚あるはずだが、そのうちの3枚が小さく、6枚の花弁のように見える。


    花の後ろ側に葉を1枚付けるのが特徴である。


    このサクラはたぶんエドヒガン。


    葉を展開する前に花が咲く。


    萼筒がつぼ型に膨らんでいて毛が生えている。


    咲き始めたばかりのジュウニヒトエ


    ニオイタチツボスミレはもうだいぶ咲いている。


    タチツボスミレは咲き始めたばかり。


    アカネスミレも咲き始めで、まだ少ししか見かけない。


    探していたのはこのピンク色のスミレ。


    ゲンジスミレ。昨年は見つけられなかったが、今年は出会うことが出来た。


    まだ蕾のゲンジスミレ。


    イノシシの掘り返し跡が酷い。これと斜面の崩落がゲンジスミレに悪影響を与えているのではないかと思う。


    今が花盛りのヒカゲスゲ。日陰に生えているわけでは無い。


    そしてもう1種類、ケスゲ。柄の根元に毛が生えているので容易に見分けられる。


    夕暮れ迫る甲府の町並。富士山が雲の上に姿を現した。

 ちょっと散策のつもりだったが、2時間以上も歩くこととなってしまった。体調はそれほど悪いとは思えないのだが、口の乾燥と淡がらみが酷い。アデノウィルス感染もあまり侮れない病気だと思う。

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昇仙峡のシダ探し  令和5年3月20日

2023年03月22日 | シダ類
 時刻は4時近くになったがまだ日没までには時間がある。昇仙峡にかつてあったらしいが最近は見つかっていないシダにひょっとしたら出会えるかと思い、立ち寄ってみる。


    まだ草が茂っていない昇仙峡は少し寒々しい。


    岩壁に生えているセッコクは葉を出しているようである。


    渓谷の中にもカイイワカガミの葉があった。咲くのかどうか?



    鱗片が細くて黒く、鱗片根元が袋状になっている。これはオオイタチシダ。



    光沢があって緑色鮮やかなシダ。鱗片は黒茶色でやや幅広い。これはトウゴクシダ。


    ミツデウラボシだが三ツ出にはなっていない。



    濃い緑色のコケシノブの仲間。全体的に丸みを帯びていて葉の辺縁はギザギザしている。これはコウヤコケシノブであろう。


    壁にぶら下がるように生えるオサシダ


    紅葉したアカハナワラビ


    ダンコウバイが満開だった。


    苔の生えた岩壁を良く観察してみると・・・小さなシダが生えている。


    遂に発見、オオクボシダ。


    何度か探しに来たが見つからなかった。


    ようやく見ることが出来た昇仙峡のオオクボシダ。小型のものばかりである。


    ほんの一画にしか生育していないが、目が慣れてくるとそれなりに個体数はあった。


    仙娥滝。まだ寒々しい。

 何度か探しに来ているが見つからなかったオオクボシダをようやく発見できた。オオクボシダは西沢渓谷と瑞牆山で見ており、これで3ヶ所目の生育地発見ということになるであろう。本日は昇仙峡に立ち寄って良かったと思う。



    昇仙峡近傍にあるハヤザキヒョウタンボク


    まだ咲き始めたばかりだった。


    咲き始めでも美しいハヤザキヒョウタンボク

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ほころび始めたアズマイチゲ 敷島カタクリロード  令和5年3月20日

2023年03月21日 | 山に咲く花
 昨日の午後から左眼が充血してゴロゴロする。午前中の仕事を早めに終わらせて眼科を受診して調べてもらったところ、流行性角結膜炎との診断を受けた。アデノウィルスという、ウィルス性の結膜炎で他の人に接触感染を起こす可能性がある。そのため1週間ほどは仕事を休むこととなってしまった。風邪症状を伴って喉の痛みやリンパ節が腫れたりすることもあるようだが、私は軽症のようで目のごろつき感と充血以外はほとんど症状が無い。軽く歩くくらいならば大丈夫そうなので、敷島カタクリロードのアズマイチゲを見に行ってみる。例年ならばまだ少し早いであろうが、先日武田の杜遊歩道で見たアズマイチゲがもう終盤近かったことと、武田神社の桜が咲き始めたことを考え合わせると、ひょっとしたらもう咲いているかも知れない。


    まだ草も何も生えておらず、寒々しい感じがする林道。


    アズマイチゲが咲く斜面を見に行ってみる。少しだけ咲き始めているがまだ葉が見えていない。


    咲き出したばかりのアズマイチゲ


    別の場所を見に行ってみる。幼葉がたくさん出ているが花は見当たらない。


    斜面には少しだけ咲き始めていた。


    カタクリの葉。


    葉はたくさん出ているがまだ花芽は見えない。今年も期待できそうである。


    アズマイチゲの若葉。たくさん咲いてくれることを期待したい。

 アズマイチゲもカタクリも、まだ2週間以上早かったようである。4月になったら再訪してみたいと思う。

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ハヤザキヒョウタンボク満開 御坂山系  令和5年3月19日

2023年03月21日 | 山に咲く花
 数年前に発見したハヤザキヒョウタンボクの咲く場所を今年も訪れてみる。数日前に訪れた花仲間からの情報だともう満開になっているらしい。林道を先まで進むと容易に到着できる場所ではあるが、さすがに代車で悪路の林道に入るのは気が引けるため、だいぶ手前の空き地に止めて歩いて現地を訪れてみる。


    もう桃の花が咲いている。向こうに見えるのは八ヶ岳と茅ヶ岳。


    日当たりが良い場所ではノジスミレがほぼ満開。


    林道脇にたくさん生えていたオオハナワラビだが、何故か昨年から激減して少ししか見当たらない。


    斜面にシュンランが咲いている。


    斜面に咲くシュンラン


    葉が千切れているがおそらく鹿の食害であろう。


    咲き始めのウグイスカグラ


    ウグイスカグラの花


    谷に咲くダンコウバイ


    ダンコウバイの花


    チョウジザクラ


    チョウジザクラの花


    そしてこれがお目当てのハヤザキヒョウタンボク。


    この場所は日当たりが良くて生育条件が良いのか、花付きが良い。


    雪が舞うように、白い虫が舞うように、たくさん咲いているハヤザキヒョウタンボク。


    ちょうど満開の見ごろになっていた。


    並んで咲いたハヤザキヒョウタンボク


    なんとも可憐で見入ってしまう美しさである。

 ちょうど満開の見ごろになったハヤザキヒョウタンボクをたっぷりと楽しむことが出来た。風が無くて撮影条件が良かったことも幸いした。

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ハヤザキヒョウタンボク咲く武田の杜遊歩道  令和5年3月16日

2023年03月18日 | 山に咲く花
 甲府市北側を囲むように通っている武田の杜遊歩道界隈にはハヤザキヒョウタンボクがそれなりに生育しているらしい。今回は小松山界隈を散策してみることにするが、いつもの和田峠側からの入山では無く歩いたことが無い塚原町のルートから入ってみたいと思う。小松山の直下から分かれる道があって以前に途中まで下りたことがあり、おそらく細い林道の先から登る道があるはずである。


    塚原町にある梅の咲く公園の空き地に車を止める。すぐ上に小松山が見える。


    細い林道を入ると神社があった。この先で道は消失、この林道では無かったようだが、藪を避けて右上にトラバースして登ると登山道が現れた。


    結構立派な道が付いていた。


    サイゴクベニシダが無いかと探したのだが・・・


    鱗片が黒っぽい。全て普通のベニシダ、ないしはオオベニシダだった。


    予想通りに小松山の直下に出た。


    アカマツの林になっている小松山。今回は頂上には行かずに遊歩道に進む。


    ヒカゲスゲ


    ケスゲの花が咲いている。すっかり春めいてきた。


    シュンランが咲いている。


    発見したエビネはまだ新芽が見えていない。


    昨年のガラが残っているが新芽はまだ見えないエビネ。


    アズマイチゲはもう開き切っている。


    そろそろ終盤の様相である。


    ウグイスカグラが咲いている。これが咲いていれば、おそらくハヤザキヒョウタンボクも咲いているはずである。


    発見、ハヤザキヒョウタンボク。白テープが巻き付けられてマークしてあった。


    ちょうど満開だが、花付きはあまり良く無さそうである。


    ハヤザキヒョウタンボクの花


    少しピンク色がかっている姿がとても美しい花。


    2本目はやや小さな木。


    下から見るハヤザキヒョウタンボクの花


    他にも数本出会うことが出来た。


    途中から塚原町に下りる。


    梅の花はそろそろ終盤だが、山裾ではまだ満開だった。


    桜が咲き始めていた。


    シデコブシが満開


    咲き始めたばかりのノジスミレ


    日向ぼっこしている猫。ウザそうな顔をされてしまった。


    塚原町の高台から見る富士山

 ハヤザキヒョウタンボクとアズマイチゲは花仲間からおおよその場所を聞いていたので、比較的容易に発見することが出来た。別の尾根では散在的ではあるが20本くらい発見されているらしい。あまり歩く人が居ない地味なルートではあるが、それなりに楽しい花歩きが出来るであろう。


    昨年は発見出来なかった塚原町のイヌノフグリ


    今年は1株だけ出会うことが出来た。以前は5株くらいあったと思うが、この場所も風前の灯火。


    
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コシノコバイモ咲く  令和5年3月14日

2023年03月15日 | 山に咲く花
 アオイスミレが咲き出すと、同じ頃に渓谷に咲くコシノコバイモが咲き出している頃ではないかと思う。毎年の恒例になっている渓谷を今年も訪れてみる。


    渓谷の中はまだ寒々しい感じがする。


    日当たりの悪い渓谷のアオイスミレはまだ咲き始めたばかりだった。


    期待していたセツブンソウだが、もう終わっていた。


    それなりに咲いてくれたようである。


    コシノコバイモはまだ蕾。


    しかし、日当たりの良い斜面では満開になっていた。


    2つ並んで咲いたコシノコバイモ


    渓谷を見下ろすコシノコバイモ


    花弁が角ばっているのが特徴。

 今年も咲いてくれてはいるのだが、昨年よりは花数が少ないようである。幼弱な葉の数も少ない。これからまだ出てくるのかも知れないが、毎年心配な花である。

 さて、日没が迫るが、もう1ヶ所訪れてみよう。


    訪れたのはこの小さな花。


    まだ咲いていないのではないかと思ったのだが、咲き始めていたイヌノフグリ。


    イヌノフグリの花。100㎜マクロを最短撮影距離まで近づけて撮影してやっとこの大きさ。

 しかし、生えていたのはこの1株だけで、毎年何株か生える場所は引き抜かれてしまったのか姿が見えない。周辺の石垣の隙間を探してみたが見当たらず、ひょっとしたら今年はこの1株だけなのかも知れない。こちらの花も今後が心配である。

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アオイスミレが満開 藤垈の滝  令和5年3月14日

2023年03月15日 | 里に咲く花
 暖かい日が続いており、たぶん早い時期に咲くアオイスミレが咲いている頃だと思う。午前中は笛吹市に出張があり、近くには藤垈の滝があったので訪れてみる。


    この季節の恒例になっている藤垈の滝を訪れる。


    ミズバショウがちらほらと咲き始めている。


    ほころび始めたミズバショウ


    ミズバショウの花。花粉はまだ飛ばしていない。


    アオイスミレが咲いている。少し数が減っているのか、それともこれからもっと咲くのか?


    ほぼ満開になっているアオイスミレ


    薄紫色のアオイスミレの花


    ニリンソウもほころび始めていた。

 だいぶ春めいてきて、桜のツボミも大きく膨らんでいた。いよいよ忙しい季節になってきた。

 さて、先日後部ドアを擦ってしまった新車を本日午後に修理工場に届けることになっている。後部ドアを交換することになりそうで、それなりの日数と料金がかかりそうだが止む無し。用意してもらった代車を見てビックリ!ライズよりもランクが上のヤリスで、しかも新車である。乗ってみるとこちらのほうが乗り易いのだが、車高が低いので林道はあまり走れないのが難点であろう。まだ日没まで時間があったので、慎重に運転しながら次の場所に行ってみることにする。

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武田神社の木々の上に居る鳥は何??  令和5年3月8日

2023年03月15日 | 番外編
 晩秋の木々の葉が散って寒々としてきた頃に、武田神社の木に黒くて首の長い鳥がやって来て冬を越し、春になって若葉が出始める頃に去って行く。おそらく渡り鳥ではないかと思うのだが、撮影に行こうと思いながらもなかなか行けず、もうだいぶ数が減ってしまっている。そして今度は新たに白っぽい鳥がやって来て木の上に巣をつくって繁殖期を迎えているようである。早朝の月と昇仙峡を巡って時刻は10時ごろになったが、まだ木に留まっている姿が見えたので望遠レンズを持って撮影に行ってみる。


    盛期には10羽以上やって来ていたが、今は3羽しか確認出来ない。日が昇ると餌をとりに行くのかいなくなってしまうが、この日はまだ留まっていた。


    さて、この黒い鳥は何?鳥は全く素人なので分からない。


    毛づくろいしている鳥。グロテスクな色だがそれなりに可愛らしい。


    くちばしの先端は鈎型に曲がっている。ネットで調べてみるとこれはカワウに似ているが色が違うように見える。


    こちらがもう一方の白っぽい鳥。


    つがいになっているものが多いが、そうでは無いものも居る。


    巣をつくってここで繁殖しているのではないかと思う。


    さて、この鳥は何?羽根が少し青みがかった灰色をしており、羽を広げると内側は黒い。


    たぶんこれはアオサギではないかと思う。それなりに美しい鳥である。

 鳥を撮影したいと思っているわけでは無いのだが、撮れるものは撮ってみたいと思っている。普通に見られる鳥くらいは名前を覚えたいものである。

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昇仙峡のカヤランはどうなっているだろうか?  令和5年3月8日

2023年03月13日 | 里に咲く花
 昨年昇仙峡でシダ探索をしている際に発見したカヤランがどうなっているか気になっていた。まだ花が咲くにはだいぶ早いのだが、花芽くらいは確認出来るのではないだろうか?100㎜マクロレンズでは焦点距離が足りなかったので200㎜ズームとエクステンダーを持って見に行ってみる。


    コナラの木ではないかと思うのだが、葉が出ないと確信が持てない。


    太いところにカヤランがぶら下がっている。この視野で4株。


    こちらにも4株くらい着生しているのが見える。


    逆光で撮影しにくいが、花芽がたくさん付いているように見受けられる。


    それなりに大株のカヤラン。こちらも花芽が見える。


    2株並んでいる。下の株は今にも落下してしまいそうである。


    こちらもそれなりの大株。

 400㎜くらいの焦点距離が無いと撮影は難しそうである。花芽らしきものがたくさん付いているのが見え、咲くのが楽しみである。

 他の植物も見て回ってみる。


    カンスゲの仲間だがやや小型。葉を触ってみると辺縁にザラつきがあり、コカンスゲではないかと思う。果期に確認してみたい。


    ぶら下がるように葉を伸ばすオサシダ


    これはリョウトウイタチシダだと思う。


    鱗片が黒くて幅広い。鱗片の付け根には袋が無い。


    近くにあったのでこれもリョウトウイタチシダだと思ったのだが・・・


    鱗片を見ると細くて付け根部分に袋がある。これはオオイタチシダではないかと思う。


    青い葉がまだ見えず、渓谷の春はもう少し先になりそうである。

 いよいよ花の咲く季節が始まってきた。スランプだといってあまりのんびりもしていられなくなってきた。

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鳳凰山地蔵岳に輝く黄金のワームムーン 八王子山  令和5年3月8日

2023年03月12日 | 番外編
 予定では前夜から三浦半島に出かけて車中泊し、逗子のあたりから朝のパール富士を狙うはずだった。ところが前日の出張先で低い位置に設置してあったポールが目に入らず車を大きく擦ってしまった。買ってまだ1ヶ月も経っていない新車だというのに、先週の側溝に落としたことといい今回の自損事故といい、悪いこと続きである。車もへこんだが心はもっとへこんで、三浦半島まで遠征する気分では無くなってしまった。

 家で早い時間からふて寝していたおかげで朝5時ごろに目が覚めた。月が沈む位置と時間をカシミール3Dで計算してみると、八王子山の展望台あたりで鳳凰山地蔵岳のオベリスクあたりに月が沈みそうである。折角の3月の満月ワームムーンが輝いているのに撮影に行かないのはもったいないので、急いで準備して千代田湖から八王子山に登る。


    夜明け前の八王子山展望台から見る富士山。


    鳳凰山の上に月が輝いている。


    きわどい時間だったがなんとか間に合った。





    鳳凰山地蔵岳に沈んで行く3月の満月ワームムーン


    もう1台のカメラ。さらにエクステンダーを装着して超望遠にして狙ってみる。






    鳳凰山地蔵岳に輝く黄金の月。月がもう少し左寄りに沈んでオベリスクと重なるはずだったが少しずれた。


    朝日が射しこむ南アルプス


    甲府盆地にも朝日が射し出す


    八王子神社から見る甲府の町と富士山

 やや霞が入ってしまった朝だったが、きっと三浦半島でも良いパール富士が見られたであろう。ちょっと悔しい気持ちはあるが、地蔵岳の上で輝いた黄金の月も素晴らしかった。

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田貫湖のパール紅富士  令和5年3月6日

2023年03月11日 | 月富士
 本日は夕方月齢14の丸い月が昇って来る日である。田貫湖だと少し左にずれるがパール富士の撮影に出かけてみる。午前中は雲がかかっていてご機嫌斜めな富士山だったが、午後になると次第に雲が晴れてきた。移動する途中の本栖湖付近では富士山は雲の中だったが、田貫湖まで行ってみると雲の上に富士山が顔を出している。一旦は岬の先端部でカメラを構えたのだが、混雑しているだろうと思った湖尻の展望台は思ったほど人が居らず、そちらに移動して撮影することにした。


    田貫湖の富士山。雲が多いが富士山が見えている。


    一旦は岬の先端部でカメラを構えた。しかしこの場所は湖面が揺れてダブル富士にはならなそうである。


    湖尻の展望台を見に行ってみると、天候がいまいちだったためか思ったほど混雑していない。


    休憩ベンチの場所は富士山の眺望いまいち。


    鴨がスイスイ


    湖尻の展望台から見る富士山。湖面が揺れずこの場所からならばダブルパール富士が狙える。


    カメラを取りに岬先端部に戻り、湖尻に移動して2台のカメラをセットする。雲が出たり消えたりのハラハラな天気。


    富士山頂から少し左に外れて月が現れた。


    少しずつ富士山が紅色に染まり始めた。




    月は富士山から離れてしまったが、美しいパール紅富士が見られた。




    時として雲の中に月が隠れたが、そんなパール富士も悪く無い。


    残照ダブルパール富士

 集まったカメラマンは7~8人ほどで、平日のうえに天候がいまひとつだったことがあり少なかった。この景色を見るために日帰りで京都や愛知から来られた方たちが居り、その熱心さには頭が下がる。カメラマンが皆撤収した後もしばらくこの月を眺めていたが、やがて雲が広がって富士山も月も雲隠れしてしまった。なんとか天候が持ってくれて幸いだった。

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