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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

マメヅタランが咲いている 令和7年6月6日

2025年06月09日 | 花・花・花
 先日南部町を訪れた際に立ち寄るはずだった場所であるが、雨が降り出し中止している。花期を少し過ぎてしまっているかも知れないが、まだ咲いているであろうマメヅタランを見に行ってみる。

    白いバラの花が咲いている。

    花弁の先端部がへこんでいる。これはモリイバラであろう。

    白い花がたくさん咲いている。

    茎に毛が生えており、これはウツギであろう。

    木の幹にからみ付いた蔓に白い花がたくさん咲いている。これはテイカカズラであろう。

    今にも脱落しそうな着生ランがぶら下がっている。

    これはムギランの塊。栄養が行き届かないのか、葉が少ない。

    こちらには別の着生ランが付いている。

    お目当てのマメヅタランが咲いている。

    花がたくさん咲いているが周辺の枝や葉が邪魔になっていまひとつ見にくい。

    こちらの木にもマメヅタランが着生しているが、木が枯れて折れてしまっている。

    マメヅタランの花が咲いているが一部は花が終わって茶色くなっている。

    おそらく木が枯れてしまっているので、いずれは消滅してしまう運命なのだろう。

    別の枝に着生したマメヅタラン

    まだ新鮮な花が咲いている。

 マメヅタランは2本の木に着生しているが、そのうちの1本は枯れて折れてしまっており、おそらく数年するとこの木に着生しているマメヅタランは脱落してしまうのではないかと思う。個体数が少なくとても惜しい気がするが、それが着生植物の運命なのであろう。


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南部町ラン探索 令和7年6月1日

2025年06月06日 | 花・花・花
 花仲間に案内していただいて南部町のランを見て巡ってきた。雨は降らないと思っていたのだが途中から降り出してしまい、行けなくなってしまった場所もあった。

    桜の木に着生したヨウラクラン

    これほどたくさん着生しているのは初めて見る。

    緑色の花も混じっている。しかもちょうど満開の見ごろである。

    小さなヨウラクランの花。唇弁があって確かにランの形をしている。

    これはムギラン。高いところに着生していることが多いが、この場所は至近距離で見られる。

    残念ながら花はもう終わってしまっていた。

    さらにフウラン。これも至近距離で観察可能だが、まだ花は咲いていない。

    3週間ほど前にも訪問しているムヨウランの生育地。まだ咲き始めたばかりである。

    ほとんどが蕾だが、花が開いているものもある。

    紫色に見えている部分が唇弁だと思う。

    側面から見るムヨウランの花

    かなりの個体数があることが分かった。

    花が開いているムヨウラン

    唇弁には薄紫色の毛のようなものが付いている。

    昨年のガラと一緒に咲いた大株もあった。

    ササユリの生育地にも立ち寄ってみた。

    薄ピンク色が上品で美しいササユリの花

 驚きのヨウラクランがたくさん着生する木を案内していただいた。ムギランの花は小さくて、まだ確認できていないが良い場所を紹介していただき時期さえ間違えなければ観察できそうである。ムヨウランは山梨県ではほとんど生育が確認されていなかったが、今回はたくさん生育しているのが確認出来た。少し時期が早かったが、咲き始めの新鮮な花を楽しむことが出来た。調べてみると唇弁が薄紫色を帯びるのはウスキムヨウランという種類のものかも知れないが、結論はもう少し調べてからにしたいと思う。サツキを含めて充実した花観察だったと思う。


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何年ぶりかで訪れたサツキ自生地 令和7年6月1日

2025年06月04日 | 花・花・花
 サツキ自生地を前回訪れているのが令和3年6月なので、4年ぶりに訪問することになる。山梨県のサツキ自生地はこの1ヶ所しか無く、自然記念物に指定されている。たぶん咲いている頃だと思う。対岸の岩壁にも咲いているのを前回見ているので今回は望遠レンズも持って出かける。

    河原にはムシトリナデシコがたくさん咲いていた。他にビロードモウズイカもたくさん生えている。

    咲き残っていたシラン

    コケリンドウの花も少しだけ残っていた。

    フデリンドウよりひとまわり小さいコケリンドウの花

    サツキが咲いている。しかし少し遅かったようである。

    こちらはまだなんとか新鮮な花が残っていた。

    真っ赤なサツキの花。花弁にはさらに赤い斑点が付いている。

    対岸の岩壁にもサツキが咲いている。

    以前に比べると少し減った気がする。

    望遠レンズで撮影したサツキ。こちらは満開である。

    岩と草むらの境目あたりにも咲いている。

    こちらのサツキはシランと一緒に咲いているゴージャスなものだった。

    いちばん花付きが良かったのがこの株。真っ赤な新鮮な花が咲いている。

    帰り際に目の前に舞い降りてきたミズイロオナガシジミ。ずいぶん久しぶりに見た。

 こちら側の岸に咲くサツキは少し遅かったが対岸に咲いているものはちょうど見ごろで、望遠レンズを持って行って正解だった。対岸ではシランがまだ咲いていて、サツキとシランが一緒に咲く姿を見られたのは幸運だった。なかなか良い花景色を楽しめたと思う。

   
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トクサ (トクサ科 )Equisetum hyemale L. subsp. hyemale

2025年05月23日 | 花・花・花
 落葉樹林下の沢沿いの泥質な土地や、湿地帯に群生する常緑性のシダ。茎は直立し、高さ40㎝前後に達し、直径は 6㎜ぐらいになる。茎の隆条は14 ~ 20で、2 列に短い突起がある。節の部分にはギザギザのはかま状のものがあり、そこに上の節の茎がソケットのように収まっている。このはかま状のぎざぎざが葉に当たる。胞子嚢穂は、茎に直立し頂生する。山梨県では植栽のものは良く見かけるが、自生のものは生育環境の変化により激減している。

  2018年山梨県絶滅危惧ⅠB 類(EN)   2017年環境省カテゴリーなし

    群生するトクサ  2025年3月笛吹市で撮影


    公園内に生えているもので、植栽のものかも知れない。

    直立して生え、通常は分枝しない。


    節の部分にははかま状の突起がある。

    先端部につくし状の胞子穂を出し、そこに胞子嚢が付く。


 
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南部町植物探索あちらこちら~花編~ 令和7年5月10日

2025年05月17日 | 花・花・花
 いろいろ見たいものや確認しておきたいものがたくさんあるのだが、まだ早いものもあればすでに遅いものもあるだろう。1日で全てを見て回るのは困難なので、数ヶ所を車で移動して観察してくることにする。

 まずは公園を訪れてみる。この場所では昨年夏にムヨウランと思わしき枯れた葉緑素を持たない植物を発見している。まだ早いと思うのだが、ひょっとしたら気の早いものが花芽を出しているかも知れない。

    青々とした新緑のコシダ

    1輪だけキンランが咲いていた。

    見たかったのはこれの新鮮な株だったが、まだ芽吹いていなかった。

 次に林道沿いの植物を見に行ってみる。

    新緑に囲まれた滝

    渓谷を見下ろすように赤い花が咲いている。

    花弁の毛があまりはっきりしないが、これはヤブウツギであろう。

    あちらこちらに白い花が咲いている。

    装飾花の萼片(白い花びらのように見える部分)は3枚。これはガクウツギであろう。

    別の白い花が咲いている。

    これはオトコヨウゾメであろう。

    ヤブウツギ、オトコヨウゾメ、ガクウツギの3種揃い咲き

    これはカナクギノキ。1本だけ生えている。

    花はもう散ってしまっているようだ。

    既に結実しかけているカナクギノキの花

    霧が出始めて視界が悪くなってしまった。なんとかぶら下がっているムギランの大株

    こちらはマメヅタランが着生する木

    トリーミング画像。まだ小さな蕾が付いている。

 6時ごろになって空が暗くなってきたがもう1ヶ所立ち寄ってみる。

    ヤブミョウガだが、葉の食害が酷い。

     これでは花を咲かせるには難しそうだろう

    急斜面の法面は被害が少ないかと思ったがやはり食われている。

 ランの仲間はまだ時期が早く、咲いている花を見たことが無いヤブミョウガは食害著しく、よほど運が良く無ければ花を観察するのは難しそうである。また訪れてみよう。

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山梨県県南部の花散策あちらこちら  令和5年9月16日

2023年09月18日 | 花・花・花
 9月も中旬になったがまだ暑い日が続いている。そろそろスルガジョウロウホトトギスが咲いている頃であろうから訪れてみるが、それ以外にも何ヶ所か花散策してきた。

    まずは美しい滝がいくつも流れ落ちる渓谷を訪れてみる。

    流れ落ちる滝

    目的の花はこの黄色い貴婦人だが、今年は1つしか見つからない。

    別の場所を訪れてみる。こちらも花は1つしか見つからない。

    葉はそれなりにあるのだが花を付けていないようである。

    夏が暑過ぎたか、花を付ける前に枯れ始めてしまったようである。

    ジイソブの花が咲いていた。

    もう花を終えたトンボソウ。数株花を咲かせたものを発見した。

 暑過ぎてしかもヤマヒルが多く、さらに腹痛を起こして頂上まで行かずに撤退する。水分を十分に摂って次の渓谷に行ってみる。

    確認したかったのはこの渓谷の岩壁にぶら下がるホトトギス。

    望遠レンズを持って行ったのにコネクターを忘れて使えなかった。これがズームの限界。

    強トリーミングしてみる。黄色い花はぶら下がっておらず、スルガジョウロウホトトギスでは無さそうである。

    これはオオカモメヅルであろう。

    花は薄緑色をしていて毛がたくさん生えている。

    ムヨウランを期待したのだが・・・

    これは枯れたシャクジョウソウであろう。

    久しぶりに見る赤いバナナ、ツチアケビの実。

 ホトトギスを確認に行ったのだが望遠レンズが使えず不十分な撮影になってしまった。双眼鏡で念入りに見たが黄色い花は付いておらず、おそらく普通のホトトギスであろう。

 先日訪れた身延町のカリガネソウを再訪してみる。

    今度は花が満開。紫色の花がたくさん付いている。

    満開のカリガネソウ。なかなかの迫力である。

    今まで見てきたカリガネソウの中ではいちばん花付きが良い。

    やっと綺麗なカリガネソウに出会えた。

 満開のカリガネソウに出会えて、本日は訪問して良かったと思った。

 さらに次の場所、こちらも先日訪れたミズオオバコである。

    ミズオオバコの花

    さすがにもう終盤でほとんどの花は痛んでしまっていた。

    サンショウモが浮かんでいた。

    裏側には球形の胞子嚢がたくさん付いていた。

 ミズオオバコの観察を終えて時刻は午後4時になった。午後から夕立が来るのではないかと心配していたがなんとか持ってくれた。駆け足で4ヶ所巡ってきたが、それなりに良い花が見られたのではないかと思う。同行してくれた花仲間も満足といった感じだった。


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キツネノカミソリとオオキツネノカミソリ

2022年08月09日 | 花・花・花
 キツネノカミソリとオオキツネノカミソリの花の違いをここで整理しておきたいと思う。

 まずはキツネノカミソリ。



    令和2年8月22日 石空川(いしうとろがわ)渓谷で撮影したキツネノカミソリ
 
 雄しべは花弁より短いか同じくらいの長さで、花弁の中にほぼ収まっている。




    令和4年8月6日 朝霧高原で撮影したキツネノカミソリ

 雄しべは花弁と同じくらいの長さか、やや短く、ほぼ花弁の中に収まっている。この場所に咲いているキツネノカミソリは花自体が小さ目だった。

 次にオオキツネノカミソリ。



    令和2年8月16日 塔岩川(とういわがわ)で撮影したオオキツネノカミソリ

 雄しべは花弁より長く、花弁の外に飛び出している。花はやや大き目でゴージャスに見える。




    令和4年8月5日 兜山の渓谷で撮影したオオキツネノカミソリ

 上と同じく、雄しべは花弁の外に飛び出している。

 そして問題の北杜市で撮影したもの。




    令和4年8月2日 北杜市で撮影

 雄しべがやや短い個体もあるのだが、おおむね花弁よりも雄しべが長く花弁の外に飛び出している。これはオオキツネノカミソリとするべきであろう。

 見比べてみると違いが分かって来るが、判別が難しいものもあるように思う。オオキツネノカミソリはキツネノカミソリの変種とされており、きっちりと分けられないものがあってもおかしくはないのではないかと思う。葉の大きさにも違いがあって、キツネノカミソリの葉は細くてヒガンバナと同じくらいの幅、一方オオキツネノカミソリはスイセンの葉と同じくらいの幅をしている。いずれも春先に葉を出すが花を咲かせる8月ごろには枯れて葉を観察することは出来ない。葉を見るには5月か6月ごろが適しているのではないかと思う。


    キツネノカミソリ


    オオキツネノカミソリ


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モクレン科モクレン属の花 シデコブシ・モクレン・コブシ・タムシバ

2022年04月07日 | 花・花・花
 春に咲く白くて大きくて目立つモクレンの仲間は、良く目にするもののそれがモクレンなのか、コブシなのかはじっくりと観察したことが無い。庭木に植えられているのがモクレンで山の中に咲いているのがコブシ、くらいにしか見分けていなかったが、実際はどうなのだろうか?甲府駅北口にある山梨県立図書館の周辺道路にシデコブシと思わしき樹木が植えてあるのを見て、しっかりと見分けておきたいと思い、何ヶ所か撮影を行ってきた。

 まずは山梨県立図書館の街路樹のシデコブシである。撮影に出かけた日は仕事が終わった後の夕方でしかも天気は雨。花はもう終わりかけていたが、残った花を撮影してきた。


    山梨県立図書館の街路樹、シデコブシ。雨が降っていて濡れている。4月3日に撮影。


    シデコブシの花。もう終わりかけで痛んでいる。シデコブシは花弁が12~18枚あり、豪勢な花に見えるので判別し易い。


    これはピンク色のシデコブシだが、通常は白い花弁である。


    こちらが白いシデコブシ。


    ゴージャスは花である。

 次にモクレン。花が大きくて上に向いて花を咲かせるというイメージがある。紫色の花は見ればすぐにモクレンと分かるが白いシロモクレンは少し見分けにくい。


    シロモクレン。既に痛んで散り始めている。4月9日 南部町御堂で撮影。


    モクレンは花被片が9枚あり、いずれも大きい。散り始めてもコブシのように花弁はダラリと下向きには垂れ下がらないようである。


    これはあまり見かけない黄色いモクレン。


    大きな花弁(花被片)が9枚で立派な花に見える。

 次に判別が難しいコブシとタムシバである。まずは武田健康の森で見てきたコブシである。


    コブシ。低山から中山の山腹に生えているのは大部分がこれのようである。3月21日 武田健康の森で撮影。


    コブシの花。9個の花被片があるのだが、外側の3個は線状で小さくて目立たず、残りの6個が大きい。実質的に花弁が6枚のように見える。


    特徴的なのは花の下に1枚の葉が付くことである。


    山梨県立図書館北側に植えられていたもの。モクレンだと思っていたが、コブシと思われる。4月3日に撮影。


    モクレンの花被片(花弁)は9枚見えるはずだが、これは6枚しか見えず、コブシであろう。

 そしてコブシに良く似ているタムシバである。これはコブシよりも少し標高の高いところに生育しているらしい。撮影してきたのは黒富士農園である。


    タムシバの木。比較的大きくなる。3月31日 黒富士農園で撮影。


    タムシバ。山の上に咲いているものはまだ確認出来ておらず、今後は気をつけて観察してみたい。


    タムシバの花。コブシと同じく3枚の小さな花被片と6枚の大きな花被片から成り、実質花弁が6枚のように見える。


    コブシとの違いは、花の下に小さな葉が付かないことである。

 春に咲くモクレンの仲間の4種類はこれで区別が可能なのではないかと思う。これから咲くホオノキやタイサンボク、山梨県にあるかどうかは知らないオオヤマレンゲなどがモクレンの仲間であり、今後も観察して行きたいと思っている。

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甲府市北部から昇仙峡界隈をドライブ探索  令和4年3月12日

2022年03月14日 | 花・花・花
 陽気が暖かくなり少しずつ花が咲き始めてきてはいるが、まだ見頃を迎えているのはフクジュソウとセツブンソウ、ミスミソウくらいである。スミレはまだ咲いていない。先日も訪れているのだが、甲府市北部のイヌノフグリがそろそろ咲いているのではないかと思い再訪してみる。


    オオイヌノフグリは普通にあるが、イヌノフグリはきわめて個体数が少ない。


    石垣の間に咲いた小型のヒメオドリコソウ


    葉はギザギザしたハート形で、これは花が咲いていなくてもあまり見間違えることはない。


    花が咲いていれば分かるが、花が咲いていないと葉がイヌノフグリと良く似ているのがこの花。


    ホトケノザ。花が咲く前の小型のものは区別が難しい。


    まだ花を咲かせていないホトケノザ。一見するとイヌノフグリのように見える。


    先日イヌノフグリではないかと思った個体はまだ花が咲いていないが、どうやらホトケノザのようである。


    イヌノフグリと思わしき個体はこの1株だけだった。まだ花が咲いておらず確信は出来ない。

 残念ながらまだイヌノフグリは咲いていなかった。他の場所も探してみたのだが見つからなかった。

 さて、この日は午後から仕事があるので、観察できるのは12時までである。自宅を9時ごろに出発したのでもうあまり時間が無くなってしまった。先日見つけたマツグミが、環境の似ている昇仙峡にもあるのではないかと、道路脇に車を止めながら双眼鏡で渓谷を覗き込んでみる。


    あっさり見つかったマツグミ。


    道路脇からあまり遠く無いアカマツの木に寄生していた。


    対岸の尾根を双眼鏡で覗いてみると、やはりマツグミが寄生している。


    昇仙峡にも普通に生育しているようである。


    開花しているか確認しておきたかったのがこのワサワサした低木。


    まだ固い蕾。咲くのは2週間くらい先になりそうである。


    これはハヤザキヒョウタンボクの花芽。

 アカマツ林の多い昇仙峡周辺の山地帯にもマツグミは普通に生育しているようである。おそらく他のアカマツ林にも生育しているのではないかと思う。他の山域の探索を続けて行きたいと思う。

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キバナウツギとウコンウツギ その違いは?

2022年03月05日 | 花・花・花
 良く似ているウコンウツギとキバナウツギであるが、どうやら区別の仕方をずっと間違えていたようである。ネット上の記述の中に、ウコンウツギには花柄があるがキバナウツギには花柄が無いと記されていたものがあり、信じていたのだが、どうやらこの記述は花柄では無くて葉柄の間違いのようである。図鑑の中には花柄に関してそのような記述が無いものもあり、葉柄だけで区別するのもやや難しそうである。最も分かり易いのは花の形であろう。ウコンウツギは根元からラッパ型に徐々に花筒が広がって行くのに対してキバナウツギでは花筒の途中から急激に広がっているようである。今まで見てきたものは全て花柄があったのでウコンウツギだと思っていたのだが、画像を確認してみるとその中にキバナウツギと思わしきものがあることに最近気付いた。


    令和3年6月 西沢渓谷で見てきたもの。


    これはウコンウツギで良さそうである。


    花の形を見ると、付け根部分から徐々に花筒が太さを増している。これはウコンウツギだ。


    平成27年6月 三ツ峠で撮影したもの。この頃は知識が無くて何だか分からなかった。


    左側にある花を見ると、花筒は徐々に広がっておりウコンウツギと思われる。葉にも柄があるように見える。


    令和3年6月 三ツ峠で撮影したもの。双眼鏡で見て花に柄が付いていたのでウコンウツギだと思っていたのだが・・・


    画像をトリーミングして見ると、花筒は付け根部分が細くて途中から急激に広がっている。これはキバナウツギのようだ。


    同じ日に別の場所で撮影したもの。もう終盤でだいぶ痛んでしまっている。


    トリーミングした画像。花筒は途中から急激に広がっている。キバナウツギで間違い無さそうである。

 なかなか見つからなかったキバナウツギであるが、どうやら区別の仕方を間違えていたようで、おそらくウコンウツギと思って見てきたものの中にキバナウツギが混じっていたようである。咲いている場所は分かっているので、今年はきっちりと撮影し、葉の形や毛の生え方などもきっちりと観察してきたいと思っている。今年の課題のひとつはスイカズラ科の植物の観察である。難題と思われていたイワツクバネウツギの生育場所はほぼ確認出来ており、あとは花が咲くのを待つばかりである。チシマヒョウタンボクとコウグイスカグラ(ミツトウゲヒョウタンボク)の生育場所もほぼ分かっている。今年のうちに見て回れればと思っている。


    結実したコウグイスカグラ(ミツトウゲヒョウタンボク)

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あの花は今年も咲いただろうか?  令和3年7月15日

2021年07月22日 | 花・花・花
 何ヶ所かで生育を確認している花であるが、なかなか時間がとれないうえに雨が続いていて訪問する機会が訪れなかった。もうそろそろ満開を過ぎている頃であろう。少し早く仕事が終わったので高速道路を使って移動し、花を見に行ってみる。夕立が来そうな空模様で薄暗い森の中にそっと入ってみる。


    もう終わりかけている花が多かった。


    今年も無事に咲いてくれたキンセイラン。


    ちょうど見頃の個体も残っていた。


    昨年に比べると少し花数が少ないように見えなくもない。


    小さな個体も確認。全体的な数は昨年とあまり変わらなそうである。


    大急ぎで場所を移動してもう1ヶ所。


    ほころび始めていたオオヤマサギソウ


    3分から5分咲きといったところだろうか。蕾のものも多い。


    ラン菌の活性が低いのか、花を咲かせずに立ち枯れしている個体が多いのは残念である。

 今回訪問した場所のキンセイランは踏み跡が少なく無事に咲いてくれているが、有名になって昨年多くの訪問者が訪れていた別の場所はどうなっているのだろうか?花はもう終わっている可能性が高いが、機会があれば状況を見に行ってみたいと思う。

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スミレと湿原のスゲを巡る 令和3年4月26日

2021年04月27日 | 花・花・花
 山梨県県営林道の大部分が本日から冬季閉鎖解除となる。例年ならば今ごろ甲府市北部の標高の高い林道周辺に咲くヒナスミレや交雑スミレは見ごろを迎えているはずなのだが、花期が早い今年はもう満開を過ぎているかも知れない。午後からさっそく訪問してみると、途中で花仲間の車とすれ違い、一緒に行くこととなった。


    1ヶ所目の交雑のスミレはもう終わっていた。


    こんな大きな株もあったのだが、花が咲いた様子が無い。


    これは葉の切れ込みが深く、まだ花が咲いたのを見たことが無い交雑スミレ。おそらく、キクバヒナスミレと思われる。


    もう1ヶ所の交雑スミレはまだ咲き残ってはいるものの、少し遅かった。


    今年は個体数が少ないうえに花の付きも悪い。こんな年もあるさ。

 時間はまだ早いので、乙女高原まで足をのばしてみる。湿地の中に生えているスゲの仲間がひょっとしたら穂を出しているかも知れない。


    山梨市指定天然記念物になっている乙女高原尾ヤチボウズ。


    まだ穂は出ていないと思ったのだが・・・。


    日当たりの良い場所では穂を出して花を咲かせていた。


    これはタニガワスゲというスゲらしい。


    別の湿地の中にあるヤチボウズ。枯れた葉の幅が広く別物であろう。まだ穂が出ておらず何だか分からない。


    こちらにもタニガワスゲがあった。


    ミヤマスミレは咲き始めたばかり。


    交雑のスミレもあるはずだが見つからず。踏み荒らすのは避けたいので無理に探さずに撤退する。

 花仲間に案内していただいたおかげで乙女高原のスゲのある場所はおおよそ把握できたが、穂が出たとしても見分けがつけられるほどの実力はまだ持ち合わせていない。高原の春はまだ早く、スミレが咲きスゲが穂を伸ばすのはまだ2~4週間早そうである。知識を付けて再訪してみたいと思う。

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アキノハハコグサはどうなっているだろうか? 御坂山系 令和2年10月11日

2020年10月13日 | 花・花・花
 キク科の植物をまとめていたら、もう何年もアキノハハコグサを見に行っていないことが分かった。同じ山域は訪れているが花の時期からずれているために花を見ていないのである。その後どうなっているのだろうか?発見された年にはたくさん咲いているのを確認したがその後は減少傾向にあるように記憶している。しばらくぶりに見に行ってみることにする。


    渓谷沿いに見える滝は自然のものでは無くて砂防工事によるものだった。


    こちらの滝も同様。石積で出来たあまりお目にかかれないこの砂防工事はかなり古いものなのだろう。


    現地に到着。しかしこれは・・・


    草刈りされていておそらく一部は刈られてしまっているだろう。


    草刈りされた上に残っているアキノハハコグサ


    同じく草刈りの上の斜面に咲いていたもの。斜面の一部が崩落している。


    さらにその上に咲いていたもの。

 全部で20個体あるかどうかというところだろうか。発見された当初はもっと数が多くてもっと大きな個体があったはずだが、あまり元気が無く数も少ない。


    アキノハハコグサの花


    コガネムシが吸蜜に来ている。


    訪問時期が少し遅くもう枯れかけている。茎の中央部で数本に枝分かれしてその先に花を咲かせる特徴がある。


    なかなか開いてくれないアキノハハコグサの花

 草刈りは止む無しとしても、貴重な花だけにこの花だけは刈らずに残すような方法は出来ないものかと思うのだが、なかなか難しいことだろうと思う。引き続き今後の経過を見て行きたい。

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高層池のヒツジグサを再訪する  令和2年9月6日

2020年09月11日 | 花・花・花
 もう未の刻は過ぎているが、8月に訪問した際には4時半ごろまでヒツジグサの花は咲いていた。椹池では土砂降りの雨だったが高度を下げると雨が上がり青空が少し見えてきた。池に到着した頃には日差しが射し込むくらいに天候が回復してくれた。池の水面を見ると水草の葉がずいぶん増えている。そして双眼鏡で覗き込んでみると、8月の訪問時よりも花数が増えていた。ヒツジグサの花は7月から9月ごろまで長い期間に咲くらしいが、どうやらこの池は9月のほうが花数が多いようである。


    雨上がりで池には靄が立っている。8月訪問時よりも浮かんでいる水草の葉が増えている。


    ヒツジグサの花もだいぶ増えた。ざっと数えて10数輪咲いている。


    未の刻は過ぎたがまだ咲いていたヒツジグサの花


    お見事。雨が降った後で雫が付いている。


    遠い場所に咲いていた花


    近くに咲いていた花


    午後4時半を過ぎるとしぼみかけてきた花


    午後5時、日が当たらなくなると花は閉じて行く。


    ぬかるんだ場所にワサワサと咲いていた花


    椹池でも見かけたが正体不明だった花、イヌノヒゲという変わった名前が付いた水草であることが分かった。

 水生昆虫の保護活動をされている方にお会いし、今年のヒツジグサはかなり咲いたほうだと教えていただいた。池の水量が半分ほどに干上がってしまった年もあって一時は危機的な状況の時もあったらしい。さらには、近傍の別の池にも昔はあったらしいが今では消滅しているそうである。水生動物のゲンゴロウが絶滅の危機にあり、タガメはもう絶滅だそうである。植物だけでなく昆虫も大変なことになっているようである。


    この花も見たかったのだがほとんどが蕾だった。


    アケボノソウ。この界隈は比較的個体数が多い。

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甘利山椹池のアギナシ  令和2年9月6日

2020年09月10日 | 花・花・花
 椹池で一昨年の秋に花を確認したが、昨年は見つからなかったアギナシという水草がある。山梨県では絶滅危惧Ⅱ類のオモダカ科の花であるがあまり目にする花では無い。今年こそはもう一度花を見てみたいと、そろそろ咲いているだろうと思われる9月初旬に訪問してみる。


    椹池。まだサワギキョウが咲き残っている。


    サワギキョウ


    アブラガヤ。マツカサススキないしはその仲間を探しているが見つからない。


    池の中にある島にそれらしき葉が見える。


    矢じり型の葉、たぶんこれだろうが、葉の幅が広くてこれはオモダカに見える。


    別の場所を探してみる。今度は細い矢じり型の葉が見つかった。


    間違い無し、今度こそアギナシの葉だ。


    しかし、いくら探しても花は見つからず、花穂が出ていないように見える。

 水面に出ている島の大きさが小さくなったように見え、アギナシの数はだいぶ減ってしまったように見える。今年も咲いてくれないのではないだろうか。


    平成30年8月下旬に撮影した同じ場所のアギナシ


    個体数は多く無いが花穂はしっかりと出ている。


    アギナシの花


    2年前はこんな元気な花を咲かせていたのに今年は残念。

 大雨の増水などで痛んでしまった可能性が高い。今後咲いてくれるのかどうか、先行き心配である。

 撮影しているうちにポツポツと雨が降り出したかと思ったらあっという間に土砂降りの雨になった。雷鳴も轟き、もはや撮影どころでは無くなり急いで撤収して車に戻った。まだ時刻は午後3時である。おそらくは通り雨であろうから、そのうち上がるだろう。もう1ヶ所、池に立ち寄ってみる。

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