山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

フナバラソウ(キョウチクトウ科)

2021年01月28日 | キョウチクトウ科
日当たりの良い草地に生育する多年草である。花期は6~7月。茎は直立して草丈は40~80㎝になる。葉は対生し、卵形ないし楕円形で先端部は尖る。茎頂部、および葉の分岐部に濃褐紫色の花を密に付ける。山梨県では主に富士山周辺に生育しているが、大菩薩山系でも生育が確認されている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)

    フナバラソウ 令和2年6月 東部富士五湖地方で撮影

    同上 濃褐紫色の花を密に付ける。蟻が吸蜜しており、ポリネーターになっているのかも知れない。

    令和1年6月 大菩薩山系で撮影。

    同上

    花はまだ咲き始めたばかりだった。この場所での個体数は少ない。



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クサタチバナ(キョウチクトウ科)

2021年01月28日 | キョウチクトウ科
山地の乾いた林内や草原に生育する多年草である。花期は6~7月。葉は卵形~長楕円形で両面の脈上に微毛がある。高さ30~60㎝になり、茎上部に集まって白い花を咲かせる。山梨県では御坂山系、櫛形山、大菩薩山系に生育しており、鹿が食べないために増殖傾向にあり、大群落を形成している場所もある。

 2018年山梨県準絶滅危惧(NT) 2017年環境省準絶滅危惧(NT)

    クサタチバナ 平成29年6月 芦川スズランの森で撮影

    平成30年6月 御坂黒岳で撮影。増殖しつつある。

    平成29年7月 櫛形山で撮影。

    同上。鹿の食害に遭わないために群落を形成している。

    同上。生育地ではいずれの場所でも増殖しており、もはや絶滅危惧種とは言えないのではないだろうか。



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山梨県絶滅危惧のキョウチクトウ科植物一覧

2021年01月28日 | キョウチクトウ科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧のキョウチクトウ科植物は以下の通りである。

絶滅危惧ⅠB類(EN)

 コカモメヅル (2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 フナバラソウ (2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 ツルガシワ (2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 タチガシワ (2005山梨県EN 2017環境省-)

絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 スズサイコ (2005山梨県VU 2017環境省NT)
    
準絶滅危惧種(NT)

 クサタチバナ (2005山梨県VU 2017環境省NT)
    
情報不足(DD)

 クサナギオゴケ (2005山梨県DD 2017環境省VU)


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ムラサキモメンヅル(マメ科)

2021年01月26日 | マメ科
山地から高山帯の砂礫地に生育する多年草である。花期は7~8月。茎は倒伏して地面を這い、長さ10~40㎝、葉は互生して有茎、小葉は17~21枚の奇数羽状複葉である。長い花柄の上部に赤紫色の花を総状に密に付ける。北海道南西部、本州東北地方や中部に隔離分布し、山梨県では富士山に生育している。個体数はあまり多く無い。

    ムラサキモメンヅルの葉。令和1年9月 富士山で撮影。

    残念ながら花はもう終わっていた。翌年見に行くつもりだったがコロナの影響で富士山は入山規制があり見に行けなかった。

 まだ確認したのは葉のみである。コロナの危機が去って入山出来るようになったら花を見に行きたいと思っている。



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シロウマオウギ(マメ科)

2021年01月26日 | マメ科
高山帯の草原に生育する多年草である。花期は7~8月。花はわずかにクリーム色を帯びた白色で、茎や総花柄、萼に黒い伏毛がある。葉は奇数羽状複葉で5~8対、小葉は長楕円形である。山梨県では南アルプスで生育が確認されている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-

    シロウマオウギ 令和1年8月 北岳で撮影したスマホ画像

    トリーミング画像。花が白く萼と花茎が黒っぽい。

    平成29年7月 北岳で撮影。

    同上。花が白く萼が黒っぽいことからシロウマオウギと思われるが違うかも知れない。

 北岳にはシロウマオウギの他にリシリオウギ、イワオウギ、タイツリオウギが生育している。いずれも似ており、正確に判別するのは難しい。萼の様子や葉の対の数、茎の毛の状態などもう少し詳細に観察して来る必要があり、今後は注意して見てきたいと思う。



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イヌハギ(マメ科)

2021年01月26日 | 絶滅危惧種
 全国各地に分布し、日当たりの良い原野に生育する半低木性の多年草である。花期は7~9月。茎は基部が木化し、葉とともに黄褐色の軟毛密生、高さ80~150㎝になる。葉は3出複葉、花は黄白色の有弁花と無弁の閉鎖花がある。有弁花は茎頂や葉腋から出る長い茎に総状に付き、閉鎖花は葉腋に集まって付く。

 2,018年山梨県絶滅危惧Ⅱ類(UV) 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(UV)


    イヌハギ 平成30年8月 富士山麓で撮影


    同上 茎には黄褐色の軟毛が密生し黄色っぽく見える。


    平成30年9月 敷島町で撮影


    同上 その後貯水池の大規模な改修工事が行われ、消滅しているかも知れない。


    平成28年7月 南アルプス広河原で撮影。全体的な形はイヌハギに似るが黄褐色の軟毛がほとんど生えていない。


    これもイヌハギなのかどうか?高山型か?

 ⇒山梨県の絶滅危惧のマメ科植物一覧

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

    
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山梨県の絶滅危惧のマメ科植物一覧

2021年01月26日 | マメ科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている山梨県の絶滅危惧のマメ科植物は以下の通りである。

絶滅危惧ⅠA類(CR)

 タヌキマメ(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

絶滅危惧ⅠB類(EN)

 ムラサキモメンヅル(2005山梨県EN 2017環境省-)

 シロウマオウギ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    
 レンリソウ(2005山梨県DD 2017環境省-)
    

絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 イヌハギ(2005山梨県NT 2017環境省VU)
    




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ヤマサギソウ(ラン科)

2021年01月23日 | ラン科
 山地の林床や草地に生育する。花期は6~7月。茎は高さ20~40㎝、葉は線状長楕円形、花は淡緑色ないしはやや黄色味を帯びる。距は長く、緩く下方か後方に曲がる。山梨県では南アルプス、八ケ岳、富士山に生育しており、群生せずにポツポツと咲いている。


    ヤマサギソウ 令和2年8月 鳳凰山で撮影


    同上。別の場所。


    距は長めで緩く下方か後方に湾曲する。


    平成29年7月 北岳で撮影


    同上。北岳ではあまり見かけない。


    令和2年7月 八ヶ岳で撮影


    同上。ホソバキソチドリに似ているが側花弁がバンザイをしているように開いている点が異なる。


    平成28年7月 櫛形山で撮影


    側花弁がバンザイしているように開いている。

 長い間、これらの個体はホソバキソチドリと誤認していたが、図鑑やネットで調べ直し、撮影してきた画像を見直してみると、山梨県内で撮影したものは全てヤマサギソウであるということが分かってきた。ホソバキソチドリの場合は側花弁が開かずに背萼片と一緒になって兜状になるところが違いである。


    こちらがホソバキソチドリ。平成30年7月 岩菅山(長野県)で撮影。


    同上。この山では個体数が比較的多かった。


    側花弁は斜め横に開かず、背萼片と一緒になって兜状の形になる。

  ➡山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧に戻る

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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南部町の林道を探索  令和3年1月16日

2021年01月19日 | シダの仲間
 地球温暖化の影響なのか、以前は見られなかった南方系のシダがいくつか山梨県の県南部で見られるようになってきた。ナチシダやオオバノアマクサシダがその例である。ではどのあたりまで入り込んでいるのだろうか?今回歩くのは南部町でもやや北側にある渓谷沿いの林道である。おそらくオオバノハチジョウシダやオオバノアマクサシダが見られるのではないかと思うのだがどうだろうか?


    林道に入る前に、渓谷の岩壁に垂れ下がるアオネカズラを見に行ってみる。


    橋の上からだと距離が遠くていまいち迫力が出ない。かといって渓谷に下りると良い角度からの撮影場所が無い。


    さて、ここからは通行止めなので、手前に車を止めて歩く。


    普通に走れそうな林道がある。途中では材木の伐採作業が行われていた。


    振り返って見る篠井山


    岩壁にはそれなりにシダが付いている。


    光沢のあるイノデだが・・・何イノデ?


    鱗片は少しケバケバしい。


    トリーミングして見てみると鱗片の辺縁に小さな突起がたくさん付いている。これはイノデモドキだろう。この林道にはイノデとこのイノデモドキがたくさんある。


    これはハカタシダか?痛んでいて不明。


    数は少なかったがコバノイシカグマ。これは南方系のシダ。


    無性芽は付いていないがこれはイヌチャセンシダ。


    裏側のソーラスと軸の3枚目の翼。


    岩壁に生えていたクリハラン。これしか見当たらず。


    クリハランのソーラス


    ヒカゲノカズラ


    だいぶ歩いてやっと渓谷に合流。


    既に水量は少ない。


    凍り付く滝


    岩や木に苔が生えた渓谷。これならば着生ランが付いているのでは?


    双眼鏡で木々の幹や枝を覗き込む。


    もっとたくさんあるだろうが、見つかったのはこのカヤラン1株だけだった。


    林道のほぼ終点。この先は道が壊れている。

 林道はまだ先まで続いているが最後の広場から先は崩落していたり倒木があったりで車が走れるような道にはなっていなかった。この林道を強引に進めば稜線の登山道まで行けるのだろうが?行けるところまで行ってみよう。


    崩落地。斜面の保護フェンスが残っていたのでそれにつかまって越える。


    倒木。その先の道は少しまともである。


    稜線直下の広場まで出た。道が分かれている。


    この尾根伝いに付いた林道を行けば峠に抜け出るだろうと思ったのだが・・・GPSで見ると方向が違う。


    案の定、この先で林道は終わっていた。


    林道の切れ間から見上げるこの山はおそらく高ドッキョ。


    林道の先の尾根には道らしきものがあった。しかし嫌な予感がしなくもない。


    境界見出し標が打ってはあるが、道は消失して枯れた竹藪の急斜面に突入。かき分けながら下りる。


    下に林道が見えてきたが、まだ気を抜けない急斜面が続く。

 道は無かったがなんとか林道まで降り立つことが出来た。予定では遠回りして登山道から峠を経由して下山するはずだったがだいぶコースを外れてしまった。おかげで予定時間よりも早く車を止めた林道ゲートまで戻って来た。こちらの林道にもあるのではないかと思っていたオオバノハチジョウシダやオオバノアマクサシダ、ナチシダなどの姿は見かけられなかった。山をひとつ隔てた反対側ではだいぶ植生が違うようである。環境的におそらく春にはコミヤマスミレが咲くのではないだろうか?季節を変えてまた訪れてみたいと思う。次は道を間違えないように、出来れば山の上まで行ってみたい。


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甲斐駒ケ岳に沈む極細の月 北杜市須玉町  令和3年1月14日

2021年01月15日 | 星空
 昨年年末に大接近した木星と土星はもう離れてしまい、夕暮れの時の高度がだいぶ低くなりもう観察するのも難しくなってしまっている。この日はその日没の頃の木星に月齢0.9の極細の月が接近する日である。道志村の県境あたりまで行けば富士山山頂に月が沈められそうだが、林道が通行止めになっており歩くには午後出発では時間が足りない。ならば鳳凰山オベリスクを狙って北杜市明野から狙おうかとも思ったが、日没10分後にオベリスクに沈む月では写らないだろう。カシミール3Dと航空写真を使っていろいろと検討したところ、北杜市須玉の山奥にある海岸寺というお寺の近傍からだと日没20分後の月が撮れそうである。高速を使って現地に移動する。


    道路脇で視野が確保出来た。甲斐駒ケ岳の裾にもうすぐ夕陽が沈む。


    日没の甲斐駒ケ岳

 さて、問題はここからである。月齢0.9極細の月は肉眼では見えないかも知れないので、シャッターを切りながらモニターで月を確認しつつ時を待つ。


    月齢0.9の細月は見えるのか?


    なんとなくそれっぽいのが写ってきたが・・・





    肉眼では全く見えず、この画像でもいまいち。パソコン上の大きな画像では木星の姿も見えている。


    もう1台の望遠レンズ装着した画像






    なんとか撮れた甲斐駒ケ岳に沈む極細の月


    月が沈んだ後、画像右の下の方に木星、右3分の2の上の方に水星も現れたが・・・この画像の大きさでは見えにくい。

 もう少し標高の高いところまで行ってあと10分遅い時間のこの極細月を眺めることが出来れば、地球照の月になったのかも知れない。またの機会に狙ってみよう。


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雲海の彼方の富士山 富士川町林道  令和3年1月13日

2021年01月14日 | 番外編
 前日は富士五湖方面でそれなりの雪が降ったが甲府盆地でも雪が降った。うっすらと雪化粧した程度で道路に積もるほどの雪では無かった。深夜から空が晴れて富士山が姿を現した。三ツ峠や新道峠あたりまで行けば朝は素晴らしい景色が待っているだろうが平日なのでそこまでは行けない。おそらくは富士川町高下あたりでも樹氷の景色が見られるのではないかと早起きして行ってみる。ちょうど日の出の頃に高下に到着したが雲に隠れて富士山は見えない。しかし裏側にある山を見上げてみると、そこには朝日が射し込んでいた。これはもう少し高いところに行けば富士山が見えるのでは?と、10㎝ほど雪の積もった林道を走ってその上にある集落まで行ってみる。


    富士川町矢川の集落まで行くと雲海の上に出る富士山の姿が見えた。


    素晴らしい景色

 さらにその先の林道まで行ってみる。


    樹氷の森


    樹氷と眼下に広がる雲海の景色、その向こうに富士山が立つ絶景を見ることが出来た。


    日の出の頃にこの場所に来ていれば・・・と悔やまれるが、止む無し。


    こんな景色が広がる日があるということは、タイミングによっては雲海上のダイヤモンド富士が見られる可能性があるということだ。


    樹氷の枝で明る過ぎる陽の光を少し隠してみる。


    場所を変える。


    太陽をカットして撮ってみるがなかなかうまく行かない。


    最初の場所に戻って再写。


    素晴らしい雲海と富士山を堪能して撤退する。

 樹氷は少し物足りなかったが雲海は素晴らしかった。雲の下には富士川が流れておりその界隈は河口湖と同様に雲海が広がり易い。いつか、この雲海の上に浮かぶダイヤモンド富士を見てみたい。

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渓谷の氷瀑を巡る 大柳川渓谷  令和3年1月11日

2021年01月13日 | 番外編
 早起きして竜ヶ岳に登る予定だったのだがヘッドライトが見つからず断念し、予定外の場所を巡って来た。朝食は久しぶりのガストに立ち寄ったが、時刻はまだ10時前である。県南部の渓谷のシダを見に行くのも良いが、その前にまだ行ったことが無い渓谷がある。それが富士川町にある大柳川渓谷である。おそらく南部町とは違って南方系のシダはここでは見られないであろうが、ひょっとしたら見たことが無いものが眠っているかも知れない。どのくらい歩くのかは全く知らないし、コースがどうなっているかも全く情報を持っていない。遊歩道があるということだけは分かっているのでちょっと立ち寄ってみる。


    初めて歩く大柳川渓谷。凍っているかも知れないので一応チェーンスパイクとザイルを持って行く。


    しかし、そんな心配は無用だったようで、立派な道が付いていた。


    滝めぐりコースを歩いてみる。渓谷にはいくつも吊り橋がかかっていた。


    吊り橋から上流を覗いてみる。大きな吊り橋が見える。


    立派な吊り橋、竜仙橋。


    ここで渓谷は2手に分かれている。


    イワヒバがたくさん着生していた。


    他の岩壁も覗き込んでみたがあまり目ぼしいものは見つからず。ハコネシダ。


    クモノスシダ


    イワオモダカは葉を丸めていた。


    イワデンダ


    吊り橋を渡った先には滝を見下ろす展望台があった。凍り付く天渕の滝。

 天渕の滝を通り過ぎたところで道が二手に分かれていた。片方はゆるゆるコースと書かれていてもう片方は少し難しそうなコースの名前が付いていた。左側の難しそうなコースに行ってみる。


    立派な吊り橋がいくつも架かっている。


    コースが少し狭くなってきたかと思ったらその先に大きな氷瀑が現れた。しかしルートはその滝のほうに行くのではなく反対側の支脈に沿って付いていた。


    今度は小さな橋。少しルートが険しくなってきた。


    開墾地跡の石積。


    その先でルートが2手に分かれる。まずは左の5段の滝に行ってみる。


    間もなく滝に到着。


    大きな滝が目の前に現れた。完全に凍っている。


    見事な氷瀑。


    上部の氷瀑。右手の林の中に赤テープが付いていてこの上まで登れそうだったが今日は止めておく。GPSで見る限りでは上にある林道まで行くのはかなり大変そうである。


    道を戻って今度はまぼろしの滝に行ってみる。こちらも少し歩くと展望台に到着した。


    見事な氷瀑になっていた2段の大きな滝。上が穴観音滝、下がまぼろしの滝と言うらしい。

 ルートはここまでで、登って来た道を戻って今度はゆるゆるコースに進む。思っていたよりも5段の滝とまぼろしの滝までが遠く、時刻は午後1時半になった。岩壁を覗き込んだり双眼鏡で木を覗き込んで着生ランを探したりと探索しながら歩いたので時間がかかったこともあるのだが、スタートから3時間ほど経過している。


    これほど整備されているルートとは驚いた。


    氷柱


    名前の分からない滝


    竜馬淵。まだ上流まで渓谷道が続いているが本日はここまでとした。車道を歩いて駐車場に戻る。


    車道から見下ろす渓谷。かなり険しい渓谷である。


    案内板。幻の滝周辺の滝の名前とルートが少し違っているように見えなくもない。

 氷瀑歩きは存分に楽しめたが、目ぼしいシダや着生ランには出会えなかった。やや北側に位置する渓谷なので南方系のシダやランはあまり期待できないのかも知れないが、季節を変えて散策してみると新たな発見がありそうな魅力的な渓谷だった。また別の機会にもう少し上流まで歩いてみたいと思う。


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細月と朝日を追いかけるが・・・ 本栖湖と富士川町林道  令和3年1月11日

2021年01月13日 | 月富士
 竜ヶ岳のダイヤモンド富士はもう終盤で、竜ヶ岳の山頂を越えてさらにその先の笹薮付近まで行かないと富士山頂からダイヤが外れてしまう。休日としてはこの日が最終日になるだろう。その前に、最初の休憩ベンチがあるピークから富士山の上に現れる細月が見られるはずだった。予定通りに本栖湖キャンプ場に早朝5時に到着して出発しようとしたところ・・・不覚にもヘッドライトが見つからない。予備のものがザックの外ポケットに入れてあったはずだがそれも見つからず。車の中を探しているうちに時刻は過ぎて6時の展望台には難しい時間になってしまう。止む無し、あきらめて本栖湖に移動する。


    富士山中腹に現れた月。


    予定ではこの場所では無く竜ヶ岳登山道の休憩ベンチから眺めているはずだったが・・・。


    不覚にもヘッドライトが見当たらず、本栖湖から眺めることになる。


    場所を移動。本栖湖展望台付近は車がいっぱい。間に入れさせてもらって撮影。


    地球照の月の時間には少し早かった。雲が流れて来た。

 竜ヶ岳に登れなかった時のことも考えてあって、富士川町林道の奥、あるいは十谷温泉の上にある集落あたりからでもダイヤが見られそうな場所を探してあったのでそちらに急いで移動する。しかし空に雲が広がって来てチカリと輝くダイヤは難しそうである。時間的にも間に合わなそうだ。


    目的地まではたどり着けず。富士川町林道の手前でカメラを構える。


    雲で太陽は隠れてしまった。


    富士山に昇った朝焼けの太陽


    同上


    あまり劇的な景色にはならなかった。


    この林道からのダイヤモンド富士ももう終わりである。

 撮影し終わった後に後部座席のレンズや着替えを片付けているとその中に紛れてヘッドライトが出て来た。もっとも、この空模様では竜ヶ岳に登ったとしても輝くダイヤは見られなかったであろう。それにしても、本日は不覚、不本意な朝になってしまった。前日に準備しておかなかったのは大失敗である。反省。

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二十曲峠のキャッツアイ  令和3年1月10日

2021年01月13日 | ダイヤモンド富士
 朝から止むごとなき用事が入ってしまい自宅を出発したのは午後になってしまう。向かうは忍野の二十曲峠である。この日はダイヤモンド富士が見られる日であるが狙うのは白山岳に沈むキャッツアイである。この界隈からは何度も撮影しておりそれなりの画像が撮れてはいるが、この日は特別に空が済んで眩しい太陽が輝いている。これはイタダキ、と思ったのだが、GPSに登録しておいた場所は木が邪魔になっていまいちで少し左に寄るしかない。たぶんこのくらいのズレだったら大丈夫のはずだ。それにしても多くのカメラマンが訪れ、二十曲峠の駐車場には車が入り切れず路上駐車が5~6台、さらにはバイクで訪れた人たちが5台ほどと、大盛況である。


    太陽が富士山に迫る。今日は空気が澄んで雲も少なく、絶好のダイヤモンド富士日和。


    キャッツアイのギリギリまで広角レンズで辛抱する。カメラ1台故障しており使えるのは2台。


    露出を調整するが・・・このくらいで大丈夫なのか?このまま連写に切り替える。







    少し左に寄り過ぎて不対称なキャッツアイになってしまった。木があってポジションが取れなかったので止む無し。


    ダイヤの後。雪煙が舞っていた。


    もう1台のカメラ。


    太陽が富士山頂に迫る。






    露出がややアンダーだった。左側が大きいがキャッツアイ撮影は成功。

 やや左に位置がずれてしまい、満足したわけでは無いがとりあえずはキャッツアイ撮影成功である。忍野村から山中湖周辺にかけての場所から見る富士山は白山岳が円錐形を描いてキャッツアイが撮り易い。もうしばらく追いかけてみたいと思う。

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エゾシオガマ(ハマウツボ科)

2021年01月08日 | ハマウツボ科
亜高山帯~高山帯の草地に生育する多年草である。花期は7~8月。高さ20~40㎝で、葉は三角状披針形、縁に重鋸歯がある。花は黄白色で下唇は浅く3裂する。山梨県では北岳周辺と八ケ岳に生育しており、群落は作らず点々と生育している。

    エゾシオガマ 令和1年8月 北岳で撮影

    同じ個体。

 他にも見ているはずだが画像がこれしか無い。次に見つけた際にはしっかりと撮影してきたいと思う。



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