山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲府市界隈花散策  平成28年4月29日

2016年04月30日 | 花・花・花
 仕事を終えるともう時間は12時になってしまった。昨年見たエイザンスミレの大群落を見に行きたいが正規のルートではとてもではないが時間が足りない。そこで林道の裏側にある短絡ルートから入山しようと目論んだが、その林道は崩落個所があるらしく通行止めになってしまっていた。もはや別の山に行くにも時間が無いので、その林道から派生する林道界隈を車で回り、ゲンジスミレが咲きそうな斜面を見て回ったが空振りに終わってしまった。いくつか花の咲いている場所を回ってみた。


    茅ヶ岳の近くの防火帯尾根。


    ここに咲くタンポポは二ホンタンポポ。


    もうすぐ咲きそうなアマドコロ。茎に稜がある。


    クサボケ


    花弁の先端に切れ込みがあり、これはワダソウ。


    こんなところにヒロメノトガリアミガサタケ。

 場所を移動して4月初旬に訪れたカタクリロードを訪れる。前回は大きな白花のアズマイチゲが咲いていたが、今度は別の白花が咲いている。


    人目を引く大きな白花、イチリンソウ。


    ここはイチリンソウとニリンソウが一緒に咲いている。奥に咲いているのがニリンソウ。


    ニリンソウ


    ニリンソウの群落


    ナツトウダイの群落


    ショカッサイ。他にハナダイコン・オオアラセイトウ・ムラサキハナナなどと呼ばれる外来種。


    イカリソウ


    こちらは白花のイカリソウ


    白花のイカリソウ


    期待していたカタクリはもう結実していた。1~2週間ほど遅かったようだ。


    元気な葉はたくさんあるが、あまり花茎が出ていない。鹿に食われたか、それとも人に摘まれたか?

 車に戻る途中で地元のこのあたりを管理されている方と出会い、いろいろとお話を聞くことができた。このカタクリ自生地を地元で保護するかどうか議論があったそうだが、保護することで世間に知れ渡ってしまうことによりあっという間に人が押し寄せて盗掘の被害に遭うかも知れないということでそっとしておくことになったそうだ。しかし、知る人は知る場所で無法地帯になっているため、花を袋いっぱいに摘んで持ち帰る人もいるそうだ。どちらに転んでも被害に遭うのは花たちで、可哀そうである。

 さて、もう1ヶ所。時間はもう5時を過ぎてしまい森の中は薄暗くなってきたので、三脚を担いで出かける。


    ジュウニヒトエ


    ギンラン


    年々数を減らしており、笹が生い茂る山に変わりつつある。


    キンラン。こっちはもっと数が少なく深刻。盗掘も多いと思われる。


    美しい花。もうすぐ全開。


    ゴージャス!


    5月連休が見頃だろう。

 本日は山には登らず里山散策のみで終わったが、甲府市の界隈は花の宝庫で午後から回るだけでもこれだけの花を楽しむことができる。たいへん恵まれた場所だと思う。
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見事なり、キ・バナ・ノハナ・ネコ・ノメ 山梨県県境の山  平成28年4月24日

2016年04月25日 | 花・花・花
 山梨県には無いと言われていたこの花が県境の尾根咲くと聞き、以前から行ってみたいと思っていたが、移動距離が長くなかなか機会が訪れなかった。県境ではあるのだがひょっとしたら県境を越えて山梨県側にもあるのではないかということで、今回はその調査も兼ねて出かけてみた。

 天候はあいにくの曇り空で、いつ雨が降ってもおかしくないような空模様だった。それほど難しくない山という認識だったが、実際に歩いてみると岩場があったりザレ場があったりロープが付いていたりと、そんなに楽に登らせてくれる山では無い。


    登り始めてさっそく足元に小さなスミレがお出まし。トウカイスミレ。


    中腹のブナ林を見上げると、苔の生えた大木の上のほうに何か葉が出ている。こんな時に限って望遠レンズを持って来ていない。


    トリーミング画像。これは着生植物のヤシャビシャク(ユキノシタ科 スグリ属)。準絶滅危惧種(NT)。


    木の又のところに着生したヤシャビシャク(トリーミング画像)。


    大きな株を見つけたが、遠いうえに木の枝が邪魔してうまく捉えられず。


    ロープのある岩場。


    ザレ場。後続者には簡単に追い抜かれる。相変わらずの鈍足。


    急登のピーク


    谷を見下ろす。まだ残雪がある。

 何ヶ所かロープ場を登り、コブをいくつか越えてようやくたどり着く山頂。そして遂に、お目当てだった黄色い花の群落に出会うことが出来た。思っていたよりも大きな群落を形成していて数もあったが、咲いていたのはこの1ヶ所だけだった。


    登山道脇にヒメイチゲが咲いていた。


    小さくて可愛らしい花。


    ヒメイチゲ


    足元に黄色い花。しかしこれはネコノメソウ(イワボタン?)。


    後ろを歩いていたうーさんが「黄色い花が咲いている」と言うので、足元を見れば・・・ありました。キ・バナ・ノ・ハナ・ネコノメ。 


    群落を形成。


    キ・バナ・ノ・ハナ・ネコノメ


    岩交じりのややザレた斜面にたくさん咲いている。


    濃い黄色で可愛らしくて美しい花。


    斜面を見上げればその辺り一面に群落を形成していた。


    素晴らしい。ここはキバナの楽園。

 その花の可愛らしさ、奥深い山上の斜面に咲くその森の雰囲気に溶け込んだ美しさ、すっかり魅了されて大満足だった。


 下山後、川沿いの梅の木を覗き込んでみると、やはり黄色着生ランが咲いていた。spiderランもいるがどちらも株が小さくて数はあまり多くない。


    やはり居ました、カヤラン。川沿いにある梅の木に着生していた。


    ちょうど満開、これもまた美しい花。


 GPSで座標を記録し、帰って来てからその座標をカシミール3Dに投影してみると、歩いた感じでは尾根の他県側と思っていたのだが座標では山梨県側だった。しかし、この場所を山梨県としてこの花を山梨県に咲いている花と言うには少し無理があるような気がする。ひとまずはミッションクリア。
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カ・ク・マ三昧 しかしこれは本物なのか??  平成28年4月23日

2016年04月25日 | 花・花・花
 山中湖のパール富士敗退後、石割山でも富士山が見えず、眠い目をこすりながら上九の湯に到着した。風呂に入る前に花見隊のみちほさんに連絡をとると、次の場所に向かって現在移動中とのこと。カ・ク・マ・スミレは見られたかどうか聞くと、先週見つけた2株は見たが、他はアカネと区別が出来ないとのことだ。他にも数株蕾だった株があったはずで、そんなはずはないだろうと自分の目で確かめたくなった。入浴して仕事を片付けて現地に向かう。

 先週よりもアケボノスミレがたくさん咲いていた。現地に着いて驚いたことに先週は5~6株と思っていたのだがさらに株が増えて蕾も出ている。葉茎の長いそれらしいスミレは10株以上出ている。こんなにたくさん出るものなのか?良く見るとアカネとカクマの中間のような中途半端に葉柄の長い株もある。


    先週見つけた株。長い茎の花とすらりと伸びた葉柄、葉の裏が少し黒っぽくてこれは間違いなくカクマだと思うが。


    上と同様、アカネ型のカクマだと思う。


    こちらがアカネスミレ。葉の形や葉柄の長さが全く違う。


    典型的なアカネスミレ。


    先週3株見つけた場所はさらに1株増え、4株の他に葉っぱだけのものが数株。左下の株は葉裏がやや茶色。


    別角度から。長い葉柄、株によっては少し茶色い葉裏、細長の花。


    しかし、この株だけを見ると・・・ちょっと変わったアカネスミレ・・・と言っても良さそうに見える。


    これも葉柄は長いが、花はまるでアカネスミレ。こんなアカネスミレもあると思うのだが・・・。


    これも葉柄は長いが、アカネと言われればそんなふうにも見える。


    これも同上。


    葉柄が長くて少し花弁がふっくらした株。


    アカネ・・・と呼ぶには少し違うように見える。


    この花はまるでアカネに見えるが葉と葉柄はちょっと違う。


    これは葉の裏が茶色っぽくて、カクマだと思うが・・・確信は持てず。


    お~い、アンタは何者なの??

 ネットで調べるとこれらのスミレとほとんど同じ(ように見える)ものがカ・ク・マ・スミレとして載っているのだが、どうにも確信が持てない。少し藪っぽいところに生えたアカネが背伸びしただけのようにも見えてくる。いくら観察しても答えは出ないだろう。こんな時は他力本願、このページをご覧になっている方の意見を聞かせていただきたい。それと、スミレに詳しい方をお呼びして鑑定していただくのも解決策のひとつだと思う。このスミレたちはどっち??

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不発の山中湖パール富士、そしてまた石割山へ  平成28年4月23日

2016年04月24日 | 番外編
 4月23日と24日の朝は山中湖の湖畔から富士山頂に沈むパール富士が狙える日だった。前日歓送迎会を終えて山中湖きららの駐車場に到着したのは夜11時ごろ、慣れない車中泊で全く寝付けず、睡眠薬2錠を飲んでも寝付けずさらに1錠追加して飲むと・・・寝たには寝たが、翌朝4時の目覚ましで起きて車の外に出るとえらいことに・・・地球はグルグル回っている。完全に睡眠薬が効いている状態で、トイレに行くがフラフラ状態だ。しかしこれ幸い(?)なことに真っ白な霧に巻かれて富士山は全く姿を現す気配が無い。これはもう寝るしか無いと車に戻ってまた寝て、起きたのはとっくにパールが終わった6時半だった。その頃になってようやく富士山が姿を現した。


    不発に終わったパール富士。富士山が姿を現したのは6時半過ぎ。


    もしパールになっていたら、水たまりを利用してこんな感じでダブルパールが撮れたかも。


    湖畔の桜と富士山


    あと1時間早く回復してくれれば、雲の湧く富士山と月が撮れたのに残念。

 花見隊メンバーも集結していたのだが、私は富士山狙いで石割山へ、花見隊メンバーはうーさんに案内をお任せして交雑種のスミレを見に行くこととなり、ここでお別れする。

 石割山神社の駐車場に到着すると午前8時だというのにもう上の駐車場は満車だった。トレランの練習が行われるのか、15人ほどの若者たちが石割山とは反対方向に走って行き、どうやら先にアスファルトの道を走って周回して来るようだ。一旦下の駐車場に止めたが、まだ体がだるいし、眠い。ここは反則技を使って林道を突き当りまで車で詰めて短絡することにした。


    今日は林道をいちばん詰めまで乗り入れ、階段を登らずに旧道(おそらく廃道)を行くことにする。


    マルバスミレ


    マルバタチツボスミレ・・・そんなスミレはありません!


    ナガバノスミレサイシン。先日の長者ヶ岳のものとはだいぶ趣が違う。


    エイザンスミレ


    沢沿いに咲いていたミツバコンロンソウ。


    これはネコノメソウ?イワボタン??全く区別がつかない。


    トウゴクミツバツツジが満開。登山道を彩っていた。


    ヤマウツボはもうすぐ満開。見つけたのは3本だけ。


    これはクワガタソウの葉。


    山頂到着。短絡したのに1時間40分もかかった。もう時遅し、富士山は雲の中。

 山頂には9時50分ごろに到着したが、既に富士山は雲の中に隠れてしまっていた。残念。軽食をとって平尾山側ルートを使ってさっさと下山する。


    タチツボスミレがいっぱい。


    咲き始めのアケボノスミレ


    タチツボマルバスミレ・・・そんなスミレもありません!!

 ここのところ花には恵まれているが富士山には嫌われっぱなし。季節が季節だけに止む無し。

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交雑種のスミレを探しに行くが見つからず 静岡県某所  平成28年4月20日

2016年04月24日 | 花・花・花
 2人の方から探しているスミレの情報をいただいたのだが、いずれも同じ場所を示しているらしい。そしてお二人とも、今年はもう遅いだろうということだった。しかし、昨年も甲府市北部の山で探したが見つからず、一度は見てみたいと思っている花だけに、葉っぱだけでも確認できたらと出動した。

 現地に到着すると先客がお二人、既に観察を終えて帰るところで、一人は植物観察会で何度かお目にかかったことのある方だった。状況を聞いてみると、葉っぱはそこに小さいのがあるが、今年は咲かなかったのか、それとも終わってしまったのかよくわからないと教えてくれた。そして「そこ」へ行ってみると・・・どれ???教えていただいたにもかかわらず、どれだかわからない。このレベルの低さ。うろついたてみたが全く見つからず、仕方ないのでGPSを頼りに森の奥まで入ってみた。


    道端にタチツボの群落。


    まだ咲き残っていたエイザンスミレ


    ここはフイリと斑無しのヒナスミレが入り混じっている。


    ヒナはもう結実していた。探し物の交雑種ももう終わっているはず。葉っぱだけでもと思ったが全く見つからず。


    これはイノシシの仕業か?それとも人の手によるもの??


    森の中も同じようにもう終わったヒナスミレの葉とまばらに咲き残ったエイザンのみ。これは山芍ヤクの葉か?


    斑入りはヒナだけでは無かったようだ。フイリフモトスミレ。


    フイリフモトスミレ


    マルバスミレがちらほら。


    一株だけニョイスミレ。


    キケマン


    咲き残っていたフイリヒナスミレ。


    ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科サギゴケ属)が少し。


    広場に抜け出た。

 2時間ほど散策したが探し物は見つからず、時間は6時を過ぎて薄暗くなってしまった。撤退、また来年。
    
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未知と無知と先入観

2016年04月19日 | 番外編
 植物を観察していると名前のわからない花に遭遇することはしばしばであるが、ほとんどの場合がそれは知識不足の無知がもたらすものである。しかし、そんな何だかわからない花の中に、時として本当にとんでもない未知のものが混ざっていることがある。

 数年前に八ヶ岳を訪れた時のことである。草地の中で背丈の低いラン科の植物を見つけた。一見すればアオチドリだが、それにしては色も背丈もおかしい。写真を撮って来て下山後に調べたがとうとう正体がわからなかった。図鑑で見る限りでは最も近いものはタカネ・アオ・チドリであろうが、自分の持つ複数の図鑑で調べてもこの花は南アルプスの特産と記されていたのだ。そんな花が八ヶ岳にあるはずが無いという先入観にとらわれて、結局は正体がわからずに数年が過ぎた。ところが、先日某植物の観察会に参加した際に、植物に詳しい方が八ヶ岳にタカネ・アオ・チドリがあったと話しているのを聞いた。話に割り込んでひょっとしてその場所は・・・と聞いてみると、まさに私がこの花を見つけたのと同じ場所だったのだ。ようやくこの花の正体が判明した。そして、図鑑に書かれていることが全て正しいというわけでは無いということを思い知った。


    こちらは三つ峠で見つけた普通のアオチドリ。


    唇弁が3裂しているのが特徴。


    こちらが八ヶ岳で見つけた正体不明だったチドリの仲間。


    アオチドリと同様に唇弁が3裂しており、チドリの仲間だろうというところまでは判別したが、とうとう正体がわからなかった。


    こちらは嶺朋クラブのメンバーが撮影してきて送ってもらった別の花。


    数は極めて少ないが、山岳連盟の稀少植物調査の対象には入っていないタカネ・サギ・ソウ。唇弁は割れない。今年はこの花を見に行ってみたい。

 今年再調査に行った某所のコバイモであるが、これもこの場所で咲くのはカイコバイモしか有り得ないという先入観を持っていた。しかし、花の詳しい方に画像を見てもらったところ、花弁が細長くて先がやや尖っており、別のコバイモではないかという話になった。確かにそう言われてみれば、昨年撮影したこの花は全てが先細りでカイコバイモとは違う形のように見える。そこで今年も確認に出かけたわけだが結果はやはりカイコバイモだった。しかし一歩間違えば新種のコバイモだったかも知れないわけで、最初から先入観を持って花の名前を決めつけてしまうのは危険であることを思い知った。


    昨年某所で見つけたコバイモ。生育場所から見てカイコバイモと決めつけていたが・・・


    先細りでおちょぼ口、別のコバイモのように見える。


    今年再訪してみると、正体はやはりカイコバイモだった。


    昨年は花が少し痛み始めて、左の株のようにうなだれていただけだった。

 今年のうちに決着を着けたい花がある。某沢に別の花を探しに行った時に偶然出会った正体不明のシロカネソウの仲間である。改めて葉を見てみると、いつも見ているツルシロカネソウとは明らかに葉の形が違う。しかしこの花を見たのは花期を過ぎた遅咲きの9月に咲いていたものである。おそらく本来は5月ごろに咲くはずのものなので、花期に訪れるとまた違う姿をしている可能性もある。しかし、この葉を見る限りでは山梨県では存在が確認されていない(と思う)ハコネシロカネソウに最も近そうである。


    こちらは5月に毛無山で見たツルシロカネソウ。


    葉は浅く何裂にも切れ込み、先端はやや尖る。


    こちらが某沢で出会ったシロカネソウの仲間。


    葉の切れ込みは少なく、先端は丸みを帯びている。葉だけ見ればハコネシロカネソウに最も近そうだ。

 未知の場所に行くと未知の花に出会うことがしばしばあるが、無知と先入観のために正確な花の名前がわからないことがしばしばである。しかし、そんな花との出会いの中に全く知られていなかったものや、新しい種類のものに出会える日が来るかも知れない。いつまでもチャレンジャー精神を忘れずに花探しに挑みたいと思う。
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帯那山のシハイスミレ  平成28年4月17日

2016年04月18日 | 花・花・花
 嶺朋クラブのスミレ観察会はお昼頃に終わってみんなでガスト山に食事に行った。次の山行の予定などを皆で相談し、昨年訪れて驚いた黒富士から鬼頬山界隈の斜面一面を覆い尽くすエイザンスミレ大群落を見に行くことでほぼ決まった。かつては花見山行など皆無だった嶺朋クラブもずいぶんと変わったものである。藪歩きを全く苦とせず、むしろそのような山行を好むこの山岳会はルートを外れて歩いても全く問題無いところが強い。

 食事を終えて外に出ると青空が広がっていた。小雨がぱらついてはいるが、天候は回復に向かっている。この日見た珍しいスミレは凄かったが、そういえば数年前に帯那山でゲンジスミレの集落を見つけたのを思い出した。昨年もその場所を探したが一株も見つからなかった。今年はどうなのだろうか?時間は午後3時を過ぎてしまったがなんとか行けそうな時間だ。


    道の無いこの斜面の上にかつてゲンジスミレが多く生育していた。果たして出会えるか?


    足場の脆い土の急斜面をジグザグに花を探しながら登るが、あるのはタチツボスミレばかり。


    これはアカネスミレの葉か? 花茎が出ていない。


    もうすぐ上に抜け出てしまうが、ゲンジスミレらしきものは葉も含めて全く見当たらず。

 かつてのこの斜面は白い砂が混じったやや乾燥した斜面だったのだが、今ではやや湿り気の多い土の斜面に変わってしまっている。3年前の大雪で斜面が削れてしまったのかも知れないが、以前とはだいぶ環境が変わっており、ゲンジスミレが生育するような環境では無くなってしまっている。おそらくもうここで出会うことは無いのではなかろうか。


    もうすぐ電波塔のところだが、何も見当たらないので立ち寄らずに下山。


    尾根道のイバラの下ではシハイスミレが見ごろを迎えていた。


    小さくて可愛らしい花。


    下の林道沿いはもう終わりかけていたがここはちょうど見頃。


    今日の帯那山の収穫はこのシハイスミレ。

 林道ゲートに到着した頃にはもう午後6時を過ぎてしまっていた。もしこの場所でゲンジスミレに出会えたならば、もしやのカクマにも?と思ったが、2匹目のドジョウは居なかったようだ。帯那山はシハイスミレはもうすぐ終わってしまうが、これからヒナスミレやアケボノスミレがたくさん咲き出す。ヒゴスミレにも探せばきっと出会えると思う。
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嶺朋クラブのスミレ観察会  平成28年4月17日

2016年04月18日 | 番外編
 予定では兜山界隈のシハイスミレをはじめとするスミレと春の花の観察会を企画したのだが、この日の天候があいにくの曇のち雨。午後には上がってきそうだが、予定していた要害温泉から深草観音を越えてのルートだと土砂降りになった時に引き返すにもルートが長過ぎる。そこで当日の朝に予定を変更して、降られてもエスケープルートがいくつかある山に変更した。緑ヶ丘運動公園に朝7時半集合し総勢8人で出発するが、山に近付くと真っ黒な雲が空を覆い始めた。そして登山口に到着した途端にポツポツと雨が降り出してしまう。カッパを着て傘を差して歩き始め、一応は山頂を目指すがもはやこの時点で私は登る気無し。核心部のスミレだけ見て引き返そうと思っていた。その後も雨が降ったり止んだり、かと思えば青空が広がって陽が射し込んだりとなんとも不順な天候だ。


    咲き始めたアケボノスミレ。


    エイザンスミレ。この株は葉の幅が広いが、この界隈は細い葉のエイザンが多い。


    アカネスミレ満開。


    アカネスミレとエイザンスミレ


    マルバスミレ


    こんなところにあるのか? ゲンジスミレ。


    小さなゲンジスミレ。数は少ない。

 先頭を行く人たちが奇妙なスミレを見つけたらしく、呼ばれたので見に行ってみると・・・何じゃこりゃ?? 初めて見るスミレ、しかも図鑑ではほとんど目にすることが無い。これはきっと交雑種、しかも滅多に出会うことが無い代物だろう。


    アカネスミレ似の紫色の花。


    径の伸びた葉っぱ、裏が少し茶色。


    これは間違い無いだろう。


    「今度こそ角間君ですか~?」「スリムな花、茎の伸びた葉っぱ、これは・・・!?」「本物だろ~!」


    上がアカネスミレ、下がカ・ク・マ・スミレ。アカネスミレとゲンジスミレの交雑種。

 まさかの場所でこんなスミレを探し出してくれるとは、神懸り的な運の良さの嶺朋クラブだ。いや、運が良いというよりも雨を降らせてコース変更させて、神様がこの場所に導いてくれたのかも知れない。感激して、もう山頂など本当にどうでも良くなってしまった。雨足が強まりそうな気配があったので、もう少し先まで登って中腹で撤退した。

 車で移動の途中、一時雨足が強くなったが、高度を下げると青空が見え出した。もう1ヶ所、そろそろ満開を迎えているであろうカイイワカガミを見に行った。


    満開、ど真中。この場所はたくさん花を咲かせてくれた。


    素晴らしい!


    カイイワカガミ


    イカリソウも満開。


    イカリソウがたくさん咲きすぎてイカれそう(?)


    アケビの花。途中で雨に降られてレンズが結露してしまった。

 山頂には行けなかった(行かなかったと言ったほうが正解だろう)が、たくさんのスミレと満開のカイイワカガミをはじめとする花たち、そして驚きの交雑種のスミレと出会うことができて、私としては大満足な観察会となった。本来は山岳会の山行なので山頂に立つべきなのであろうが、私がリーダーをやるとこんな山行になりがちである。あしからず。



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満開のベニカヤラン 富士山北麓の森  平成28年4月16日

2016年04月18日 | 花・花・花
 何度も訪れているベニカヤランだが、何度撮影してもうまく撮れない。できれば東側から光が差し込む午前10時までにはその場所に到着したかったが、長者ヶ岳の花にすっかり魅了されて下山が遅くなってしまった。これもまた止む無し。食事が十分では無かったことがあって腹が減ったがそれよりもこちらが優先だ。そろそろ満開になっているはずだ。


    びっしりと咲いている。


    しかも満開。


    時間が遅くなってしまい、半逆光になってしまってなかなかうまく撮れない。


    トリーミング。この株は紫色の模様が入っている。


    別株。


    こちらの株は紫色の筋が入っているように見える。


    別角度から。


    同じ木の上部。


    これは緑色の花を付けているように見えるが、何度撮影しても鮮明な画像が得られない。


    別の木。


    これも紫色の筋。


    いつも撮影している株。


    この日は風で揺れまくり、再三撮影してようやくこの程度。

 今が見ごろのベニカヤラン。撮影するならやはり午前中で、風があまり吹かず空が晴れた日がおすすめだ。なかなかそういう日には当たってくれない。


     
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ダイヤモンド富士撮影のために長者ヶ岳へ。しかしまたしても・・・  平成28年4月15日‐16日

2016年04月18日 | 山梨百名山
 剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士は朝霧高原ならば天候さえ良ければカメラ2台使用して確率8割程度まで撮影できるようになった。しかし本番の山の上からの割れるダイヤは身延山、七面山、行かなかったが三石山と失敗しており、全く撮影できていない。今回は長者ヶ岳でギリギリ割れそうな位置から太陽が昇る。天気予報は晴れ、今度こそはと撮影に挑む。

 のぞむ先生をお誘いして2人で行くことになったが、私は早朝起きられる自信が無く、前日からテントを担いで山頂泊することにした。田貫湖の湖畔を夕方5時半に出発するが、日中は青空が広がっていたのにその頃には空は暗い雲におおわれて富士山は見えなくなってしまった。富士山の上を流れる天の川を期待してスカイメモを積み込んだり、ボーグ天体望遠レンズを積んだりと、荷物は20㎏くらいになり、緩い傾斜の道でも結構きつい。途中で忘れ物に気付く。バーナーを積み忘れたが、ここで引き返して取りに行くと空身で往復したとしても心が折れてしまう。ラーメンは諦めて、持って来た弁当と行動食のパンでなんとか凌ぐことにして、それでも足りなければ明朝合流するのぞむ先生頼りだ。コースタイム2時間少々のところを3時間半かかって、9時にようやく長者ヶ岳山頂に到着した。


    緩い登りの道でも結構辛い。


    9時に長者ヶ岳山頂に到着。雲の上に富士山が姿を現した。

 空気は霞んでいたが月明かりに照らされた富士山が雲の上に浮かんでいた。少しずつ雲が晴れて行くように見える。これならばきっと明日はダイヤモンド富士が撮れる、そう確信して夜11時に寝る。


    月光照らす山頂の森


    富士山を巻いていた雲は少しずつ晴れて行く。


    左手に昇って来たのはこと座のベガ。天の川がそろそろ見えてくるはずだが、空が霞んでいて写らず。これならば明日の朝は大丈夫と思ったが・・・

 目覚ましを4時半にかけておいたが、3時半に目が覚めた。テントの外に出ると霧が立ち込めている。富士山はうっすらと見えてはいるが、きわめて透明度が悪い。もちろん、星空など撮れるような状態では無い。バーナーを忘れてきたので、持って来た弁当の3分の2を前夜に食べ、朝は残りの3分の1とおやつで済ませる。5時を過ぎた頃にのぞむ先生が山頂に登って来た。しかしその頃には・・・長者ヶ岳は完全に霧に巻かれて視界は20mほどしか無い。もちろん、富士山はどこへやら、太陽すら見えそうも無い。


    未明4時ごろは視界は悪いながらもなんとか富士山は見えていた。


    5時50分ごろ、そろそろダイヤの時間だが真っ白な景色。


    ボーグ300㎜天体望遠レンズ。何も映らない。


    ダイヤが終わって10分ほど過ぎた頃に太陽が見え、田貫湖の湖面が光っていた。真ん中の富士山はどこへ???

 ということで、身延山、七面山に続いて長者ヶ岳のダイヤも不発に終わってしまった。止む無し、そのうち良い写真が撮れるだろう。

 テントの中で休憩し、のぞむ先生においしいドリップコーヒーをご馳走になった。そしてもうひとつのお目当て、この界隈に多く咲くトウカイスミレを二人で探しに行く。隣の天子ヶ岳のあたりにもたくさん咲くらしいが、そこまで行く根性と元気が無い。稜線を目を凝らして探すと、あっさりとそのスミレに出会うことができた。しかもちょうど見頃、キクザキイチゲやナガバノスミレサイシンもたくさん咲いていて、花探しのほうは十分に満足した。


    あっさり見つかりました、トウカイスミレ。


    とても小さくて可愛らしいスミレ。


    ちょうど満開。


    こちらはナガバノスミレサイシン。


    このあたりに咲くナガバノスミレサイシンは少しピンク色がかっていて、一見ヒナスミレかアケボノスミレのように見える。


    1時間ほど花撮りをして山頂に戻ると、雲の上に浮かんだ富士山がお目見え。なんでもう少し早く姿を現してくれないのかね~。

 テント撤収して9時に下山開始。夜間に登って来る時にキクザキイチゲが出ているのは目についたが、花は一部しか開いていなかった。日が射してきたことだし、きっと下山では全開いているだろう。満開のキクザキイチゲ、トウカイスミレ、ナガバノスミレサイシン、そして中腹で見つけたカタクリを撮影しながら、存分に花を楽しみながら下山した。


    登山道脇に咲いていた全開のキクザキイチゲ。


    満開。


    綺麗な白い花です。


    トウカイスミレ。こちらも満開。


    かなり数はあります。


    ナガバノスミレサイシン


    中腹で見つけたカタクリ。この場所はまだ咲き始め。


    カタクリ。森の斜面に咲くこの雰囲気が良い。


    休憩ベンチのところから見る富士山の眺望。まわりの木を切り倒して眺望を良くしたそうだ。

 11時10分、のぞむ先生とともに無事に下山した。食料はなんとか足りた。またしても撮れなかった山上からのダイヤモンド富士だが、そのうちきっとすごい写真が撮れると信じている。ダイヤは撮影出来ずとも見頃を迎えた花がたくさん咲いていて疲れは吹き飛んでしまった。懲りずにまた大荷物を担いで山に登りたいと思う。まだまだ挑戦は続く。

 
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ゲンジスミレ咲く里山を再訪する 北杜市  平成28年4月14日

2016年04月17日 | 花・花・花
 4月2日に訪れた時はまだゲンジスミレしか咲いていなかったが、その時に蕾だったイブキスミレやアカネスミレがきっと見ごろを迎えていることだろう。再訪してみる。

 前回は林道を上のほうまで車で行ったが、悪路だったので今回は道路脇の広場に車を止めて歩くことにした。林道をそのまま歩くのも面白くないので、沢の反対側にある道らしきものを辿って沢沿いを歩いてみた。


    沢沿いの林床に見頃を迎えたイブキスミレが点々と咲いていた。


    イブキスミレ


    こちらはタチツボスミレ。側弁に毛が無い。


    太陽を浴びるアカネスミレ


    アカネスミレの群落

 この日は体調が悪く途中で失速。水とおやつを食べて20分ほど休んだがいまひとつ。目的地まではあと20分ほどのところまで来ている。さほど傾斜のきつい林道では無いのでゆっくり歩いて目的地に到着したが、その場所はもうほとんどゲンジスミレは散ってしまっていた。さらに林道を上に行くと、痛んではいるがまだたくさんゲンジスミレが残っていた。


    ゲンジスミレ。花も葉も痛み始めている。


    しかし、まだまだ咲き残っていた。


    ゲンジスミレ


    ゲンジスミレ


    「葉が丸っこいけど角間君でしょうか?」「いえいえ、まだ出始めのアカネさんですよ」「そうだね~。」


    もう夕暮れが迫る。


    桜の花びらが散る林道


    もう時間は6時。薄暗くなった林の中で見つけた色黒のアケボノ君を撮影して下山。

 虫花花山師匠御用達のこの場所も今年はもう終わりだ。ずいぶん楽しませてもらった。また来年、たくさん咲いてください。
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斑入りの紫色のスミレに出会う 白州町  平成28年4月13日

2016年04月13日 | 花・花・花
 昨年某山からの下山中に斑の入った奇妙なスミレの葉を見つけた。おそらくはフイリフモトスミレの葉だろうと思っていたのだが、それにしては少し葉が細長い。ひょっとしたらこれは紫色の花が咲くスミレではないかと思ったが確信は持てず、しかも山梨県で斑入りの紫色のスミレが咲くという記録は見たことが無い。既に花期が終わっていたので花の咲く時期に確認に行くしか無く、今回訪れてみることとなった。

 北杜市スミレ街道で小雨に降られはしたがさほどの雨では無く、一時的に雨が上がったためこちらの目的地に移動した。林道からさほど距離は無かったと記憶していたのだが、登れども登れども目的地に着かない。GPSの電源を入れて場所を確認すると標高差であと50m強上だ。やっと場所にたどり着きあたりを探すと斑入りの葉が目に付いた。花の着いている株を探すと紫色の蕾が着いていた。まさか、これは・・・周辺を探すと咲いていた。赤紫色の小さなスミレ。まさかの本物だった。斑入りのシハイスミレではないか。昨年長野県の某山にこの花を見るために出かけたが、まさかの山梨の山にもあったのだ。驚いた。


    斑入りの葉っぱと蕾を発見。紫色・・・?まさか??


    開花している花を見てビックリ!


    山梨県にもあった。斑入りのシハイスミレ。


    長野で見たものに比べるとひとまわり小さい。


    葉はたくさん出ているが花は咲き始めたばかりのようで、ポツポツと咲いている。


    驚きの出会い、フイリシハイスミレ。


    葉も花も美しいスミレ。

 やはり怪しいものを見つけたら花の咲く時期に訪れてみなければわからないとつくづく思い知らされた。感動的な出会いとなったフイリシハイスミレ。
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春爛漫 北杜市のスミレ街道を訪れる  平成28年4月13日

2016年04月13日 | 花・花・花
 午後から天候が崩れる予報だったが、お昼頃に空を見上げると雲が広がってはいるものの時折青空が覗かせていた。確認しておきたいスミレがひとつ、できればもう一ヶ所、と、空を見ながら車を白州町に向けて走らせる。ところが、目的地に到着する前に小雨が降り始めてしまう。これは目的地に到着した頃には雨になってしまうかも知れない・・・。ということで、急遽予定地を変更してまだ訪れたことの無かった北杜市のスミレがたくさん咲くという某所を訪れてみることにした。歩くのは登山道では無くて農道なので、傘を差して出発する。


    野焼きの終わった後の畑の土手にはアズマイチゲが咲いていた。天気が悪く花を開いてくれない。


    近くにはイチリンソウの群落。日当たりの良いこの場所では背が低い。


    イチリンソウ


    これでもかというくらいにカキドオシが咲いている。


    ヒメオドリコソウもどっさり。


    黄色いシュンラン


    スミレ(だと思う)はもういいですというくらいに道の脇と土手に咲いている。


    どっさりのアカネスミレ


    イブキスミレもたくさんあるが、花期を少し過ぎている。


    イブキスミレ。側弁に毛が生えていてうらやましい(?)。


    マルバスミレは意外と数が少ない。これは少しだけ葉の裏に毛が生えていて私の頭に近い(?)。


    お目当てのゲンジスミレ。さほどたくさんは無いが見つからないというほどでは無い。


    ゲンジスミレ


    ゲンジスミレ。この花も側弁に毛が生えていてとても羨ましい(??)。


    ゲンジスミレとタチツボスミレ。タチツボスミレは側弁に毛が無くて私の仲間(?)。

 ゲンジスミレのところで写真を撮っていると、地元の方が軽トラックでやって来て何を見ているのかと尋ねられた。平安時代の名前が付いているゲンジスミレという珍しいスミレがあるのだとお話しすると、ここを訪れた人たちが皆同じ場所で立ち止まっているので不思議だったと話していた。この方はこのあたりの畑の持ち主さんで、農道の草刈りや野焼きもこの方がやってくれて管理しているそうだ。おかげでこのようにたくさんの花が咲いてくれる。感謝の言葉を述べておいた。

 小雨が降ったり止んだりだったが、場所を変えて別の農道を歩いてみた。するとそこには・・・驚くほどのゲンジスミレが咲いていた。気が付けば歩いている農道の真ん中にも咲いているではないか。足元を良く見ながらそっと歩いてこの可愛らしい花を堪能させてもらった。


    大株のゲンジスミレ発見!と思ったら、あたりにたくさん咲いていた。小さな株が足元にも咲いていて、注意しながら歩く。


    先日訪れた虫花師匠御用達の場所も見事だったが、それに匹敵するくらいにこの場所も凄い。


    ゲンジスミレ。葉の裏側が茶色い。


    こんな田舎の田園風景が広がる場所に咲いているこの雰囲気が素晴らしい。

 初めて訪れた北杜市某所のスミレ街道(と私が勝手に呼んでいる)だが、想像していた以上にたくさんのスミレや花に出会うことができた。満足。

 天候がなんとか持ち堪えそうなのでもう1ヶ所訪れたが、そこでまた驚きのスミレと出会えた。(後日。)
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着生植物を探しに行くが・・・完全敗退 御坂山系某山  平成28年4月某日

2016年04月13日 | 番外編
 以前にこの山で木の上を見上げていたところ、偶然ヤシャビシャクという着生植物が着生しているのを目撃した。そろそろ花が咲いている頃だと思う。うーさんを誘って探しに出かけるが、あいにくこの日は天候が悪く、登山口に到着すると小雨が降っていた。しかも見上げる山の上は黒い雲におおわれている。こんな天気で見つかるのか?と思いつつも、登山口に到着したからにはもう引き返せない。カッパを着てせっせと山頂付近のブナの森を目指す。


    視界悪過ぎ。何も景色が見えない。


    木を見上げても霞んでいて何だかさっぱりわからない。


    着生植物か?と思ったがどうやら苔らしい。


    これも苔。


    これも外れ。


    これはサルオガゼか?

 苔の付着している大きな木を見つけては上を見上げるが、結局は何も見つからず。それどころか霧で視界が悪く上のほうまでは望遠レンズで覗いてみても何だか全くわからない。小雨がやや強く降り出し、あっけなく敗退・下山となった。


    部分的に保護ロープが張られていた。


 おそらくはどこかにヤシャビシャクをはじめとする着生植物があるのだろうが、そもそもこんな霧のかかった見通しの悪い日に探しに行くこと自体が間違っていたようだ。ヤシャビシャクは葉がやや大きく目立つので見つかるだろうと思ったのだが、甘かったようだ。
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白花の越野の君 平成28年4月

2016年04月10日 | 花・花・花
 今年の越野の君と甲斐の姫君は当たり年のようで、例年に無く多くの花を咲かせてくれた。そして今年は今までに出会ったことが無い白花の越野の君に出会うことができた。


    こちらが通常の越野の君。新潟のほうでは緑色が混じるが、こちらが茶色いのは咲き出す時の環境でアントシアニンという物質を多く産生するからだそうだ。


    そしてこちらが初めて出会った白花の越野の君。


    葉の色も他のものと違う。


    驚きの白花に出会えた。おそらくは今年限りのもの。

 おそらくは今頃はもう花は散ってしまっているだろう。大勢の人が訪れて他の花に影響が出てしまうのを避けるため、遅出しで記事を載せさせてもらった。
    
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