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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

今期4度目のムヨウランは? 令和7年6月18日

2025年06月21日 | 渓谷
 一昨日訪れたばかりのムヨウランであるが、残念ながら花は開いていなかった。昨日から気温が一気に上がり、6月だというのに35℃を越える猛暑日となってしまったため、おそらくこのムヨウランは立ち枯れしてしまうのではないかと思う。今回が開花した花を見る最後のチャンスになるであろう。

    開いた花を期待したが・・・残念。

    上部についていた蕾はもう脱落していて、花はそろそろ終盤である。

    周辺を探してみると、初めて別株を発見することが出来た。

    痛み始めた花もあり、もう終盤である。

    こちらはもう立ち枯れしている。

    昨年のガラも発見

    さらにもう1株発見。

    まだ花は新鮮に見えるが、いずれの花も開いてくれていなかった。

    花が散り始めているイチヤクソウ

    岩壁に着生しているヒメサジラン

    もう何年も追いかけているが一度もソーラスを付けた姿を見ていない。

    ベニシュスランはまだ蕾

    この渓谷では初めて見るジガバチソウ

 おそらく今期最後となるであろうムヨウランであるが、4度訪問してもとうとう開いた花を見ることが出来なかった。開花する条件が分からないが、どうも陽が当たれば開くというわけでは無いようである。今までは1ヶ所しか発見されていなかったが今回は他に数本発見することが出来たので、来年こそは開いた花を見てみたいと思う。


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林道脇に生えるシダの仲間 令和7年6月16日

2025年06月21日 | 渓谷
 南部町の渓谷脇を走る林道沿いには様々なシダ類が生育しており、今回はオニヒカゲワラビの群生と気になっているシダを見に林道の奥に入ってみる。

    渓谷の流れ。このあたりはまだ緩いが、林道終点あたりからは滝のような急流になる。

    イワタバコが生える渓谷

    オニルリソウが咲いていた。

    林道脇に群生するオニヒカゲワラビ。この林道沿いにはたくさん生育している。

    裂片は切れ込む。

    ソーラスは裂片の中肋寄りに付き、線形。

    やや幅の広い黒っぽい鱗片を付ける。

    これはオオバノハチジョウシダか?それともオオバノアマクサシダ?典型的でないと区別が難しい。

    気になっていたのがこのシダ。林道脇の石垣に生えている。

    これはタキミシダである。あまり元気が無い。

    こちらは枯れそうで色が黒くなっている。もっとあったはずだが見当たらない。

    この林道からも富士山が見えるとは知らなかった。

 気になっていたタキミシダは数が減ってしまっていて残っているものもあまり元気が無かった。本来は渓谷沿いの苔の生えた岩壁に生育しているシダで、林道脇はあまり良い環境とは言えない。苔が脱落しており、絶えてしまったかも知れない。


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遅かったセッコク 令和7年6月9日

2025年06月15日 | 渓谷
 甲府市の渓谷の岩壁に咲くセッコクが咲いている頃だと思う。少し遅いかも知れないがもう何年も訪れていないので久しぶりに見に行ってみる。双眼鏡で見なければ見つからないような遠く離れた高い場所に生育しているので超望遠レンズを持って撮影に出かける。

    梅雨に入って水量が多い滝

    橋の上から渓谷を見下ろす

    岩峰。このあたりの岩壁にセッコクが生えているはずである。

    岩壁にひっそりとセッコクが生えているが花が見えない。

    この岩壁の棚にセッコクが生えている。

    少しだけ花が付いているのが見えるが、遅かったようである。

     既にほとんど散ってしまっているセッコク

    それなりの大きな株が生えている。

    岩壁の隙間に生えているセッコク

    この隙間にも生えている。数年前に比べると増えたように見える。

    この岩壁の隙間にも生えているがやはりほとんど散っている。

    1株だけ咲き残っているものがあった。良く見ればその上にもたくさん生えている。

    ちょうど見ごろのセッコク。もっとたくさん咲いている頃に訪れてみたかった。

    岩壁に咲いているテイカカズラ

    これはニシキシダであろう。

    新緑のトウゴクシダ

    オオクボシダは少し成長して元気になった気がする。

    駐車場の脇にはもうすぐ咲きそうなクモキリソウがたくさん生えていた。

 期待していたセッコクは1~2週間ほど遅くほとんどが散ってしまっていた。岩壁に着生しているので脱落して無くなってしまったものもあるが、全体的には以前よりも増えているように見える。人が近付けないような高い岩壁にしか生育していない。

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新緑の吐竜の滝 令和7年5月29日

2025年06月02日 | 渓谷
 毎年作成しているカレンダーであるが、今年はまだ5月用の良い写真が撮れていない。ミツバツツジと富士山の写真を狙っていたのだが、日程と天候がかみ合わず撮りに行けずに終わってしまった。ならば滝を撮りに行こうということで簡単に行ける吐竜の滝に出かける。空が曇っているおかげでスローシャッターが切り易く、滝の流れを表現するには良いかも知れない。

    新緑の吐竜の滝

    ちょうどヤマツツジが満開になっている。

    別角度から吐竜の滝とヤマツツジ

    薄紅色の花が咲いている。

    これはサラサドウダンのようである。

    山盛りになって岩に付いているナルコスゲ

    ヒメウツギと吐竜の滝

 5月初旬に見に来たアズマスゲと思わしきスゲがどうなっているのか見に行ってみる。

    これは何だか分からないスゲ。小穂を伸ばすのはまだだいぶ先であろう。

    問題のアズマスゲと思わしきスゲ。

    小穂がほとんど見当たらず、今年は花が咲かないようである。

    小さな小穂が1本だけ出ていた。これは雌小穂であろう。鱗片と果胞に毛が生えていてアズマスゲのものと一致する。

    別の珍しいスゲに遭遇した。

    頂部が雄小穂、下につくのが雌小穂。

    細くて長い果胞と嘴がある。これはザラツキシラスゲ(チチブシラスゲ)であろう。

 アズマスゲの特徴は雄小穂と雌小穂がともに長い柄を持っており、ふたつがはっきりと分かれることが上げられる。ところが今年は小穂をほとんど出しておらず、雄小穂は全く見つからない。今年は外れ年なのであろう。来年に期待して、本物かどうかの同定は持ち越しである。ザラツキシラスゲは全く偶然に発見したもので、見つかったのは2株だけ、周辺を探したが他には見つからなかった。

    満開のヤマツツジ

 新緑の吐竜の滝と満開のヤマツツジを存分に楽しむことが出来た。


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川俣川東沢の植物探索 令和7年5月8日

2025年05月14日 | 渓谷
 もう何度も歩いている川俣川東沢であるが、また新たな植物が見つかったとの報告を昨年受けた。そろそろ見ごろを迎えているのではないかと思う。

    新緑のシダがたくさん生えている。

    いちばん多く見かけるのがこのクサソテツ。

    葉を展開したばかりのジュウモンジシダ

    こちらはオシダであろう。

    川に下りてみる。やや増水しており渡渉する際に靴の中に水が入ってしまったが止む無し。

    川の中州はだいぶ様子が変わっており、木と草がはびこっていた。

    ナルコスゲが大量に入り込み、ヒラギシスゲは見当たらなくなっていた。

    新緑の吐竜の滝

    トウゴクミツバツツジが満開になっていた。

    咲き始めのニワトコ。近くを通ると良い香りがする。

    見下ろす川俣川の流れ

    岩にたくさん着生したミヤマノキシノブ

    こちらが新たに見つかったシダ類の着生する岩

    この岩にはヒメスギランがたくさん着生している。

    小さな株もたくさん生えている。

    青々として新鮮なヒメスギラン

    くちばし状の無性芽と白い貝殻状の胞子嚢が見える。

    別の岩に小さなシダがたくさん生えていた。

    葉に毛が生えている。これはカラクサシダ。川俣川では初めて見る。

    スゲの仲間も見て回る。これは分かり易いカンスゲ。

    川沿いでナルコスゲと並んで最も多く見かけるスゲの仲間

    シロイトスゲで良いと思うのだが、この仲間は似たようなものが多くあり、いまひとつ確信が持てない。

    まだ小穂が伸びておらず何だか分からないスゲの仲間

    そしてこれが今回の一番の目的のスゲの仲間

    もう果胞が熟しているだろうと思ったのだが、まだ出ていないようである。

    良く探して見ると1本だけ雌しべを伸ばし始めた小穂が付いていた。

 今回見に行ったスゲの仲間はまだ確定できていないが、山梨県ではまだ見つかっていないアズマスゲではないかと考えられる。昨年の花仲間からの報告では4月中旬に雄しべと雌しべを伸ばした小穂が確認されていたのでこの時期には果胞になっているだろうと予想して見に来たのだが、今年は遅れているようである。この調子だと果胞が熟すのは1ヶ月後くらいになるのではないだろうか。時間がとれるようならば確認に来てみたいと思う。

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満開のカヤラン 甲府市 令和7年4月28日

2025年04月29日 | 渓谷
 5日ほど前に訪れた時に既に7分咲くらいになっていたカヤランが満開になっているはずである。花仲間数名を誘って午後から見に行ってみるが、空模様が悪くて今にも雨が降り出しそうである。数人で探せばもっと見つかるであろうがそれほどの余裕は無く、生育場所に直行して花を観察する。

    ツクバキンモンソウは数を増やして満開になっていた。

    カヤランは花を全開している状態。

    ダイセンミツバツツジも満開の見ごろである。

    渓谷に生えたダイセンミツバツツジ

    ミツバツツジほど花付きは良く無く、葉を同時に展開する。

    花を分解してみると、雌しべの付け根の部分に白い毛が密生している。

    カヤランの周辺は木の葉が展開して少し観察しにくくなっていた。

    大株のカヤランがぶら下がる木。こちらも見にくくなってきている。

    隙間から望遠レンズで狙う。凄い花付きである。

    角度を変えて撮影。曇り空で色が映えなかったのは少し残念だったが風が無くてそれなりにうまく撮れた。

 圧巻の満開カヤランを堪能してきた。午後3時になった頃には雨が降り出してしまい、さっさと引き上げることになってしまった。


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咲き始めたダイセンミツバツツジ 昇仙峡 令和7年4月23日

2025年04月25日 | 渓谷
 雨の天気予報だったが、小雨が少し降った程度でお昼前にはもう上がった。空は曇り空であるがさほど心配は無さそうである。そろそろダイセンミツバツツジが咲き始めている頃ではないだろうか。渓谷の中に咲く赤紫色のこの花を見に昇仙峡に散策に出かける。

    春の柔らかい新緑の景色だが、空模様が悪くていまいち映えない。


    足元にはツクバキンモンソウが咲き始めていた。

    渓谷を彩るヤマブキの花


    渓谷に咲くツクバネウツギ

    橋を渡って羅漢寺に立ち寄ってみる。

    水辺を好むヤシャゼンマイが若葉を展開していた。胞子葉も見える。

    水際に咲くスゲ

    これはナルコスゲであろう。

    別の場所ではヤチボウズが形成されていた。タニガワスゲであろう。

    岩の上に咲いていたズミの花

    マルバアオダモが満開

    ミツバツツジは大部分が終わりかけていた。

    そしてこちらがお目当てのダイセンミツバツツジ

    ミツバツツジほどたくさん花を付けず、やや地味に見える。

    まだ咲き始めである。後ろに見えるのは猿岩。

    花は赤紫色でミツバツツジよりも赤色が強い。花と同時時に葉を展開する。

    迫力の岩壁

 ダイセンミツバツツジは昇仙峡では普通に見かけるツツジである。東日本から西日本にかけて隔離的に分布する珍しいツツジである。あと1週間もすれば満開の見ごろになりそうである。

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なんとか間に合ったハナネコノメソウ 黒富士農園 令和7年4月14日

2025年04月16日 | 渓谷
 毎年の恒例となっている黒富士農園近傍のハナネコノメソウを今年も見に行ってみる。例年ならば3月下旬が見頃なので普通ならばもう終わっているのだが、今年は花期が遅れているのでまだ見られるのではないだろうか。

    タムシバの花が満開になっている。

    しだれ桜は7部咲くらいである。これならばまだハナネコノメは見られるのではないだろうか。

    エイザンスミレは咲き始めたばかりである。

    ワサビの花が咲いている。

    小さなヒメニラの花は満開

    ハナネコノメソウはなんとか咲き残ってくれていた。葯は脱落したものが多く、少し遅かった。花付きはあまり良く無い。

    日当たりの悪い場所に咲き残っていたハナネコノメソウ

    これはまだ赤い葯が残っている。

    大きな岩の上にはそれなりに咲いたようである。

    だが、花付きは良いとは言えない。

    なんとか間に合ったハナネコノメソウ

    ヤマエンゴサクは咲き始めたばかり。

    托葉を見てみるとギザギザに切れ込んでおり、カンサイエンゴサクのタイプである。

    渓谷はもっと上まで続くが・・・

    ここまでで撤退。

    キバナノアマナも見に行ってみる。

    こちらはまだ蕾で、花を付けている株は少なかった。

 少し遅かったがなんとか間に合ったハナネコノメソウであった。予想はしていたが、やはり花付きはあまり良く無かった。コガネネコノメソウはまだ咲き始めで、これから見ごろになりそうである。


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満開のハヤザキヒョウタンボクと蕾のカヤラン 令和7年4月12日

2025年04月13日 | 渓谷
 時刻は午後4時を回ったが日が延びたのでまだ明るい。もう1ヶ所、3月下旬に発見した甲府市の渓谷に生育するカヤランがひょっとしたら花を咲かせているのではないかと見に行ってみる。その途中でハヤザキヒョウタンボクを覗いてみると、この時期に満開になっていた。

    もうとっくに終わっているだろうと思っていたハヤザキヒョウタンボクが咲いている。

    この季節にこの花が見られるとはラッキーである。


    葉が出ているが花は満開の状態

    花付きが良いとは言えないが綺麗な状態の花が咲いている。

    花は全開状態。この頃にはピンク色はほとんど目立たない。

    雌しべはまだ花粉を飛ばす前の状態のようである。

    カヤランが生育する渓谷ではミツバツツジが満開になっていた。

    ヒカゲツツジも見ごろである。薄い黄色が上品で美しい。

    ヒナスミレも満開

    さて、目的のカヤラン。まだ花は咲いていない。

    別株だがこちらもまだ咲いていない。

    そして一番の大株。まだ黄色い花は見えない。

    トリーミングしてみると蕾がだいぶ膨れて丸くなっている。あと2週間くらいで咲くのではないだろうか。

 気温が暖かかったり寒かったりと不安定な天候が続いている。本日は晴れて暖かいが明日は冷たい雨が降るようである。天候の状態にもよるだろうが、ゴールデンウィークの頃にこのカヤランは見ごろを迎えているのではないだろうか。混雑が予想されるので、出来れば平日の午後にでも見に来てみたいと思っている。その頃にはダイセンミツバツツジも咲いているのではないだろうか。


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甲府市のカヤラン探索 令和7年3月31日

2025年04月01日 | 渓谷
 一気に暖かくなって武田神社の桜がほぼ満開になったかと思えば、また寒さがぶり返して冬のような寒い日に逆戻りである。明日からは雨やみぞれが降るらしい。3年ほど前に発見した甲府市の渓谷に生育していたカヤランであるが、2本の木に着生していた他は探しているものの見つかっていない。絶対に他にもあるはずである。今回はあまり歩いていない場所を探索してみる。

    ミツバツツジがいきなり咲き出していた。

    シュンランが満開

    ヒカゲツツジは咲き始めである。

    コナラの木の枝に何かぶら下がっている。

    やはり別の場所にも生育していた。やっとカヤラン発見である。

    この木にも着生している。右上のほうにも付いている。


    その下には大株がぶら下がっていた。

    別の木にも数株着生している。

    ところが、この木を別角度から見ると驚きの数のカヤランがぶら下がっていた。

    今までに出会ったことが無いような大株である。

    勉強中のスゲも見て回る。これはカンスゲであろう。

    小穂が伸びており雌しべを伸ばした毛むくじゃらの雌小穂が見える。

    カンスゲに比べて葉の幅が細い。これはコカンスゲであろう。触ってみると葉の縁がザラついている。

    小穂はまだ出ていない。先日の南部町の林道で多数見たものはこれと同じであろう。

    もっと葉が細くて小型、これはヒメカンスゲであろう。

    小穂を伸ばして今が満開。

    花仲間が珍しいシダを探してきた。これはスギランであろう。

    胞子嚢の貝殻は破れて胞子は放出されていた。

 やっとカヤランを発見出来た。今回見つかったのは3本であるが探せばおそらくもっとたくさん生育していると思われる。大株が見つかったので花の咲く頃には是非とも見に来てみたいと思う。驚きのスギランも花仲間が見つけてきてくれた。1株しか見つかっていないが、この山域にも生育していることが分かった。新しい発見である。


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なんとか間に合った渓谷に咲くフクジュソウ 令和7年3月27日

2025年03月30日 | 渓谷
 何度か見に行こうと思ったのだが時間が足りなかったり途中で腹痛を起こして帰ってきたりと、なかなか訪問出来なかった谷間に咲くフクジュソウをようやく訪れることが出来た。おそらくもう時期が少し遅いのではないかと思う。

    久しぶりに訪れる渓谷の上流部。なつかしい感じがする。

    この岩にはカラクサシダがたくさん着生していたはずだが、だいぶ脱落してしまっている。

    少しだけ残っていたカラクサシダ。

    葉に毛が生えている。おそらく探せば別の岩にも着生しているだろう。

    フクジュソウが生育する谷。時刻は午後3時半だが、なんとかまだ陽が射している。

    傷んでしまっているがまだフクジュソウの花が残っていた。

    見ごろの花もある。

    なんとか間に合った渓谷に咲くフクジュソウ

    谷間の岩の上に群生するフクジュソウ

    新鮮な花も咲き残っていてくれた。

    傷んでしまっているがなんとか見ることが出来た。

    良い景色を見せてもらった渓谷に咲くフクジュソウ

 明日からは天候がやや崩れてくるようで、明後日は雨が降りそうである。この場所のフクジュソウを見に行くにはこの日が最後のチャンスであったが、なんとか咲き残っている可憐な花を見ることが出来た。良い1日になったと思う。


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ムカゴネコノメソウが咲き出した 令和7年3月26日

2025年03月29日 | 渓谷
 4年ほど前に南部町で初めて確認したムカゴネコノメソウであるがその後は見に行っていなかった。他のネコノメソウ属よりも一足先に咲き出すこの花はそろそろ咲いている頃ではないかと思う。カヤツリグサ科の花もそろそろ小穂を伸ばしている頃ではないかと思う。

    ミツマタが満開になっていた。

    ヤマルリソウが咲き出している。

    咲き始めたばかりのネコノメソウの仲間

    花弁(萼片)が平開せず、これはイワボタンだと思う。

    意外とあっさり見つかったムカゴネコノメソウ。群生していた。

    雄しべは4~8本に見えるが、おそらく8本のはずである。萼片は開かない。葉は丸っこくて切れ込みが浅い。

    特徴的なのは葉が対生することである。

    こちらは良く似ているツルネコノメソウであるが、葉は互生し葉の切れ込みがやや深い。

    別の場所で発見したムカゴネコノメソウ。かなりの数が群生しているがこちらは一部が咲き出したのみ。

    咲き出したばかりのムカゴネコノメソウ

    こちらも咲き出したばかりのハナネコノメソウ

 今回の散策で見られたのはムカゴネコノメソウの他にハナネコノメソウ、ツルネコノメソウ、イワボタンの4種類だった。いずれも咲き始めたばかりで少し時期が早かったようである。ムカゴネコノメソウとツルネコノメソウは良く似ているが今回の観察でだいぶ区別出来るようになった。

 カヤツリグサ科の植物も見てきたが、まだ小穂が出ていないものが多く何だか分からないものが多かった。

    葉の幅が広く光沢がある。これは小穂を確認しなくともカンスゲと分かる。

    小穂が伸び始めたばかりである。

    まだ半分枯れていて新しい葉が伸びてきていない。これはミヤマカンスゲであろう。

    青々と新しい葉を伸ばしているこのスゲ。探しているハシナガカンスゲに感じが似ているが・・・

    ハシナガカンスゲにしては大きくて葉が固そうである。小穂は見えていない。おそらくこれはコカンスゲではないかと思う。

    やや乾燥した斜面に生えていたこのスゲ

    まだ確定できておらず、調査中。

    斜面から垂れ下がっているこのスゲがおそらく探しているハシナガカンスゲと思われる。

    小穂が伸び始めており新しい葉が出始めている。

    果胞を確認しないと確定は出来ないが、おそらくこれがハシナガカンスゲであろう。

 ハシナガカンスゲと思わしきスゲは昨年小穂を確認しているが、やや時期が遅かったため確定には至っていない。5月ごろ再訪して確定したいと思っている。林道の奥のほうに生育しているだろうと思ったのだが、今回は1ヶ所しか確認出来なかった。他の林道も含めてもう少し調査が必要であろう。


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雪の昇仙峡散策 令和7年3月19日

2025年03月21日 | 渓谷
 深夜から未明にかけて雪の予報だったが、夜11時を過ぎても雪は降って来ず、これは降らないのではないかと思っていた。ところが、朝起きて外を見ると5~10㎝の積雪となった雪景色が広がっていた。気温が高めだったため道路に積もるほどの雪では無かった。雪が止むのを待って10時頃から雪景色の昇仙峡散策に出かける。まだ空は晴れておらず、小雨が降っていた。

    駐車場から見る雪景色の昇仙峡

    雪の華。気温が高くあっという間に木に付いた雪は脱落して行く。

    ホテルの庭から見る覚円峰。ちょうど北側に位置する。

    七福神と雪景色

    アセビの花が咲いていた。

    昇仙峡の岩峰を見上げる。左が覚円峰。右の岩の真上が北側になる。

    覚円峰を見上げる。雪はだいぶ落ちてしまっている。

    橋が見えてきた。

    まだ誰も歩いていない橋

    橋の上から見る昇仙峡の谷。右が覚円峰。

    雪化粧の仙娥滝。もう少したっぷりの雪景色が見たかったが解けてしまったようである。

    これはリョウトウイタチシダであろう。

    やや幅広の真っ黒な鱗片が付いている。

    湿度が上がって元気を回復したオオクボシダ

    冬期は丸めていた葉を展開している。

    車道脇から見る覚円峰。もう雪は少ししか付いていない。

    ほころび始めたダンコウバイ。春はもうすぐ。

 たっぷりの雪景色が見たかったがみぞれのような雪だったためあっという間に木に積もった雪は脱落してしまい、気温が上がって岩に付いた雪も解けてしまった。3月下旬の雪なのでこんなものだろう。厳冬期の雪景色も狙ってはいたのだが、今年は乾燥した日が多く、積雪は無かった。次のシーズンに良い日があったらまた雪景色を見に来てみたい。その前に、覚円峰の周辺を廻る北天の星空を撮影してみたいと狙っている。


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紅葉にはまだ早い大柳川渓谷を散策 令和6年10月25日

2024年10月27日 | 渓谷
 市川三郷町に出張があり、やや手こずったが午前中で仕事は終わった。コンビニに立ち寄って昼食を買い込み、午後から大柳川渓谷に散策に出かけてみる。3年ほど前の1月に一度訪問したことがあるが、その時は滝が凍り付いていてそれなりに面白い景色を見ることが出来た。今回は花仲間の情報によるとちょっと面白い植物が生えていたらしい。

    大柳川渓谷遊歩道の入り口

    滑り易い石畳の道を渓谷に向かって下りて行く。

    道案内の看板が立てられていて良く整備されている。柱には「左 富士見山」と書かれているがおそらく道は消滅している。

    吊り橋の上から見下ろす渓谷

    プロペラ状の種をたくさん付けた木があったがおそらくウリカエデであろう。

    長い竜仙橋の階段

    階段を昇ると渓谷を渡る吊り橋になっていた。

    天渕の滝

    滝の岩壁に咲いているのはリュウノウギクであろう。

    滝を巡るチャレンジコースという脇道があり、立ち寄ってみる。

    小さな橋が架かっている。橋も岩も滑り易く気をつけて渡る。

    五段の滝とまぼろしの滝の分岐点

    こちらが五段の滝。水量はあまり多く無いが落差の大きな滝である。

    こちらがまぼろしの滝の展望台

    ところが、木の葉が茂っていて滝はわずかに姿が見えるのみだった。上に見えているのが穴観音滝、左下の木々の中にまぼろしの滝が隠れている。

    元のルートに戻る。岩壁にはイワタバコの葉がいっぱい。

    竜馬淵

    スゲの仲間が叢生している。

    ハシナガカンスゲではないかと期待したのだが、葉を触ってみると縁がザラついていた。これはコカンスゲではないかと思う。

    道路に抜け出る。岩壁にぶら下がっているのはウラハグサではないかと思う。もう少し葉を良く見て来るんだった。

    花序が垂れ下がっているススキ。これはアブラススキであろう。

    見たかったちょっと面白い花とはこの群生している白い花

    ちょうど見ごろの満開になっていた。これはツメレンゲ。

    遊歩道から少し外れた岩の上に咲いていた。

 渓谷は少しだけ紅葉が始まっていたが、見ごろになるのは1ヶ月くらい先になるであろう。まぼろしの滝はその名の通り、おそらく見ることは出来ないであろう。葉が散った冬にしかお目にかかれない滝である。


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カヤランが満開 甲府市 令和6年4月27日

2024年05月01日 | 渓谷
 2週間ほど前に訪れた時はまだ固い蕾だった渓谷沿いのカヤランがそろそろ満開になっている頃だと思い、再訪してみる。

    見下ろす新緑の渓谷

    ヤシャゼンマイが葉を広げている。

    フジの花が満開の見ごろを迎えていた。
    フジの花と渓谷の流れ

    渓谷沿いに咲くヒメウツギ

    ウワミズザクラは満開を少し過ぎている。たくさん花を付けていた。

    新緑の渓谷

    赤紫色のツツジが咲いていた。

    これはダイセンミツバツツジ。満開を少し過ぎていた。

    ダイセンミツバツツジと猿顔の岩

    カヤランが着生している大きな木。これはコナラの木だろう。

    カヤラン。この株は少し痛み始めている。

    こちらの大株は満開

    2株並んで咲いていた大株のカヤラン。花付きも良く良いものが見られた。

    角度を変えてみると10株くらい咲いていた。こんなに固まって咲いているとは感激である。

 ちょうど良い時期にカヤランは訪問出来たと思う。周辺の木も双眼鏡で覗き込みながら探したのだが、着生していたのは2本の木だけで他には見つからない。

    これはヤシャゼンマイであろう。渓谷沿いの岩壁にはたくさん生えているが道路脇にも生えていた。

    ヤシャゼンマイは葉に柄があって細長い葉は左右が対象。

    こちらはヤシャゼンマイとゼンマイの交雑種、オオバヤシャゼンマイであろう。

    葉には短い柄があって左右不対称ないびつな三角形をしている。

    ガマズミであろう。葉の幅が広い。

    花は良く似ているがこちらはオトコヨウゾメであろう。葉の幅が狭い。

    川の中にスゲの仲間が生えている。

    これはナルコスゲであろう。もう1種類の大きいほうは不明。

 渓谷の景色と春の花を楽しみながらのんびりと散策し、満開のカヤランにも出会えた良い散策が出来たと思う。


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