山梨県レッドデータブックの分布域を見ると、探しているカワラニガナは早川にも生育しているらしい。さらに別文献を調べてみると、上流域に生育していたものを河川工事のために中流域に移植したものがあるらしい。どこかは不明であるが、航空写真を見て広い河原のある場所を探索に行ってみる。

この温泉のあたりに広い河原があるはずである。

河原に下りる階段

白い花が咲いている。

これはオオヤマフスマであろう。

遊歩道になっているかと思ったのだが、この先は崩落していて道が無かった。

別の場所から河原に下りてみる。

河原に下りるところの脇には温泉から流れ出る硫黄臭のする水が流れていた。

オランダガラシがたくさん生えている。

広い河原に出る。ここが航空写真で見た場所であろう。

ヤマハンノキがたくさん生えている。

ヨモギが普通に生えているが、これはオトコヨモギであろう。

これはシナノナデシコか?

やっと黄色い花を見つけたと思ったが、これはジシバリだった。

道路を歩いて戻ると、ミズバショウと思わしき葉が生えていた。

これはイヌドクサか?

大きさ、太さから見てトクサであろう。

シランが今ごろ満開になっていた。
この辺りが怪しいかと思って探しに行ったカワラニガナであるがこの場所でもそれらしきものは全く見当たらなかった。山梨県絶滅危惧Ⅱ類なのでそれなりに個体数はあるのではないかと思っているのだが、生育地が限局しているのかも知れない。

もう1ヶ所立ち寄ってみるが・・・

対岸から河原に下りられるはずだが、今日に限って通行止め。撤退する。

道路の法面に生えていたムシトリナデシコ

キリンソウも生えている。河川敷の岩壁に生えていたものとそっくりである。

満開のキリンソウの花
カワラニガナ探索は全く手ごたえが無く、前途多難である。