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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

なかなか増殖しないミズアオイ 令和7年8月23日

2025年08月28日 | 里に咲く花
 数年前に重機を使った大規模な河川清掃が行われ、そこに咲いていたミズアオイは大打撃を受けてしまった。この河川清掃は最悪の外来種といわれているナガエツルノゲイトウという水草を除去するために行われたものであるが、そもそもこのミズアオイが生育している場所にナガエツルノゲイトウは生育しておらず、あったのはもっと下流域のほうである。この場所をこれほど大々的に河川清掃する必要があったのかどうかは、はなはだ疑問がある。花が咲くにはまだ少し早いであろうが、近くに出張があったので午後から立ち寄ってみる。

    ほぼ毎年の橋の上からの定点撮影。かつては群生していたミズアオイがほとんど見当たらない。

    こちらは下流域。こちらにもミズアオイはほとんど見当たらない。

    まずは下流域を散策する。水量が少なく、ヒシが土の上に出てしまっている。

    ヒシと一緒にわずかに生えているミズアオイ

    これはやや大株

    2株並んだもの。下流域はやや増殖しているように見えなくもない。

    次に上流域。対岸にあった群生は消滅している。

    わずかに残っているミズアオイ

    さらに上流域。かつては水面を覆い尽くすほどに群生していたが川の橋にわずかに残っているのみ。

    昨年と同程度ではないかと思う。

    さらに支脈の水路を見に行ってみる。

    こちらは河川清掃から免れたようでそこそこにミズアオイが残っている。

    群生している場所がいくつかある。

    ヒシが水面を覆い尽くしている。

    小さな花がひっそりと咲いている。

    ヒシの中に生えているミズアオイ

    これはウスゲチョウジタデであろうがまだ花が咲いていない。

    少しだけ咲き始めたものもあった。

    コゴメガヤツリが大群生

    他の草に埋もれているがそこそこにハマスゲが穂を伸ばしている。

    ハマスゲの小穂

 ミズアオイもヒシも1年草であるが、増殖力が旺盛なヒシに対してミズアオイは全く増えてくる気配がない。全体的には昨年と同じくらいの個体数ではないかと思う。なんとか増殖してくれないかと願うばかりである。花が咲く頃に再訪してみたい。

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カリガネソウとタヌキマメを再訪 令和7年8月19日

2025年08月19日 | 里に咲く花
 カリガネソウもタヌキマメも8月初旬に見に行っているがいずれもまだ咲き始めたばかりで早かった。本日再訪しようと思っていたのだが、前夜に腹痛と下痢で何度も夜中に目を覚ましあまり眠れていない。午前中の仕事を終わらせたが眠気が強く、一旦家に戻り仮眠する。目が覚めたのは午後3時半、日が長いのでまだなんとか花を観察に行ける時間である。タヌキマメは陽が陰ると花を閉じてしまっているかも知れないが、訪れてみることにする。

    まずはカリガネソウ。満開になってたくさん咲いているだろうと思ったのだが花がほとんど見あたらない。

    蕾が付いていたはずだが咲いた様子が無い。暑過ぎて咲かずに落花したかも知れない。

    蕾もあるがこれはもうほとんど散っている。

    ここはちょうど見ごろの花が咲いている。

    ほぼ満開のカリガネソウの花

    ここもちょうど見ごろである。

    この花は一斉には咲かず次々に咲いて行くようである。

    これもほぼ見頃の花。

 カリガネソウは夏バテか、思ったほどたくさんは咲いてくれていなかった。

 時刻は5時近くになったがまだ陽は高い。なんとかタヌキマメは間に合いそうである。

    タヌキマメ。一時は見られなくなっていた道路脇の土手にも咲いていた。

    昨年に比べると少し増えたように見えるタヌキマメ

    陽が陰ってしまっていたが大株も花を咲かせていた。

    道路脇に咲いたタヌキマメ

    白花も見に行ってみる。草刈りされたのかだいぶ減ってしまっていて残念。

    花はちょうど見ごろだった。

 青いほうのタヌキマメはまだ群生するには至っていないが、草刈りの時期を変えてもらった成果が現れて昨年よりも増加していて嬉しかった。一方の白花はいちばん群生していた場所に花が見当たらず、おそらく草刈りされて生えなくなってしまったのではないかと思う。私有地なので調整は難しく、残念である。

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咲き始めたタヌキマメ 令和7年8月5日

2025年08月08日 | 里に咲く花
 昼食をとらずにキツネノカミソリを観察していたのでだいぶ腹が減ってきたが、もう1ヶ所立ち寄ってから昼食をとることにする。タヌキマメが生える土手に立ち寄ってみると先客が一人いた。私の車を見て手を振っているので近付いてみるといつもの花仲間だった。キツネノカミソリを見てからこの場所に来たらしいのだが、話が咬み合わず、良く聞けば私の立ち寄って来たところとは別の場所だった。ちょうど見ごろだったようである。


    タヌキマメが生えているがまだ蕾で開花していない。

    日当たりの良い場所もまだ蕾

    昨年に比べると数が増えているように見受けられる。

    大きな株もある。

    咲き始めた花も数株あった。


    まだ咲き始めたばかりの花

    毛むくじゃらの蕾から出てくる花は紫色で可愛らしい。愛嬌のある花である。

 草刈りの時期を変えてもらって保護に乗り出した成果が出始めているようで、今年は個体数が増えて期待できそうである。もっとたくさん花が咲いている頃に再訪できればと思う。

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圧巻のキツネノカミソリ 令和7年8月5日

2025年08月08日 | 里に咲く花
 本日も暑い。花を見に行くかどうか迷ったのだが、午前中の仕事が想定よりも早く片付いたのでそろそろ咲いているであろうキツネノカミソリを見に行ってみることにする。現地に到着すると道路工事が行われていて一番近い空きスペースに車が止められない。半分心が折れたが、手前の道路脇に止めて急斜面を下りて現地まで短絡して行ってみることにする。

    ちょうど見ごろになっていたキツネノカミソリ

    今年もたくさん咲いてくれている。

    ほぼ満開のキツネノカミソリ


    圧巻であるがまだ蕾のものも多くある。

    足の踏み場が無いほどにたくさん咲いたキツネノカミソリ

    ちょうど良い時期に訪問したようである。蜘蛛の巣がたくさんあってまだ誰も歩いていないようである。

    花弁の長さよりも雄しべが長く、オオキツネノカミソリになるのであろう。

    沢を見下ろす斜面に咲いたキツネノカミソリ

    これでもかというくらいにたくさん咲いてくれていた。

 傷んでいる花がほとんど無く、咲き始めのいちばん良い時期に訪問出来たようである。圧巻のキツネノカミソリの群生を存分に楽しんだ。道の無い斜面で蜘蛛の巣が多く、汗だくの上に頭も体も葉っぱと蜘蛛の巣だらけになってしまった。

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カリガネソウはまだ蕾 令和7年8月4日

2025年08月08日 | 里に咲く花
 八王子山のマツグミを散策後、恒例のカリガネソウを見に行ってみる。1週間ほど前にも様子を見に来ているがまだ蕾だった。そろそろ咲いているのではないだろうか。

    道路脇の側溝に覆いかぶさるように生えているカリガネソウ。数はあまり変わっていないが元気に育っている。

    だが、まだ固い蕾。

    咲くのは1週間以上先になりそうである。

    少しだけ咲いている花があった。

    カリガネソウの花。しかしこの花はもう痛んでいる。

    これはカラマツソウであろうが、まだ蕾である。

    葉の先端部が3裂している。アカソであろう。

    ヒトデのような小さな花がたくさん付いている。

 マツグミが咲く頃にはだいたいカリガネソウも咲いているのだが、少し遅れているようである。草刈りが行われて数が減ってしまっているが、今年は元気に大きく育ってくれている。

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今年は見当たらない菌従属栄養のラン 南部町 令和7年8月3日

2025年08月06日 | 里に咲く花
 昨年の夏に偶然見つけたトサノクロムヨウランと思わしき菌従属栄養植物のランがそろそろ出ている頃ではないかと思うので見に行ってみる。

    ハシゴシダが生えているが夏バテでまだらに茶色くなっている。

    こちらはまだ新鮮なシダ。黄緑色をしている。

    小羽片に柄が無く、これはヒメワラビであろう。

    胞子はもう放出されているようである。ヒカゲノカズラ。

    センブリが結構生えている。

    お目当ての菌従属栄養植物のランはこのあたりに生えていたはずだが今年は見当たらない。

    ウスギムヨウランはもう結実して種を放出した後である。

    おそらくこちらは別の菌従属栄養のラン。背が高くやや丈夫に見える。おそらくムヨウランであろう。

    サネカズラを見に行ってみる。

    まだ青い蕾だった。

    黄色くなっていてもうすぐ咲きそうなものもある。

    さらに別の場所。フウランが咲いているだろうと思ったのだが・・・

    今年は早く咲いたようで、もう終わっていた。

    当然ながらムギランも終わっている。

 トサノクロムヨウランと思わしきランは昨年7月に発見したが、生えていたのは1本のみ、何度か見に行ったがとうとう花を開いてくれなかった。今年こそはと思ったのだが、菌従属栄養植物のランは気が難しく、今年は生えてくれないようである。来年以降に期待したい。


    今年6月初旬に確認したラン。唇弁に赤紫色が入るウスギムヨウラン。

    こちらは唇弁に赤紫色が入らないムヨウランと思われるラン。

    そしてこれが昨年7月下旬に見たトサノクロムヨウランと思われるラン。既に落花する直前だった。

 この場所には3種類の菌従属栄養植物のランが生育していることになるのであろう。もう少し細かく観察して行きたいと思っている。


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東部富士五湖方面散策 令和7年7月8日

2025年07月12日 | 里に咲く花
 1週間前に富士吉田に出張があり、散策を予定していたのだが午後1時ごろから前が見えないほどの土砂降りの雨と雷鳴が轟き、中止となった。側溝から水が噴水のように吹き出し、道路が川のようになっていた。
 本日も富士吉田に出張があり、予定通り午前中で仕事が終わった。雷雨の可能性もあるのだが、先週に比べると穏やかな空模様である。見たかった花はひょっとしたら終わっているかも知れないが、何ヶ所か散策してみる。

    6月初旬にも訪れている小沼浅間神社の池。

    かつては池を覆い尽くしていたバイカモが今年は少ない。

    この場所だけ固まって生えていた。

    花はほぼ満開状態である。

    バイカモの花。白飛びしてしまってなかなか撮影が難しい。

    次に訪れたのは昨年見つけたカナウツギの木

    花はもう終わっていて大部分落花していた。

    昨年初めて花を見たヤワタソウを見に行ってみる。斜面がまた崩落したように見受けられる。

    葉がボロボロになっているヤワタソウ

    花はもう終わっていた。1週間前ならばギリギリ見られたかも知れない。

    新鮮なヤワタソウな葉だが花は付いていない。

    小葉が生えているが、イヌショウマも混ざっているようである。

    アオフタバランは首を持ち上げてあと1週間もすれば咲きそうである。だいぶ数が減っている。

    さらにもう1ヶ所、柵で保護された森を訪れてみる。

    ナガホナツノハナワラビが穂を伸ばしている。

    草はある程度茂ってはいるが、保護したはずの肝心のものが見当たらない。

    眼にしたのは昨年と同じくこの1株のみ。花は咲きそうも無い。

 カナウツギは終わってしまっていると思っていたが、昨年は同じ頃にヤワタソウが満開になっていたので、ひょっとしたらと期待していたのだが終わってしまっていた。残念。
 天候が持ちそうなのでもう少し巡ってみよう。


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咲き始めたモクゲンジ 令和7年6月18日

2025年06月21日 | 里に咲く花
 そろそろモクゲンジの黄色い花が咲き始めている頃ではないかと思う。鮮やかな黄色い花を見に、南部町からの帰り道で立ち寄ってみる。

    モクゲンジが群生している斜面

    まだ黄色い花が少ししか見えておらず、早かったようである。

    ほんの咲き始めのモクゲンジ

    あと1週間もすれば見ごろになりそうである。

    今年もたくさん花を付けてくれそうである。

    河原に下りてみる。

    予想はしていたが、ここにもビロードモウズイカがたくさん生えている。

    外来種のビロードモウズイカの群生。どこの河原にもはびこっている。

    探しているのは黄色い小さな花だが・・・

    それらしきものは全く見当たらない。

    対岸も双眼鏡で覗き込んでみたがそれらしきものは無い。

    この場所でも発見出来なかった黄色い花、カワラニガナ。

    草地にはネジバナがパラパラと咲いていた。

 モクゲンジは3~5分咲であと1週間もすれば見ごろになっているだろう。この下の河川敷が怪しいと思っていたのだが、やはりカワラニガナは見つからなかった。早川と富士川の合流部付近に生育しているだろうと予想していたのだが、全く見つかる気配が無い。


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花が咲かないハナミョウガ 令和7年6月13日

2025年06月20日 | 里に咲く花
 先日も様子を見に行っているが、昨年と同様にハナミョウガは食害が著しく花がひとつも見当たらない。昨年も花を探して何度か訪問しているが、見つかったのは既に結実しかけたものが1株だけだった。果たして、今年はハナミョウガの赤い花が見られるだろうか?

    林道脇にはナチシダが大きな葉を展開していた。どんどん数が増えている。

    マルミノヤマゴボウはもうほとんど結実している。

    結実したマルミノヤマゴボウ。その名の通り実が丸っこい。

    咲き残りの花。薄いピンク色をしている。

    ちなみにこちらが最も良く見かけるヨウシュヤマゴボウ。茎が赤紫色ないし茶色をしているのですぐ分かる。

    花の付き方も違う。

    さて、目的のハナミョウガ。新しい葉は出ているがやはり花が見当たらない。

    食害が酷く葉がボロボロである。おそらく花芽も食われている。

    昨年唯一結実しかけた花を見た株であるが、こちらも今年は食害で花が付いていない。

 残念ながら今年もハナミョウガの花は見られなかった。個体数もかなり減っており、消滅してしまった場所もあった。
 近くに生育しているキジノオシダの仲間を見に行ってみる。

    元気にたくさん生えているキジノオシダ

    先端部の頂羽片がはっきりとしている。

    胞子葉を伸ばしているオオキジノオ

    葉には短い柄がある。

    胞子葉を伸ばして群生しているタカサゴキジノオ

    先端部の羽片は切れ込みがあって頂羽片が不明瞭。

    これはヘラシダであろう。

    数は少なくあまり元気が無い。

    ベニシダに似ているが小羽片に切れ込みがあり、これはトウゴクシダであろう。

    コンテリクラマゴケで覆い尽くされた作業道


    ウラジロに隠れてひっそりと生えていたランの仲間

    根生葉の先端部が尖っておりこれはオオバノトンボソウであろう。

 南部町界隈の林道沿いにはかつてたくさんのハナミョウガが生育していたのだが、ここ数年は食害が著しく花を咲かせることがほとんど無くなってしまい、個体数も激減している。いよいよ本当の絶滅危惧種になってきたように思う。


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これはウスギムヨウラン 南部町再訪 令和7年6月6日

2025年06月09日 | 里に咲く花
 5日ほど前に見たきたばかりのムヨウランであるが、画像を調べてみるとどうも普通のムヨウランでは無さそうである。唇弁の幅が広く紫色の毛が生えているところを見ると、これはウスギムヨウランではないだろうか。今頃満開になっているはずなので、もう一度見に行ってみる。現地に到着してみると、花は満開になっているものの風が強くて揺れまくり、とうとう接写させてくれなかった。画像はトリーミングしたものが多い。

    花はほぼ満開の状態である。

    薄黄色い色をしているように見える。

    側面像。萼片は全開せず半開きで紫色の唇弁が飛び出して見える。

    正面像。唇弁の幅が広く紫色の毛が生えている。

    やはりこの花はウスギムヨウランであろう。

    ひょっとしたら別の種類のものがあるのではないかと探してみるが・・・


    全てこのウスギムヨウランであった。

    軸は少し緑色を帯びているようである。

    花期は短いようで、既に散ってしまっているものもあった。

 別の場所でもう1ヶ所、ムヨウランの仲間が生えている場所がある。その場所は個体数がきわめて少なく、生えない年もある。昨年は1本だけ生えてくれて花仲間が写真を撮っているが、私が訪問した時には既に散った後だった。運が良ければ咲いてくれているかも知れない。

    運良く1本だけ生えていた。こちらのものは背の高さが高い。

    残念ながらまだ蕾。この蕾は濃い茶色に見える。

    こちらが昨年花仲間が撮影して送っていただいた画像。

    萼片は茶色で唇弁の幅は狭く薄黄色の毛が生えている。これはムヨウランであろう。

 おそらく南部町には今回確認したウスギムヨウランと昨年撮影されたムヨウラン、そして少し時期が遅れてトサノクロムヨウランの3種類が生育しているようである。ウスギムヨウラン以外は個体数がきわめて少なく、これからも追跡して調べて行きたいと思う。


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早川中流域探索 令和7年5月28日

2025年05月30日 | 里に咲く花
 山梨県レッドデータブックの分布域を見ると、探しているカワラニガナは早川にも生育しているらしい。さらに別文献を調べてみると、上流域に生育していたものを河川工事のために中流域に移植したものがあるらしい。どこかは不明であるが、航空写真を見て広い河原のある場所を探索に行ってみる。

    この温泉のあたりに広い河原があるはずである。

    河原に下りる階段

    白い花が咲いている。

    これはオオヤマフスマであろう。

    遊歩道になっているかと思ったのだが、この先は崩落していて道が無かった。

    別の場所から河原に下りてみる。

    河原に下りるところの脇には温泉から流れ出る硫黄臭のする水が流れていた。

    オランダガラシがたくさん生えている。

    広い河原に出る。ここが航空写真で見た場所であろう。

    ヤマハンノキがたくさん生えている。

    ヨモギが普通に生えているが、これはオトコヨモギであろう。

    これはシナノナデシコか?

    やっと黄色い花を見つけたと思ったが、これはジシバリだった。

    道路を歩いて戻ると、ミズバショウと思わしき葉が生えていた。

    これはイヌドクサか?

    大きさ、太さから見てトクサであろう。

    シランが今ごろ満開になっていた。

 この辺りが怪しいかと思って探しに行ったカワラニガナであるがこの場所でもそれらしきものは全く見当たらなかった。山梨県絶滅危惧Ⅱ類なのでそれなりに個体数はあるのではないかと思っているのだが、生育地が限局しているのかも知れない。

    もう1ヶ所立ち寄ってみるが・・・

    対岸から河原に下りられるはずだが、今日に限って通行止め。撤退する。

    道路の法面に生えていたムシトリナデシコ

    キリンソウも生えている。河川敷の岩壁に生えていたものとそっくりである。

    満開のキリンソウの花

 カワラニガナ探索は全く手ごたえが無く、前途多難である。


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河川敷で見た黄色い花の正体は? 令和7年5月28日

2025年05月30日 | 里に咲く花
 数日前に身延町の河川敷を探索した際に対岸の岩壁に黄色い花が咲いていた。100㎜レンズではズームが足りずトリーミングしても何だか判定できず、ひょっとしたらイソギクではないかと今回は望遠レンズを持って再写に行ってみる。今回は林を抜けて最短距離で現地に行く。

    林の中に生えていたヤマゴボウの仲間。茎が緑色でヨウシュヤマゴボウでは無さそうである。

    結構たくさんある。花が咲いていないがこれはマルミノヤマゴボウではないかと思う。

    青い花が咲いている。

    これはオニルリソウであろう。

    河原に到着。川幅が広くて水量も多い。下流に移動して現地に向かう。

    シナダレスズメガヤが成長していた。

    向こうに見える岩壁が黄色い花が咲いている場所。

    結構たくさん付いている。

    300㎜望遠レンズ。これだとまだ何だか分からない。

    さらに570㎜望遠。イソギクでは無さそうである。

    別株。キリンソウか?

    さらにエクステンダー装着して1140㎜望遠。

    花の形から見てこれはキリンソウであろう。

    トリーミング画像。キリンソウで間違い無さそうである。

    戻り際に葉にとまって休んでいたのはゴマダラチョウ

 イソギクを期待していたのだが超望遠レンズで撮影してみると正体はキリンソウであった。ちょっと残念ではあったが、結論が出て良かったと思う。河原に探しているカワラニガナが無いかと探してみたが、やはり発見出来なかった。


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身延町の河川敷探索 令和7年5月24日

2025年05月25日 | 里に咲く花
 数年前からカワラニガナという珍しい植物を探しているのだが、甲府市荒川沿いにあるのではないかと数回探したが1株も見つからず、今回は身延町の河川敷を探してみることにした。何度か少しだけ探したことはあるのだが、全く手ごたえが無く、今回はやや広範囲に探して見ようと思う。

    河川敷の土手にはコメツブツメクサがたくさん生えている。

    今回探索する河川敷。向こうに見える山の麓あたりまで探してみたいと思う。

    あるのはススキの仲間とグミの木くらいでニガナらしき花は全く見当たらない。

    グミの木

    花はまだ蕾である。

    葉の表側は鱗状毛が密生している。これはアキグミではないかと思う。

    こんな感じのところに生えているのではないかと思うが・・・

    これはまだ蕾のキバナノマツバニンジンであろう。たくさん生えている。

    コマツナギであろう。

    これはツボミオオバコであろう。外来種が多くはびこっている。

    探し物のカワラニガナは見つからず。渡渉して上流へ行ってみる。

    植生が少し変わり、今度はイグサがたくさん生えている。

    これはヤブスゲであろう。

    マスクサに似るが雌小穂の幅が狭く扁平になる。

    こちらはミコシガヤであろう

    芒がある

    外来種のビロードモウズイカ

    たくさんはびこっている。

    ススキの他にシナダレスズメガヤがたくさん生えている。

    これはオオチドメであろう

    白い花が咲いている。

    スズメノテッポウかと思ったが・・・

    花が開くようである。これはヒエガエリではないかと思う。

 やや広範囲に河川敷をさまよってみたものの、残念ながら期待していたカワラニガナはそれらしきものも含めて発見出来なかった。
 しかし、何も収穫が無かったわけでは無い。

    対岸の岩壁に黄色いキクの花のようなものが咲いている。

    これは何だろう?望遠レンズを持って来ていないのでこれが最大ズームである。

    トリーミングしてみる。このような咲き方をする黄色いキクの仲間はイソギクくらいしか知らない。

    別株の強トリーミング。たぶんイソギクで間違いないと思う。

 イソギクは普通海岸沿いの岩壁に咲く花で、このような内陸に咲くものなのかどうかは分からない。トリーミング画像では画像が悪くて判定できないので近付いて撮影したいところだが、水量が多くて渡るのは難しく、対岸の道も無さそうである。超望遠レンズを持って再写に行く必要がありそうだ。

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ヒメスミレが咲いた 甲府市 令和7年4月10日

2025年04月12日 | 里に咲く花
 オオヤマカタバミを観察に行った時間帯は小雨が降ったがほんの一時だけで下りてきたら雨は止んで少し青空が見えてきた。ではもう1ヶ所、昨年ヒメスミレを見つけた甲府市内にある神社に行ってみよう。ヒメスミレは山梨県では比較的珍しいスミレで、3~4年前に初めて身延町で見つけたのが最初の出合いだが、昨年は笛吹市および甲府市の2ヶ所で生育しているのを発見した。小さくて見つけにくいだけで、意外とあるのかも知れない。

    大部分がまだ蕾だったが、気の早いシランの花が咲いていた。

    モジャモジャした白い花が咲いている。

    これはヒトツバタゴ(別名ナンジャモンジャ)の花であろう。

    桜の花びらに混じって咲いていたタチツボスミレ

    神社の境内の片隅に咲いていた小さな濃い紫色のスミレ

    ちょうど見ごろになっていたヒメスミレ

    後ろに見えるのはタチツボスミレで、大きさは半分くらいしか無い小さなスミレ

    花弁は濃い紫色

    側弁には毛が生えている。

    周辺を散策していたら面白いものが生えていた。地面を這うように枝を伸ばしている。

    オオイヌノフグリよりは小型。5~6株発見した。

    花はもう終わってしまっているが小さな白い花のかけらが残っている。これはイヌノフグリであろう。

    こちらは普通のスミレ

    まだ蕾だが、これはタカサゴソウのはずである。


    ノコギリ状の葉のものもある。これは先日金川の森で見てきたものとそっくりである。

 ヒメスミレはちょうど良い時期に訪問することが出来た。イヌノフグリと思わしきものは全くの偶然に発見したもので、来年花を確認に来たいと思う。見ておきたかったのがタカサゴソウの葉であるが、ヘラ状の鋸歯の少ない葉とノコギリ状の葉の2種類を出すようである。金川の森で見たものもおそらくはタカサゴソウなのではないかと思えてきた。花の咲く頃に再訪して確認する必要がありそうだ。

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スミレが咲き出した武田健康の杜 令和7年4月5日

2025年04月06日 | 里に咲く花
 開花が遅れていた武田健康の杜のゲンジスミレであるが、桜が咲いたことだしもう咲いている頃であろう。この日は信玄公祭りのメインエベントである武田軍団出陣があり、道路の交通規制の関係で仕事は午後2時に終了となった。食事をして午後3時ごろから散策を始める。

    ヤマザクラはもうすぐ満開である。

    コブシの花はもう散り始めている。

    タチツボスミレは日当たりの良い場所で満開になっていた。

    何度か見に来ているゲンジスミレがようやく咲いた。

    まだ少し早いのか花が開き切っていない。

    ゴージャスに5輪咲かせたゲンジスミレ

    ゲンジスミレの花

    遊歩道を下ってまた登って、別の場所のゲンジスミレを探しに行ってみる。

    ジュウニヒトエはまだ蕾である。

    まだ咲き始めたばかりのニオイタチツボスミレ

    アカネスミレも咲き始めたばかりである。

    ゲンジスミレの葉を見つけたが花が見当たらない。

 残念ながらゲンジスミレの花は最初の場所以外は発見出来なかった。他のスミレはまだ咲き始めたばかりだった。

    シュンランの咲く場所に立ち寄ると、花は全開になっていた。

    昨年のガラが残っている大株のシュンラン

 さて、もう1ヶ所、花仲間が変わったスミレを見つけてきたので見に行ってみる。送っていただいた画像だけでは確実に判定できず、たぶん実際に見ても分からないかも知れない。画像をしっかり撮影してあとで調べる必要がありそうだ。

    道路脇で満開になっていたタチツボスミレ

    問題のスミレはたぶんこれであろう。

    別株。何だか分からないが、花弁の色からするとこれはコスミレではないだろうか?

    コスミレは葉の表面に毛が多くて少し白っぽい印象があったが、これは毛が少ない。

    花弁を見てみると側弁に少し毛が生えている。これはアカネスミレの色の薄いものか?

 コスミレのように見えるが、どうもしっくりこない。先日武田の杜遊歩道東側で見たものとそっくりで、その時はアカネスミレの色の薄いものであろうと判断している。即座に回答を出すのは控えて、画像をもう一度良く調べて、他の場所で見てきたものと比較して検討してみたいと思う。


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