山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

今期最後の白山岳ダイヤモンド富士 高下へ  平成29年12月30日

2017年12月30日 | ダイヤモンド富士
 高下から見る白山岳から昇るダイヤモンド富士は本日が最後となる。明日からは白山岳を少し外れてしまうため割れるダイヤの撮影は困難となってしまう。天候に恵まれた最終日、今期最後の高下を訪れてみた。


    夜明け前の空。木星と火星が接近している。


    さらに低空の空では富士山の上に水星が輝いている。右手の星はさそり座アンタレス。


    雲が無くスッキリと晴れた空。今日は絶好のダイヤモンド日和と思ったのだが・・・

 正月ほどでは無いにしろ、カメラマンで混雑する時期になったので、ダイヤ2時間前の5時半には現地に到着する。既に駐車場は9割ほどの駐車率で、数台しか止めるスペースは開いていなかった。それでも、前日よりは少ないらしい。待ち合わせして一緒に撮ろうと言っていた写真仲間とるたんさんも既に到着していた。予定していたポジションを3人で確保していざダイヤを待つ。


    雪煙は少なそうに見えたのだが・・・


    ダイヤの直前になると結構雪煙が舞っている。思っていたよりも条件は悪い。


    太陽が白山岳の左から現れた。しかし、雪煙に邪魔されてあまり輝かない。


    もう1本のレンズ。


    右からも光芒が出る。


    同上


    位置的にはちょうど良かったと思うのだが・・・


    残念ながらダイヤはあまり輝かなかった。


    なかなかうまく行かないもの。


    だから、納得行くまで何度でも通うことになる。

 太陽が現れる前までは今日は絶好の条件と思っていたのだが、なかなかうまく行かないものである。今期は計6回通ったことになり、満足の行く画像が撮れたのは冬至の日の1回のみであった。ポジション取りだけでなく気象条件もこの割れるダイヤモンド富士撮影には大きく関係する。神様が微笑む時、とは、こんな条件を全てクリアした時のことを指している。


    正月も引き続きダイヤの撮影は可能であるが・・・


    高下から見る白山岳で割れるダイヤは今回で終了である。

 また来年、何度も訪れることになるのだろう。
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富士川町林道からの剣ヶ峰ダイヤモンド富士  平成29年12月26日

2017年12月26日 | ダイヤモンド富士
 今期3度目の訪問となる富士川町の林道である。もう冬季閉鎖になっているのではないかと心配していたのだがまだ開いていた。前回は12月12日に白山岳側から昇るダイヤモンド富士を狙ったが、今回狙うのは剣ヶ峰側である。富士山との距離が遠いうえに白山岳よりも尖りが鋭いので2つに割るのはた易いと思われるが、竜ヶ岳のような多分割が可能なのかどうかは未知数である。ダイヤ30分前に現地到着、途中に3台ダイヤ狙いの車が止まっており三脚を構えて準備している最中だった。


    本日は富士川町の林道から剣ヶ峰ダイヤを狙う。天候は上々。


    朝焼けをバックにした富士山が美しい。


    ダイヤ間近に雲と雪煙が現われてしまう。それともうひとつ・・・


    いくらモニターで合わせてもピントが合わない。空気の乱れて富士山の輪郭が波打ってしまっている。


    雪煙が輝き出した。もうすぐ。

 
    光芒が現われたが・・・やはり雪煙に邪魔されて輝かず。


    剣ヶ峰右側からも現れている。


    400㎜望遠はこの輝きが精いっぱい。


    ダイヤモンドというよりはキャッツアイに近い。


    もう1台の200㎜望遠。


    こちらのほうがダイヤらしく輝く。


    雪煙が出なければ、たぶんもっと大きくキラリと輝いたであろう。


    距離が遠い分だけダイヤの輝きは大きい。

 キラリと大きく輝く剣ヶ峰ダイヤを期待したのだが雪煙と大気の乱れによって満足な画像とはならなかった。しかし、計算通りに剣ヶ峰で割れるダイヤの撮影には成功した。おそらくは富士山との距離がほぼ同じくらいの富士見山や七面山からこの剣ヶ峰ダイヤを狙ったとしても同じような割れ方になるのだろう。距離が遠くなる分だけ剣ヶ峰が小さくなってダイヤを割るのは簡単になるが、大気の層が厚くなりキラリという輝きは失われて行く。よほど空気が澄んだ好条件の時でなければこれ以上の距離からの割れるダイヤは難しいであろう。


    本日も良いダイヤモンド富士を見せていただきました。レンズ交換時にセンサーにゴミが入ってしまった。

 この林道沿いから剣ヶ峰ダイヤを狙えるのは年に2回だけで、この日が最後の日となる。また来年、天候と日程が合えば狙ってみたい。
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ダイヤモンド&キャッツアイ 高尾山へ  平成29年12月25日

2017年12月26日 | ダイヤモンド富士
 先日の12月20日に鳥井立で白山岳に沈む夕陽「キャッツアイ」撮影に成功し、カシミール3Dで計算した夕陽の軌道のズレがおおよそ分かってきた。そのデータをもとに、昨年2度訪れたがうまく撮れなかった高尾山のキャッツアイ軌道を再計算してみた。すると、高尾山山頂の大見晴からキャッツアイが見られるのは12月25日が有力であるということがわかってきた。平日なので行けるかどうかわからないので、みちほさんご夫妻にミッションを託し、それが正しいかどうかを証明してきてもらうことにした。

 しかし、この日は幸運にもかなり早く仕事を終えることが出来た。12時過ぎには甲府を出発できそうである。昼食は車の中にあったおやつでとりあえずは済ませて中央道を走って高尾山口に向かう。午後1時半ごろに高尾山駅前の駐車場に到着するとちょうどみちほさんご夫妻が出発するところだった。ダイヤモンド富士の時間には十分に間に合うのだが、この時間の出発で場所が確保できるのかどうか?ちょっと心配だ。私は一足遅れて午後2時のケーブルカーに乗り、黙々と歩いて2時45分に高尾山山頂に到着した。平日で風が強かったことがあるのか、以外にも山頂で三脚を立てているカメラマンは少なく、楽勝で場所を確保できた。


    ダイヤの時間までまだ1時間以上ある。想定していた以上に人もカメラマンも少ない。

 2台のカメラのセットがおおよそ澄んだところで山頂の食堂に立ち寄って昼食を済ませ、その時を待つ。冬型の気圧配置で爆裂低気圧が発生したために風が強いはずだが、高尾山山頂は意外と静かだった。スッキリとした富士山とは言い難いが、霞が少なく雲もほとんど巻いて来ない。ダイヤモンドとキャッツアイ撮影にはかなりの好条件である。


    少しずつ太陽が富士山に迫ってきた。


    いよいよ山頂付近にやって来た。センサーにゴミが入っているのを知っていたが、取り去り切れずそのままで撮影。


    接地


    400㎜望遠。PLフィルター装着し減光。


    4分の1沈んだところで中央になる。想定していた通り。


    約半分沈んだところ。


    さあ、どうか? キャッツアイ成るか??


    こちらは絞り改造200㎜。光芒が出る。


    見事に成功。


    高尾山のキャッツアイ。


    光芒が出るこちらのレンズは付けまつ毛のように見えるので、勝手に「レディー・キャッツアイ」と呼んでいる。


    強風で雪煙が多かったのがちょっと残念。


    これにて昨年からの課題であった高尾山のキャッツアイをクリア。


    影富士が出た。


    さらに大きな影富士。

 十分に満足した高尾山のダイヤモンド富士&キャッツアイだった。撤収して5時15分の最終ケーブルカーに間に合ったのだが、あえて歩いたことが無い1号路を歩いて下りてみた。あまり歩いていないだろうと思っていたのだが、以外にも10人以上の歩行者と出会った。金毘羅台という展望台があったので立ち寄り、東京都の夜景を存分に楽しんでから下山となった。


    金毘羅台から見る東京都の夜景


    スカイツリー(左)と東京タワー(右)


    スカイツリー。400㎜望遠。

 これにて昨年からの課題であった高下の白山岳ダイヤ、竜ヶ岳の剣ヶ峰多光芒ダイヤ「ティアラ」、鳥井立のキャッツアイ、そして今回の高尾山キャッツアイと、一気に課題が片付いてしまった。どこまでこの快進撃が続くのか?ちょっと怖い気もする。年始は1月2日のスーパームーンをはじめとする月を追いかける予定である。運が尽きていなければ良いのだが・・・。
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多光芒剣ヶ峰ダイヤモンド富士 竜ヶ岳  平成29年12月23日

2017年12月24日 | ダイヤモンド富士
 4日連続で通った高下の白山岳ダイヤモンド富士は前日の22日にようやく満足な撮影に成功し、さっそく山梨日日新聞に投稿したところ本日の新聞記事に掲載していただけた。完璧とは言えないが課題だった高下の割れるダイヤモンド富士はひとまず果たすことが出来た。そしてもっと難しい課題が今回挑む竜ヶ岳から見る剣ヶ峰ダイヤモンド富士である。計算上は竜ヶ岳の突起の左右から太陽を出すことが可能であるが、それはあくまでも撮影した画像から判断した理論上のものである。実際に撮影してみなければ、本当に撮れるかどうかは証明されないわけで、今までに撮影に成功した人は居ないし、竜ヶ岳からそのような画像を狙っている人も見たことが無い。ここから先はまだ誰も撮影に成功していない未知の領域である。そんなに簡単に撮れるとは思っていない。

 4日連続早朝4時半起きで高下に通っていたのでさすがに疲れが出てきたが、カシミール3Dでの計算上、かつ先日竜ヶ岳を訪れた際に確認してきた座標点では、山頂付近の平坦地から狙えるのは冬至を含めて3~4日間しか無い。この日を逃すと撮影ポイントは南側の笹薮の中となり、富士山の眺望が悪いうえに撮影地の凹凸もある。眠い体を無理矢理たたき起こして、3時半に起床して竜ヶ岳にダイヤモンド富士撮影に出かける。


    ベンチのある展望所から見る薄明の富士山。明るい木星とその右上に赤っぽい火星が輝いている。


    東屋の立つ展望台。木星の輝きは朝空に消えて行く。


    稜線近くの斜面から見る富士山。裾野が朝焼けに染まる。雲も霞も少なく、ダイヤモンド撮影には絶好の条件だ。


    撮影地に到着。20人くらいの登山者が集まっていた。

 ダイヤの約20分前に山頂付近の撮影地に到着した。既に何本も三脚が立ち並んでいるが剣ヶ峰から昇るダイヤ狙いは居らず、おそらく知っている人も居ないだろう。200㎜と600㎜の2本のレンズを並べている私の姿は周囲に居た人たちからは奇異に見えたことだろう。高下と違って秒読みを必要とする人も居なそうだ。いつものように、ダイヤの10秒前から2台のカメラの連写を始める。


    あと10秒くらいで出てくるはずだ。さあ、どうだ??


    出た!が、想定外に左。これは失敗かと思ったが・・・。


    光芒4つ。


    さらに6つ!


    そして右からも出現。


    左側の光が融合してしまっているが、剣ヶ峰の左右から光芒を出すことに成功した。


    こちらが200㎜レンズ。


    約6個の光芒が出ている。


    撮影成功!剣ヶ峰の左右から出る多光芒ダイヤモンド富士。


    こちらがトリーミング画像。


    撮れました。


    竜ヶ岳から見る剣ヶ峰多光芒ダイヤモンド富士。


    撮影可能であることを証明できた。

 計算した理論値通りに剣ヶ峰左右から光芒を出すことに成功し、5~6分割のダイヤモンド富士を撮ることが出来た。剣ヶ峰左側から出た光を観察してみると、太陽が昇って来た後でも輝き方がさほど強くなるわけでは無く、どうやらこの斜面とほぼ同じくらいの角度で太陽が昇って行くようだ。だとすれば、あと3mも右にポジションをとると左側の光が消えてしまう可能性が高い。右に寄って右側から出た光を大きくしようと思っても、あと1~2mだろう。だとすると、竜ヶ岳でこの画像を撮ることが出来る範囲は広くて5m幅くらいになるのではないかと推定される。


    剣ヶ峰から昇るダイヤモンド富士。


    今日は良いものを見させていただきました。

 山の神様に感謝して下山だ。

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高下から撮影したダイヤモンド富士の記事  平成29年12月23日 山梨日日新聞

2017年12月24日 | 番外編
 平成29年12月22日に撮影した高下からのダイヤモンド富士が山梨日日新聞に掲載されました。




 今期5度目の撮影、4日連続で撮影に出かけて4日目にやっと満足なものが撮影出来ました。昨年から高下でのこの割れるでダイヤモンド富士撮影の挑戦を始め、延べ10回以上撮影に出かけています。太陽軌道の調整だけでなく天候にも恵まれてくれなければ撮影出来ない画像です。根気良く撮影に出かけたことへの神様のご褒美だと思っています。
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撮影成功 竜ヶ岳から見る多光芒ダイヤモンド富士(速報)

2017年12月23日 | ダイヤモンド富士
 前日撮影した高下からの白山岳Wダイヤモンド富士が山梨日日新聞に掲載されたので、これで運を使い果たしたかと思いましたが、本日訪れた竜ヶ岳ではさらに多光芒の剣ヶ峰ダイヤモンド富士撮影に成功してきました。速報でハイライト写真を掲載します。







 高下、竜ヶ岳と、今期の課題は果たしました。(詳細は後日。)
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今度こそは・・・成るか、白山岳で割れるダイヤモンド富士 高下  平成29年12月22日

2017年12月22日 | ダイヤモンド富士
 冬至のこの日、ダイヤモンド富士の撮影位置は1年のうちでいちばん北側にやって来る。前日21日の太陽軌道とあまり差は無いが、それでも高下から見るダイヤモンド富士の位置は1~2mほど左寄りのポジションとなる。前日は5mほどのズレがあったので本日は軌道の移動する距離とズレの距離を入れて前日よりも3~5mほど右のポジションから撮影を試みることにした。

 冬至という特別な日ということもあって、ダイヤの1時間以上前に現地到着したというのに車がいっぱいである。前日一緒に撮影したベテランさんは車中泊したそうで、他にも夜間2~3台車が止まっていたそうだ。天候は昨日よりもさらに良好、風が無くて雪煙が舞わないうえに空気も澄んでいる。後に昨日の女性もやって来るはずなので、2人で三脚を並べて3人分の撮影ポジションを早々に確保しておく。さらに今回は静岡から来られたという外国人のプロカメラマンも加わり、4人並んでダイヤを待つ。例のごとく、ダイヤ約15秒前から秒読みを開始してシャッターを連写し始める。再三軌道修正を行って4日連続の高下ダイヤモンド富士、今度こそ成るか、白山岳で割れるダイヤモンド富士??


    1時間以上前に現地到着。風が無いうえに雲ひとつない晴天。


    霞もきわめて少なく、割れるダイヤ撮影には今までに無い好条件が揃った。


    今日こそは決着成るか?


    太陽が出た、だが・・・またしても左??


    しかしこの日はきっちりと右側からも光芒が出る。


    完全に2つ割りに成功。さらに・・・


    左右の光芒の間にも小さな光芒が出る。


    やっと成功!


    白山岳で割れるダイヤモンド富士


    素晴らしき輝きを放ってくれた。


    上のトリーミング画像。


    これだけ撮れればほぼ満足。


    こっちのダイヤはもはや気合が抜けてしまっている。

 昨シーズンから撮り始めた高下の白山岳ダイヤモンド富士だが、昨年のデータから計算して今年は簡単に片付くだろうと思っていたのだが、想定外に大苦戦してしまった。しかし、根気良く頑張ればどこかで神様が微笑んでくれるものだ。この絶好の撮影日和に加えて冬至という特別な日に渾身の白山岳ダイヤモンド富士が撮れたことは、神様の恵みとしか言いようが無い。とりあえずは決着。しかし、しいて言えば・・・あと1歩右寄りで良かったかも知れない。来週も天気を見てたぶん・・・。
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あと一歩、されどなかなか届かない白山岳ダイヤモンド富士 高下  平成29年12月21日

2017年12月21日 | ダイヤモンド富士
 天候に恵まれたこの日の早朝も早起きして高下に出かけた。ダイヤの1時間前に現地到着したが、駐車場に車がずらりと並んでいる。シーズンに入って人が増えてきたが、白山岳ダイヤ狙いは一人だけだった。GPS座標を見ながら隣に三脚を並べさせてもらい、写真の話をしながらその時を待つ。10分ほど前になって少し離れたところに居た女性にダイヤになる時間を尋ねられたので、白山岳ダイヤの話をすると我々と並んで3人で狙うことになった。今までに無く好天に恵まれたこの日、軌道の修正も行ったことだし、きっと今日こそは、といつもそう思いながら撮影に臨んでいるわけだが、今日こそは・・・どうなのだろうか?


    若干霞が出ているものの、今季4回目で最も撮影条件に恵まれたこの日の朝。右上に輝くのは木星。


    裾野に少し雲が出た。ダイヤまであと10分ほど、今度こそはと気合を入れて待つ。


    チカリと光った、が、想定していたよりも左側。


    なんでそこからか?前日よりは良いがもう少し右から出るはずだった。


    右からも出たが、立ち位置はわずかに左に寄ってしまっている。


    一応は割れて全部で4つチカチカッと出てはいるが・・・


    200㎜のほうは完全に2つ光芒が出てはいるが・・・


    これでは満足出来ない。


    しかも、200㎜望遠のほうはピンボケ。

 3人のうちではいちばん右寄りに立っていた私のポジションがいちばん良かったはずだ。おそらく他の2人も満足な画像は撮れていないはずだ。おそらくは明日の天気も晴れだ。ということで、明日の朝も3人並んでリベンジしようということでその場で話がまとまった。同じものを追い求めていると仲間になるのも早い。そして、失敗するからこそ写真は面白いのだと思う。


    ダイヤモンド富士としてはこの日も悪く無かった。

 また明日、頑張りましょう。でも連日の早起きで朝の弱い私は起きられるかどうか?
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山梨県最北端のキャッツアイ 鳥井立  平成29年12月20日

2017年12月21日 | ダイヤモンド富士
 山梨県の東の果て、神奈川県との県境近くに鳥井立という無名の山がある。山と呼ばれる場所で冬至の頃にダイヤモンド富士が見られるのはここが北端となる。昨年は12月19日に訪れているが、ダイヤモンド富士にはなったもののギリギリの位置で白山岳キャッツアイは逃している。今年は1日遅らせて12月20日に訪れてみた。予想が正しければ、20日から23日にかけてこの山から白山岳の真上に陽が沈んで割れる、キャッツアイという特殊な夕暮れのダイヤモンド富士が見られるはずだ。

 記憶ではこの山でダイヤになるのは4時半ごろだと思った。3時に登山口の厳道峠(がんどうとうげ)に到着し、ここから標高差200m強を登れば鳥井立なので余裕で間に合うはずだ。3時15分に出発するが・・・??


    巌道峠の登山口。


    巌道峠展望地から見る富士山。ずいぶん夕陽が富士山に傾いているような??


    急登を登って尾根を行くと、眼前に鳥井立が迫る。


    この上が鳥井立。富士山展望台は山頂の手前にある。


    45分ほどかかって4時に展望台到着。もう夕陽が富士山のすぐ近くまで来ている。

 展望地に到着するともう太陽が富士山にだいぶ近付いている。400㎜望遠レンズを装着してセットが終わるともう太陽は富士山にかかり始めていた。完全に記憶違いで、夕陽は4時10分には富士山山頂に沈み始めていた。カメラ1台は三脚を立ててセット完了したがもう1台は間に合わず、手持ちで撮ったが完全にピンボケのうえにシャッターを切った時にはもうキャッツアイは終わっていた。


    あっという間に太陽が富士山の真上に来てしまう。F16に絞ってシャッタースピード最速にしても明る過ぎる。


    PLフィルターを装着して減光し、F11、1/6400 でシャッター連写する。


    さあ、どうだ?来るか、キャッツアイ。


    やや左目が大きいが初めてまともなキャッツアイの撮影に成功。


    逆光だとPLフィルター本来の効果は出ないが、減光は可能。これが無いと光が放散してしまいキャッツアイにはならなかっただろう。


    白山岳を過ぎて右側に夕陽が沈む。


    もう1台はセットが間に合わず、200㎜望遠を手持ちで撮る。しかし、ピンボケのうえに撮り始めた頃には太陽はもう白山岳を越えていた。


    陽が沈み雲が少し染まる。

 またしても時間を間違えたために不消化なキャッツアイ撮影となってしまったが、とりあえずは昨年からの宿題であった山梨県最北端のキャッツアイ撮影には成功した。

 まだ登山道は良く見えるのでヘッドライトをセットせずに下山する。厳道峠の展望地まで下りたところで再び三脚とカメラをセットする。この日はキャッツアイの他にもうひとつ見るべきものがある。


    空が暗くなった頃に現れた月齢2の月。


    同上。


    夕空に輝く月。厳道峠は電線が通っていて広角で撮影すると邪魔になる。


    富士山上に現れた地球照の月


    この月は石割山山頂からだと富士山の上に沈むのが見られたのだが、月が小さくなってしまう難点がある。


    これくらい離れたほうが月と富士山のバランスは良い。


    夕焼けの中の地球照の月。


    夕闇に包まれた地球照の月。

 ドタバタで撮影したキャッツアイと違ってこの地球照の月は見え始めた頃から夕闇に包まれるまで約50分間、じっくりと楽しむことが出来た。

 朝も夕も、ダイヤモンド富士は再三撮影に失敗しているが、たまには成功することもある。
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またしても失敗、今度は立ち位置のミス 高下  平成29年12月20日

2017年12月20日 | ダイヤモンド富士
 前日の失敗から太陽軌道を再計算してGPSに上書きしてこの日も早朝から高下に出かけた。暗い空を見上げると半分以上が雲に覆われている。これで富士山は出ているのだろうか?

 現地に到着してみると雲と雲の間に富士山が見えている。これは割れるダイヤモンド富士では無くとも十分に絵になる景色である。修正したGPS座標は確か前日の19日に撮影した場所とほぼ同じだったと記憶していたので、まずはその場所に三脚を立てた。しかし、GPSで位置を見るとそれよりも左側に12月20日の座標が登録してあった。昨日修正して上書きしたはずだから、座標点はそっちなのか?何かおかしいと思いつつもGPSに12月20日と書かれている座標のところに移動して2台のカメラをセットした。しかし、これが裏目に出ることとなってしまう。


    本日は雲の間に富士山が姿を現していた。ダイヤまであと20分ほど、雲が焼けた。


    あと10分ほどでダイヤ。もう少し雲が焼けるのを期待したがここまでだった。


    裏側に影富士が出ているが、クリアでは無かった。


    ダイヤが始まったが・・・何でまたそこから出るのか???


    雲が多いが前日よりも空気が澄んでいて斜めに綺麗な筋が出た。


    一応2つには割れているが・・・


    何故にこの位置から出るのか?


    軌道は修正したはずだが・・・?


    左右から光芒が出て双子のダイヤモンドっぽくはなっている。


    しかし、求めている画像からはほど遠い。

 またしても失敗、しかも軌道修正したはずなのに太陽の出た位置は前日とほとんど変わらない。10mくらい位置をずらしたはずなので、ここの位置から太陽が出るのはどうみてもおかしい。

 後にGPSの登録してあった座標を確認してみると、上書きして登録した座標は正しかったのだが、以前に登録したデータが消えずにそのまま残っていた。新しい座標は前日の撮影地データと重なってしまっていてGPSモニター上に出てこなかったことがわかった。古いデータを消さずにいたために起こってしまった完全なる立ち位置のミスである。折角の景色だったのに、今回は前日以上にかなりガッカリした。


    雲間に昇るダイヤモンド


    あまり見ることが無い雲間のダイヤだったが・・・全然嬉しくない。

 気を取り直して再挑戦だ。納得行く画像が撮れるまで、何度でもやる。
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完全決着、のつもりで出かけたが失敗に終わった白山岳ダイヤモンド富士 高下  平成29年12月19日

2017年12月19日 | ダイヤモンド富士
 先日の12月12日に高下を訪れた際に、薄雲に阻まれたものの白山岳で割れるダイヤモンド富士の軌道は完全に合っていたので天候さえ恵まれれば今度こそは完全決着!と思って、空の晴れたこの日の朝、高下を再訪した。GPSの座標はしばしば狂うので、20分ほど撮影予定地で座標が安定するのを待って、登録座標ほぼぴったりの位置で三脚をセットした。若干雲が出ているが富士山はスッキリと見えている。今度こそ完全決着と思って日の出を待つ。


    ダイヤモンドまで1時間少々前に現地に到着した。富士山の斜め上には木星と火星が輝く。


    水平線がだいぶ明るんで来た。少しばかり雲が湧き富士山の方向に流れてくる。


    裏側に若干雲が出てしまったがこのくらいならばなんとかなるだろう。富士山の左裾から光が放射する。


    準備完了。早めに到着したのでセットも余裕で完了し、あとは陽が出るのを待つのみ。


    しかし・・・何でそこから出るの??


    想定外に白山岳の左から出てきた。


    白山岳の頂部を越えている。


    右から小さな光が出てはいるが。こんなはずでは無かった。


    一応割れてはくれたが、完全に失敗。


    薄雲が出ていて輝き方もいまひとつだった。


    残念、決着ならず。

 撮影後のGPS座標を確認すると、衛星の捕捉状況が悪かったようで軌道が右に左に大きくブレていた。おそらくはGPSに頼り切った立ち位置の失敗だろう。なかなかうまくは撮らせてくれないものである。もうしばらく通ってみることにしよう。


    本日の高下ダイヤモンド富士。雲が出てなかなか良いダイヤだった。
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竜ヶ岳から見る剣ヶ峰ダイヤモンド富士 今回は何分割か?  平成29年12月17日

2017年12月17日 | ダイヤモンド富士
 前日、富士川町高下でダイヤモンド富士撮影後、山岳レインジャー活動の集計作業の手伝いのため早川町に移動し、作業が終えたのが午後5時だった。翌日は竜ヶ岳を予定していたので寝過ごすとまずいので朝霧高原道の駅で車中泊することにして移動した。ところが、本栖湖あたりから見上げる夕暮れの富士山は山頂が見えていない。精進湖に移動して撮影してみると、笠雲がかかっていた。笠雲はたいていの場合が天候が崩れてくる前兆である。明朝はどうなるかわからないので自宅に戻ることにした。


    笠雲がかかった精進湖から見る前夜の富士山。

 未明3時に起床して富士山ライブカメラをチェックする。ライブカメラの感度の良い河口湖逆さ富士、本栖湖、須走とチェックするが暗くて富士山の姿が見えない。しかし、星が輝いているのが見えるので、きっと富士山が出ているはずだ。3時半に自宅を出発して4時半に富士宮市根原の駐車場に到着する。持って行くレンズやフィルターの選定をしているとあっという間に時間が経ってしまい、出発は4時55分になってしまった。ダイヤモンド富士になる時間は7時37分なので普通に歩けば楽勝で到着する時間ではあるが、その前に端下峠から撮っておきたい画像があった。時間は6時10分ごろのはずだ。急がないと間に合わなくなってしまう。


    A沢貯水池付近から見る富士山。富士山右上のひときわ明るい星が木星、その右上が火星、さらにその右上ギリギリのところに居るのがおとめ座スピカ。


    必死に登って6時5分端足峠に到着。急いで2台のカメラをセットするが・・・??

 6時8分と記憶していたのだが、6時15分を過ぎてもお目当てのものが姿を現さない。記憶違いだったようで、出てきたのは6時20分を過ぎた頃だった。


    待っていたのはこの細い月。


    白山岳に昇る細月。明日新月を迎える月齢28.6の極細の月である。


    地球照の月を期待していたのだが、細過ぎた。

 月を撮って機材を片付けると時刻は6時35分になってしまった。ここから竜ヶ岳山頂までは標高差220m、コースタイムで約1時間である。急がないとダイヤモンド富士に間に合わなくなってしまう。先ほど以上に必死で竜ヶ岳南側尾根の急斜面をひたすら登る。頑張った甲斐あって7時15分、約40分で山頂近くの撮影場所に到着した。う~ん、頑張れば出来るもんだ。

 いつものようにGPSに登録した座標点を探して三脚を立てるが、5mくらいの座標のずれは普通に起こる。やっとセットできたと思ったらGPSの座標点がずれてしまっている。位置を移動してセットし直す。準備完了して試写していると、直前になって1台のカメラの電池切れ、さらに今度はもう1台のカメラがフライングしてシャッターを連写してしまったためメモリーカードが容量不足になってしまう。バタバタとセットし直してダイヤ1分前にようやく準備が完了した。強風に煽られて雪煙が多いが、さて、どうなりますか?


    裏側に影富士。もう少しで撮影地に到着だ。十分に間に合いそうだ。


    600㎜試写。風が強く雪煙が多い。


    もう少し。左側から出そうだと思ったが・・・


    現われたのは想定外に右だった。


    位置が悪かったうえに雪煙に邪魔されるが、それでもきっちりと割れる。


    剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士


    左が小さいが3分割に成功。


    同上


    この時点で剣ヶ峰のいちばん左側から光が出ていれば成功だったが、わずかにずれた。


    剣ヶ峰に立つ塔を越えている。 


    しかし剣ヶ峰左右で割れるダイヤの感触は十分にえられた。


    竜ヶ岳のこのあたりの位置ならば剣ヶ峰両脇から光を出すティアラの撮影は十分に可能だと思う。


    本日のダイヤモンド富士撮影地は笹薮の中の登山道脇。

 太陽の位置が最も低い位置に来る冬至の前後が最も撮影のチャンスが高い。軌道を再計算の上に再チャレンジ、今年のうちになんとか決着が着けば良いが、起伏のある山の上はちょっとした立ち位置で標高がずれるため太陽軌道もずれてしまう。朝霧高原のように左右の位置だけでは解決できない上下の問題があるのだが、それはもはやカシミール3Dで計算してGPSでいかに正確に座標点に立ったとしても解決できるものでは無い。根気と勘と強運を持ち、山の神様が微笑む時に初めて成し得る業だと思う。これからも挑戦は続く。


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薄雲に阻まれた白山岳ダイヤモンド富士 高下  平成29年12月16日

2017年12月17日 | ダイヤモンド富士
 12月13日から富士川町高下で白山岳で割れるダイヤモンド富士撮影が可能となっている。本日は今シーズン初めての高下からの撮影である。ダイヤになる時間は7時10分ごろであるが、未明5時に自宅を出発するために現地の近くに行くまで富士山がどうなっているのかわからない。高下に昇る道路の途中からは綺麗な富士山が見えているように思えたのだが、現地に到着してみると・・・富士山は綺麗に見えているがその裏側に薄雲が出てしまっている。普通のダイヤモンド富士を撮るにはこの程度の雲は全く問題無いのだが、割れるダイヤを撮るとなるとこの薄雲は雪煙以上に不都合である。たぶん無理だろうと思いながら、GPSで座標点を探して三脚を立てる。


    富士山は姿を現しているが薄雲が広がってしまった高下の朝。


    300㎜望遠で見ると若干霞も出ている。


    200㎜もセット完了。さて、どうなりますか?


    白山岳の裏側が輝き出し、もうすぐだ。シャッターを連写する。


    白山岳左にチラリと太陽のシルエットが見える。


    さらに右からも現れた。


    これで完全に2分割ないし3分割しているはずだ。


    座標はぴったりだったが薄雲に阻まれてダイヤモンドは輝かず。


    惜しかった。


    残念。


    高下のダイヤモンド富士。本日は手前の木が邪魔になるポジションだったので、この周辺には誰も居らず。


    風車富士?クロスカットフィルターはダイヤモンド富士の撮影にはあまり向かなそうだ。

 既に年内いっぱいの高下から見る白山岳ダイヤモンド富士の座標は計算済みであり、今回の軌道でほぼ正確に割れてくれるようである。今後に期待したいと思う。
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ふたご座流星群の夜 山中湖  平成29年12月14日

2017年12月15日 | 星空
 12月13日から15日にかけてふたご座流星群が極大を迎えた。今年は14日の昼間の時間帯がいちばん多く流れる時間帯となったが、例年安定して流れるふたご座流星群は3日間くらいは十分に楽しめる。月明かりに邪魔されない観察条件としては3日間とも恵まれた夜だったが、問題は天候で、14日の夜は雲が増えてきそうな予報である。最も天候条件が良さそうな14日の未明を狙って、前日の13日夕方から山中湖きららに泊まりこむことにした。

 夕方4時半ごろにきらら駐車場に到着すると、既に群馬ナンバーの車が止まっている。みちほさんご夫妻が既に到着していた。そのほかにも流星狙いと思わしき県外ナンバーの車が数台止まっており、夜の撮影に備えて既に休んでいるようだった。暗くなって星が輝き出す5時半ごろからきららの浜にカメラと三脚を持って試写に行く。カメラの設定のチェック、さらに手押し、あるいはリモコンでいちいちシャッターを切らないと撮影出来なかったEosM2のカメラに、シャッターボタンを押しっぱなしに出来るゴム製のシャッターバンドを作成してみた。これでカメラを連写モードにしてシャッターを押し続ければ連写できるはずだが、そのテストもしておかないといけない。


    日没後の山中湖。富士山に棚引いた雲が夕暮れの西空の明るさで白く輝いていた。


    やがて雲が晴れて富士山がスッキリと姿を現す。うっすらと斜め右上がりに天の川が輝き、その先には夏の大三角形。

 シャッターバンドの調整は良好である。これで明朝は電池が切れるかメモリーカードがいっぱいになるまで、2台のカメラでひたすらシャッターを切り続けることが出来る。明日も仕事があるので寝ておかないと大変なことになってしまう。目覚まし時計を未明3時にかけて、8時には車の中で寝る。

 目が覚めたのは未明2時半だった。隣にやって来た車が機材を担いで出かけて行った。こちらも起き出して外に出ると、オリオン座がもう富士山の上で西の空に傾き始めていた。ふたご座はちょうど富士山の上を越えた頃だった。撮影時間としてはちょうど良い時間帯だ。2台のカメラと、さらに簡易赤道儀を持ってきらら浜に行く。既に2~3人のカメラマンが撮影を始めており、隣の若者は深夜12時からもう撮影を始めていたそうだ。2台のカメラをセットし、撮影を開始する。


    10㎜超広角レンズ。冬の大三角形とオリオン座が富士山に傾いている。富士山の右裾を流星が流れた。


    同じ流星を捉えた17㎜レンズ。こちらのレンズだとオリオン座の右上に輝くベテルギウスが切れてしまっているが、流星の輝きは良い。


    ようやく17㎜画角の中にオリオン座が収まってきた。オリオン座の右側を流れた流星。


    さらにシリウスの左下を大きな流星が流れた。


    上の3つの流星を含めた96コマの画像を比較明合成したもの。星が明る過ぎてこの方法ではいまいち。

 大きな流星は3つしか写っていなかったが、小さな流星は全部合計すると15個くらい写っていた。それは約400コマ撮影した中でその数なので、いかに辛抱強く撮影しないと流星は撮れないかということをご理解いただければと思う。この日は肉眼で見ていても例年のふたご座流星群に比べると数が少なかった。


    富士山の左裾を流れた流星。このくらいの大きさのものでも肉眼だとしっかりと流れているのが目撃できる。


    冬の大三角形と流星


    14㎜で捉えた同じ流星。


    冬の大三角形の中を流れた小さな流星


    富士山の右裾を流れた流星。

 小さな流星ばかりであるがこれらを集めて合成してみるとそれなりに面白い画像になる。


    富士山に降り注ぐふたご座流星群。合成したのが見え見えであるが、7つの流星を集めると同じ方向から降り注いでいるのがわかる。

 予定では簡易赤道儀で追尾した画像をコンポジット合成して上のような画像を作成するはずだったのだが、赤道儀が電池切れ(あるいは寒さで電池が凍り付いた)らしくセットして100コマほど追尾したものの、全く作動していなかったために失敗に終わってしまった。初めての試みはたいてい失敗に終わるものである。


    おおいぬ座シリウスが沈む前にちょっとイタズラ。クロスカットフィルターを装着してみる。いかにもわざとらしい写り方をする。


    東の空に昇った細月。右上の明るい星がおとめ座スピカ、月の右に居るのが火星、月の下の明るい星が木星。この日の朝は火星と月と木星が接近した日でもあった。


    もうすぐ夜明け。


    富士山が染まり出す。


    紅富士


    風が強くさざ波が立った山中湖。結構寒かったが、集まったカメラマンは熱心な人たちばかりだった。

 あまり流れなかったふたご座流星群だったが、それなりに楽しむことが出来た。さらに、思った以上に小さな流星がたくさん写っていたことには驚いた。次は簡易赤道儀をきっちりと起動させて、コンポジット合成で大量の流星群をゲットしてみたいと思う。

 紅富士を見たところで切り上げて、高速を使って急いで職場に出勤する。始業時間には余裕で間に合った。まだ少し元気が残っていたので、この日の夕方も狙おうかと思ったが・・・さすがに疲れが残ってしまうので止めた。
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山中湖ふたご座流星群(予告) 平成29年12月14日

2017年12月14日 | 星空
 今年のふたご座流星群は14日の日中に極大を迎えるため、14日の未明と14日の夕方から一晩が見ごろとなりました。条件の良さそうな14日未明に山中湖で撮影を試みました。ハイライトを2カットだけ。


    オリオン座とふたご座流星群


    冬の大三角形とふたご座流星群

 3時間に及ぶ撮影でしたが、大き目の流星は2カットしか写らず肉眼的にもこの日はあまり流れませんでした。しかし、画像を念入りにチェックしてみると小さなものも含めると15個くらい写っていました。それでも、今年は少なかったように思います。詳細は後日。
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