山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

レンリソウ (マメ科 )  Lathyrus quinquenervius (Miq.) Litv.

2023年06月11日 | マメ科
堤防などのやや湿った草地にはえる多年草である。茎は 3 稜形で、幅 1 ~ 2㎜の 2 枚の翼がある。葉は互生し、1~3対の小葉が付く羽状複葉である。葉軸の先端は枝分かれせず、巻きひげとなって草にからみ付く。葉の脇から長さ1~1.5㎝の総状花序を出し紫色の蝶形花を4~8個開く。花期は5~7月。山梨県の生育地は極限られており、個体数もあまり多くは無い。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし

    レンリソウ 令和5年5月 撮影

    レンリソウの花

    草むらの中に点々と花を咲かせる。

    葉は互生し、カラスノエンドウの葉よりもひとまわり大きい。

    茎は3稜あり、2枚の翼がある。



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タヌキマメ (マメ科)

2021年10月16日 | マメ科
日当たりのよい草地や道ばたに生育1 年草。高さ20 ~ 50㎝で全体に褐色の長毛がある。葉は線形~狭長卵形で互生し、ほとんど柄がない。花は青紫色。萼は褐色の毛が密生する。和名の由来は、毛の多い萼を「狸」に見立てたもので、この植物の様子を良く現している。花期は 7 ~ 9 月。山梨県では生育地が限局しており、群生している場所もある。しかし、草刈りや宅地開発の影響でいつ消滅してもおかしくない環境にある。

  2018年山梨県カテゴリー絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2017:環境省カテゴリー:なし

    タヌキマメ 令和3年9月 北杜市で撮影

    この場所では群生が見られたが、後に草刈りが行われ全て刈られてしまった。

    タヌキマメの花。日当たりの良い午後に花が開く。

    側面から見る花と実。狸豆とは良い名前を付けたものである。

    白花のタヌキマメ

    あまり見かけることは無い。



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ムラサキモメンヅル(マメ科)

2021年01月26日 | マメ科
山地から高山帯の砂礫地に生育する多年草である。花期は7~8月。茎は倒伏して地面を這い、長さ10~40㎝、葉は互生して有茎、小葉は17~21枚の奇数羽状複葉である。長い花柄の上部に赤紫色の花を総状に密に付ける。北海道南西部、本州東北地方や中部に隔離分布し、山梨県では富士山に生育している。個体数はあまり多く無い。

    ムラサキモメンヅルの葉。令和1年9月 富士山で撮影。

    残念ながら花はもう終わっていた。翌年見に行くつもりだったがコロナの影響で富士山は入山規制があり見に行けなかった。

 まだ確認したのは葉のみである。コロナの危機が去って入山出来るようになったら花を見に行きたいと思っている。



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シロウマオウギ(マメ科)

2021年01月26日 | マメ科
高山帯の草原に生育する多年草である。花期は7~8月。花はわずかにクリーム色を帯びた白色で、茎や総花柄、萼に黒い伏毛がある。葉は奇数羽状複葉で5~8対、小葉は長楕円形である。山梨県では南アルプスで生育が確認されている。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-

    シロウマオウギ 令和1年8月 北岳で撮影したスマホ画像

    トリーミング画像。花が白く萼と花茎が黒っぽい。

    平成29年7月 北岳で撮影。

    同上。花が白く萼が黒っぽいことからシロウマオウギと思われるが違うかも知れない。

 北岳にはシロウマオウギの他にリシリオウギ、イワオウギ、タイツリオウギが生育している。いずれも似ており、正確に判別するのは難しい。萼の様子や葉の対の数、茎の毛の状態などもう少し詳細に観察して来る必要があり、今後は注意して見てきたいと思う。



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山梨県の絶滅危惧のマメ科植物一覧

2021年01月26日 | マメ科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている山梨県の絶滅危惧のマメ科植物は以下の通りである。

絶滅危惧ⅠA類(CR)

 タヌキマメ(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

絶滅危惧ⅠB類(EN)

 ムラサキモメンヅル(2005山梨県EN 2017環境省-)

 シロウマオウギ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    
 レンリソウ(2005山梨県DD 2017環境省-)
    

絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 イヌハギ(2005山梨県NT 2017環境省VU)
    




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