沼や池などの水湿地に生育する大型の多年草である。茎の高さは40~100cmになる。葉は硬く、幅4~8㎜。小穂は4~7個付き、一番上の1本だけが雄花で、残りの太い穂は雌花。雄小穂は茶褐色で、長さ4~7㎝の線形で、痛んでちぎれやすい。雌性の側小穂は長さ3~10㎝、幅約5㎜の円柱形。鱗片が赤褐色を帯びるのが特徴。果胞は熟しても膨らまない。果実は結実しないことが多い。柱頭は3岐。和名のカサスゲ(笠菅)の由来は、丈夫な長い葉を笠や蓑に利用したことから来る。
2018年山梨県絶滅危惧Ⅱ類 2017年環境省-
カサスゲ。先端の茶色い部分が雄小穂、下が雌小穂。令和3年4月 韮崎市の高層池で撮影。
同上。雄小穂は痛んで千切れやすい。
たくさん生育しているが穂を出しているものは少なかった。
雌しべを出している雌小穂。
雌しべが落下した雌小穂。鱗片は先端が尖り、辺縁が赤褐色を帯びる。
⇒山梨県の絶滅危惧のカヤツリグサ科植物一覧
⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~
2018年山梨県絶滅危惧Ⅱ類 2017年環境省-
カサスゲ。先端の茶色い部分が雄小穂、下が雌小穂。令和3年4月 韮崎市の高層池で撮影。
同上。雄小穂は痛んで千切れやすい。
たくさん生育しているが穂を出しているものは少なかった。
雌しべを出している雌小穂。
雌しべが落下した雌小穂。鱗片は先端が尖り、辺縁が赤褐色を帯びる。
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