山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

剣ヶ峰多光芒ダイヤモンド富士『ティアラ』撮影に行く 朝霧高原  令和4年2月26日

2022年02月28日 | ダイヤモンド富士
 今年になって初めてのティアラ撮影である。久しぶりの撮影は大抵失敗するので、少し距離を離して2つ割れのダイヤを狙おうと思ったのだが、GPSに登録した座標点は前方に木があって富士山が見えず、良いポジションが確保できない。もう1ヶ所登録しておいたもっと近いポジションに移動するが、予想していた通りに既に6人くらいカメラマンが集まっていた。顔振りを見ると、何度もお会いしている方たちばかりで、私の顔も覚えていただいたのか、コーヒーをご馳走になってしまった。先輩方の中に入れていただいて2台のカメラをセットし、撮影に挑む。


    風が無く雪煙が少ない。空気も澄んで絶好のティアラ撮影日和である。


    剣ヶ峰左に光が現れた。ポジションは良さそうである。








 もう1台のカメラは若干ピントが甘かった。








 久しぶりのテャイアラ撮影にしては上出来である。ただ、真ん中の部分の光芒があまり出ておらず、もう少し遅い時期で撮影場所が南のポジションに移動して富士山剣ヶ峰の幅が広く見える頃でないともっと多光芒のティアラ撮影は難しいのではないかと思う。ただ、3月以降になると霞が増えてなかなか良い条件で撮れないのが難しいところである。しかし、今年最初のティアラ撮影にしては上出来である。

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月と金星が輝く富士山 精進湖  令和4年2月26日

2022年02月27日 | 星空
 できれば精進湖パノラマ台あたりまで登って写真を撮りたかったが・・・週末は仕事が入っていることが多く、この日も午後から出勤しなければならず、あまり寝不足も出来ない。精進湖湖畔に4時半ごろに到着出来るように、3時半に甲府の家を出る。



    2台のカメラを精進湖湖畔でセットする。既に10数台の車がこの景色を撮るために湖畔に集まっていた。



    月明かりに負けてしまうのではないかと思ったが、天の川も写ってくれた。


    月と金星と天の川。金星の下には火星が居るのだがあまり明るく無い。



    薄明の月と金星。天の川の輝きは消えてしまう。



    空が赤く染まり出した。日の出を待たずして撤退する。

 明日のほうが月の位置が良いのだが、日曜日なのに午前中から仕事が入っており明朝も未明から撮影に行くのは体力的に難しそうである。天候も微妙なため、本日撮影にやって来た。空気が澄んでまずまずの良い景色が見られたと思う。

 コンビニに立ち寄って朝食を摂り、次はダイヤモンド富士の撮影に行ってみる。

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ミスミソウは咲いたが・・・ 市川三郷町  令和4年2月24日

2022年02月26日 | 山に咲く花
 昨年の今ごろは早川町のフクジュソウが見ごろを迎えていた頃だったが、おそらく雪の影響で遅れているだろう。ミスミソウならばもう咲いているはずである。いつもとは違う道を通って尾根道に行こうと思ったのだが、途中で道は消失し、またまた道無き斜面を登ることになってしまう。


    いつもと違う道を歩いて登るはずだったが途中で道が消失。目的地があるのは向こうに見える尾根。


    道無き斜面を直登して尾根に出る。


    ミスミソウがちらほらとあったが、葉のみで花は見つからず。


    山頂付近の広いところに抜け出た。樹木越しにちらりと富士山が見える。


    三角点。ここに来るのは久しぶりである。


    展望地。ここからは頭の上のほうだけ富士山が見える。


    ミスミソウが咲く場所に行ってみるが、登山道脇の斜面の崩落が酷く、なかなか花が見つからない。


    この斜面にもあったはずだが・・・


    崩落した斜面に辛うじて咲いてくれたミスミソウ


    危ない状況に陥ってしまっている場所が何ヶ所かあった。


    まだ咲き始めたばかりで蕾が多いが、個体数がかなり減少しているように見受けられる。


    頑張れ、ミスミソウ。

 冬期の雨が少なかったことは春に咲く植物にとってはかなりの打撃だったようである。山の斜面が乾燥して崩れてしまった場所が多数あり、水不足のために個体数も減っているようである。昨年の冬も雨が少なく、スミレやランの仲間は個体数がかなり少なかった。今年も同じような現象が起きてしまうのかも知れない。植物にとっては2年続けて大変な年になりそうである。

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竹林を探索するが探し物は見つからず  令和4年2月22日

2022年02月24日 | シダの仲間
 昨年の今ごろは渓谷に咲くセツブンソウが満開になっていた頃である。フクジュソウも咲いていたはずだが、先日の雪の影響で今年はどうなっているだろうか?見に行ってみる。


    林道にはまだ雪が残っている。


    渓谷にもまだ雪があって寒々しい。


    ツララも解けていない。


    セツブンソウの咲く場所だが・・・まだ何も出ていない。

 セツブンソウは雪の影響で今年はまだ葉も出ていなかった。2週間くらい先になりそうである。おそらくフクジュソウもまだ早いであろうから、ここで撤退する。

 行き先変更し、以前から探索したいと思っていた竹林の中を歩いてみることにする。詳細な場所は不明なのだが、マツバランが生育していたという未確認情報を耳にしたことがある。


    竹林の中を探索してみる。


    中は倒れた竹だらけ。進むのに一苦労である。


    荒れ放題の竹林。


    竹が疎になって日が当たる場所にはハナワラビの仲間が生えていた。


    葉の辺縁は鋸歯状、葉質は柔らかい。アカハナワラビのようだが・・・?


    近くに紅葉している葉があった。全体が紅葉しておりこれはアカハナワラビで間違い無さそうだ。


    数は結構あった。

 1時間ほど竹藪を漕いだが探し物のマツバランは見つからない。橋を渡って対岸の竹林に入ってみる。


    別の竹林に入ってみる。


    これはアカハナワラビのようだ。


    紅葉しているのはアカハナワラビだが、違うのも生えている。


    先ほどのアカハナワラビに比べて辺縁の鋸歯が鋭い。小羽片の切れ込みが少なく、辺縁がうっすらと紅葉している。


    これはオオハナワラビであろう。中間型のような紛らわしい個体もあった。


    群生していたオオハナワラビ


    粗な竹林に出た。このような少し日が当たる場所にマツバランは生育していると思うのだが見つからず。


    またしても大藪に突入。ここを強引に突っ切って上にある林道に抜け出る。


    抜け出た林道。


    探索してきた竹林を見下ろす。

 見つかったのはアカハナワラビとオオハナワラビくらいで探していたマツバランは全くその気配が無かった。この周辺にはまだたくさん竹林があり、宅地造成のために犠牲になってしまったマツバランもあると聞いている。きっとどこかに生育していると思うのだが、最初の一株を探し出すのが大変である。暖かくなると藪蚊が発生して探索は難しくなってしまうため、次の冬のシーズンに持ち越しとなってしまうであろう。

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冬の月昇る富士山 南部町佐野峠  令和4年2月16日

2022年02月21日 | 月富士
 南部町までやって来たのはシダを観察する目的もあったのだが、一番の目的は佐野峠付近で見られるパール富士である。明日が2月の満月で「スノームーン」という名が付いているが、本日は1日早いので「冬の月」と呼ぶことにした。佐野峠まで至る林道は細くて悪路なため、雪で車が入れないのではないかと心配していたのだが、除雪作業が行われた後ですんなりと峠まで行くことが出来た。到着した頃の富士山は大きな雲が巻き付いており、下半分しか見えていなかった。さて、どうなるものか?しばらく様子を見ていると雲が小さくなってきたので、林道をさらに先に入ったところの展望地まで三脚とカメラを担いで行ってみる。


    佐野峠から見る富士山。到着した頃はこの3倍くらい大きな雲が巻き付いていたがだいぶ小さくなってきた。


    ゲートを越えてその先の展望地まで行く。


    平日ということもあり、カメラマンは佐野峠駐車場に1人居たのみ。こちらに行くのは私だけだった。


    展望地に到着。ここはネットが邪魔になるのが分かっていた。


    そこで法面の上に乗って撮影することにする。


    法面の上からの富士山の眺望。山の影が迫る。


    日没迫る富士山


    赤く染まる富士山


    雲はほとんど消えた。


    残照の富士山

 カシミール3Dの計算では日没後4分後くらいに月が昇って来ると予想していたのだがなかなか現れて来ない。富士山の残照が消えて10分後くらいにようやく月が昇り始めた。


    アースシャドウの富士山


    月が昇り始めた。


















 予定では月面の模様が見える金色の冬の月が昇って来るはずだったのだが、少し月の現れる時間が遅く、月面の模様は消えてしまった。しかし、雲が晴れてくれて素晴らしいパール富士を堪能することが出来た。これだけ見られれば上出来である。


    佐野峠の月

 帰りは内船駅に下りる細い道はスリップの危険があり、井出駅側に下りる太いほうの道を使って戻った。こちらの道は途中に少し雪が残っていて凍っていた。

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南部町内船寺界隈のシダ観察  令和4年2月16日

2022年02月20日 | シダの仲間
 植物は何度も観察し直して頭の中をアップデートしておかないと、すぐに忘れてしまう。60歳を過ぎた私の頭は劣化が著しく、常に忘却との戦いであるが、それでも良いと思っている。今回訪問する内船寺周辺はもう何度も訪問している場所であるが、未だに分からないシダがいくつもある。季節が変わると、たぶん様子も変わっているのではないだろうか。


    内船寺山門。この界隈を散策する。


    たぶんこれはベニシダ。


    最下羽片の第一小羽片に柄が無く、羽片の軸にくっついている。


    鱗片はこげ茶色で細めである。先日大笠山で見たベニシダの仲間(たぶんサイゴクベニシダ)とは全く違う。


    アマクサシダ。あまり数は多く無いが、ちらほらと見かける。


    これはコハシゴシダだと思う。


    最下羽片の第一上向き小羽片に短い柄があり、羽片の軸から離れている。


    ソーラスは裂片のやや辺縁寄りの付着している。コハシゴシダで間違いないと思うのだが・・・?


    近くに羽片の形が良く似たシダが生えていた。頂羽片が長く伸びていてこれはホシダだ。触ってみるとこちらはやや硬く、先ほどのシダとは別物だ。


    ハカタシダ、だと思ったのだが・・・?


    すぐ近くに生えていた大きくなったシダはちょっと様子が違う。


    第一羽片だけでなく第2羽片の最下小羽片も大きい。これはオオカナワラビであろう。


    ソーラスを見ると裂片の中軸と辺縁の中間に付着している。これを見るとハカタシダに近いように見える。


    鱗片は茶褐色で細長く、オオカナワラビのように見える。ハカタシダは細くて根元部分が広いと図鑑には書かれている。オオカナワラビとしておこう。


    別の場所に生えていたこれはハカタシダで良いと思う。


    いちばん確認しておきたかったのがこのシダ。光沢が少なく、ナガバノイタチシダやミヤマイタチシダに似ている。


    最下羽片の下向き第一小羽片が大きいが、目立って大きいというわけではない。


    ソーラスは小羽片のやや辺縁寄りに付く。


    特徴的なのはこの真っ黒な鱗片で、たぶんヒメイタチシダと思うのだが、葉軸の鱗片が袋状でリョウトウイタチシダなのかも知れない。


    こちらが離れた場所にあったナガバノイタチシダ。形は良く似ている。


    鱗片を見ると全く別物。薄茶色の幅広い鱗片が付着している。


    イヌカタヒバ。土手に群生していた。


    こちらはコンテリクラマゴケ。


    やや青みがかった緑色をしている。イヌカタヒバもコンテリクラマゴケも園芸種が増殖したものと言われている。


    石垣にツル性の植物が茎を伸ばしていた。


    葉が対生している。これはイタビカズラであろう。何ヶ所かで発見しているが、この場所がいちばん簡単に観察できそうである。


    公園に立ち寄ってみる。


    桜がほころび始めていた。これは河津桜か?なんとなく春めいてきた気がする。

 シダはまだまだ勉強不足で確定できないものが多々ある。しかし、安易に答えを出さずに観察して行くことも必要であろうと思う。また繰り返して見に来ることになるであろう。

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甲府市の愛宕山界隈を散策 夢見山と大笠山  令和4年2月14日

2022年02月19日 | 山梨無名山
 昨年の冬にも愛宕山界隈を散策しているが、その時に見たトキワトラノオと思わしきシダがずっと気になっていた。あれは本当にトキワトラノオなのか、それとも少し変わり者のコバノヒノキシダなのか?確認のために散策に出かけてみる。ところが、現地に行ってみると遊具が設置してある愛宕山の子どもの国は改修工事中のため立ち入り禁止になっていた。トキワトラノオらしきシダがあるのはその中である。入れないので行き先変更し、愛宕山の裏側にある大笠山に登ってみることにする。


    愛宕山子どもの国はリニューアル工事中のため閉鎖中だった。


    トキワトラノオらしきシダはこの先にあるのだが、残念。行き先を変える。


    反対側にある夢見山。山というほどのものでは無い。


    夢見山山頂。これは甲府名山に指定されている。後ろに見えるのがこれから行く大笠山。


    たぶんシュンランだが、花芽は確認出来なかった。


    オオハナワラビ


    夢見山の近傍に群生していた。


    たぶんオオベニシダ。


    オオベニシダのようだが、ちょっと感じが違う。全体に大き目で葉の光沢が強い。


    裂片の形もベニシダやオオベニシダよりも切れ込みが深い感じがする。


    ソーラスはほぼベニシダと同じ。


    鱗片は赤茶色で、これは明らかにベニシダやオオベニシダとは違うようである。


    おそらくこれはサイゴクベニシダという山梨県ではあまり見ないシダではないかと思う。


    遊歩道を登る。


    山頂までもう少し。


    振り返って見る甲府盆地と富士山。電線がちょっと邪魔である。


    大笠山に到着。この山も甲府名山だったとは知らなかった。


    山頂にある水路?あるいは花壇か?


    下りはルートを変えて芝生広場のほうに下りてみる。


    気の早いタンポポがひとつだけ咲いていた。総苞片が開いておらず、おそらくはシナノタンポポと思われる。


    劇場広場に立ち寄る。


    劇場広場から見る富士山。市街地の雪はもうすっかり解けて消えている。

 自宅から近場なのであまり目にかけていない山域であったが、歩いてみるとサイゴクベニシダ(たぶん)のような新たな発見があるものである。これからも気をつけて歩いてみたいと思う。

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雪の渓谷の植物探索  令和4年2月13日

2022年02月18日 | 渓谷
 先日イワツクバネウツギと思わしき低木が渓谷沿いの岩壁に生育しているのを観察してきたが、今回訪れる渓谷沿いにも生育しているらしい。もっと上流部での目撃情報があり、昨年探索したものの発見できておらず、今回は下流部を探索してみる。甲府の市街地ではもう雪は解けて無くなっているが、やや標高の高い渓谷沿いはまだくるぶしの上あたりまで雪が残っている。果たして発見できるのかどうか?


    雪がまだしっかりと残っている渓谷沿いの道。足跡が付いているがこんな雪の中を歩く物好きが私の他にも居るようだ。


    足跡をたどってみると、渓谷支脈から道の無い尾根に向かって付いていた。どうやら尾根筋からこの渓谷に下りてきた人が居るらしい。


    本流に戻って下流に向かって歩く。落石に注意しながら散策する。


    岩壁にビッシリとシダが付いている。


    冬期で葉を丸めているイワヒバのようだ。


    この木は渓谷沿いでたくさん見かける。


    枝に筋が入ったこの木は探しているイワツクバネウツギに少し似ている。


    しかし幹を見てみると別物だ。


    たぶんこの木はウツギではないかと思う。


    コクサギは葉が出ると独特な付き方をするので見分けるのは簡単だが、冬期は残っている種の殻で判別出来る。


    種を飛ばした後のコクサギの殻


    棘の生えたこの木は何だろうか?


    これはハリエンジュか?樹木はほとんどド素人の私には分からない。花の咲く頃に見てみないと分からなそうだ。


    雪が積もるこの谷も、葉が茂り花が咲く季節になると、全く違う姿を見せてくれることだろう。


    もう少し下流にに行くと集落に出るが、ここまでで引き返す。

 探し物のイワツクバネウツギは見つからなかった。あるいは見落としているかも知れない。幹や太い枝に特徴のある窪みがあるので、花が咲かなくても区別できるだろうと思ったのだが、個体数が少ないのでそう簡単には姿を見せてくれなそうだ。花が咲く頃に再訪してみたいと思う。

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白い甲府盆地 武田健康の杜から千代田湖周回  令和4年2月11日

2022年02月17日 | 番外編
 千代田湖のほとりから白山、八王子山、展望台を歩いて帰るつもりだったが、富士山が良く見えていてその先にある武田の杜健康の森にある展望台からの甲府盆地越しの富士山も見たくなった。問題なのは食料も水もほとんど持って来ていないことだ。それと前日夕方の雪かきで腰が痛い。しかしまだ時刻は11時で帰るには早い時間である。健康の森の管理事務所前に確か飲み物の自動販売機があったはずだ。そこで水分補給すればなんとかなるだろう。


    こっちの展望台まで行ってみよう。


    管理事務所前の展望台。ここでドリンクを飲んで水分と糖分を補給する。


    展望台から見る白い甲府盆地と富士山


    南アルプスの眺望


    雪の積もった広場


    さらにその先の西ノ平展望台まで行く。足跡があるが、出会ったのはほとんどがバードウォッチングの人たちだった。


    西ノ平展望台


    ここからの眺望は抜群である。


    白い甲府盆地越しの富士山


    道を戻って、この界隈の最高点、片山に登ってみる。後ろに見えるのは帯那山。


    片山から見る富士山

 片山から広い道に下りて千代田湖の車を止めた場所に戻るはずだったが、地図を見ると山百合の道を下りると千代田湖のちょうど車を止めた反対側に下りられるようである。雪が積もっていてトレースは無いが、新雪歩きが楽しめそうである。少し腹が減ってきたがお菓子を少し持って来たのでなんとかなるだろう。行ってみることにする。


    山百合の道を歩いてみる。


    ここで広い道を曲がって山道になる。


    夏道はしっかりしているのだろうが、雪が積もるとちょっと心細い。


    プチ雪中行軍トレーニング


    だいぶ下って帯那川の源流に出た。


    あれが千代田湖の水の排水口だろう。


    あの上が千代田湖。


    千代田湖のほとりに抜け出た。


    下が歩いてきた帯那川源流部。向こうには茅ヶ岳が見える。

 車道を歩いて反対側に止めた車のところに戻る。これで千代田湖外輪を周回したことになるのだろう。雪が積もっていてあまり目ぼしい植物には出会えなかったが、ヒカゲツツジと思わしき低木が岩に茂っている場所があったり、帯那川源流は何か面白いシダや植物が生育していそうな感じがするところだった。季節を変えてまた歩いてみたいと思った。車に戻ったのが午後2時を過ぎた頃だった。ちょっと景色を見に行くつもりが5時間もブラブラと歩くことになってしまったが、なかなか良い景色を楽しむことが出来た。

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白い甲府盆地 甲府市白山界隈を散策  令和4年2月11日

2022年02月12日 | 番外編
 前日は雪が降り続き、甲府盆地は雪景色となった。とはいっても市街地の積雪は10㎝ほどで、郊外の山裾にある我が家でも15~20㎝ほどの積雪で、心配していたほどの大雪とはならなかった。前日の夕方には小降りとなってきたので、さっそく雪かきをして翌日に備える。
 朝6時に目を覚まして外を見ると雪は止んでおり、空には薄雲が出ている。富士山ライブカメラを見てみると富士山は綺麗に姿を現していた。これならば雪で白い甲府盆地越しの富士山が見られるはずだ。湯村山の尾根に陽が射し出す時間を考えて自宅を8時に出発し、千代田湖の上にある白山・八王子山界隈を散策してみる。


    まず立ち寄ったのは和田峠の展望台。日が当たり出した斜面は樹氷の雪があっという間に落ち始めていた。


    樹氷と白い甲府盆地と富士山。まずまずの景色である。


    千代田湖湖畔に車を止める。積雪は20㎝ほどである。


    朝の千代田湖。半分凍っている。


    湖面に映る南アルプス。綺麗な景色だった。


    まだ誰も歩いていない道を登る。


    樹氷の道


    雪が落ちてくる


    新雪の遊歩道。ギュッと鳴る雪の音を楽しみながら歩く。


    白山展望台の東屋


    雪化粧の千代田湖と南アルプス


    茅ヶ岳と八ケ岳


    日の当たる場所の樹氷はもうだいぶ落ちてしまっている。


    八王子山から見る雪化粧の甲府盆地。緑ヶ丘運動公園から登って来た登山者と何人も出会った。


    あまり見ることが無い雪景色の甲府盆地。良い景色である。


    白山富士山展望台に移動する。


    白い湯村山の尾根を期待していたのだが、樹氷の雪はもうほとんど落ちてしまっていた。


    南アルプス


    これだけの雪景色が見られれば満足である。

 気温が上がって樹氷の雪はあっという間に落ちてしまったが、あまり見ることが無い雪化粧の甲府盆地を存分に楽しむことが出来た。ここまでで撤退するつもりだったが、その向こうにある武田の杜健康の森や片山からの景色も見たくなった。もっと向こうまで行ってみよう。(続く)

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ミスミソウとセツブンソウ、他  令和4年2月9日

2022年02月12日 | 山に咲く花
 2月に入って数日間暖かい日が続き、スギ花粉が飛び始めたようである。そろそろ三珠のセツブンソウが咲き始めた頃であろう。ミスミソウはまだ早いであろうが、立ち寄ってみることにする。


    凍り付く千波の滝


    ミスミソウを見に行ってみるが・・・


    まだ小さな葉のみ


    花も蕾も見つからなかった。


    斜面がだいぶ崩れている。流れてしまったミスミソウもあるだろう。


    セツブンソウを見に行ってみる。


    まだ咲き始めたばかりである。


    蕾がたくさんある。日当たりが良ければ明日にも咲きそうだが、明日は雪の予報である。

 さて、探していた花の情報を花仲間から教えていただいた。咲くのは5月ごろであろうが、一足先に様子を見に行ってみる。木の幹に特徴がある木なので見分けられるとは思うのだが、全体の大きさが分からず、一抹の不安もある。


    探し物の木はこれか?


    木の幹に窪みがある。


    枝の太いところも窪みがある。


    花が散った後の萼が残っていた。4弁で2つが対になって付いている。たぶんこれが探し物のイワツクバネウツギであろう。


    これもそうではないかと思う。


    先ほどのものほど窪んではいないが、幹に筋が入っている。


    これはたぶん探していた別の木。


    幹に痛々しい棘が生えている。


    大部分の葉が落ちてしまっているが少し残っている葉にはヒレが付いている。これはフユザンショウであろう。


    逆光でいまいちだが、サンショウらしき実が付いている。

 イワツクバネウツギは昨年生育場所の情報をいただき、探しに行ったが発見出来なかった。今年はさらに2ヶ所の情報をいただき、この場所がその1ヶ所である。花が咲かないと確定は出来ないが、残っていた萼片の形から見てたぶん間違い無いであろう。花が咲くのが楽しみである。

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竹林に生育するマツバラン  令和4年2月9日

2022年02月11日 | シダの仲間
 雨の少ない今年の冬は湿気を必要とするシダ類にとっては厳しい冬である。おそらくこの稀少なシダも元気が無いのではないかと思う。昨年甲府市近傍の竹林の中で見つかったマツバランを久しぶりに見に行ってみる。


    石桶の中に生えたマツバラン。思っていた以上に水不足で元気が無い。


    少し枯れかかっており、大きさも以前より小さくなっているように見える。


    竹林の中に入ってみる。


    元気とは言えないが、こちらのマツバランはまだ少しは良さそうである。


    小さくて幼弱な株が多く、胞子嚢を付けている株は見当たらない。


    少し大きめの株だが、胞子嚢無し。


    倒れかかっている個体。


    水が足りず枯れてしまっている個体もあった。


    倒れているものも多数あるが、比較的元気である。


    個体数もそれなりに確認出来た。

 原始的なシダであるマツバランは、一時山梨県では絶滅したかと思われていたが、桜の大木に着生しているのが2ヶ所で確認され、さらにこの場所の竹林内で生育しているのが発見された。この場所は小さな個体ばかりであるが、現在確認されている中では個体数が最も多い。明日は雪の予報で、水を吸収して少しは元気を取り戻してくれることを期待したい。

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甲府盆地の上を飛ぶISS  令和4年2月5日

2022年02月10日 | 星空
 2月の週末は仕事が多く入っていて、休みになるのは水曜日くらいである。この日の夕方は西の空から南南東の空にかけて国際宇宙ステーションISSが飛んで来る日で、山中湖まで行けば富士山の上を飛ぶ姿が捉えられたのであろうが時間的に困難だった。ならば自宅からその姿を捉えてやろうと、夕方6時過ぎに2階のベランダにカメラをセットする。セットが終わって数分後にISSの光が現れた。この日のISSはかなり明るく、肉眼でもその姿ははっきりと捉えることが出来た。


    もう少し広角で撮りたかったが、現在使っているレンズではこれが限界。


    山の中腹あたりからISSが現れた。


    月の上を飛ぶISS


    オリオン座の脇を飛ぶISS


    比較明合成。この日のISSは明るかった。


    もう1台のカメラ。月と一緒にこの画角に入ってくるだろうと思ったのだが、入らなかった。


    月齢4の地球照の月

 甲府盆地の町灯りの上で弧を描いて飛ぶ姿を捉えたかったのだが、レンズの画角が足りなかった。もう少し広角のレンズもあるのだが、あまり変わらないかも知れない。もう少し低い位置を飛ぶ日を狙ってみようかと思う。

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富士山頂に沈む細月 山中湖平野  令和4年2月3日

2022年02月06日 | 月富士
 山中湖長池でダイヤモンド富士を楽しんだ後は平野にあるきらら駐車場に移動する。本日の日没後に遊歩道のさらに先あたりで月齢2の細月が富士山頂に沈んで行く。近くには木星も輝いているはずである。ところが、日没を過ぎた頃から次第に空には雲が広がり始め、富士山の上にも黒い雲がかかり出した。これはかなり望み薄になってきた。


    平野の遊歩道周辺は湖面が凍結している。寒々しい夕富士が立っている。


    本日の撮影地はこのあたり。既に先客が2人三脚を構えていた。その周辺にも数人カメラマンが月を待っていた。


    月が輝き始めた。木星は雲の中に隠れているようだ。


    夕焼けの雲を透かして月と木星が輝く。この後は雲がさらに広がって月が見えたり隠れたりだった。


















 地球照の月になるはずだったのだが、雲に阻まれて残念ながらシルエットの細月しか見えなかった。角度が良ければ、超望遠レンズで山頂の鳥居にかかる月を狙おうかと思っていたが、双眼鏡で鳥居を見ると一部が脇にある岩と重なってしまい鳥居の格好が見えにくくなってしまっていた。鳥居と月を撮るならば長池あたりからでないと角度が悪そうである。またの機会にチャレンジしてみよう。

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山中湖長池から見るダイヤモンド富士  令和4年2月3日

2022年02月06日 | ダイヤモンド富士
 いよいよ山中湖ダイヤモンド富士のシーズンになってきた。朝は雲が多かった空だが、午後になると次第に雲が晴れて富士山もスッキリと姿を見せるようになってきた。本日の山中湖ダイヤモンド富士は長池の駐車場の近傍からである。おそらく駐車場が混雑するであろうから、ダイヤの2時間くらい前に駐車場に到着して準備する。


    ほぼ真ん中あたりに沈む場所を確保する。まだダイヤまで1時間以上時間があり、余裕で場所が確保出来た。


    時間があったので湖畔を散策してみると、枯れてしまっているがこんな植物が群生していた。


    オナモミ。それなりに数があり、今年の秋には青々と茂っているところを見に来てみたい。


    撮影場所に戻る。それなりに人が増えてきたが、ギューギューというほどでは無かった。


    富士山頂に太陽が迫る。














 ポジションは良かったが若干霞が出ていたために上方向への光芒がいまいちだった。湖面が風て揺れてしまったのは止む無しといったところだろう。まずまずのダイヤモンド富士が見られたと思う。

 夕方6時過ぎに今度は月齢2の細月が富士山頂に沈む。撤収して山中湖きららに移動する。
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