山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

過去に見たハンカイシオガマ

2023年09月23日 | ハマウツボ科
 三ツ峠では何度かハンカイシオガマの葉と花茎を確認しているが咲いている花を見たのは静岡県側の毛無山で一度見ているのみである。山梨県ではまだハンカイシオガマの花は確認していない。

    平成26年7月 三ツ峠の大幡山付近で見たハンカイシオガマ

    花茎を伸ばしていておそらく8月下旬か9月ごろに花を咲かせたであろう。

    ハンカイシオガマの葉。羽状深裂し、裂片はさらに切れ込む。茎には白い毛が密生する。

    平成29年(2017年)8月 三ツ峠御坂側登山道沿いで見たハンカイシオガマ。数株見かけている。

    おそらくこの年は花を咲かせたであろう。

    平成26年(2014年)9月 毛無山の静岡県側で見たハンカイシオガマ

    ハンカイシオガマの花。花茎が長い花で風で揺れてブレているのが残念。

 9月に三ツ峠に行けば、簡単に見られるであろうと思っていたハンカイシオガマであるが令和5年秋に探しに行った時には残念ながら大幡山側も御坂側も発見出来なかった。どこかに残っていることを期待したい。


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ハマウツボ (オカウツボ)(ハマウツボ科)Orobanche coerulescens Stephan ex Willd

2023年08月17日 | ハマウツボ科
    河原の砂地に生育し、ヨモギ、オトコヨモギ、カワラヨモギの根に寄生する1 年生の寄生植物。花茎は高さ10 〜 25㎝、黄褐色でまばらに軟毛が生える。茎の上部に淡紫色の花を密つける。花冠は約 2㎝、白色の軟毛が密生する。花期は 5 ~ 7 月。また、丘陵地の草地に生え、全体に毛が少なく、オトコヨモギに寄生するオカウツボは同一のものとみなされる。 

  2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠA 類(CR) .  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    オカウツボ 2023年7月 東部富士五湖地方で撮影


    左側に生えているのがオトコヨモギ。丘陵地帯でオトコヨモギに寄生しており、オカウツボになるが、近年ハマウツボと同一種の扱いとなった。


    オカウツボの花。茎と花には軟毛が生える。やや訪問時期が遅かった。


    花には白色の軟毛が密生する。





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ヒキヨモギ(ハマウツボ科)

2021年02月05日 | ハマウツボ科
山地や丘陵の日当たりの良い草地や林縁を好んで生育する1年草である。花期は8~9月。茎は直立し、上部が分岐して背丈30~70㎝になる。全体に曲がった短毛が密に生える。葉は3片ほどの広線形の裂片に分かれ、下方の裂片はさらに少数の裂片に分かれる。花は枝先の葉腋に1個ずつ付き、鮮黄色で長さ3㎝ほど、上唇には長い毛が生え、先端が細くなり2裂する。山梨県では富士山麓およびその周辺に生育しており、個体数はそこそこにある。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN) 2017年環境省-

    ヒキヨモギ 平成27年8月 東部富士五湖地方で撮影

    同上

    同上 鮮やかな黄色の花で、上唇には毛が生えている。

    令和1年8月 富士山麓で撮影

    なかなか良い状態の花に出会えない。



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エゾシオガマ(ハマウツボ科)

2021年01月08日 | ハマウツボ科
亜高山帯~高山帯の草地に生育する多年草である。花期は7~8月。高さ20~40㎝で、葉は三角状披針形、縁に重鋸歯がある。花は黄白色で下唇は浅く3裂する。山梨県では北岳周辺と八ケ岳に生育しており、群落は作らず点々と生育している。

    エゾシオガマ 令和1年8月 北岳で撮影

    同じ個体。

 他にも見ているはずだが画像がこれしか無い。次に見つけた際にはしっかりと撮影してきたいと思う。



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タカネママコナ(ハマウツボ科)

2021年01月08日 | ハマウツボ科
山地帯~亜高山帯の林縁や岩の上に生育する半寄生の1年草である。花期は8~9月。葉は通常緑色であるが日当たりの良いところでは紅色を帯びる。苞に鋸歯は無い。淡黄色の花を咲かせ、下唇の内側に黄色い斑紋が2個付く。山梨県では奥秩父山地、甲斐駒ケ岳に生育しており、個体数はそこそこにある。

    タカネママコナ 平成28年8月 茅ヶ岳で撮影

    同上 日当たりの悪いこの場所では葉は緑色。

    花の下唇には黄色い斑紋が2個入る。

    平成29年8月 甲斐駒ケ岳黒戸尾根で撮影

    同上 日当たりの良いこの場所では葉は暗紫色を帯びている。

    令和1年9月 黒富士山塊で撮影



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キヨスミウツボ(ハマウツボ科)

2021年01月07日 | ハマウツボ科
山地の樹林下に生育する1年生の寄生植物である。ヤマアジサイやツルアジサイ等の根に寄生する。花期は6~7月。全体的に肉質で白色だが、後に黄色味を帯びる。茎は群がって生え、先端に5∼10個の花が固まって咲く。山梨県では富士山麓およびその周辺に生育しており、個体数は少ない。

 (2018年山梨県RDB:EN 2017年環境省RDB:-)

    キヨスミウツボ 平成27年7月 富士山麓で撮影

    同上

    イノシシに根を掘り起こされたと思われる個体。翌年からこの場所では姿を見かけなくなってしまった。



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ヤマウツボ(ハマウツボ科)

2021年01月07日 | ハマウツボ科
落葉樹林内のやや湿り気がある場所を好んで生育する寄生植物である。ブナ科、カバノキ科、ヤナギ科植物の根に寄生する。花期は4~5月。全体は白色であるがやや紫色を帯びることもある。花茎は高さ10~30㎝で上部に穂状に唇形花を多数付ける。山梨県では主に富士山およびその周辺の山地に生育しており、個体数はあまり多く無い。

 (2018年山梨県RDB:EN 2017年環境省RDB:-)

    ヤマウツボ 平成28年4月 東部富士五湖地方の山で撮影

    同上 まだ咲き始めたばかりである。

    同上 別株

    平成27年6月 東部富士五湖地方の山で撮影。既に花が散った後である。

    同上



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オニク(ハマウツボ科)

2021年01月06日 | ハマウツボ科
亜高山帯~高山帯の砂礫地や岩礫地に生育する多肉質の寄生植物である。ミヤマハンノキの根に寄生する。花期は7~8月。茎は太く、直立して15~30㎝になる。茎の先に穂状花序をつくり、暗紫色の花をたくさん付ける。全体を乾かしたものは強壮薬として使用されることがあり、採取により個体数が減少している。山梨県では八ケ岳と富士山に生育している。

 (2018年山梨県RDB:CR 2017年環境省RDB:-)

    オニク 令和1年8月 八ヶ岳で撮影

    同上

    残念ながら花期を過ぎていて花は散った後だった。


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オオナンバンギセル(ハマウツボ科)

2021年01月06日 | ハマウツボ科
山地の草原に生育する1年生の寄生植物である。ススキ、カリヤスモドキなどの根に寄生する。花期は8~9月。ナンバンギセルに似ているが、より大型で花柄も太い。花冠は紅紫色で裂片の縁には細かい鋸歯がある。山梨県では東部富士五湖地方の草原に生育する。

 (2018年山梨県RDB:CR  2017年環境省RDB:-)

    オオナンバンギセル 平成28年8月 東部富士五湖地方の草原で撮影

    同上

    同上

    やや痛んでしまっているが、花弁の辺縁には細かい鋸歯がある。良く似たナンバンギセルは全縁である。


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山梨県の絶滅危惧のハマウツボ科植物一覧

2021年01月06日 | ハマウツボ科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧の山梨県の絶滅危惧のハマウツボ科植物は以下の通りである。

絶滅危惧ⅠA類(CR)

 オオナンバンギセル(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 オニク(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 ハマウツボ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

絶滅危惧ⅠB類(EN)

 ヤマウツボ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 タカネママコナ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 エゾシオガマ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 キヨスミウツボ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    

 ヒキヨモギ(2005山梨県DD 2017環境省-)
    

絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 ハンカイシオガマ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    

情報不足(DD)

 ナンバンギセル(2005山梨県DD 2017環境省-)



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