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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

オカオグルマが満開 令和7年6月7日

2025年06月14日 | 山に咲く花
 昨年の夏に富士北麓の草原でオカオグルマと思わしき花を発見したが既に花は終わっていて結実する直前だった。おそらく今ごろ咲いているのではないかと思う。

    ワラビがたくさん茂っている富士北麓の草原。富士山はこの後すぐに雲隠れしてしまった。

    草むらの中に咲いていたオカオグルマ

    想定していたよりも背が高かった。

    ちょうど満開だったオカオグルマの花

    後ろに富士山

    根生葉は楕円形で先端が円く鋸歯がある。茎の葉はひ針形から狭ひ針形 をしている。

    固まって咲いてはいないが、それなりに数はあった。

    カイジンドウも咲いていた。

    草むらに隠れるようにちらほらと咲いている。

 場所を移動して他の花を見に行ってみる。

    オトコヨモギはだいぶ大きくなってきている。

    この根元に寄生する植物を探したがまだ出ていないようである。

    これはセイタカトウヒレンの葉であろう。たくさんあるが食害で花はあまり咲かせてくれない。

    これはタチガシワではないかと思う。

    この草原で見るのは初めてである。

    小さな蕾がたくさん付いている。あと2~3週間すれば咲きそうである。

    こちら側の草原にもオカオグルマがたくさん咲いていた。

 探していたオカオグルマはワラビの生える草原にたくさん生えており、ちょうど満開の良い時期に訪問することが出来た。この季節にはあまり訪れておらず、単純に訪問時期が合わなくて見つからなかっただけのようである。タチガシワが咲く頃には寄生植物も咲いているのではないだろうか。日程と天候が合えば訪問してみたいが難しそうである。


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ヒロハハナヤスリはどうなっているだろうか? 令和7年5月19日

2025年05月21日 | 山に咲く花
 昨年森の中で見つかったヒロハハナヤスリは、公園に生育しているものと違って生育環境が悪いのか、胞子穂を出しているものがとても少ない。4月に見に行った時もほとんど胞子穂が出ていなかったがその後どうなっているだろうか?

    谷の中でひときわ目立つ白い花

    装飾花は4弁に見えるが良く見ると小さなものが付いていて5弁のようである。これはヤブデマリであろう。

    仏炎苞が黒いマムシグサの仲間がたくさん生えている。

    緑色のものもある。

    これはヤマザトマムシグサと呼ばれているものだと思う。

    ヒロハハナヤスリは長い胞子穂を伸ばして元気に育っていた。

    しかし、群生する斜面では昨年同様に胞子穂がほとんど見当たらない。

    4月に発見した別の場所は草に隠れて熾烈な生存競争を強いられていた。

    こちらも胞子穂を出しているものは少ししか無かった。

    もうひとつの目的はこのキンラン。たくさんあるわけでは無いがポツポツと生えている。

    花全開のキンラン

    ギンランにも出会えた。

    林道脇に咲いたやや大型のキンラン

    こちらの花はクリーム色だった。

    もうすぐ咲きそうなキンラン。まだ蕾のものもあった。

    これはヤマルリソウではないだろうか?時間がとれれば花期に確認したい。

 森の中に生育するヒロハハナヤスリは今年もたくさん生えて昨年同様に群生していたが、やはり胞子穂を伸ばしているものは少なかった。日当たりが悪くて生育条件が悪いのかも知れない。キンランは10株近く出会うことが出来たが、決して数が多いとは言えず、今後が心配である。


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山梨県側のハコネグミを探せ 令和7年5月18日

2025年05月19日 | 山に咲く花
 20数年前の文献で山梨県側にあるハコネグミの記述を発見した。おおよその場所は書いてあるが、見つかったのは1本だけで、広い山の中でその木を探すのはほとんど宝探しのようなものである。見つからない公算が高いのだが、花が咲いているこの季節ならばまだ探しやすいであろう。まだ見たことが無い別の木もおそらくその近傍にあるのではないかと思う。お昼頃から山中湖近傍の山の中をさまよい歩いてみる。

    天気はいまいちだが雨の心配は無さそうである。

    歩き始めてすぐに目に付いたこの木は探しているゴマキではないか?

    道を外れて森の中を歩くとさっそくゴマキが見つかった。

    しかし、まだ蕾である。

    さらに歩くと、日当たりの良い場所で花が咲き始めたゴマキを発見。

    まだ咲き始めたばかりである。

    咲き始めたばかりのゴマキの花

    花弁は5枚でガマズミの花に似ている。

    葉に特徴があり、葉脈がはっきりしていて葉先から半分くらいのところまで鋸歯がある。

    想定外にたくさんのゴマキの木に出会うことが出来た。

    稜線の道は霧がかかって視界が悪く、花探しにはきわめて不向きである。

    森の妖怪のような木

    おそらくこの木はサンショウバラであろう。

    クロモジであろう

    まだ蕾だが、これはツリバナか?

    探しているのはこの木であろう。

    白い花が咲いている。

    花には星状毛が生えているはずだが森の中が暗いうえに風で揺れてうまく描出出来ず。

    再三撮影してやっとこの程度である。

 葉の表に付いている星状毛と葉裏の鱗状毛と星状毛を確認した。これは探していた山梨県側のハコネグミで間違いない。あったのは1本だけ、しかも見つかってから20年も経っているはずなのにあまり大きな木では無かった。

    さらに探して見ると、県境の向こう側に生えているもう1本を発見した。


    花が咲いているが花付きは良く無い。

    ハコネグミの花

    半分枯れたブナの木(たぶん)何か着生している。

    大きなスギランが着生していた。

    イワオモダカも着いている。

    これはキランソウのようだが?

    葉脈が紫色で葉に毛が少ない。これはひょっとしたら探しているニシキゴロモかも知れない。

    白いウツギの花。これはヤブウツギの白花か?

    ミヤマザクラが見ごろになっていた。

    ゴマキは別荘地の中にも生えていた。向こうに霞んだ富士山が見える。

 昨年再三探してようやく見つけたハコネグミは県境の向こう側に生えており、山梨県のものでは無かった。今回ようやく1本だけ、山梨県内に生えているハコネグミを発見することが出来た。しかし霧と風で撮影条件が悪く、あまり良い画像は撮れなかったのが残念である。ゴマキは想定していた以上にたくさん生えていた。あまり登ったわけでは無いがほとんど道の無い藪の中を歩いていたのでクタクタになってしまった。


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消失したハコネグミ 令和7年5月12日

2025年05月18日 | 山に咲く花
 ちょうど1年前に初めてハコネグミを見た県境付近の林道に今年もハコネグミを見に行ってみる。今回の場所は山梨県では無いが、20年ほど前の文献に山梨県側でハコネグミが発見された場所が記されていた。今回は木を見間違わないように再確認のつもりで観察に行ってみる。

    治山工事をやっているようである。

    法面の木が切られている。嫌な予感がする。

    ミツバツツジが満開

    これは丹沢山系に多いシバヤナギであろう。

    これはウリハダカエデの花か?

    イタヤカエデではないかと思う。

    ハコネグミの大きな木があったのはここではないかと思うのだが・・・いくら探しても見当たらない。

    これは昨年撮影したハコネグミの木。周辺の景色から場所は間違い無さそうである。

    花が咲いたハコネグミの木

    ハコネグミの花

 残念ながら伐採されて消失してしまったようである。他にも数本あったはずだが1本も見つからなかった。希少な木だけに消失してしまいとても残念である。ガッカリして帰路につく。


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イワツクバネウツギ三昧 令和7年5月9日

2025年05月15日 | 山に咲く花
 5月連休が過ぎた頃に見ごろを迎えるイワツクバネウツギはここ数年の恒例となっている。今年も訪問してみると、偶然にも昨年お会いしたご夫婦に今年もお会いした。花好きの考えることは同じようである。

    コゴメウツギがほぼ満開になっている。

    これはマルバウツギであろう。もうすぐ満開。

    ガマズミはもうすぐ咲きそうな蕾だった。

    こちらが目的のイワツクバネウツギ。少し痛み始めているようである。

    花弁には少しピンク色が入っている。

    こちらのイワツクバネウツギはまだ新鮮。

    花弁の赤色が強い。

    赤紫色が強いイワツクバネウツギの花

 場所を移動してもっと上流域にあるイワツクバネウツギを見に行ってみる。

    この場所で確認されているのはこの1本だけである。

    幹には明瞭な縦縞が入る。

    こちらはまだ蕾が多く、5分咲くらいであろう。

    新鮮な花が咲いている。

    咲き始めたばかりのイワツクバネウツギの花

    ピンク色をしている。

    こちらは色が濃い花

    存分に楽しんだイワツクバネウツギ。

 曇り空でやや風が強く、花が揺れて撮影には苦労した。今年はそれなりに花付きが良かったと思う。


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高尾山植物探索 令和7年5月7日

2025年05月08日 | 山に咲く花
 山梨県では見つかる気がしない植物が高尾山にはあるらしい。出来れば日影沢から入って周回したかったのだが、日影沢の駐車場はまず車を止めることが出来ない。やはり京王線高尾駅の前にある駐車場に止めるのがいちばん簡単であろう。高尾山は何度かダイヤモンド富士の撮影に来ているが、実はまだ歩いて山頂まで登ったことが無く、植物探索も今回が初めてである。ロングコースを歩くつもりで1号路を登ってそこから日影沢に下り、小仏城山に登り返して帰ってくるというルートで歩き始めたのだが・・・

    しっとりした石畳の道を歩き始める。

    この季節はシャガがたくさん咲いている。

    法面にたくさん生えているシダはミゾシダのようである。

    やや大型のシダ、これはヤマイヌワラビであろう。

    もう1種類良く似たシダが生えている。こちらはキヨタキシダであろう。

    オオイタチシダであろう。

    ハカタシダは普通に生えている。

    ベニシダもたくさん。新しい葉を展開したばかりだった。

    タツナミソウがちらほらと生えていた。

    道路脇に目立たずにひっそりと咲いていた。

    シャクナゲが満開

    山腹の道に入り日影沢に向かう。

    吊り橋を渡る。

    ずっと下って行くのかと思ったら今度は階段の登り。

    やっと日影沢に下りる道についたと思ったら・・・通行止め!ショック!!

    止む無し、高尾山山頂に行く。初めて歩いて登ったが、全く感動しない。

    ラッキーなことに富士山が見えている。昨日の雨でまた白くなっている。

 高尾山山頂で作戦をどうするか考える。小仏城山かその手前で日影沢に下りて下道を歩くか、それとも諦めるか・・・。登りながら見て来るはずだった探し物の植物は勘違いしていたようで探す場所を間違えてまだ見つかっていない。日影沢を歩いたとしても見つかる保証は無い。ならば戻ってもう一度探すことにしよう。山頂で折り返して別ルートで戻る。

    これはツルカノコソウであろう。山梨県では絶滅危惧種だが高尾山には普通に生えている。

    ホウチャクソウも普通にある。

    コミヤマスミレであろう。葉がずいぶん黒っぽく見える。

    こちらが探していたタチガシワ

    片方はまだ蕾

    もう片方は咲いている。

    別株を発見

    こちらはちょうど満開だった。他にも幼弱な株を数株発見。

 戻って正解だったであろう。今度は探していた花をしっかりと見つけることが出来た。情報を提供していただいた方に感謝したい。

 さて、予定よりもだいぶ早く下山してきた。午後1時半になったのでひょっとしたら日影沢の駐車場が空いているのではないかという甘い期待を持って車で行ってみるがやはり満車で駐車できず、諦めて撤退してきた。目的の花に出会えて、予想していたよりも小さく少し粗な林床に生えることも分かった。山梨県で見つけられるかどうか、今後の課題である。

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武田の杜のエビネ咲く 令和7年4月29日

2025年04月30日 | 山に咲く花
 オオヤマカタバミの花を見に行った際に偶然発見したエビネがそろそろ花を咲かせている頃ではないかと思う。いつもとは違うルートで見に行ってみる。

    今回はこのまともそうな道を登ってみる。

    案の定道が無くなって林の中を適当に歩くことになる。

    GPSを頼りに3月に発見したエビネを見に行ってみると満開になっていた。

    上品なピンク色をしたエビネだった。

    イチリンソウが咲き出していた。

    葉はあるが花は少しだけしか無かった。

    そして新たなオオヤマカタバミの生える場所を発見

    そこそこに個体数があることを確認した。来年は開花した花が見られそうな気がする。

    エビネが群生する斜面に到着

    たくさん花を咲かせている。

    しかし少し早かったようでまだ蕾のものが多い。

    ここはうっすらピンク色の花が多かった。

    うっすらとピンク色の花

    カイイワカガミはもう花が散っていて少しだけ咲き残りがあった。

    大株は無いが林の中にちらほらとダイセンミツバツツジが咲いている。

    赤紫色の花が良く目立つ

    アカマツの木を見上げればマツグミが寄生していた。

 エビネの花は咲いていたが群生地は少し早く、1週間後くらいが見ごろになりそうである。もう一度訪問するかどうかは考え中である。なにせ今シーズンはオオヤマカタバミの花が見たくて既に4~5回この場所を訪問している。もういいかなと思う。


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遅かったキバナノアマナ 令和7年4月26日

2025年04月29日 | 山に咲く花
 蕾が付いた頃に一度訪問しているのだが、もう遅いのではないかと思う。日没までにはまだ少し時間があったのでキバナノアマナを見に行ってみる。

    ヤマエンゴサクはほぼ満開。今年は花数が少ない。

    コガネネコノメソウはもう終盤である。

    レンプクソウは満開でたくさん咲いている。

    全方向に向かって花を咲かせる変わった花

    キバナノアマナだが、やはりもう花が散ってしまっている。

    まだ散ったばかりのようで雄しべが残っている。

    幸運にも1株だけ花が残っているものがあった。

    今年もなんとか見ることが出来たキバナノアマナの花

    スゲが花を咲かせている。

    金ヶ岳中腹で見てきたものとそっくりなのだが大きさが倍くらいある。まだ正体不明。

 キバナノアマナはなんとか咲き残った花を見ることが出来た。花数・株数ともほんの少しだけで、昨年よりも花はやや少ない気がする。なかなか増えてはくれないようである。


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金ヶ岳観音峠ルートの景色と植物 令和7年4月26日

2025年04月28日 | 山に咲く花
 金ヶ岳中腹まで登ったのはアラゲヒョウタンボクの花がいちばんの目的ではあるが、その他にも見ておきたい植物が多数あった。


    ヒナスミレはほぼ満開状態

    フイリヒナスミレも結構ある

    こちらはアケボノスミレ

    山の斜面にちらほらと咲いている

    エイザンスミレは咲き始め

    こちらは葉がギザギザしている交雑のスミレ

    ふっくら顔のオクタマスミレ。ちょうど満開。

    観音峠ー金ヶ岳ルートは岩場や鎖場が何ヶ所もあるアルペンルートである。

    ロープの付いた岩登り

    鎖の付いた崖登り

    登りよりも下りが怖い急斜面

    斜面にはイワカガミがいっぱい。花はまだ咲いていない。

    ミヤマハタザオであろう。まだ咲き始め。

    小ピークの頂上。茅ヶ岳まではまだ遠い。

    平坦地に抜け出ると茅ヶ岳がお目見え。

    さらにその上の小ピークにある岩の上から見る茅ヶ岳と左下の太刀岡山。紅葉のシーズンに訪れてみたい場所。

    このルートでたくさん見かけるのがこのヒナスゲ。雌雄異株でこれは雄花。

    こちらはヒナスゲの雌花

    ヒナスゲとほとんど同じに見えるが良く見ると違うスゲが生えている。

    こちらは雌雄同株のサナギスゲであろう。

    先端部が雄小穂、下が雌小穂になっている。

    イトスゲではないかと思っているのだが何だか分からないスゲ

    もっと低いところで見かけるものよりも小型で、半分くらいの大きさしか無い。

    下山途中でようやく富士山が見えてきた。船首岩からの眺望。

    瑞牆山と金峰山

 この尾根はもう5~6回登っていると思うが、何度登ってもスリルがある尾根で、特に下りの細尾根や崖は気を抜けない難しいルートだと思っている。この日は富士山の眺望がいまひとつだったが、茅ヶ岳と太刀岡山の間に富士山が姿を見せる景色は絶海である。新緑や紅葉の季節に訪れてみたいばしょではあるがなかなか根性が出そうにない。


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金ヶ岳中腹のアラゲヒョウタンボク 令和7年4月26日

2025年04月27日 | 山に咲く花
 アラゲヒョウタンボクはやや標高の高い山中では比較的良く見かけるが、花が咲いているものは少ない。金ヶ岳中腹に咲くこの花は5月連休の頃に訪問すると終わってしまっていることが多い。観音峠への林道が開放された4月26日にさっそく登ってみることにする。

    ミツバツツジが満開になっている。

    向こうに見えるのは曲岳

    船首岩

    その脇に生えているシライヤナギ

    シライヤナギは雌雄異株でこれは雄花。葉を展開する前の花は初めて見る。

    別株。向こうに見えるのは金峰山。

    現地に到着。まだ早かったようで樹林下の木々に葉が出ていない。

    これがアラゲヒョウタンボクだったと思うがまだ葉が展開していない。

    これはダメかと思ったが、奥を探すと白い花が咲いていた。

    まだ葉を展開したばかりのアラゲヒョウタンボクの花

    透けて見えそうな白い花は少し痛んでいた。

    こちらはまだ痛んでいなかったが蜘蛛の糸が付いてしまっていた。

    別株を発見

    こちらはまだ新鮮である。

    やっと出会えた新鮮なアラゲヒョウタンボクの花。先端部の内側が少しピンク色をしている。

    蕾が付いていた。雌しべが蕾の外に飛び出していて可愛らしい。

 ようやく出会えた新鮮なアラゲヒョウタンボクの花は薄暗い森の林床にひっそりと咲く白い妖精のように見えた。

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ナガバノアケボノスミレが咲き出した 令和7年4月26日

2025年04月26日 | 山に咲く花
 なかなか良い時期に訪問出来ないでいる湖の湖畔に咲くナガバノアケボノスミレを見に行ってみる。例年ならばもう終わっている頃であろうが、花期が遅れている今年ならばまだ咲いているかも知れない。

    だいぶ散っているがまだ残っているミツバツツジ

    葉を展開したばかりのテンナンショウの仲間

    仏炎苞に黒い帯がある。これはヒトツバテンナンショウ。

    センボンヤリの花。フデリンドウがまだ見当たらない。

    これはタチキランソウか?

    立ち上がって生えており、オウギカズラのほうかも知れない。

    目的のナガバノスミレサイシン

    葉は出ているが花はかなり少ない。

    少し時期が早かったのかも知れないが、花弁がもう痛み始めているものがある。

    アケボノスミレに良く似た花

    今年は外れ年のようである。

    アカネスミレが少しだけ咲いていた。

    向こうに見えるのは蛾ヶ岳か?

 他にもナガバノスミレサイシンがあったが、花が少ないうえにもう痛んでいた。ヒナスミレは葉だけで花は見つからない。一度だけ見たことがあるアオイスミレは姿が見えなかった。今年のこの湖のほとりに咲くスミレはあまり咲かないようである。

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カヤランほころぶ 甲府市 令和7年4月23日

2025年04月25日 | 山に咲く花
 暖かい日が続き、ひょっとしたらカヤランが咲き始めているかも知れない。あまり空模様は良く無いが見に行ってみる。

    カヤランがぶら下がっている木

    まだ早いかと思ったのだがもう咲いている。

    こちらには大株が付いている。

    木の先に花が咲き出していた。

    これはウワミズザクラの木だった。

    大株のカヤラン。色は薄いが7分咲くらいになっていた。

    木の下のほうを見てみたらこちらにもたくさんカヤランが着生していた。

    対岸の木を覗き込んでみたらこちらにもぶら下がっていた。

    こちらはまだ咲き始めである。

    近傍の梅の木を覗き込んでみたらこちらにも小さなカヤランが付いていた。

    可愛らしいカヤランの花

    数年前に見つけたもの

    ここは日当たりが悪くまだ咲き始めである。

    やや大株のカヤラン

    木にぶら下がるカヤラン。これはほぼ満開。

    期待しているいちばんの大株

    まだ蕾が多い

    凄い迫力の大株カヤラン

 あと3日もすれば見ごろになっているのではないかと思う。後日花仲間とともに再訪してみたいと思っている。

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スミレ三昧 明野ゲンジロード 令和7年4月17日

2025年04月20日 | 山に咲く花
 やや風が強いが晴れた良い天気となった。そろそろ明野ゲンジロードのゲンジスミレが咲いている頃であろう。

    今ごろシュンランが満開になっている。

    雑木林の林床に咲くシュンラン

    アケボノスミレがちらほらと咲いている。

    これはイブキスミレ。

    タチツボに似るがこちらは側弁に毛が生えている。


    大株は無いが数は結構咲いている。

    色の濃い顔が細めのアカネスミレ

    顔が円いアカネスミレ。最も多く見かけるタイプ。

    顔が細くて色が薄いアカネスミレ。一見コスミレのように見える。

    側弁はあまり開いておらず花柱はほとんど見えない。

    お目当てのゲンジスミレ

    小さなものが多いが、今年は結構咲いている。

    髭の生えたお顔を拝見

    白いゲンジスミレ

    姉妹

    顔を並べて咲いている

    ニオイタチツボスミレは少しだけ咲いていた。

    これはエゾアオイスミレだと思うが花が傷んでいる。他にも葉はあるが花はこれだけだった。

    これはアマナの葉だと思うが花はひとつも見かけず。

    昨年群生が見つかったヒロハハナヤスリ。今年もたくさん生えていた。

    しかし胞子穂を付けている個体が少なく、良い環境というわけでは無さそうである。

    離れた別の場所に生育しているのを発見

    それほど大きな群落ではないがそこそこに生えていた。

    こちらの白いスミレも見に行ってみる。

    ちょうど満開だったアカネスミレの白花、コボトケスミレ。

    白い花と赤紫の花が並んで咲いている。

 冬の雨が少なかったのでスミレは外れ年だと思っていたのだが、明野ゲンジロードは大株のものは無いもののイブキスミレもゲンジスミレもそれなりに良く咲いてくれた。2年ほどあまり花が咲いてくれていなかったので今年はそれなりに良かったのではないかと思う。コボトケスミレは相変わらずの少ない個体数であまり変化は無く咲いてくれていた。想定していたよりも良いスミレ散策が出来たと思っている。

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満開のマメザクラと富士山 思親山 令和7年4月16日

2025年04月19日 | 山に咲く花
 思親山のカイコバイモは昨年は大外れでひとつも花を見ることが出来なかった。今年はもう遅いのではないかと思うのだが、もうひとつ気になっているのが葉だけ見つけたが花を確認出来ていないジロボウエンゴサクである。こちらはそろそろ咲いている頃ではないだろうか。空は快晴で雪をたっぷりと纏った富士山がスッキリと姿を見せている。佐野峠から思親山に登ってみる。

    佐野峠駐車場から見る富士山。この季節には珍しく青空が広がっており、雪をたっぷりまとった真っ白な富士山が見える。

    峠に咲くマメザクラが満開

    この季節にはもうカタクリやキクザキイチゲが生えていておかしく無いのだが何も無い。

    カイコバイモはわずかに葉が出ているだけで今年も花はひとつも見つからず。

    山の斜面にカタクリがまばらに咲いている。

    ナガバノスミレサイシンは咲き始めたばかりである。

    ユキザサはまだ蕾

    植林帯の林をさまよってみると富士山の見える場所があった。

    植林の隙間からなんとか見えるには見えるが、ここから撮影する機会があるかどうか?

    山頂直下の階段。カタクリは葉だけでまだ花は咲いていなかった。

    午後1時ごろに山頂に到着

    満開になっていたマメザクラ

    開花時期がソメイヨシノよりも遅く、花がひとまわり小さい。

    マメザクラと富士山の眺望

    青空に満開のマメザクラと富士山が映える

    ちょうど良い時期に訪問出来たと思う。

 昼食をとって存分に写真を撮って別ルートで下山する。

    キクザキイチゲが咲いていた。

    たくさん葉を出しているキクザキイチゲ。時期が早かったことがあるだろうが、花は少なかった。

    ちらほらとフモトスミレが咲いていた。

    そして幸運なことに出会うことが出来たカイコバイモ

    こちらはまだ新鮮な花

    離れた場所で出会ったものはもう終わりかけていた。

    林道脇に生えているこのスゲも確認しておきたかった。

    小穂をたくさん出しているがまだ結実していないはずである。

    雌小穂のこの形は南部町の別の場所で見てきたものと同じであろう。まだ正体は分からない。

    これはジロボウエンゴサクの葉であろうが、花はまだ咲いておらず花芽も見えていなかった。咲くのかどうか疑問。

 幸運なことにいつも見ていた場所とは別のところでカイコバイモに出会うことが出来た。しかもまだ花が咲いている状態で出会えるとは思ってもいなかった。個体数はきわめて少なかった。
 ジロボウエンゴサクは花が確認出来なかったので、もう少し標高が低い場所にせいいくしているものを見に行ってみる。

    標高の低い場所ではジロボウエンゴサクが咲いている。


    まだ花が新鮮である。

    ジロボウエンゴサクの花

    さらに標高の低い場所ではもう花が傷み始めていた。

 ジロボウエンゴサクは生育場所が限られているものの、標高の低いところから高いところまで分布しており、場所を変えることで比較的長い季節の間、花が楽しめるのではないかと思う。天候に恵まれてとても良い景色と花たちを楽しめた1日になった。


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これは食害か?消失したカタクリ 令和7年4月12日

2025年04月13日 | 山に咲く花
 3月下旬に蕾を確認した武田の杜遊歩道のカタクリが咲いている頃だと思う。いや、もう少し遅いかも知れない。咲いていれば、天気が良いので花が全開しているはずである。

    イカリソウが咲き出していた。

    イチリンソウも咲いている。

    まだ咲き始めたばかりで半開きのものが多い。

    勢力を拡大してたくさん生えているイチリンソウ。花付きはさほど良いわけでは無い。

    ここにたくさんカタクリの葉があったはずだが??

    ここにあったはずの蕾が無くなって葉が千切れている。

    これは鹿の食害であろう。期待していたカタクリの花には出会えなかった。

 残念ながらカタクリは花だけでなく葉もほとんど消失してしまっていた。期待していたカタクリの花には出会えなかった。では他の場所はどうだろうか?恒例のカタクリロードを見に行ってみよう。不覚にも道を間違えてしまい、到着したのは午後3時になってしまった。まだ陽が射しているので花は開いているはずだ。

    この先にカタクリ群落があるが、まだ下草が伸びて来ておらずこの場所は少し早かったようである。

    伐採されて日当たりが良くなり、カタクリの葉がたくさん出ている。しかし花はまだ咲いていない。

    日当たりの良い場所では少しだけ花が咲いていた。

    春の日差しを浴びて花弁を反転させて咲いているカタクリ

    アズマイチゲを見に行ってみる。この場所は1輪も咲いていない。

    別の場所。たくさん咲くはずのこの場所も花が見当たらず、今年は大外れのようである。

    咲いていたのはこの1輪だけだったアズマイチゲ

    センダイタイゲキはまだ出始めたばかりである。

    出始めたばかりでまだ下を向いているセンダイタイゲキ

    花が咲き出したものもあった。

    クロモジの花が咲いている。

    たぶん雄花と雌花があるのだろうが、全く分からない。南部町のカナクギノキも咲いている頃であろう。

 カタクリロードのカタクリはまだ時期が早く咲いていなかった。こちらを見る限りでは食害は無さそうである。冬の雨が少なかったことが影響してアズマイチゲはほとんど花を咲かせていない。おそらくスミレもハズレ年なのではないかと思う。


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