思親山のカイコバイモは昨年は大外れでひとつも花を見ることが出来なかった。今年はもう遅いのではないかと思うのだが、もうひとつ気になっているのが葉だけ見つけたが花を確認出来ていないジロボウエンゴサクである。こちらはそろそろ咲いている頃ではないだろうか。空は快晴で雪をたっぷりと纏った富士山がスッキリと姿を見せている。佐野峠から思親山に登ってみる。
佐野峠駐車場から見る富士山。この季節には珍しく青空が広がっており、雪をたっぷりまとった真っ白な富士山が見える。
峠に咲くマメザクラが満開
この季節にはもうカタクリやキクザキイチゲが生えていておかしく無いのだが何も無い。
カイコバイモはわずかに葉が出ているだけで今年も花はひとつも見つからず。
山の斜面にカタクリがまばらに咲いている。
ナガバノスミレサイシンは咲き始めたばかりである。
ユキザサはまだ蕾
植林帯の林をさまよってみると富士山の見える場所があった。
植林の隙間からなんとか見えるには見えるが、ここから撮影する機会があるかどうか?
山頂直下の階段。カタクリは葉だけでまだ花は咲いていなかった。
午後1時ごろに山頂に到着
満開になっていたマメザクラ
開花時期がソメイヨシノよりも遅く、花がひとまわり小さい。
マメザクラと富士山の眺望
青空に満開のマメザクラと富士山が映える
ちょうど良い時期に訪問出来たと思う。
昼食をとって存分に写真を撮って別ルートで下山する。
キクザキイチゲが咲いていた。
たくさん葉を出しているキクザキイチゲ。時期が早かったことがあるだろうが、花は少なかった。
ちらほらとフモトスミレが咲いていた。
そして幸運なことに出会うことが出来たカイコバイモ
こちらはまだ新鮮な花
離れた場所で出会ったものはもう終わりかけていた。
林道脇に生えているこのスゲも確認しておきたかった。
小穂をたくさん出しているがまだ結実していないはずである。
雌小穂のこの形は南部町の別の場所で見てきたものと同じであろう。まだ正体は分からない。
これはジロボウエンゴサクの葉であろうが、花はまだ咲いておらず花芽も見えていなかった。咲くのかどうか疑問。
幸運なことにいつも見ていた場所とは別のところでカイコバイモに出会うことが出来た。しかもまだ花が咲いている状態で出会えるとは思ってもいなかった。個体数はきわめて少なかった。
ジロボウエンゴサクは花が確認出来なかったので、もう少し標高が低い場所にせいいくしているものを見に行ってみる。
標高の低い場所ではジロボウエンゴサクが咲いている。
まだ花が新鮮である。
ジロボウエンゴサクの花
さらに標高の低い場所ではもう花が傷み始めていた。
ジロボウエンゴサクは生育場所が限られているものの、標高の低いところから高いところまで分布しており、場所を変えることで比較的長い季節の間、花が楽しめるのではないかと思う。天候に恵まれてとても良い景色と花たちを楽しめた1日になった。