前日は未明から結構な雪が降り、河口湖や山中湖では20~30㎝の積雪となった。富士吉田に出張があったのだが、御坂峠の上部のあたりから雪が積もり始め、出張場所では20㎝くらいの積雪があり、駐車場の雪をブルドーザーが除雪している最中だった。何とか仕事を終えたのが午後4時半ごろでこの日は宿をとってあったのでホテルにチェックインする。雪は雨に変わっていたが就眠した9時ごろはまだ雨が降っていて空は真っ暗で、月は全く見えない。翌日の山中湖パール富士は朝6時なのでそれまでに晴れてくれることを期待して寝る。
明朝は早朝4時に起きでさっそく山中湖きららに向かう。それなりにカメラマンが来ているのではないかと思ったのだが、駐車場にはまだ数台の車しか止まっていなかった。カメラ2台を持って月が富士山頂の真ん中からやや右寄りに沈みそうなポジションでカメラを構える。空は晴れたが富士山には雲が巻いている。しかし、おそらく月が富士山にかかる頃には見えてくるであろう。

早朝5時ごろの山中湖。空は晴れて月が輝いている。富士山は雲に巻かれているが晴れてくるだろう。

次第に雲が晴れて富士山山頂が見えてきた。

少し欠けた月が富士山頂に迫る。





朝焼けの紅富士に月が沈んでいった。
もう1台のカメラは広角にしてダブルパール富士を狙う予定だったが、風が強くなって湖面が揺れ出してしまう。さて、どうしようかと思っていたら私の前に一羽の白鳥がやって来た。エサが欲しいのか動こうとしないので、朝食のために持って行ったパンをあげるとそのあたりに居座ってくれた。1台のカメラは固定してインターバル撮影にして、もう1台は白鳥とパール富士を追いかける。

目の前にやって来た白鳥。朝食用に準備してきたパンはこの白鳥がほとんど食べてしまった。

移動しながら白鳥とパール富士を追いかける。





露出とシャッタースピードが難しくフラッシュを焚きながら撮影した。

月が沈んだ後の白鳥と富士山
前日の天候が悪かったので富士山が見えないのではないかと心配していたが、パール富士の時間までには回復してくれて朝焼けの紅富士に沈む月を堪能することが出来た。想定外の白鳥はなかなか良い位置に来てくれず難しかったが、楽しく撮影させていただいた。もう少しゆっくりしたかったが、急いで機材を撤収して甲府に戻り、朝から仕事である。