山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

オオヤマカタバミ (カタバミ科) Oxalis obtriangulata Maxim.

2024年09月01日 | その他の絶滅危惧種
 低山の林内に生える多年草である。地下茎は地中を横に這い、 太い根茎がある。根茎の先に 1 ~ 2 本の花茎を付ける。葉は 3 小葉で倒三角形。幅 3 ~ 6㎝と大きく、裂片の先は鋭形~類鋭形で上縁は切れ込む。葉の展開より前に花が咲き、開花時には出ている葉は折りたたまれている。 花は白色で、紫色の脈がある。径 2.5 ~ 3.5㎝。 花期は 3~4 月。個体数は少なく点在する。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 

    オオヤマカタバミ  2024年4月 甲府市で撮影

    訪問時期が遅く、残念ながら花は終わっていた。


    点々と葉を展開しているオオヤマカタバミ


    しかし花を咲かせた個体は少ない。

    葉は3小葉で倒三角形、上縁は切れ込む。

    残念ながら花は半分散ってしまっていたが、開花時にはまだ葉が展開していない。

 4月初旬に訪問したが既に花が散っており、甲府市に生育するこの花は想定していたよりも開花が早いようである。






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ハナミョウガ (ショウガ科) Alpinia japonica (Thunb.) Miq.

2024年08月31日 | その他の絶滅危惧種
 関東以西から奄美諸島にかけて分布し、暖地のやや湿り気のある林床に生育する常緑の多年草である。草丈は 40 ~ 60cm。葉は長さ15 ~ 40cm の広披針形、両面、特に裏面に細軟毛を密生する。花は偽茎の中心より出る花茎の上部に穂状につき、白色で紅色の条線を生じる。果実は1~2cmの広楕円形で初冬に紅熟する。花期は5~6月 。県内では南部町以南に生育する分布限界種。個体数はそこそこにあるのだが、食害が著しく花を咲かせている個体は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし

    ハナミョウガ 2024年6月 南部町で撮影

    鹿の食害が著しく、花は観察できなかった。

    2024年6月 南部町の別の場所で撮影

    やっと見つけた花が付いた個体はもう終わっていた。

    咲き終えたハナミョウガの花

    2023年11月 南部町の別の場所で撮影 紅熟した実が付いている。

    2023年12月 南部町で撮影。 個体数はそこそこにある。

 残念ながら咲いた花はまだ確認できていない。






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サネカズラ (マツブサ科) Kadsura japonica (L.) Dunal

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい暖地の林内を好んで生育する常緑つる性植物である。雌雄異株。葉は互生し有柄、葉身は長楕円形で長さ4 ~ 10㎝、やや革質、表面は光沢があり、低い鋸歯がある。花は広鐘状、葉腋より垂れ下がる。花被片は 8 ~ 17 枚あり、黄白色。果実は集合果で径 2 ~ 3㎝の球形、秋に紅熟する。花期は 8 月。関東以西に分布し、県内では身延町以南に分布している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー :なし

    ツル性の植物サネカズラ  2024年8月 南部町で撮影

    まだ蕾のサネカズラ

    もうすぐ咲きそうな蕾

    黄色い花が咲いているのは雄花

    サネカズラの雄花。中心部分は赤い。

    結実しかけたサネカズラの雌花。花弁はもう脱落している。小さな雌しべが見える。

    結実したサネカズラ 令和4年10月 南部町で撮影

    左が赤く熟したサネカズラの実、右はまだ熟していない。

    紅熟した実





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イタビカズラ (クワ科) Ficus nipponica Franch. et Sav.

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい暖地の林内を好んで生育する常緑つる性植物である。雌雄異株。茎より不定根を出し着生、よじ登る。葉は互生し有柄、葉身は長さ6 ~ 13㎝、披針状長楕円形から卵形で先端が尖り、革質で光沢があり全縁である。花はイチジク状花序(花嚢・かのう)に多数つき、花嚢は径 5 ~ 7㎜の球形で有毛。果実は秋に黒熟する。花期は 7 ~ 8 月。福島県、新潟県以西に分布し、山梨県内では身延町以南に分布している。 個体数は比較的多い。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし 

    岩壁に着生して生育するイタビカズラ 2022年1月 身延町で撮影

    岩に張り付くように生育している。

    石垣に着生したイタビカズラ 2022年2月 南部町で撮影

    葉は互生し、披針状長楕円形から卵形で先端は尖り、光沢がある。

    葉は全縁で葉脈が目立つ。

 花と果実はなかなか付かず、まだ確認できていない。





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モウセンゴケ (モウセンゴケ科) Drosera rotundifolia L.

2024年08月26日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりのよい酸性の湿地に生育する多年草である。葉は根生し、長い葉柄の先に卵状円形の消火腺毛のある葉を広げる。基部は細くなって柄になる。花茎は高さ6~20cmで無毛。花は最初はワラビのように巻いた巻散花序(けんさんかじょ)で、ほどけながら順次下方から開花してゆく。花弁はふつう白色で5 弁である。花期は 6 ~ 8 月 。山梨県では八ケ岳周辺に生育している。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー :なし 

    蕾を付けたモウセンゴケ  2024年7月 八ケ岳山麓で撮影

    湿地帯の草むらに生えているモウセンゴケ

    ヘラ状の葉の先端に消化腺毛を付けて虫を捕食する食虫植物である。

    葉と腺毛の拡大

    花穂は最初はワラビのようにくるりと巻いて伸び始め、下から順に花を咲かせて行く。

    蕾のモウセンゴケの花。残念ながら開花した花は確認出来なかった。





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アリノトウグサ (アリノトウグサ科) Haloragis micrantha (Thunb.) R.Br.

2024年08月25日 | その他の絶滅危惧種
 山帯の丘陵地や山地の草原に生育する多年草である。高さ10 ~ 30㎝になり、茎は 4 稜形でしばしば赤褐色を帯び、下部は分枝して地を這う。葉は対生し、長さ0.6 ~ 1.2㎝、幅 0.4 ~ 1㎝、楕円形で鈍い鋸歯がある。花は茎の上に点々とつき、雄性先熟で下向きに咲く。萼筒は長さ約 1㎜の球形で萼片は 4 個。花弁は 4 個で反り返る。柱頭は紅色で羽毛状、花弁が脱落した後に見えるようになる。花期は 7 ~ 9 月。生育箇所、個体数とも少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN)   2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー:なし

    アリノトウグサ  2024年7月 南部町で撮影

    茎の上に点々とつくアリノトウグサの花。まさに蟻が這っているようである。

    花弁は4個で下向きに付く。

    花弁が反り返り雄性の花が先に咲く。黄色い雄しべが見えている。

    花弁が脱落した後に雌しべ(柱頭)が見えてくる。

    紅色で羽毛状の雌しべ(柱頭)


    葉は対生し、楕円形で鈍い鋸歯がある。





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マルミノヤマゴボウ(ヤマゴボウ科)Phytolacca japonica Makino

2024年06月21日 | その他の絶滅危惧種
 山地の林内や林道脇を好んで生育する多年草である。ヤマゴボウが帰化種であるのに対してこのマルミノヤマゴボウは在来種である。茎は太くて緑色で、大きなものは1.2mほどの大きさになる大型種である。葉は互生し、長楕円形~卵状長楕円形で先が尖り、全縁、無毛。花序は直立し、次第に真っ赤な棒状になる。花には花弁がなく、萼片が5個あり、初めは淡紅色だが、花柄とともに真っ赤になる。果実は心皮が8個合着して球形になり、熟すと黒紫色になる。 実が分果せず丸くなることがマルミノヤマゴボウの名の由来となっている。山梨県では県南部を中心に生育しており個体数はそこそこにある。

    マルミノヤマゴボウ 2024年5月 南部町で撮影

    マルミノヤマゴボウの花 うっすらピンク色を帯びている。

    花弁のように見えるのは萼片で5枚ある。

    雄しべの葯は白い。

    結実しかけている大株のマルミノヤマゴボウ。2024年6月 身延町で撮影

    たくさん花を付けているマルミノヤマゴボウ。花序は直立し、果期にも垂れ下がらない。

    結実しかけたマルミノヤマゴボウ

    果実は8個が合着して丸くなり、溝が目立たない。

    川沿いに生えたマルミノヤマゴボウ。それなりに個体数はある。




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ヤマゴボウ (ヤマゴボウ科) Phytolacca acinosa Roxb.

2024年06月21日 | その他の絶滅危惧種
 山地の道路脇の林縁や荒れ地を好んで生育する多年草である。ヒマラヤ~中国原産の帰化植物と言われている。茎の高さは40〜80㎝になる。上部で分技し、茎頂に穂状花を密に着ける。花は白色、雄蕊の葯は淡紅色なのが特徴である。果実は 5 〜 8 個の分果。秋に萼片、花柄は紅色になり、果実は黒色に熟し、 目立つ。花穂は直立し、果期になっても垂れない。根の断面は年輪状になる。山梨県では県南部を中心に生育しているが個体数は少ない。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー :情報不足(DD)   2017年環境省カテゴリー:なし

    ヤマゴボウ 2024年6月 身延町で撮影

    個体数は少なく花が咲いていたのはこの1株のみだった。

    結実しかけているヤマゴボウの花。直立して花が咲く。

    果実は8個の分果に分かれ ており、明瞭な溝が入る。

    花弁は白色で5枚、葯は淡紅色をしているのが特徴。

    葉には柄があって互生し、やや柔らかくて薄い。




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ジロボウエンゴサク (ケシ科) Corydalis decumbens (Thunb.) Pers.

2024年06月21日 | その他の絶滅危惧種
   山地の林下のやや湿った所を好んで生育する多年草である。高さ10~20cmになり、地下に1cm大の丸い塊茎がある。根出葉は塊茎の頂端に少数つき、葉は2 ~ 3 回3出複葉で長い柄がある。小葉は 2 ~ 3 深裂する。花茎は 1 球から数本出し、柄のある葉が 2 個つく。花序は長さ1~2cmの紅紫色の花を少数つける。苞は卵形で全縁、先端部が尖る。花期は 4 ~ 5 月。山梨県では県南部に生育し、個体数はあまり多く無い。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー:なし 

    ジロボウエンゴサク 2024年4月 南部町で撮影

    やや湿った林縁や林道脇を好んで生育している。

    花は紅紫色で細長く、長さは1~2cm程度

    苞は全縁で先端部が尖る

    花と苞

    葉は2回3出複葉で、小葉は2~3深裂する




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ギョウジャニンニク (ヒガンバナ科) Allium victorialis L. subsp. platyphyllum Hultén

2024年01月13日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯~亜高山帯のやや湿り気の林下に生育する多年草である。全草に強いニンニク臭がある。鱗茎は披針形で、褐色の網状繊維に覆われる。葉は長楕円形で、長さ20 ~ 30㎝。花茎は 40 ~ 70㎝で、茎頂に淡黄白色の小さな花を多数散形状につける。花期は 6 ~ 7 月。 山菜として採取されたことと環境変化により個体数は大きく減少している。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2004年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)   2017年環境省カテゴリー:なし

    ギョウジャニンニク  2021年6月 南アルプスで撮影。 ロープの張られた保護地の中で生育している群落。

    もうすぐ花が咲きそうであったが、開花にはまだ早かった。

    側面から見るギョウジャニンニクの群落

    山梨県では自生のものは極限られた場所でしか見ることが出来ない。

 かつては北岳の白根御池小屋周辺に生育していたと聞いているが現在は消滅しているようである。





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ゼンテイカ (ワスレグサ科)

2023年06月12日 | その他の絶滅危惧種
学名:Hemerocallis dumortieri C.Morren var. esculenta (Koidz.) Kitam. ex M.Matsuoka et M.Hotta

 山地帯の草原を好んで生育する多年草である。普通は根に紡錘状の膨らみはなく、匍匐枝もない。花茎は立ち、高さは 60 ~ 80㎝。花序は短く、長さ1.5 ~ 6㎝、2 分岐し、花は総状につける。花柄は短い。花は橙黄色、直径 5㎝内外で、朝に開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花である。花期は 7 ~ 8 月。他県では大群生する草原が多数あるが、山梨県ではそのような群生地は無く山間の草地に点々と咲いている。

 2018年山梨県カテゴリー: 準絶滅危惧(NT) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:なし

    ゼンテイカ、一般にはニッコウキスゲと呼ばれている。 2022年7月 八ヶ岳で撮影

    花は橙黄色のラッパ型、花弁は6弁。

    草むらを好んで生育する。他県では戦場ヶ原や尾瀬ヶ原、車山高原のような大群生地があるが、山梨県ではそのような群生は見られない。

    花は1日花で朝に開花して夕方にはしぼんでしまう。



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キチジョウソウ (クサスギカズラ科) Reineckea carnea (Andrews) Kunth

2022年11月25日 | その他の絶滅危惧種
 関東以西に分布し、やや湿り気のある日陰の林床に生育する多年草である。この花が咲くと吉事があるとの言い伝えから吉祥草の名がある。群生することが多く、葉は根元から束生し、無柄で葉身は長さ10 ~ 30㎝の線形である。10 ~ 11 月ごろに葉の間から高さ8 ~ 13㎝の花茎を出し、上部に淡紅色の花を穂状に付ける。花被は長さ8 ~ 10㎜でやや肉厚、花被片は中部まで合着し筒状になり、先端は反りかえる。果実は径 6 ~ 9㎜の球形。山梨県では身延町以南に生育しており、寺院や神社で多く見られる。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:なし


    キチジョウソウ 2022年10月 南部町で撮影


    キチジョウソウの花。紅紫色に花を穂状に付ける。


    キチジョウソウの花


    花被片は6枚で中部から下は筒状になっている。


    群生していることが多い。


    根元から束生する葉の中央部から花穂を出す。


 ⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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マツグミ (オオバヤドリギ科)  Taxillus kaempferi (DC.) Danser var. kaempferi

2022年11月19日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯のマツ類、モミ、ツガなどの針葉樹に半寄生する常緑小低木である。高さ30 ~ 50㎝。葉は対生し倒披針形で全縁、先は丸い。基部に向かって狭くなる。花は 両性花で、7~8 月に葉腋に赤い筒形の花が1~4個集まって着く。果実は直径5㎜程度の球形で、秋に実を付けて越冬し、翌年の3~5月ごろに橙色~赤色に熟す。山梨県では甲府市、山梨市、昇仙峡などに点々と生育している。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    アカマツの木に寄生したマツグミ 2022年8月 甲府市で撮影


    富士山とマツグミの花


    真っ赤な花を咲かせるマツグミ


    たくさんの花を付けたマツグミ。枝先には花は付かず中間部から付く。


    マツグミの花。葉腋から数個の花を固まって出す。


    花の拡大。花被は4裂して先端部が反り返る。


    2022年11月に撮影したマツグミの実


    秋の実はまだ青い。


    2022年3月に撮影したマツグミの実。


    越冬して春になると黄色~橙色に色付く。

 ⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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ツルガシワ (キョウチクトウ科) Vincetoxicum macrophyllum Siebold et Zucc. var. nikoense Maxim.

2022年11月13日 | その他の絶滅危惧種
 山地の林床に生育する多年草である。草丈は 50 ~ 100㎝で先端部分は蔓状、無毛または僅かに毛を生じる。葉は対生し有柄で、下部に付く葉は大きく葉身は長さ12 ~ 25㎝で卵形から広楕円形で鋭頭、先端に行くほど葉は細く小さくなる。ツル性の植物であるが通常はからみ付かない。花は葉腋につき、花冠は径 6 ~ 8㎜で5裂し、暗紫色の花を固まって付ける。果実は線状ひ針形で双生する。花期は 7 ~ 8 月。山梨県での生育地は限られており個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ツルガシワ 2022年8月 丹沢・道志山系の山で撮影


    ツルガシワの葉。基部の葉は大きく、先端部は尖る。


    葉腋に小さな暗紫色の花を固まって付ける。


    ツルガシワの花


    ツルガシワの花


    風通しの良い林縁を好んで生育しているようである。


    先端部の葉は小さくなるか、あるいは無い。

 ⇒山梨県絶滅危惧のキョウチクトウ科植物一覧

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒2018年版山梨県レッドリストの植物 ~絶滅危惧ⅠB類(EN)~

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ヒオウギ (アヤメ科) Iris domestica (L.) Goldblatt et Mabb.

2022年10月05日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の草地に生育する多年草である。葉は広い剣状で扇形に並ぶ。茎は直立して上部で分岐し、高さ50 ~ 120㎝になる。花は黄赤色、花被片は 6 個で楕円状へら型、全て同じ大きさである。花被片には濃黄赤色の斑点がある。1日花で花被片は捩じれながら萎む。種は縦縞が入り表面が波打つ。山梨県では主に山中湖周辺の山域に生育しており、本来は暖地性の植物でこの地域に生育しているのは珍しい。新たに北杜市でも生育が確認された。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし


    ヒオウギ 2022年8月 北杜市で撮影


    黄赤色の鮮やかな花を咲かせる。花被片には濃黄赤色の斑点がある。


    花は1日花で花被片は捻れながら落ちる。


    ヒオウギの全体像


    葉は広い剣状で扇形に広がる。


    実は緑色で表面が波打ち、筋が入る。


 ➡その他の山梨県の絶滅危惧の植物

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒山梨県2018年版レッドリストの植物



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