何年か探していたハシナガカンスゲであるが、探していたところとは別の谷に群生していることを知り、昨年ようやく見ることが出来た。今ごろ小穂を伸ばして雄花と雌花が花を咲かせている頃ではないかと思う。南部町まで見に行ってみる。

谷の中に咲いていた桜の花だが、何ザクラだかまでは判定できず。

ハシナガカンスゲが生育する岩壁

新しい葉はまだあまり目立っていないが、元気にたくさん生えている。

小穂を伸ばして花が咲いている。

たくさん小穂を伸ばしている。

見たかったのはこの花を咲かせた雌小穂(先端部)と雄小穂(下側)

別のスゲも花を咲かせている。これはカンスゲであろう。

ハシナガカンスゲよりもやや大型で葉が固そうに見える。これはコカンスゲであろう。

小穂は雌と雄が一緒になっており、複数の雌雄小穂を出している。

さらに大型のスゲだが、カンスゲよりも小さく葉が柔らかい。これはミヤマカンスゲであろう。

先端部が雌小穂で下から分かれているのが雌小穂のはずである。

別の場所でも群生していた。大きなスゲはカンスゲ。

小穂をたくさん出している。

元気に小穂を伸ばしている。

スゲも観察していると可愛らしく見えてくる。

ハナネコノメソウが咲き始めていた。まだ花を咲かせていない小葉がたくさん出ていた。
あいにくの小雨の天気となりカッパを着ての散策となってしまったが、花が咲いたたくさんのハシナガカンスゲと他のスゲを見ることが出来て満足だった。
さらに帰り際に車の中から道路脇を見ているとそれっぽいものが生えていた。

斜面の一部がくずれ落ちているが、それらしきスゲが生えている。

先端部が茶色い。これはハシナガカンスゲであろう。

果胞が実ってから観察してみないと確定できないが間違いないであろう。
十分にハシナガカンスゲを観察してきたところで先日見てきた林道のスゲをもう一度見に行ってみる。

改めて見てみるとハシナガカンスゲよりも葉が細長い。

花が咲いている。先端部の雌小穂が緑色をしておりこれはハシナガカンスゲでは無い。

イトスゲの仲間だろうか?果胞が実ってから調べないと分からない。
ハシナガカンスゲと思っていたスゲは別物で、正体は不明である。おそらく思親山の林道沿いにたくさん生えているものと同じであろう。5月ごろに果胞が実っているであろうから、時間がとれれば見に来てみたいと思う。