スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(昨年は一昨年より約9,000人の減)

2021-02-24 11:16:02 | 日記
2月24日(水)
 厚生労働省の人口動態速報が出てそれによれば、昨年(2020年)の死亡者数は1,384,544人で一昨年(2019年)より9,378人減少したとの事である。前回書いた池田氏の推定(約15,000人の減少)よりは少ないが驚くべきことに違いはない。産経新聞は「減少に転じるのは平成21年以来」とさも自然現象のようにさらっと、新型コロナがぎゃんぎゃん言われているから死亡者数もさぞ増えただろう、それなのに減少したとはどういう事だとの、読者の疑問などないかの如くの書きぶりだ。何か「闇がある」と感じる。
 ただ分からないのは厚労省の別の統計では2019年の死亡者は1,376,000人と出ている。それなのに1,384,544人の死亡者の方が少ないとは、到底理解の行く話ではない。また池田氏も2019年の死亡者を136万人と書いておられるが、どこから持ってきた数字なのだろうか。とにかく統計というものは出しようによって結構数字が変わるものなのだろうが、よく分からない。
 それは置いておくとして私の最大の思いは新型コロナの恐怖をあれほど言うのに、全体の死亡者数が減っている矛盾に、どうしてマスゴミは騒がないのかという、ジャーナリスト蔑視である。産経新聞は私の地方では一日遅れの配信である。厚労省の発表は22日にあったそうだ。マスゴミに普通人の感覚があれば昨日テレビで大々的に報道する筈なのに、まったくそれを見なかった。てえ変だの脅しに差しさわりがあるから、さらっと流すのだろう。
 日経新聞によれば昨年の9月までの死因別の死亡者数を厚労省が発表しているそうで、それによれば一昨年(2019年)と比べて肺炎で約12,000人、インフルエンザで約2,000人の死者数減少だとのこと。日経は新型コロナ対策が他の感染症の対策にもなって全体の死亡者数が減ったのだろうと書いているが、本当だろうか。ではアメリカやヨーロッパは感染症対策をしていないのか。日本よりもっと徹底しているように聞くが。台湾やベトナムなどは新型コロナ対策を徹底していると褒めるが、ではその国で全体の死亡者数が減っているのだろうか。そういう調査をした上でなければ、日経は薄っぺらな記事を書いていると言われる。

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