スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(南京大虐殺への一つの視点)

2019-12-28 12:49:06 | 日記
12月28日(土)
 今でも南京大虐殺があったあったと言われれば、そうかなと思ってしまうのが人間である。桜を見る会を、安倍が私物化した私物化したと、四六時中聞かされれば安倍辞めろの思いがしても、それが人間というものである。もし日本で犯罪の中で、万引犯しか国民に知らされない工夫がなされていたとしたら、万引犯が出たら極悪人と見做されて死刑にもなりかねない。その陰で殺人犯は人知れず生きおおせるというものだ。
 「木を見て森を見ない」とか「井の中の蛙大海を知らず」とは、昔から言い古された諺であるが、今でも有効期限の切れない、真実を突いた格言である。ほとんどの国民は南京事件の検証など出来ない。虐殺があったのか無かったのかの二者択一的にしか、覚えることができない。事柄の検証をせずにあったのか無かったのかを覚えようとしたら、声の大きい者の主張を聞くのが常道であろう。私はこういう状況の中では、国民の視野を広げてやるような、そういう知識提供が重要であると思う。
 それが南京事件の半年後に起こった、国民党軍による、黄河決壊である。
 昭和13年の6月に国民党軍は日本軍の進撃を止める為に、黄河中流の中原地帯で堤防を爆破して、黄河を決壊させた。これによる浸水範囲は日本の中部地方全部とほぼ一致する。凄まじい広さである。黄河は流れを変えてそれまで山東半島の北を流れていたものが、南側から海に注ぐようになってしまった。ちなみに共産党が中国を支配してから堤防が修復され、元のように山東半島の北側に流れが戻された。この爆破は明確に蒋介石の指示で行われたもので、まだかまだかと爆破を督促する蒋介石の様子を示す一次資料が、存在しているとの話である。
 黄河の爆破は確かに一時的には日本軍の進撃を止めた。しかし中国大陸は広い。日本なら中部地方が沈没すれば東軍も西軍もそれ以上進めまいが、日本軍は結局迂回して目的地の漢口を落とした。だから自国民に莫大な犠牲を強いた黄河決壊は半年?くらいの時間稼ぎにしか役立たなかった。
 黄河決壊の惨劇は凄まじい。蒋介石は決壊するなどとは一切自国民に知らせなかったから、いきなりの洪水による死者は100万人に上ったと言われる。悲劇はそれにとどまらない。黄河の流れが変わったため、今まで水が来ていた穀倉地帯は旱魃になって飢饉が起こり、新たに水が来た地方はこれまた水害で飢饉が起こった。そして死者は放置され、何年にもわたって衛生状況が悪化し、学者がしっかり調べればナチスも三舎を避ける、史上最大の虐殺事件だと、世界で認定されることだろう。そして蒋介石は黄河決壊を日本軍の仕業だと、臆面もなく内外に広言したのである。
 こういう事をするのが国民党軍であり蒋介石であり、延いては中国の指導者というものなのであろう。これが起こったのが南京事件の半年後である。これを知れば余程南京大虐殺を見る目が変わるのではないか。
 黄河決壊時に、勿論焼け石に水だったろうが、中国人を救ったのが進撃していた日本軍である。日本軍は中国人を高台に誘導して避難させ、軍の食糧を与えて命を救った。これを知れば余程目が変わろう。
 しかし黄河決壊事件はマスゴミが全く報道しない。だから日本人はほとんど知らない。日本人をめくらにする作戦が続いているからだ。だから我々は、ネットを引けばすぐに分かる簡単な事件だから、勉強して、友人知人に語ろう。

3 コメント

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花園口事件 (野々花)
2019-12-28 21:35:08
いわゆる花園口事件ですね。
支那のガイドは、日本人観光客に明確に国民党軍つまり蒋介石のしわざで、日本軍がやったと日本のせいにしようとした、と説明していました。
これは、蒋介石の国民党軍のしわざだからいえるので、これが八路軍だったら言えたかどうか。

ある中国人作家が、山西省だったと思いますが、日中戦争時、飢餓におそわれたが日本軍が食料を支援してくれて助かったと書いていましたね。
わたしは、これが堂々と本になって売ることができたことに驚きました。

そしてガイドは、中国高速鉄道については、政府は自力でやったと言っているが、日本の新幹線技術のおかげです、と発言しました。
ちょっと驚きましたね。
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野々花さんへ (スケッチブック30)
2019-12-28 23:17:57
いつも有難うございます。新幹線はびっくりですね。ガイドさんのその後が気になります。黄河爆破地点に記念碑があったような気がするのですが、どう書いてあったか思い出せません。自責の思いです。
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河南省 (野々花)
2019-12-29 00:32:53
おかぜはよくなりましたか。

さきほどの山西省というのは記憶ちがいで、正解は河南省でした。

以下をご覧ください。

https://shukousha.com/column/liu/4409/
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