8月30日(金)
尖閣の中国人アナウンサーは、中国国家情報法の犠牲者だと思われる。先回国家動員法と書いたが誤りで、正しくは国家情報法であった。訂正します。
〇中国国家動員法 2010年施行 戦争などの非常時の際、国外に住む中国人も含めて、中国政府と軍が民間人を軍事動員できる。
〇中国国家情報法 2017年施行 国外に住む中国人も含めて、全ての中国人は平時においても、中国政府が行う情報収集活動に、協力する義務を負う。
中国人アナウンサーはこれに引っ掛かったと思います。
産経新聞にこのアナウンサーの事が載っていた。それによると彼は東京大学大学院を修了した後、平成14年からこの仕事についているとのこと。そして「日中間の懸案について日本の立場のニュースを読むことに恐怖を感じていた様子もあった」と、同僚が述べたとある。中国人向けに中国語で中国政府とは真反対の事を言うのだから、それはプレッシャーはあっただろう。又同僚は「日本の文学や古典が好きな温厚な人」とも述べている。
ここから推測されることは彼は政治とは無関係な、日本文化好きの人で、日中の懸け橋的な存在になることを夢見ていた人のように思われる。しかしNHKという情報組織の中に居る彼は、中国情報部にとっては格好の役に立つ存在である。恐らく種々の情報を提供するように中国政府から要求されていたと思う(もっとはっきり言うとスパイをしろと)。そしてそれに応じるのが中国人の義務なのである。
恐らくそういう立場が嫌になりNHKに配置転換を要求したが叶えられなかったのであろう。彼が中国人の責務を果たそうとすれば、信頼し友好を続けている日本を、裏切る事になる。まさに孝ならんとすれば忠ならず云々の、重盛の心境である。そしてまさかのあんな発言をしたのだ。そうすれば首か少なくとも配置転換になって、もう二律背反に苦しむことはないと、決断したのだろう。
私はあの発言は中国情報部も予期しなかったものだと思う。あの発言で日本国民は更なる疑いを中国に持ってしまったではないか。二階訪中団だって存在意義が大いに薄れてしまった。しかし今の所だが、マスゴミは勿論駄目だが、ネットにも中国国家情報法との関連で、今回の事件を見る見方のものがない。NHKを叩くのも良いがもっと本質的な危機に目をやれと言いたい。中国人は100万人近くいて、それがあらゆる組織に侵入してスパイを働いているかも知れないというのに、ネット人士もまだ平和ボケの中に居るのか。
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問題発言をした中国籍の男性スタッフについても、段々と情報が出てきました。
NHK関係者によると、この中国人男性スタッフは中国山西省の出身で、現在49歳。留学生として日本に来たのは20代のときで、最終学歴は東京大学大学院卒というエリートだのだそうです。
中国人男性スタッフはナレーター・レポーターとして幅広く活躍していたようで、ナレーター派遣会社のHPには次のプロフィールと経歴が記載されていたようです。(現在は削除された模様)
・プロフィール:NHK国際放送局のアナウンサーをはじめとして、フリーのジャーナリスト、ラジオ番組司会者、テレビ番組コーディネーター、ライター、翻通訳者として、多岐にわたり活躍している
・経歴(ナレーション):NHK「ラジオ・ジャパン」、「テレビで中国語」、「みんなでニホンGO!」、「プロジェクトX」(中国語版)、「東京の歩き方」、「Weekend Japanology」など
・経歴(その他):トヨタ自動車、ソニー、パナソニック、東芝、京セラ、ユニクロ、資生堂、ニコン等日本の大手会社、内閣府、経済産業省、警察庁等官庁の中国語VPナレーション実績百件近く
さらに中国人男性スタッフは、日本だけでなく中国メディアからの仕事も請け負っていたようで、中国のSNS「ウェイボー」で検索すると、中国人男性スタッフが中国の衛星テレビ局「フェニックステレビ(鳳凰衛視)」の「特約記者」として、カメラの前で日本の現地報道を行う動画が複数ヒットするという情報もあります。
日本の放送にガッツリ食い込むと同時に、フェニックステレビの特約記者でもあるとなれば、中国からみれば、実に「使い甲斐」のある人物だとして、ターゲットにされてもおかしくありません。