スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30(最低評価のパリオリンピック)

2024-08-05 10:12:29 | 日記
8月5日(日)令和6年
 パリオリンピックは滅茶苦茶らしい。誤審(ネットは日本人に対するものばかりだが、他の国に対しても沢山行われているだろう)だらけ、汚染基準をクリアしていないセーヌ川でのトライアスロン強行、食堂では肉のない飯が出され、暑くて眠れないエアコンのない宿舎、更にはそこでの盗難頻発と、史上最悪のオリンピックであろう。私はそもそも馬鹿らしくてテレビ中継を見ていないが、開会式が今回の最低オリンピックを象徴しているように思う。
 あれを絶賛している日本の有名人が沢山居るが、産経新聞のモンティーヌ何とかさんもそうだが、あれを一つの歴史劇と見れば、確かに歴史の深奥に迫った深い思想(一つのではあるが)が底に流れていたと、感動するであろう。私もマリー・アントワネットの生首には吃驚すると同時に、フランスでなければオリンピックの開会式でこんな演出は出来ないだろうと、或る種感心した。教科書的な歴史の叙述ではなく、掘り下げた視点があるという訳だ。問題はその視点に拘ってフランスが今回のパリ五輪を運営しているという事だ。
 日本とかの国々はオリンピックを神聖視している。オリンピックを特別な催しとして祭り上げていると言っても良い。だから審判はよりフェアでなければならず、アスリートには出来るだけ美味しくて栄養のある食事を提供し、より快適に過ごせる選手村を提供しようとする。つまり神様に仕える如くオリンピック期間を、神事の味付けをして演出しているのだ。
 そういう観点を史上初めて拭い去ったのが、今回のパリ五輪なのだ。つまりオリンピックを普通の大会に落としたのだとも言える。神事ではなく単なる大きな大会なのだから、現在のフランス人の思い通りに運営させて貰います、という訳だ。従ってフランスが目指すビーガン食を提供します。味など二の次です。フランスが目指すエコ社会の為だから暑さは我慢して下さい、でも金があるならエアコンつけても良いとの融通も利かせます、フランスは金があるのでそうします、これはダブルスタンダードではなくフランス人の融通さの発揮です。せっかくフランスでこんな大きな大会を開くのだから、フランス有利の判定が行われるのは当然です。特に黄色い猿(JAP)はこのところアメリカのポチ振る舞いが多いから、凝らしめたやりましょう、という所なのである。
 また近代オリンピックはフランス人が作ったものです。我々の物を我々がどうしようと勝手でしょう。そう言うと実も蓋もないから言葉を換えます、物神化されているものを我々が取り返した(人間化・疎外の解消)のです、素晴らしいでしょう、とも言うだろう。
 これが多くの人がパリ五輪に違和感を抱く本質点である。また海外かぶれが開会式を褒めそやす理由である。