直木賞を受賞した葉室麟の『いのちなりけり』(文春文庫版)を九州からの戻りの飛行機内で読み始め、今朝の一時で読み終えた。葉室作品は初めてである。
葉室麟は1951年の北九州市の生まれで歴史文学賞や松本清張賞などを受賞して、『いのちなりけり』は直木賞候補であったらしい。『蜩の記』で直木賞を受賞した。私は乱読派であるが、まだ読んでいない作家になかなか取りつかない傾向があって、書店や図書館でちらちら目にしてはいたが手にとってはいなかったのである。たまたま九州への旅の道連れに、公事宿事件帳シリーズの未読分と『いのちなりけり』を加えておいた。
江戸は徳川綱吉の時代、佐賀鍋島藩の支藩の一つ、小城藩の重臣天源寺刑部の娘、咲弥が2人目の夫=蔵人=に出会う。この二人が子ども時代に出会いがあって、深く秘められた愛をもっているというのが、物語の根っこに据えられ、そこに、水戸光圀に代表される水戸家や、綱吉の腹心である柳沢吉保がからみあって、大きなストーリーが展開される。物語がどこへ行きつくのか、ドキドキしながら読み終えた。著者の今後の活躍が期待される。さっそく大野図書館にあった直木賞受賞作の『蜩の記』を借りてきたので、読もうと思っている。
葉室麟は1951年の北九州市の生まれで歴史文学賞や松本清張賞などを受賞して、『いのちなりけり』は直木賞候補であったらしい。『蜩の記』で直木賞を受賞した。私は乱読派であるが、まだ読んでいない作家になかなか取りつかない傾向があって、書店や図書館でちらちら目にしてはいたが手にとってはいなかったのである。たまたま九州への旅の道連れに、公事宿事件帳シリーズの未読分と『いのちなりけり』を加えておいた。
江戸は徳川綱吉の時代、佐賀鍋島藩の支藩の一つ、小城藩の重臣天源寺刑部の娘、咲弥が2人目の夫=蔵人=に出会う。この二人が子ども時代に出会いがあって、深く秘められた愛をもっているというのが、物語の根っこに据えられ、そこに、水戸光圀に代表される水戸家や、綱吉の腹心である柳沢吉保がからみあって、大きなストーリーが展開される。物語がどこへ行きつくのか、ドキドキしながら読み終えた。著者の今後の活躍が期待される。さっそく大野図書館にあった直木賞受賞作の『蜩の記』を借りてきたので、読もうと思っている。
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