映画『のぼうの城』を東宝シネマズ下田で鑑賞した。私の町からは盛岡へ出るより、八戸に行くか高速道をつかって〈おいらせ町〉のイオン下田ショッピングセンターにある東宝シネマズ下田に行く方が近いので、時折出かけるのである。
『のぼうの城』は和田竜作の小説で、以前に読んで大変面白かった(このブログにも投稿)。映画が出来て上映が始まっているのを新聞で見て、これは鑑賞しなくてはならないと出かけてみた。
主演は狂言師の野村萬斎である。〈のぼう〉とは、忍城城代の息子で「でくのぼう」だといわれ、農民に混じって働くのが好きという人物だ。時は豊臣秀吉が全国制覇を完了する時代であり、小田原の北条氏の征服の戦で、支城の一つである忍城(おしじょう)を石田光成が率いる2万の軍勢が取り囲むが城方は500という人数である。当然降伏すると思われた城方が、坂東武者の意地にかけて抵抗を試みるという話だ。この映画で見ものは、〈のぼう〉を演じる野村萬斎である。水責めのために築かれた堤防の前まで舟を繰り出し、田楽踊りを披露し敵味方を魅了するのだが、その踊りはまさに萬斎の世界であった。水が入ってくるシーンなどはCGを使ったのだろうが、いささか大げさな表現であったと思う。もう少し抑えた表現で、水が迫ってくる感じを出した方が恐怖心をかきたてるのではないのかななどと勝手な感想をもった。
映画情報を見ると、吉永小百合主演の『北のカナリヤ』が上映されているらしい。政治はどうやら解散・総選挙に向かって転がり始めたらしい。忙しくなる前に、『北のカナリヤ』だけは鑑賞しておきたい。今月26日で64歳となるが、「シニア」料金で1,000円で映画が見れるので、その権利を大いに活用している。
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