司馬遼太郎の『竜馬がゆく』の再読を始めた。先日、豊田穣の『坂本龍馬』を読んで、『竜馬がゆく』を再読して見たいと思っていた。読んだ本は文芸春秋社の昭和38年(1963年)に第一刷が出版されたもので、昭和62年(1987年)の第91刷という本である。昭和38年といえば私はまだ15歳で、時代小説を読む年齢ではなかった。やはり名作というものは、読みつがれていくものであるの感を強くした。『立志編』は、“よばあたれ”と呼ばれた竜馬が、剣術の修行をする中で大きく成長し、江戸へでて桶町の千葉道場に入門し、腕を上げ、塾頭になるまでになる。しかし、竜馬は剣術だけで良いのか迷いながら、自分の生き方を考える。作者は『立志伝』のあとがきの中で、「いや、伝書などはいい。竜馬は、生きている。われわれの歴史のあるかぎり、竜馬は生きつづけるであろう。私はそれを感じている自分の気持ちを書く。冥利というべきである」と書いている。その作者の気持ちを私ももう一度味わいたいと思う。
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