平岩弓枝の『黒い扇』を読んだ。古本屋の99円コーナーに出ていたものである。『黒い扇』は1960年「秋田魁新報」他の地方紙に新聞小説として連載されたものらしい。読んだ本は角川文庫の新装版(平成21年改版初版)である。解説の伊東昌輝氏は「『黒い扇』はそういう点からみて、ほぼ満点に近い新聞小説である」と書いている。4つの殺人事件と、それを解決するために活躍する若い男女の葛藤が横縦に織りなされ、最後まで息が抜けいない面白さがある。平岩弓枝のとっては初期の作品なのだろうが、なかなか堂々とした書きっぷりだと思った。この本は、カナダ行の予備に持って行ったものだが『村上海賊の娘』が早く読み終わってしまったので、帰りの飛行機の中で読んでしまった。飛行時間13時間をつぶすのはなかなか大変で、機内で視られる映画もほとんど英語版なので、本を持って行って正解だった。携帯用のDVD装置ももっていたが、向こうの電気は60サイクルなので使用できなかった。
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