お晩でがんす。朝も料理をしたので少し意欲が低く、できるだけ簡単にということでカレーにした。ワンゲル時代はカレーのことを「キジ飯」と呼んでいた。大きい方をすることを「キジ打ち」と言っていたので、形状が似ていることから生まれた言葉であろう。山歩きをする連中が一種異様な汚い格好をしてた時代のことである。現在のおしゃれな山屋さんたちに通用するのかどうか大いに疑問だが、あの時代がなつかしい。私の1年生の夏合宿で、弟子屈から摩周湖をまわり、クッチャロ湖で最初のキャンプをして阿寒湖畔まで歩き、翌日、雌阿寒岳に登ってオンネトーに出て、どっかの学校の脇でキャンプをはり最後は糠平で他のパーティーと合流した。別コースは確か十勝岳から来たのだと思う。打ち上げでは、各パーティーのリーダーを糠平湖に放り込んだような記憶がある。良くも悪くも青春の1ページである。夏合宿が終わると1年生部員も自由に登山が認められるようになり、寮の仲間を誘って岩手山に登り、8合目にあった測候所後の小屋(赤い潜水艦と呼ばれていた)に泊まり、サントリーレッドを1瓶飲んで夜を明かし、雲海の中から登る日の出に感動したものであった。9月の試験休みには仲良しだったO君と裏岩手縦走をしたりもした。その年の今頃、岩大ワンゲルが岩手山の集中登山で凍死者を出す遭難を起こし、いろいろすれ違いが起こって、私はワンゲル部を退部。民青や共産党の活動にはまって行った。思えば、ワンゲルに入って夏合宿の頃までは本当にいきいきした学生生活だった。その後が、いきいきしていないかというとそうではない。何とか無事に4年で大学は卒業したが、本来の学問以外の情熱を燃やし続けていた。
ところでカレーだが、材料はカレー用豚肉、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ブナシメジ、ニンニク、それに市販のルー。まず豚肉をさっと炒め、表面が白くなった取り出し、ニンニクとタマネギのみじん切りを炒める。きつね色になるまで炒め、ニンジン、ジャガイモ、ブナシメジもさっと炒めて水を入れ、ジャガイモなどが柔らかくなるまで煮る。火が通ったらルーを入れ、トマトケチャップ、出汁しょうゆ、ソースなどで味を整えて出来上がり。ニンニク1片をタマネギと一緒に炒めると香りと味に深みが出て、出来合いのルーとは思えない味になる。今日は同じ皿にサラダ、カボチャコロッケを乗せてみた。細く切ったラッキョウ、福神漬けを添えてみた。いかがかな?
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