『米国医師会雑誌(JAMA)·外科学編』が16日に発表した新研究プロジェクトによると、鍼灸が全人工膝関節置換術を受けた患者のオピオイド系鎮痛薬の使用を減らし、さらに使用開始を遅らせるのに役立つという。
オピオイド系鎮痛薬というのは、日本では違法薬物で、2015年6月、トヨタ自動車の女性常務役員が麻薬取締法違反容疑で逮捕された原因となった。
ケシの実から採集されるアヘン(Opium)から、さまざまな鎮痛剤(オピオイド系鎮痛剤)を開発していった。1804年にはモルヒネ、1832年にはコデインが作成され、1874年には、モルヒネからヘロインもつくられた(最初は鎮咳薬として販売されたが、注射器投与により強力な麻薬作用が生じることが判明し、厳しく規制されることになった。
その後、アヘンに含まれるアルカロイドからオキシコドンが合成されたほか、ヴァイコディン(コデインから合成されたヒドロコドンとアセトアミノフェンを配合したもの)や、パーコセット(オキシコドン・アセトアミノフェン・パラセタモールを複合的に配合したもの)などの各種オピオイド系鎮痛剤がつくられていった。
米国では、慢性痛の治療に使われるオピオイド系の鎮痛剤が乱用されており、中毒状態になっている者は190万人。死亡者は1999年から2014年までで16万5,000人に上るとされる。
鍼灸により、痛みを和らげ、鎮痛剤の乱用が防げるというのだ。→新華網
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