政府は14日に開催した新型コロナウイルス感染症対策本部で、7月下旬以降、菅首相自身が官房長官時代から主導してきた全国規模で実施してきたGo Toトラベル事業を、12月28日から2021年1月11日まで全国で一斉に停止することを決定した。12月27日までは、札幌、大阪両市に加えて東京都、名古屋市を目的地とする旅行が事業対象から除外される。→こちらなどの報道
菅首相は14日の対策本部で、「年末年始にかけて、これ以上の感染拡大を食い止め、医療機関などの負担を軽減し、(国民の)皆さんが落ち着いた年明けを迎えることができるよう、最大限の対策を講じることにする」と思い詰めたような表情で語った。
菅首相はこれまで一貫して「Go Toで感染が拡大したというエビデンス(証拠)はない」と主張してきただけに(→こちらなどの報道)、「事実上、Go To政策運営の失敗を認めた格好」だ。
札幌市・大阪市での一部停止はあったが、全国・全面停止は突然の発表であり、事業を担当する国土交通省や観光業界は混乱を極めている。→こちらなどの報道
第3波到来で、北海道は札幌すすきの地区で、11月7日(土)から時短要請を行っており、期限の11月27日を迎え、さらに12月25日まで延長している。→時短要請 延長要請の報道
大阪では11月27日から12月11日まで時短要請が始まったが、12月29日まで延長されている。→こちらなどの報道
東京では、11月28日から12月17日まで時短要請が始まったが、来年1月11日まで延長されている。→こちらなどの報道
なお、「GoToトラベル」をめぐり政府は、先月24日から今月15日までの3週間、感染が拡大している札幌市と大阪市を目的地とする旅行を対象から外す措置をとっており、2つの市を出発地とする旅行も利用を控えるよう呼びかけていた。(→こちら)
新規感染者数のグラフを見てみよう。全国的には増えていて、下がる気配はない。
北海道の新規感染者数のグラフを見てみよう。北海道では、11月初めから時短要請など行っていたので、下がる気配が出ている。
大阪の新規感染者数のグラフを見てみよう。大阪では、11月末から時短要請など行っていたので、下がる気配が見えつつあるようだ。
東京の新規感染者数のグラフを見てみよう。東京では、11月末から時短要請など行っていたが、まだ、下がる気配は出ていない。
現に、12月16日は発表の新規感染者集は、これまでで最も多い678人を確認したと発表した。一方、16日時点の重症の患者は15日より9人減って69人と。→こちらなどの報道
こんな中、14日、「GoToトラベル」の全国一斉停止を発表した直後の夜に、菅首相も参加した会食に関する批判の声が上がっている。→こちらなどの報道
会食のメンバーは、菅首相、二階幹事長ら自民党幹部、福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長、俳優の杉良太郎さん、さらに、政治評論家に別室にいたというタレントのものもんたさんら8人ほど。 メンバーの1人は、この会食は、忘年会だったと話している。
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