●河出文庫「二・二六事件」太平洋戦争研究会編、平塚柾緒著。2006年2月20日初版発行。750円+税。
この本の優れたところは「皇道派も統制派も単なる俗称で、政治結社的な意味合いはない」と明記したこと。今までの「低レベルの本」は、あたかも「皇道派という集団」が存在したかの如く解説していて、その度に、末松太平は立腹していた。
賢崇寺の法要で、見知らぬ自称研究家から「末松大尉は皇道派ですね」と訊かれて「何々派という組織は存在しない」と説明。でも、相手は「?」と理解できない感じ。見当外れの問答が続いて、最後は「もっと勉強してから質問して下さい」と背を向けた。怒りっぽいのが我が短所なのです。
判りやすい文章の例「粛軍の名の下に事件にまったく無関係だった皇道派青年将校も起訴されている。極端な例では青森の末松太平大尉、鹿児島の菅波三郎大尉、朝鮮半島羅南の大蔵栄一大尉など、東京にいなかった者まで断罪された」P204。
判りやすい紹介の例「第2部・戒厳令下の暗黒裁判」の「第2章・昭和維新を掲げて 二・二六事件の決行者たち」
野中四郎大尉を筆頭に、自決及び刑死した全員のプロフィル(写真付き)を適確に紹介。皆様の人柄が、読者の心に迫ってくる。
西田税氏の「顔写真」は「私的な集合写真」から複写されたもの。西田氏の写真は少なくて入手困難。様々な場に「この写真」が流用されています。
私的な集合写真=末松太平夫妻の結婚式の集合写真。いずれ、当ブログに掲載する予定でいる。
(本日の写真=賢崇寺法要の世話人、今泉章利氏と安田善三郎氏)
この本の優れたところは「皇道派も統制派も単なる俗称で、政治結社的な意味合いはない」と明記したこと。今までの「低レベルの本」は、あたかも「皇道派という集団」が存在したかの如く解説していて、その度に、末松太平は立腹していた。
賢崇寺の法要で、見知らぬ自称研究家から「末松大尉は皇道派ですね」と訊かれて「何々派という組織は存在しない」と説明。でも、相手は「?」と理解できない感じ。見当外れの問答が続いて、最後は「もっと勉強してから質問して下さい」と背を向けた。怒りっぽいのが我が短所なのです。
判りやすい文章の例「粛軍の名の下に事件にまったく無関係だった皇道派青年将校も起訴されている。極端な例では青森の末松太平大尉、鹿児島の菅波三郎大尉、朝鮮半島羅南の大蔵栄一大尉など、東京にいなかった者まで断罪された」P204。
判りやすい紹介の例「第2部・戒厳令下の暗黒裁判」の「第2章・昭和維新を掲げて 二・二六事件の決行者たち」
野中四郎大尉を筆頭に、自決及び刑死した全員のプロフィル(写真付き)を適確に紹介。皆様の人柄が、読者の心に迫ってくる。
西田税氏の「顔写真」は「私的な集合写真」から複写されたもの。西田氏の写真は少なくて入手困難。様々な場に「この写真」が流用されています。
私的な集合写真=末松太平夫妻の結婚式の集合写真。いずれ、当ブログに掲載する予定でいる。
(本日の写真=賢崇寺法要の世話人、今泉章利氏と安田善三郎氏)