イーハトーヴ里山の樹木ウオッチング

岩手県の北上山地に住まいする私が四季を通してイーハトーヴの里山の樹木と自然と生活をウオッチング。

サイカチの木

2006-08-25 13:27:05 | Weblog


樹を観る会途中のこのきなんの樹

五輪峠に行く途中で観察した樹木の紹介、まずは「サイカチの木」県道8号江刺の玉里峯の後ろ、人首川沿いに自生していました。
自生と書きましたが藩政時代に川の土手の決壊しやすい場所に苗木を植えた事もあって植えられたものかその種が流れ着いて芽吹いたのか定かではないようです。
根の張りが良いので水害防止に効果がある木だといわれています。

サイカチは見てのとおりマメ科のエンジュやネムノ木のようにささげ豆のような実をつけます、この実が昔石鹸の代用として庶民の生活に役立っていた事は知られていますが今これを使うひとはいないようです。
⇒一個のさやを細かく刻み水27リットルにして煮てその液を冷やし洗濯水に入れる、一個で一反の布を洗う事ができるのだそうです。それから外さやをもんで食器洗い、体もこする事ができるのだそうです。
しかし今の合成洗剤のようには行かないのでしょうね、当たり前か、石鹸もない頃のお話なんでしょうから。

サイカチはとても繁殖力が強いようで一本の大木の下にはたくさんの幼木が芽生えています、写真は掘ってきて家の近くに植えたもので3年目ぐらいでしょうか、それから葉っぱが偶数羽状複葉(ニセアカシアに似ている)でトゲが沢山有るのが特徴です。

つづく