コンクールの参加申し込み要項が送られてきた。
先日1年生を迎えたと思ったら、もうコンクールだ。
コンクールの抽選会のときに、出演日調整というのが行われてきた。
指揮をする先生が年次研修にあたっていたり、他の学校行事と重なっていたりした場合、たとえば出演できる日程が三日間あるとすると、そのうちの都合のいい日のくじをひくまで引かせてもらえるのだ。
といっても吹奏楽関係者以外には、そのイメージがわきにくいかもしれないが。
コンクールの日程が8月3日、4日とあったとする。
3日は校内模擬試験なので、4日に出させてくださいと言えば、それが通ったのだ。
指揮者の都合がわるいとか、演奏メンバーが入試だから、なんてのも実は認められてきた。
たとえば野球の大会で、「8月7日は校内実力試験があるので、8月8日に一回戦を戦いたい。そこがあたるまでくじを弾き直させてください」と言ったら、頭おかしいの? と言われることは必至だ。
「いつも面倒みてもらってるコーチの家庭の都合で、この日は試合ができません」と言ったなら、それなら抽選会来なくていいです、出ないでください、と言われるだろう。
そういうことが吹奏楽コンクールでは行われていた。
初めて抽選にいったときは驚いたものだ。
しかもそれを教育的配慮と述べてらっしゃる先生がいたことにも。
今年の要項には、出演日調整は、教員の公的な出張のみ考慮する、とある。
さらに当日の申し出は認められないと記載されている。
長かった。常識の範囲と思われる抽選会になるまで。
勇気を出して、それはおかしいんじゃないですかと初めて意見をいったとき、「誰? こいつ」って顔で見られてたなあ。
大滝理事長ならではのご英断だと思う。
抽選会でなんか言う人がいたら、ちょっとがっつり意見してしまうかもしれない。