「少女達の羅針盤」は広島県福山市を舞台にした作品。本庄市舞台の「JAZZ爺MEN」ほどのご当地色はないが、福山市の全面的なバックアップでつくられた作品だそうだ。
ミステリー仕立ての作品だが、その謎解きの部分は、はっきりいって愚作。
でも、出演者たちが演じる劇中劇のテンションはすばらしい。
だって、成海璃子さま、忽那汐里さんたちが演じているんだから。
映画はどうでもいいけど、ていうか「それはないだろ」と言いたくなる事件の真相が最後に明かされるけど、璃子さまたちの芝居だけをずっと見ていたかった。
できれば本当にこのメンバーでの生のお芝居を、池袋グリーンシアターぐらいのキャパのはこで見てみたいと思った。
劇中劇にかぎらず、彼女たちが学校の演劇部を飛び出して、自分たちのやりたい芝居をやる、そのためにストリートで演じるという設定、そしてそれを実現していく過程で起こるいざこざや、そこで生まれる葛藤など、まっすぐな青春映画として楽しかった。
そう考えると、やっぱプレーヤーなのかな。