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Chateau Boyd Cantenac 2004

2007-11-03 20:40:57 | フランス・ボルドー

Chateau Boyd Cantenac 2004

「神の雫」4巻に登場したワインですが、Vintageは2001年でした。

2001はPP 90pointでしたが、2004はPP 91pointです。




Chateau Boyd-Cantenac
AOCマルゴー(カントナック村) グランクリュ特3級
 1754年にアイルランド出身の羊毛商人であったジャック・ホイドによって創設されたシャトーです。1806年に結婚によってボイド家と血縁関係となったジョン・ルイス・ブラウンの所有となりました。一時、シャトーマルゴーの所有者でもあったジネステ社のものとなりましたが、1932年から現在のギルメ一族所有となりました。ボイド・カントナックに正規のシャトーがないので、ワインは、同オーナー家が所有するマルゴー村特4級のシャトープージェに隣接する倉庫で醸造・貯蔵されています。
 シャトーボイドカントナック2001年(パーカー90点)が漫画「神の雫」で紹介されてから人気が出ました。2000年~2004年まで評価が高く、品質が安定してきた感があり、お買い得なシャトーでしたが、だいぶ値段が高くなりました。カントナックの名が付く、マルゴー村の他の特級シャトー(ブラーヌカントナック、カントナックブラウン)より、人気がなく評価が低くかったのですが、復活したようです。


葡萄品種 カベルネ・ソービニヨン60%、メルロ25%、カベルネフラン8%、プティヴェルド7%
畑の面積 17ha
土壌 砂利混じりの砂質
平均樹齢 35年
アルコール発酵 発酵とマセレーションはエキポシ張りのコンクリート槽でやや長めに行なう。
仕上げ処理 清澄はするが、1997年以降濾過はしていない。
樽熟成期間 18ヶ月
新樽使用率 58%
年間平均生産量 約7万本
所有者 GFAデュ・シャトー・ボイドカントナック(リュシアン・ギルメ氏)
セカンドワイン ジャック・ボイド(1997年発売開始)
(2004年のデータ)
かのや酒遊館 より)
 
2004 CH. BOYD-CANTENAC / MARGAUX
「2001 CH.ボイド・カントナック」が漫画『神の雫』で大絶賛されブレイクしたのも記憶に新しいところですが、今回、もっとすごいヴィンテージが入荷しました!
それは【2004年!】

パッしないヴィンテージだなぁ、と侮ってはいけません。
もともとロバート・パーカー氏が絶賛、『神の雫』で取り上げられた2001年も、ボルドー全体にしたら評価はそれほど高くないヴィンテージなのですから。
でもそういったアベレージのヴィンテージに真価を発揮するのがこの「ボイド・カントナック」。

では2004年のボイド・カントナックがナゼ良いのでしょうか?
その説明は少し回り道が必要です。

まず、2001年をパーカー氏が試飲し、「ブラボー!」「01年だけは別格で自分が飲んだこのワインの中で最高の出来栄えだ!」と絶賛したのは2004年6月のテイスティング時。
ポイントとしてはこのとき90ポイントを与えています。

そして2001年が「仮面舞踏会(着飾った貴族たちのどこか謎めいたまるで一夜の幻のようなエレガントな宴)」と形容され、『神の雫』に掲載されたのは2005年のこと。
ー「天地人」その総てが奇跡的に噛み合った時優れたテロワールはその潜在能力をいかんなく発揮しときに一級シャトーに匹敵するほどの『傑作』を生み出すことがある」ー
と、ストーリーではこのワインの出色の出来を讃えています。
この直後2001年のボイド・カントナックは大ブレイクを果たしましたが、この時点で2004年のワインはまだ樽のなかでした。


ところが箱を空けてみたら2004年のほうが素晴らしかった!パーカー氏は今年の6月のテイスティング時に
「このヴィンテージにおけるセンセーショナルな作品!バーゲンプライスの素晴らしいマルゴーを探している鋭い愛好家は、このワインをショッピングリストに加えるべきだ!」 と絶賛!
2004年ヴィンテージに2001年ヴィンテージより高い91ポイントを与えています。

つまり、2004年ヴィンテージが発表されたあと、パーカー氏にとって
「自分が飲んだこのワインの中で最高の出来栄え」が2001年から2004年へと代替わりしたわけですね。
もし『神の雫』がもう少し遅く始まっていたら、2004年ヴィンテージをきっと選んだことでしょう。
(エノテカ より)




HPはこちら


信濃屋より購入。4200円。現在はもう少し高い値段かな?

2009年10月3日に抜栓。コルクに問題なし。液漏れ無し。コルクにVintageとシャトー名の刻印ありました。最初抜栓したときに甘い香りが漂う。リーデルのボルドータイプのグラスを使った。色は、かなり綺麗だが濃い紫色。透けて見えないほどの若い、でも決してフレッシュすぎない紫色でした。最初の香りは非常に甘い香り。イチジク、プラム、ザクロの香り。スワリングにより、なんだかどこかで嗅いだことのある甘系の香り。陰に若干のミント系の香りがする。時間とともにとっても濃い香り煮変化。キノコっぽい香りもかげに出てきている。タンニンは濃いが、渋くない。奥さんは苦手と行っていました。イチジク、プラム、きなこの感じの甘さが非常に前面に出てくる。黒赤系の果実の味。アフターもしっかりと感じられる。大変心地よい。チーズとも合うし、食パンとのコラボもおもしろい。へたることなくグラス2杯目に突入。芯がしっかりとしているが、決して、渋みはきつくなく上品な感じ。果実の甘味が口いっぱいに広がります。自分的にはとっても美味しいと思いました。