個人的ワインのブログ

個人的ワインのブログ引っ越し

Poupille 2000

2007-11-26 11:22:43 | フランス・ボルドー
Poupille 2000

Poupille 2000

コート・ド・カスティヨンは銘醸地ボルドーにおいても、マイナー中のマイナー産地。
それゆえにバルクワイン調達用の産地としてしか見なされていませんでした。
そんなコート・ド・カスティヨンにおいて、彗星のごとく登場したがこのプピーユです。
プピーユを手がけるフィリップ・カリーユは、ギリシアや南アフリカでワイン造りを学んだ後、1985年に帰国。
そして5年かけてメルロ100%のプピーユを完成させました。
その5年間はまさに試行錯誤の5年間で、彼の父も「今までの自分のやり方をすべてひっくり返されてしまった」と語っています。
品質よりも量を追い求めていたコート・ド・カスティヨンによいて、今では当たり前となっているグリーン・ハーヴェストやキャノピー・マネジメント、厳しい選別、バリックの活用など、彼が持ち込んだ技術は、当時としては斬新なものでした。
そんな彼の姿を周りの生産者達は「バカ」と評し、冷ややかな目で見ていたそうです。
しかし時間と共に、彼のワインは次第に「外部」で認められ始めます。
フランスのゴー・ミヨー誌におけるボルドーのコート・ワインのテイスティング全450銘柄中で1位を獲得、そしてスイス・ブリュッセルのテイスティングでは、あのペトリュスと決勝まで争うという快挙を成し遂げます。
このような努力と実績の積み重ねが、今のプピーユの名声を築き上げたのです。
そして彼は言います。
「わたしが目指すのは、濃縮感と格調を兼ね備えたワイン。」
そんな彼の言葉を裏付けるように、プピーユにはしっかりした果実味と、エレガントな柔らかさが同居しています。
まだまだこんな程度では終わりそうもないフィリップ・カリーユ。
次は一体どんなサプライズを見せてくれるのか?
楽しみなワインです。

(ワールド・ワイン・ウォーカーより)


コート・ド・カスティヨンはボルドーの右岸、サン・テミリオンの隣にある小さな産地です。
すぐそばのサン・テミリオンやポムロールのご威光に隠れてか、コート・ド・カスティヨンという地名が話題に上ることはあまりありません。
ワイン自体も実際大したことがなく、元詰めよりもむしろバルクワインの生産を中心とする産地でした。
そんな中突然現れたのが、このプピーユです。
プピーユを生んだフィリップ・カリーユは、ギリシアや南アフリカでワイン造りを学んだ後、1985年に帰国。
その後5年かけて、メルロ100%のワイン、プピーユを完成させたのです。
彼が目指したのは、濃縮感と格調を兼ね備えた、エレガントなワイン。
そのために様々な試みが行われました。
例えばグリーン・ハーヴェストやキャノピー・マネジメント、厳しい選別、バリックの活用など、今では高級ワインを造るためには当たり前となったこれらの技術を、コート・ド・カスティヨンという田舎産地で真っ先に採用したのが彼だったのです。
そんな彼に向けられた当時の風当たりは冷たく、周りからは「バカ」とさえ言われていたそうです。
そんな地元での冷たい批判をよそに、彼のワインは外部の人間によってその価値を認められ始めます。
フランスのゴー・ミヨー誌におけるボルドーのコート・ワインのテイスティング全450銘柄中で1位を獲得、そしてスイス・ブリュッセルのテイスティングでは、あのペトリュスと決勝まで争うという快挙を成し遂げます。
周りの中傷に惑わされることなく、己の信念に従ってコツコツと培ってきた努力が、ようやく目に見える成果として現れ始めたのです。
今ではすっかり人気ワインの仲間入りを果たし、発売後すぐに売切れてしまう盛況振りとなりました。
しかし価格はまだ良心的で、決して手が出ないというレベルではありません。
将来的に値上がりするかもしれないお値打ちワインのひとつとして、今の内に楽しんでおくことをおすすめします。
WineNavi より)


産地 : フランス、ボルドー、AOCコート・ド・カスティヨン
品種 : メルロ 100%
平均樹齢 : 40年
アルコール度 : 13.0%
発酵・熟成 : 新樽100%で18ヶ月熟成

このワインも「神の雫」で紹介されたものです。それで買いました。


追記

2007年12月末に開けてみました。香り豊で、これがメルローか、と勉強になりました。もう1本ストックがあります。

2009年5月30日、もう一本を抜栓。抜栓後より香りが漂います。色は紫。結構濃いです。かろうじて向こう側が見える程度。アプリコット、ブラックベリーの香り。心地よい香りです。すきっとした感じはなく、甘い系の香りが強い。スワリングにより、やや一本筋の通った香りになります。メルロー100%なんでしょう。まだまだタンニンが十分に感じられますが、ほどよいバランスだと思います。奥さんは「渋い」といっていました。その中に、ブラックベリー、ちょっとカシスっぽい味が見えます。濃いです。向かっている芳香はモンペラ・ルージュに共通するものがあると思います。2日目もそこそこいただけましたが、さすがに2000年、澱が結構あって、混ざってしまい、最後の後口に苦みが出てしまいました。デキャンタしておけばよかったなぁ。