Chateau La Conseillante 1998
シャトー・ラ・コンセイヤント (ボルドー:ポムロール地区)
Chateau La Conseillante http://www.laconseillante.fr/
ポムロールを代表するしなやかなワイン「ボルドーのブルゴーニュ」
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
非常にエレガントなポムロールのシャトー、ラ・コンセイヤントは、このアペラシオンで最もエレガントでみずみずしく、おいしいワインのいくつかを生産している。否定的な側面は、1970年代のヴィンテージの多くに水で薄められたようになる傾向があることと、それらが早く飲み頃になりすぎることである。これは特に1971年から1980年の間で顕著である。ニコラ家の所有するラ・コンセイヤントは、1980年代の大半は輝かしいワインを生み出した。1990年、1989年、1985年、1982年、1981年はボルドー全体で生産された中で最高のワインに入っている。1990年代のものには再びムラが出て、このシャトーの一貫性のなさをさらに定着させた。ブドウ畑はポムロールの東寄り、レヴァンジル、プティ・ヴィラージュ、ヴィユー・シャトー・セルタンの隣で、サン=テミリオンとポムロールのアペラシオンのちょうど境界という、すばらしい位置にある。事実、この区域の粘土と鉄分の鉱床が混じった深い砂利質土壌は、ラ・コンセイヤントと隣のレヴァンジルだけでなく、道路の向こう側にあるサン=テミリオンの2つの偉大なシャトー、フィジャックとシュヴァル・ブランにも共通して見られるものである。
ラ・コンセイヤントは細心の注意を払ってつくられたワインで、ステンレスタンクで醸造され、オーク樽で熟成される。新樽は毎年100%である。ワインのスタイルはペトリュス、トロタノワ、ラフルール、あるいはセルタン・ド・メほど力強くはないが、これらのシャトーよりしなやかで、もっと早飲みスタイルである。ラ・コンセイヤントは瓶詰めされてから数年間は良好に見えないので、私はいつもこれを低く評価してきたが、後に必ず点数を上方修正するのである。最終的な出来よりも幼児期のほうが軽く見えるのは、カベルネ・フランの比率が引き上げられたこと(20%)によるのかもしれない。最近のヴィンテージは一般的に6年から8年以内で完全な飲み頃に到達する。高く評価された、時には深遠な趣のあるラ・コンセイヤントはこうかなワインで、通常はメドックの二級シャトーの大半よりも高い値段で売られている。
~一般的な評価~
最も特徴的なポムロールの1つであるラ・コンセイヤントは、スタイルにおいてブルゴーニュのグラン・クリュに近い。必ずしも生かしきれているわけではないが、このワインは、豪奢なテロワールの恩恵を受けて、格別なものとなることがある。ヴィンテージによっては凝縮感と構造に欠けるが、ラ・コンセイヤントがどんぴしゃりの年には、アロマの力とエレガントさにおいて並ぶものがない。依然として高価なポムロールである。
平均年間生産量:6万5000本
畑 面積:7.9ha、平均樹齢:40年以上、植樹密度:5500本/ha、平均収量:45hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスタンクで30日間。マロラクティック完了後の熟成はオークの新樽で18ヶ月。清澄はするが濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
所有者:ニコラ家
Chateau La Conseillante
1998 シャトー・ラ・コンセイヤント
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
成長した暗いプラム/ガーネット色をしており、魅惑的で、セクシーな、ラズベリー、醤油、アジアのスパイス、キルシュ、香ばしいヴァニラのアロマがある。超大作ではないが、豪勢な舌触りをしており、ミディアムボディの作品は、エレガンスや、調和、フィネス、複雑さの見本だ。どうしてブルゴーニュのグラン・クリュはこれほどバランスのとれた、魅惑的なものにならないのだろうか。酸は弱く、すばらしく熟した果実味があるため、今すぐ飲みたくなるが、たぶん10~12年は持ちこたえるだろう。 最終試飲月2002年3月
ポイント90
メルロー、カベルネ・フラン
(宮武酒店より)
ワイン会にて
抜栓日:2014年1月30日
比較的濃いガーネットルビー。深い色合い。グラスに注いでいるそばから、カシス、プラムの香りがプンプン。しっかりとした香り。味わいもあまり鉄分は感じませんが、紫の甘さを感じます。タンニンもシルキーですが、まだまだ行けそうなパワーを秘めています。
勉強になります
シャトー・ラ・コンセイヤント (ボルドー:ポムロール地区)
Chateau La Conseillante http://www.laconseillante.fr/
ポムロールを代表するしなやかなワイン「ボルドーのブルゴーニュ」
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
非常にエレガントなポムロールのシャトー、ラ・コンセイヤントは、このアペラシオンで最もエレガントでみずみずしく、おいしいワインのいくつかを生産している。否定的な側面は、1970年代のヴィンテージの多くに水で薄められたようになる傾向があることと、それらが早く飲み頃になりすぎることである。これは特に1971年から1980年の間で顕著である。ニコラ家の所有するラ・コンセイヤントは、1980年代の大半は輝かしいワインを生み出した。1990年、1989年、1985年、1982年、1981年はボルドー全体で生産された中で最高のワインに入っている。1990年代のものには再びムラが出て、このシャトーの一貫性のなさをさらに定着させた。ブドウ畑はポムロールの東寄り、レヴァンジル、プティ・ヴィラージュ、ヴィユー・シャトー・セルタンの隣で、サン=テミリオンとポムロールのアペラシオンのちょうど境界という、すばらしい位置にある。事実、この区域の粘土と鉄分の鉱床が混じった深い砂利質土壌は、ラ・コンセイヤントと隣のレヴァンジルだけでなく、道路の向こう側にあるサン=テミリオンの2つの偉大なシャトー、フィジャックとシュヴァル・ブランにも共通して見られるものである。
ラ・コンセイヤントは細心の注意を払ってつくられたワインで、ステンレスタンクで醸造され、オーク樽で熟成される。新樽は毎年100%である。ワインのスタイルはペトリュス、トロタノワ、ラフルール、あるいはセルタン・ド・メほど力強くはないが、これらのシャトーよりしなやかで、もっと早飲みスタイルである。ラ・コンセイヤントは瓶詰めされてから数年間は良好に見えないので、私はいつもこれを低く評価してきたが、後に必ず点数を上方修正するのである。最終的な出来よりも幼児期のほうが軽く見えるのは、カベルネ・フランの比率が引き上げられたこと(20%)によるのかもしれない。最近のヴィンテージは一般的に6年から8年以内で完全な飲み頃に到達する。高く評価された、時には深遠な趣のあるラ・コンセイヤントはこうかなワインで、通常はメドックの二級シャトーの大半よりも高い値段で売られている。
~一般的な評価~
最も特徴的なポムロールの1つであるラ・コンセイヤントは、スタイルにおいてブルゴーニュのグラン・クリュに近い。必ずしも生かしきれているわけではないが、このワインは、豪奢なテロワールの恩恵を受けて、格別なものとなることがある。ヴィンテージによっては凝縮感と構造に欠けるが、ラ・コンセイヤントがどんぴしゃりの年には、アロマの力とエレガントさにおいて並ぶものがない。依然として高価なポムロールである。
平均年間生産量:6万5000本
畑 面積:7.9ha、平均樹齢:40年以上、植樹密度:5500本/ha、平均収量:45hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理されたステンレスタンクで30日間。マロラクティック完了後の熟成はオークの新樽で18ヶ月。清澄はするが濾過はしない。
ブドウ品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
所有者:ニコラ家
Chateau La Conseillante
1998 シャトー・ラ・コンセイヤント
[赤・フルボディ]
ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より
成長した暗いプラム/ガーネット色をしており、魅惑的で、セクシーな、ラズベリー、醤油、アジアのスパイス、キルシュ、香ばしいヴァニラのアロマがある。超大作ではないが、豪勢な舌触りをしており、ミディアムボディの作品は、エレガンスや、調和、フィネス、複雑さの見本だ。どうしてブルゴーニュのグラン・クリュはこれほどバランスのとれた、魅惑的なものにならないのだろうか。酸は弱く、すばらしく熟した果実味があるため、今すぐ飲みたくなるが、たぶん10~12年は持ちこたえるだろう。 最終試飲月2002年3月
ポイント90
メルロー、カベルネ・フラン
(宮武酒店より)
ワイン会にて
抜栓日:2014年1月30日
比較的濃いガーネットルビー。深い色合い。グラスに注いでいるそばから、カシス、プラムの香りがプンプン。しっかりとした香り。味わいもあまり鉄分は感じませんが、紫の甘さを感じます。タンニンもシルキーですが、まだまだ行けそうなパワーを秘めています。
勉強になります
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