個人的ワインのブログ

個人的ワインのブログ引っ越し

Chateau Leoville Las Cases 1999

2012-08-29 19:51:06 | フランス・ボルドー
Chateau Leoville Las Cases 1999
Chateau Leoville Las Cases 1999
Chteau Leoville Las Cases 
シャトー・レオヴィル・ラスカーズ

人気・実力共にナンバーワンのスーパーセカンド!ロバート・パーカー氏も『レオヴィル・ラス・カーズは文句なしにサン・ジュリアンの王であり、ボルドーでも数少ない、毎年無条件で買うことの出来る格付けシャトーの1つだ。…1855年の格付が見直されるようなことがあれば一級への昇格が熱心に支持されることだろう!』と賞賛し5ッ星評価!
「ラトゥール」の畑のすぐ隣にある、世界のグランクリュと肩を並べる!!
メドック地区・サンジュリアン村にある、人気の「レオヴィル3兄弟」の一つです。かつて同じ畑だったレオヴィルが3分割されたのですが、当時の所有者の名前にちなんでこのラスカーズの名が付けられました。
ラスカーズは、常に“メドック1級並みの品質をもつ2級”という意味の「スーパーセカンド」の筆頭として挙げられ、サン・ジュリアン村で最も高い評価を受けています。
主要な畑は有名な1級シャトー【ラトゥール】に隣接し、ラベルにも描かれているトレードマークのライオンが座った門と、石垣に囲まれています。ジロンド川によって運ばれた砂利が堆積した、水はけの良い土壌を生かして、主にカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培されています。
ワインは、サンジュリアンの中では最も色が濃く、飲み頃になるまでに10~15年の年月が必要と言われる晩熟タイプ。サンジュリアンは“ポイヤックの力強さとマルゴーの繊細さを併せ持つ”と評されますが、このワインはややポイヤック寄りの、個性の強い味わいです。タンニンがたっぷりあり、ボリュームがあり、凝縮感もあり、1級のものに引けをとらないほど深遠なものに仕上がっているのです。
前オーナーのミシェル・ドゥロン氏は、80年代、90年代と、メドックで最も偉大と言われるワインを造り続けました。彼は、ボルドーでも有名な完璧主義者で、86年のようなグレート・ヴィンテージの年でさえ、収穫量の50%以上を格下げしてしまったほど品質にこだわり続けました。

近年は、彼の息子が跡を継ぎ、こだわりのワイン造りを行っています。たとえば、ブドウの樹の植替えには全て「マサル・セレクション」という方法をとっています。これは、畑の中から優れたブドウの樹を選別し、その枝から苗を育て台木に接ぎ木する方法で、非常に手間の掛かる作業です。
また、石壁に囲まれたラスカーズの中心の畑から採れたブドウで作ったワインであっても、ラスカーズの品質に満たないと判断された時には、決してブレンドには加えることはありません。
平均すると、生産量のわずか「30%」しかラスカーズにならないという、非常に厳しい基準があります。

ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」
レオヴィル・ラス・カーズは疑いもなく偉大な名前であり、偉大なボルドー・ワインの1つである。40haを超える主要な畑はラトゥールに隣接しており、絵のように美しい。石垣に囲まれており、ワインのラベルにも描かれている。
ボルドーでも最大級のシャトーで、ワインの品質にかける入念さや熱心さの点では、並ぶものこそいくつかあるにせよ、どこにも負けていない。責任者は故ミシェル・ドゥロンだったが、近年は、彼の息子であるジャン=ユベールが務めている。ミシェル・ドゥロンは気位の高い男で、尊敬を集めていたが、同じくらい軽蔑もされていた。完璧主義者であったが、彼を批判する人々は、そしてその数は多いのだが、彼が策略をもってワインを売ると主張する。その主張によれば、偉大なヴィンテージには出し惜しみをしてささやかな量しかつくらず、人為的に価格をつり上げていたと言うのである。もっとも、その華麗な品質にけちをつけることは誰にもできまい。彼のワインは、サン=ジュリアンのみならず、メドック全体で最上のワインをつくろうというマニアックな執念の産物なのである! 
1986年のような豊作のヴィンテージに収穫高の50%以上を、あるいは1990年のように67%という驚愕すべき量を格下げしてしまう人物がほかにいるだろうか? セカンド・ワインだけでなくサード・ワイン(ビニャルノン)をも導入する人物は? 空調のきいたシェ(ワイン蔵)に気前よく大理石の床を敷く人物は? 彼が好きか嫌いかはともかく、ミシェル・ドゥロンは補佐役に有能なミシェル・ロラン(リブヌルのエノロジストではない)やジャック・ドポワジエを従えて、1980年代、1990年代のメドックで最も偉大なワインの1つをつくり続けた。その息子も父親の方針を踏襲するにとどまらない能力を持っているようだ。
 第二次世界大戦後のワインにはムラがあったが、1975年以後は連続して成功を収め、2000年、1996年、1995年、1994年、1990年、1986年、1985年、1982年、1978年、1975年のようなヴィンテージには完璧に近いワインが生まれている。事実、これらのヴィンテージでは、メドックの第一級シャトーのほとんどと同じくらい深遠なワインとなっているのだ。
 サン=ジュリアンにおける主要なライバルであるデュクリュ=ボーカイユーと比較すると、レオヴィル=ラス・カーズのワインは、色合いがわずかに暗く、よりタニックで、よりスケールが大きく、より凝縮味がより強く、言うまでもなく長期の貯蔵を念頭に置いてつくられている。伝統的なワインであり、適度な飲み頃になるまで10~15年待てるだけの忍耐力を持ち合わせた事情通向けのワインである。ボルドーの1855年の格付けが見直されるようなことがあったら、レオヴィル・ラス・カーズは、デュクリュ=ボーカイユーのように、今ひょっとするとレオヴィル・バルトンやグリュオー・ラローズも一級への昇格が熱心に支持されることだろう。

一般的な評価
 レオヴィル・ラス・カーズは文句なしにサン=ジュリアンの王であり、ボルドーでも数少ない、毎年無条件で買うことのできる格付けシャトーの1つだ。一貫して一級並みの品質となっており、1980年代、1990年代の成績は注目すべきものだった。最近ではよりエレガントなスタイルに向かうようになっているが、特徴的な豊かさ、深み、構造、完璧に近いつりあいを保っている。サン=ジュリアンでは最も高価なワインだが、それでも価格は許容範囲内にとどまっている。投機家好みのワインではないのでオークションで見かけることはめったにないが、消費者のレベルでみれば、一級ワインほど高価ではないのに品質はしばしば一級相当である。セカンド・ワインのクロ・デュ・マルキも優良であり、最良のヴィンテージには三級や四級のワインに引けをとらない。

平均年間生産量:21万6000本
畑 面積:97.2ha
平均樹齢:30年
植樹密度:8000本/ha
平均収量:42~50hl/ha
育成:発酵とマセレーションは温度管理された木製、コンクリート、ステンレスの槽で12~20日間。
熟成はヴィンテージによって新樽50~100%で12~24ヶ月。清澄はするが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ19%、カベルネ・フラン13%、プティ・ヴェルド3%
所有者:SCデュ・シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(ドゥロン家)

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ [1999] 
Chateau Leoville Las Cases [1999]
ボルドーの『スーパーセカンド』と呼ばれる、限りなく格付け1級に近いシャトーの中でも筆頭格!
もし格付けの見直しが行われるとしたら、間違いなく1級にあがるでしょうが、そうなると値段も恐らく…既に十分他の2級より高いんだから、いつまでも『スーパーセカンド』でいて欲しいと切に願います。。

溢れんばかりのタンニン分を持ちながら、それを気づかせないほどにたっぷりとした果実味と完璧に調和がとれており、まさにパーフェクトな出来のワイン。
ボルドーの長い歴史の中でも、間違いなくトップの一角に食い込んでいる神話的な1本です。

●生産国 フランス
●地域 ボルドー地方、メドック地区サンジュリアン村・第2級
●ブドウ品種 カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ19%、カベルネ・フラン13%、プティ・ヴェルド3%
●タイプ 赤・フルボディ・辛口
●内容量 750ml
ドングリアーノワインより)



シャトー・レオヴィル・ラスカーズ[1999]年・メドック・グラン・クリュ・クラッセ・AOCサンジュリアン(ドゥロン家)
Chateau Leoville Las Cases [1999] AOC Saint-Julien Grand Cru Classe Medoc
あのシャトー・ラトゥールの隣!パーカー氏をして「レオヴィル・ラス・カーズは文句なしにサンジュリアンの王であり、しばしば一級相当である。・・・1855年の格付が見直されるようなことがあれば一級への昇格が熱心に支持されることだろう!」そ言わしめ、厳しい評価で知られるル・クラスマン誌に至っては5大シャトーと同じ★★★トリプルスターをつけ「この畑から造られる偉大なワインは、並の年でさえ、感動的な青黒い色調を帯びている。そのブーケは複雑さにおいて全てのサン・ジュリアンをしのぎ、メドックのカベルネ・ソーヴィニヨンの中で最高に繊細なアロマを放つニュアンスのある高貴な味わいで、少なくともラトゥールと同じくらいはボディに骨格がある。」とこれまた信じられないくらいの激賞コメント!
シャトー レオヴィル ラスカーズ[1999]年 メドック グラン クリュ クラッセ AOCサンジュリアン(ドゥロン家)

パーカーポイント93ポイント!
ワインスペクター誌94ポイント!
ゴーミヨ誌5つ星★★★★★で92ポイント!
ル・クラスマン★★★トリプルスター
(これは5大シャトーを含め7シャトーのみ)評価!

▼ 厳しい評価で知られるル・クラスマンは

サン・ジュリアン北部の最上の砂礫土壌にあるこのシャトーは、とりわけ著名なシャトー・ラトゥールと境を接し、特異なミクロ・クリマを共有する畑を含んでいる。主としてこの畑から造られる偉大なワインは、並の年でさえ、感動的な青黒い色調を帯びている。

そのブーケは複雑さにおいて全てのサン・ジュリアンをしのぎ、メドックのカベルネ・ソーヴィニヨンの中で最高に繊細なアロマを放つニュアンスのある高貴な味わいで、少なくともラトゥールと同じくらいはボディに骨格がある。

1970年代からクリュの出来は例外なく安定している。ミシェル・ドゥロンから息子のジャン・ユベールに引き継がれた時も、流れが変わることも、不安定になる事もワインのエレガントさが後退することも全くなかった。

▼ ヒュー・ジョンソン氏はレオヴィル・ラス・カーズについて
「レオヴィルを名乗る葡萄畑のうち最大区画。他をひるませるほどの高い評価を得ている。生真面目で力があり、様々な要素がうまく組み合わさった、エレガントなワイン。不滅の構造をもつ同じく傑出したクロ・デュ・マルキ」として最高の賞賛を残し★★★★4つ星!

▼ レオヴィル・ラス・カーズについてロバート・パーカー氏は

レオヴィル・ラス・カーズは文句なしにサン・ジュリアンの王であり、ボルドーでも数少ない、毎年無条件で買うこの出来る格付けシャトーの1つだ。

一貫して一級並みの品質となっており、1980年代、1990年代の成績は注目すべきものだった。最近ではよりエレガントなスタイルに向かうようになっているが、特徴的な豊かさ、深み、構造、完璧に近いつりあいを保っている。サン・ジュリアンではもっとも高価なワインだが、それでも価格は許容範囲にとどまっている。

投機家好みのワインではないのでオークションで見かけることは滅多にないが、消費者のレベルでみれば、一級ワインほど高価ではないのに品質はしばしば一級相当である。セカンドワインのクロ・デュ・マルキも優良であり、最良のヴィンテージには三級や四級のワインに引けをとらない。

レオヴィル=ラス・カーズは疑いもなく偉大な名前であり、偉大なボルドー・ワインの1つである。

ラトゥールに隣接する40ha を超える主要なブドウ畑は、絵のように美しく、囲いがあって、このワインのラベルにも描かれている。

ここはボルドーでも最大級で、ワインの品質にかける入念さや熱心さでは、ここにひけをとらないシャトーはいくつかあるにしても、このシャトーを凌ぐものは皆無である。

サン=ジュリアンにおける主要なライバルであるデュクリュ=ボーカイユーと比較すると、レオヴィル・ラス・カーズのワインは、色合いがわずかに暗く、よりタンニンが多く、よりスケールが大きく、凝縮味がより強く、言うまでもなく、長期の貯蔵を念頭に置いてつくられている。

伝統的なワインであり、適度な飲み頃になるまでは10~15年待てるだけの忍耐力を持ち合わせた事情通向けのワインである。

ボルドー1855年の格付が見直されるようなことがあったら、レオヴィル・ラス・カーズはデュクリュ=ボーカイユのように、今ひょっとするとレオヴィル・バルトンやグリュオー・ラローズも一級への昇格が熱心に支持されることだろう。


▼ ロバート・パーカー氏はこの1999年のレオヴィル・ラス・カーズについて
1999年のレオヴィル・ラス・カーズは濃厚な紫色をしており、古典的なアロマはヴァニラ、ブラックチェリー、カラントと混じった微妙な香ばしいオークを思わせる。
タンニンは甘く、いまだに若い、内向的な、成長していない(この年のワインとしては異例のことである)。並はずれた純粋さや全体の調和のおかげで完全に独自の個性が生まれている。
この秀逸なラス・カーズは2006~2022年が最盛期となるはずである。ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの1つだ!93点

あのシャトー・ラトゥールの隣!パーカー氏をして「レオヴィル・ラス・カーズは文句なしにサンジュリアンの王であり、しばしば一級相当である。・・・1855年の格付が見直されるようなことがあれば一級への昇格が熱心に支持されることだろう!」そ言わしめ、厳しい評価で知られるル・クラスマン誌に至っては5大シャトーと同じ★★★トリプルスターをつけ「この畑から造られる偉大なワインは、並の年でさえ、感動的な青黒い色調を帯びている。そのブーケは複雑さにおいて全てのサン・ジュリアンをしのぎ、メドックのカベルネ・ソーヴィニヨンの中で最高に繊細なアロマを放つニュアンスのある高貴な味わいで、少なくともラトゥールと同じくらいはボディに骨格がある。」とこれまた信じられないくらいの激賞コメント!
うきうきワインのたまてばこより)



プロの間では…
『第1級に格上げすべき!』
というのが定説です!

第2級格付けワインとは言うものの、ワイン評論家、ワイン愛好家など、ワインを熟知する方々からは、常に高く評価され
『第1級に格上げされるべき』
との評価を勝ち取ってきた実力派。

参考までに、ワイン評論家ロバート・パーカー氏のコメントを記します
【狂気じみた執念の産物】
レオヴィル=ラス・カーズは疑いもなく偉大な名前であり、偉大なボルドー・ワインのひとつである。
ここはボルドーでも最大級で、ワインの品質にかける入念さや熱心さでは、ここにひけをとらないシャトーはいくつかあるにしても、このシャトーを凌ぐものは皆無である。
彼のワインの、目を見張るほど優れた品質に疑問を呈する人間は一人もいない。
彼のワインは、サン=ジュリアンのみならず、メドック全体においても最も優れたワインを造ろうという狂気じみた執念の産物なのである!
サン=ジュリアンにおける主要なライバルであるデュクリュ=ボーカイユーと比較すると、レオヴィル=ラス・カーズのワインは、色合いがわずかに暗く、よりタンニンが多く、よりスケールが大きく、凝縮味がより強く、当然ではあるが、より長期の貯蔵を念頭に置いてつくられている。
ボルドーの1855年の格付けが見直されるようなことがあったら、レオヴィル=ラス・カーズは、デュクリュ=ボーカイユーのように、また恐らくは、レオヴィル=バルトンのように、第一級への昇格が熱心に支持されることだろう。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ19%、カベルネ・フラン13%、プティ・ヴェルド3%
講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』より抜粋

ここが造るセカンド・ワイン、『クロ・デュ・マルキ』も、手頃な価格ながら、かなり高品質なワインです。
■ボルドー・メドック第2級格付けワイン■

シャトー レオヴィル・ラスカーズ[1999](赤)
《91点獲得!》
99年のレオヴィル・ラスカーズは、深い紫色をしており、ヴァニラ、ブラック・チェリー、スグリの香りと、柔らかに感じるトーストした樽香が交じり合ったクラシックな香り。
丸いタンニンを持つ、ミディアム・ボディの若々しさを残す、内包的な味わい。他の99年とは違った印象だ。
突出した純粋さがあり、バランスの賜物と言えるワインだ。
この素晴らしいレオヴィル・ラスカーズは2006~2022年の間、素晴らしい味わいを感じさせるだろう。
◆ロバート・パーカー氏評:91点
(◆ワイン・スペクテイター誌評:94点)
◆飲み頃:2006~2022年
(『ワイン・アドボケイト140号』よリ抜粋)

先日発売の『リアル・ワイン・ガイド2号』。
あるワインのレヴューを読んで
『やっぱりね。美味しいし、価値あるよね。』
と、本に向かって喋りそうになってしまいました。
そのワインとは、ボルドー地方、サンジュリアンのシャトー・レオヴィル・ラス・カーズ99。
以前、ご紹介した際、絶対皆さん喜ばれると思っていたのに、案外反応が少なくって意外だったこのワインですが、レヴューに良い事書かれています。
《焦点のピタリと定まった味わい。一級レベルにあると言いきってしまおう。飲み頃:2005~2020年》
『そうそう、やっぱりね。良いよね~。』
と、つい、電車でひとりニヤニヤ。(恥)
私もやっぱり良いと思うので、再びご紹介です!!
タカムラより)



1級格付けの「五大シャトー」に迫る品質を生み出し、2級格付けの中でも筆頭クラスを歩む「スーパー・セカンド」として有名なのが「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」です。

当主ジャン・ユベール・ドロンの父ミシェルが2000年に亡くなったこともあり、1999年は親子で造った最後のヴィンテージとなります。1999年は特に優れたヴィンテージではありませんが、そんな中でもうまく纏めてキッチリ仕上げてきた印象があり、造りの良さは十分伝わってきます(サン・ジュリアンにおけるこの年のベスト・ワインの1本)。

堅牢感のある骨格が構築され、一定量のタンニンによる渋み、そして苦みも感じられますが、体躯の主要素が滑らかで柔らかさのある資質のため、無理なくスルリと飲めてしまいます。サイズはあまり大きくありませんが、赤系の果実は十二分に熟され、漢方や緑系のハーブ風味との一体感によって程よい表情が繰り広げらるので、全体を通じ兼ね備えられた魅力はそつなく楽しめます。

特筆すべき点はないものの、どこをとってもそれなりに魅せてくれるので、ある意味において「ラス・カーズとしての面目躍如」と言えるかもしれません。しかし、根本的な「訴求力」や「絶対的ポテンシャル」が乏しい傾向にあるので、心に迫りくるような美点や心眼要素の欠如がどうしても気になります。概ね世間の評価に準じた良質なワインということに間違いはありませんが、残念ながら気軽に手が出せる価格帯には位置していないので、ラス・カーズに特別な思い入れがある人でなければ、あまり積極的に選択するヴィンテージではないとも言えます。
スプレッドワインより)




(+)ファインワインクラブで購入。18000円。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿