(前回の続き)新潟県十日町市「星峠の棚田」で美しい光景を眺めた後は北陸急行ほくほく線まつだい駅近くまで移動。
こちらの駅の裏手には「まつだい農舞台」という施設が有りまして現代アートの祭典という事で三年毎に開催される「越後妻有大地の芸術祭」の一拠点となっています。
行ったのが朝5時頃だったので施設は休館中でしたが施設内のみならず施設から山の上まで伸びている道沿いにも複数の作品が展示されており、開催していない時期でも一部の作品が残されていて自由に見て回ることが可能です(当時)
2018年 越後妻有大地の芸術祭 概要 - 大地の芸術祭の里
今年は3年に一回の開催年で7/29~9/17まで開催中なので興味ある方は是非!!
やや前衛的な作品群を堪能した後は新潟市方面へ向けて国道403号線を北東へ進みます。
三条市では「とやま団子屋」に立ち寄りまして名物を購入。こちら創業100年を超える老舗で明治時代より笹だんごの製造をされているお店です。
実は数年前に一度来た事があるのですがその美味しさに感動したB級グルメ「きんぴら団子」というものがありましてこちらをパックで購入。団子の中にしょっぱめのきんぴらごぼうの入った一品。
「やっこい豆餅」も美味しそうで数個購入。80円とかメチャ安い。ドライブのおやつにもオススメです。
(18/05/31)
さてラーメンは新潟シリーズラスト。別日に燕市で頂いた人気店「麺屋はる」から
こちらは燕三条系の中でも新進気鋭のお店で和食出身の店主が13年にOPENされています。
スープは醤油と塩の2種で(特)はトッピング豪華版。ブラックは海藻が乗っかります。他に細麺背脂なしメニューも用意有り。
「塩(特)」790円
細かく仕立てられた背脂と刻みタマネギがびっしりと乗っかって見た目からは燕三条系らしさが感じますが、さて塩味スープの実力が気になります。
早速のスープですが豚骨と鶏ガラベースに油量強め。鶏油が効いたスープに丁寧に仕込まれた背脂が浮かび動物系強めのベースに煮干し主体の魚介系が強く効いていてミネラルな旨味を醸し出してます。
合わせられるのは塩ダレで海老を効かせて上手くバランスを取っており素材の旨味を下支えしてくれています。店主が和食出身という事でしたが根菜類の特にタマネギの甘さが際立っていて少し洋風な印象を感じるのは何か洋の香辛料を使っているのかも。
刻みタマネギとは別に湯通ししスライスされたタマネギが入りこれがスープのベクトルを大きく支配している模様。おそらくスープは無化調でしょうね。
麺は縮れを持たせた中太麺でモチモチ食感。チャーシューはロース肉で低温調理で少し固めに仕上げたもの。肉味も芳醇でローストビーフ的な味わいが有り美味しいです。油っぽさが無くいくらでも食べられそう。
ちなみに塩と醤油ではチャーシューを変えてあるとの事で醤油では豚バラ炙りでやや脂強めなタイプになるようです。こだわりが凄い。メニュー表と一緒に材料についての事細かい情報を紹介されてましたがこれも素材に対する自信の表れかと思います。
燕三条系と言えるのは正直見た目だけで全くベクトルの違うスープ仕上がりではありますがクオリティが高く上質なスープ。
磯海苔とワカメが爆盛り!すんごいボリュームです。こんな大量の海藻を食べたの初めてかも(^^;
海藻に隠れて醤油スープに大量の背脂が乗っかっていますが油量の強さを醤油ダレと煮干しの塩気が一本芯を通していてクドさはあまり感じないですね。キワモノ系の見た目ではありますが醤油スープのスペックの高さが支えているような気がします。
塩とはチャーシューが異なり醤油ダレで仕上げた煮豚でバラ肉部位。焦がしたような香ばしさがあり美味いです。
カラッと揚げた鶏肉を黒酢の効いた醤油ダレで仕上げてあり絶妙な味わい。250円でこれは安いので是非頼んでおきたい一品。
味の濃い薄いにも対応可能と親切です。学生割引などいろいろ練られたサービス等にも若さを感じますね。
さて「麺屋はる」の塩と醤油ですがフォンドボー等洋食の系統を感じさせる前衛的な「塩(特)」も興味深かったですが個人的には海藻てんこ盛りのブラック系に超絶ハマりました。いわゆる燕三条系とは少しかけ離れてますが若い店主のラーメンに賭ける情熱とアイディアが詰まった一杯。ごちそうさまでした。